はじめに「おさしづは宝」とは

『おさしづは宝』とは、父が長い間、おさしづの研究に研究を重ね、誰にも分かりやすく読めるように解釈したものです。

いよいよこれから、神様の大掃除が始まります。

今、コロナウイルスが世界中の驚異となっております。しかし、コロナウイルスは、これから始まる神様の大掃除の、まだそよ風のようなものだと父は言います。

自分と家族の幸せの為の信仰や、人間の理を第一に立てるような信仰では、これから先は通れません。

では、何の為に信仰すれば良いのか、何を立てれば良いのか。それは今までのように天理教の布教師に教えてもらうのではなく、自ら神様の思いを求めるより他は有りません。

木が水を求めて低く低く根を張るように、我が身想う人間心を捨て、低い心で神様の御心を求め、おさしづにお伺いすれば必ず答えを教えてくださいます。神様に凭れ、おさしづを通して常に神様の御心を求めておさしづに従う。そうしておさしづが胸に治まれば、どんな怖い危ない中も神様にお連れ通り頂けると、父から教えて貰いました。それが何よりも道の宝であると思います。

そのおさしづを、誰にも分かりやすいように、長い研究を重ねて解釈されたものが「おさしづは宝」です。

 

はじめは読んでも分からないかも知れません。しかし、おさしづに

 

この道どれだけ賢い、智者学者やと言うても治まらん。

 

と、教えて頂くように、学が無ければ分からないような難しい教えは有りません。
分からないながらも、神様の御心を求めようとする心があれば神様が心に治めてくださいます。

何よりもおさしづに従おうとする心があれば、例え間違っていても神様が正しい方向へと導いてくださると教えて貰いました。

 

 

おさしづから教えて頂くことは、常に時代に合わせて変化しているとお聞きします。
神様の大掃除がいよいよ始まるにあたり、これからの時代に合わせたおさしづの解釈が進められています。
まだ未完成ですが、一部だけでも読めるようにしました。完成次第、順次更新していきます。

 

 

おさしづは宝  刻限中心編・明治二十二年(後編)

※本文が長くて投稿出来なかったので、前編と後編に分けました。

 


明治二十二年十月九日(陰暦九月十五日)午前一時四十分
高井猶吉身の障りよりの刻限御話
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さあ/\/\/\/\急くで/\/\/\/\。さあ/\急くで/\/\、急く急く/\。どういう事を急く。さあ/\何かの処、これ尋ねるまでやない。十分諭したる処、よう聞き取らねばならん。皆楽しみばかりの道と思う。何処にどういう事、早く前々以て刻限伝えたる処、もうこれ何かのふしが無ければ、何かの事も聞き流し。早く聞き取って何かの処刻限という。刻限の理は違うという事はない。一つのふしが無ければ聞き分けが出来ん。身上から一つの事情を尋ねる、尋ねるで知らす。刻限は違わんというだけで、その心が無ければ何にもならん。まあ一寸には誰それとは言わん。何処にどういう事あるとも知れん。刻限の理というは、違うという事はない。刻限の理を何ぼ知らせども、どうもならん。聞いた道は皆それ/\に運びを付け。早く聞き取って何かの事情を改め。日々出る入る。これもどうも分からん。
何かよう聞き分けてくれ。どういう道を見るやら分からん。一時の場より案ぜの道が分からん。皆早く談示の道も付けて貰いたい。皆およそな事やと思う。皆早く身の切なみより早く聞き分けて、出る入るの事情を聞き取ってくれ。もうこれだけ奮発、これだけ運べばと思うから、刻限の理も突き延しになるから、早く聞き取って、一時も早くその理を改めてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\/\急くで/\/\/\/\。

さあ/\急くで/\/\、急く急く/\。

 

どういう事を急く。

 

(どういう事を急くと思うか。)

 

さあ/\何かの処、これ尋ねるまでやない。

 

(さあ/\何かの処を急くと言うのだが、少しでも道の為世界の為を思って尽くそうとする誠があるなら、これは尋ねるまでやないであろう。)

 

十分諭したる処、よう聞き取らねばならん。

 

(これまで十分に諭したる処の、一人先に立ってひながた同様の道を運ぶ理は、我が身を救けて世界救ける為のたった一つの誠天の理だという事をよう聞き取らねばならんと言うのや。)

 

皆楽しみばかりの道と思う。

 

(何処まで行っても人間の思うように成らない苦しみの道の中に、長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の掃除と、結構な末代の理が治まる為の真実誠の種蒔きの理が有るという事が分からないから、今が正しい道なら、皆楽しみばかりの道に成ると思うのや。)

 

何処にどういう事、早く前々以て刻限伝えたる処、もうこれ何かのふしが無ければ、何かの事も聞き流し。

 

(今は結構でも、何処にどういう事が待って居るやら分からんから、早く前々以て伝えたる処の、明らか鮮やかな刻限の理を伝えたる処を速やかに聞き分けて運ばなければならないと言うて居るが、多くの者が他人事のように思ってしまい、もうこれは何かのふしが無ければ聞き分ける事が出来ないというような事であるから、何かの事も聞き流しに成ってしまうのや。)

 

早く聞き取って何かの処刻限という。

 

(一分一秒でも早く神の話を聞き取って実践してこそ、何かの処も結構な先々の理が治まると伝える理が刻限と言うのやで。)

 

刻限の理は違うという事はない。

 

(速やかに聞き分けて運ぶ刻限の理には、何処まで行っても違うという事は無いで。)

 

一つのふしが無ければ聞き分けが出来ん。

 

(わずかな苦しみも恐れて逃れる事ばかり考えるから、大難小難で救けようとする真実誠の救け一条の道は治まらず、逃れる事の出来ない一つのふしが無ければ聞き分ける事が出来んと言うのや。)

 

身上から一つの事情を尋ねる、尋ねるで知らす。

 

(速やかに聞きて実践する事が出来なければ人として生き永らえる事も出来ないと知らす為には、何より辛い身上の理を以て知らすより他に方法は無く、身上から一つの事情を尋ねる、尋ねるで知らすという事に成るであろう。)

 

刻限は違わんというだけで、その心が無ければ何にもならん。

 

(刻限は違わんというだけであって、速やかに聞き分けて守ろうとする澄み切った心に、何処にも間違いの無い誠天の理が働くだけであり、それだけの一途な心が無ければ何にもならんのや。

 

まあ一寸には誰それとは言わん。

 

(人間といものは生かされて生きるだけの弱いものであるから、常々守りに回る事が多く、まあ一寸には捨て身の精神を定めて教えどおりの道に飛び込む事は出来ないのやから、誰それが間違っているとは言わんのや。)

 

何処にどういう事あるとも知れん。

 

(間違っているとは言わないが、一寸先も見えない人間の力で通ろうとすれば、何処にどういう事があるとも知れんと言うのや。)

 

刻限の理というは、違うという事はない。

 

(何処にどんな事があろうと、素直に聞き分けて実践をする刻限の理というは、世界治まる為のたった一つの誠天の理であるから、何処まで行っても違うという事はないのやで。)

 

刻限の理を何ぼ知らせども、どうもならん。

 

(素直に受け取る一つの心次第で、あらゆる中も安心安全に乗り切る刻限の理を以て何ぼ知らせども、それを素直に聞き分けようとする誠が無ければどうもならんと言うのや。)

 

聞いた道は皆それ/\に運びを付け。

 

(聞いた道は分からなくても、ひたすら神を信じて、皆それ/\に運びを付けてこそ道であろう。)

 

早く聞き取って何かの事情を改め。

 

(合点が行こうと行くまいと、神を信じて速やかに実践するのがたった一つの道であるという事を一日も早く聞き取って、何かの事情を改めるが善いで。)

 

日々出る入る。

 

(速やかに聞き分けて実践しようとする誠一つが有ればこそ、日々に出る入る〈日々に真実誠の天の理の働きが現れて、結構な先々の理が治まる為の真実誠の神一条の道を運ばせて貰う事が出来る〉と言うのや。)

 

これもどうも分からん。

 

(又これも、どうもよく分からんであろう。)

 

何かよう聞き分けてくれ。

(分かっても分からなくても、何かの処もよう聞き分けてくれてくれなければならんで。)

 

どういう道を見るやら分からん。

 

(皆々の今日一日の心次第で、どういう先々の道を見るやら分からんと言うのや。)

 

一時の場より案ぜの道が分からん。

 

(速やかに聞き分けて運ぼうとする誠一つが治まらなければ、皆々に結構な末代の道を運ばせてやろうとする為の今の一時の場〈今のこの仮の道〉より、それでは先々通れないと知らす為の、心通りの案ぜの道が始まるという事が分からんであろう。)

 

皆早く談示の道も付けて貰いたい。

 

(速やかに聞き分けて運ぶ理より他に末永く人として生き永らえる道は無いと承知したなら、多くの者にそれを知らせなければならないのやから、皆一日も早くそれだけの談示の道も付けて貰いたいと言うのやで。)

 

皆およそな事やと思う。

 

(それだけの事を聞き分ける事が出来たなら、皆およそな事〈とんと人間心を出す事の出来ない道〉やと思うであろう。)

 

皆早く身の切なみより早く聞き分けて、出る入るの事情を聞き取ってくれ。

 

(皆々が一日も早く結構な先々の理を治める為には、その為の一時の苦しみの道を満足たんのうして運ぶより他に道は無く、最後には、何より辛い身の切なみの理に換えて胸の掃除して貰うより他は無いという誠天の理を一分一秒でも早く聞き分けて、出る入るの事情〈非力な人間思案を捨てて神様のふところに飛び込み、改めて頂いた心に明らか鮮やか天の理の働きが現れて、結構な先々の理を治める為の真実誠の神一条の道を運ばせて貰う事が出来る、という事情〉を聞き取ってくれと言うのや。)

 

もうこれだけ奮発、これだけ運べばと思うから、刻限の理も突き延しになるから、早く聞き取って、一時も早くその理を改めてくれるよう。

(もうこれだけ奮発すれば十分であって、これだけ運べば大丈夫と思うから、それだけでは通れないと知らす為の刻限の理も突き延しになるのやから、その残念な心を速やかに改めなければならないという理を一分一秒でも早く聞き取って、一時も早くその理を改めてくれるようと言うのや。)

 

 

 

 

明治二十二年十月九日  先程の刻限に続き、押して願
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さあ/\/\尋ね掛けるであろう、尋ねにゃ分からん。さあ/\諭し置こう/\/\。日々入る出るという理を聞き分けてくれ。どういう事を始め掛ける。刻限の理何か尋ねる。これまでの理を見て、何かの事見せにゃならん。今の処では、前々の古き諭というは、今は改めて席と言う。席は十分と思う。皆めん/\の理にある。席というものは尋ねに行くだけや。尋ねたらそこい/\の理は諭して下さるだけや。席と言えば皆下のように思うなれども、ひながたと思えばなか/\の理がある。さあ/\急く/\というは、日々に出る入るという。一寸には分からん。一時どうなろうと思うた処を考えば、分からんやない。互いに諭し合いするが第一。一日も早くやない。一時も早く改めてくれねばならん。さあ/\道理を以て諭すれば、分かるやろう。どれだけの者でも、一つ三名五名七名ではこれ行こうまい。赤きものを赤きと言えば、鮮やかであろう。白きもの白きと言えば、鮮やかであろう。どんな大切なものや、どれから見ても放って置かれん。前々古き事情、古き道があればこそ、新しい道という。をやがあるで子があるという理を考えば、分かるやろう。世界は理屈や。理の世界という。
早く悟れよ/\/\/\。さあ/\/\悟らにゃならん。身上から一時早く悟って、早く治めてくれ。をやがあるで子という。子は世界という。さあ/\急ぐ/\/\急ぐ。未だ/\話するで/\。
さあをやの道を通りながら、をやの道の理が分からん。古き道があるから新しい道がある。古き道はをや、新しい道は子という。さあ/\だん/\に新しい道を通ろうとするで、古き道が忘れる。よう聞き分け。古き道があるで新し道という。古き道は埋めて了う。
人が障りがあればあれほこりやと言う。どうも情無い。日々の理が辛い。古き道というは、前々より固めたる。新しき道というは、雨が降れば崩れるというが新しき理。もうこれ世界に無い。道の始めたる処、一時ではあろうまい。五十年以来、だん/\固めたる道、新しき道は、何時山崩するやらこれ知れん。古き理がこれ第一という。人間も若き年寄という。若きは先長い。年寄はまあ一日の日はやれ/\。心の安心という道を通さにゃならん。まあ一日はよい、二日はよい、三日はよい、とだん/\に送る。早く身上の処も刻限の理によって、何かの処も早く改めてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\尋ね掛けるであろう、尋ねにゃ分からん。

 

(さあ/\/\速やかに神の話を聞き分けて生涯末代変わらぬ一つの心で教え通りの道を運ばなければ、誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという、これから創まる新しい神の一列支配の世界の理が分かるなら、皆尋ね掛けるであろう、尋ねにゃ何も分からん。)

 

さあ/\諭し置こう/\/\。

 

(さあ/\求める真実の心が有るなら、どのような事も諭し置こう/\/\と言うのやで。)

 

日々入る出るという理を聞き分けてくれ。

 

(日々入る出る〈日々に神様の思惑通りの道を運ばせて貰おうとする誠一つを定めて神様の道に入って来れば、心通りの結構な道を運ばせてやろうとして神様が出て下さる〉という理を聞き分けてくれ。)

 

どういう事を始め掛ける。

 

(それによってどういう事を始め掛けて下さるかと思うであろう。)

 

刻限の理何か尋ねる。

 

(始め掛けるというのも段々と皆々を成人させる為の天然自然の順序の道を始め掛けるのであるが、澄み切った精神が定まったなら、刻限の理を見て何か分からない処を尋ねる日が来るであろう。)

 

これまでの理を見て、何かの事見せにゃならん。

 

(その日が来た時に、これまでの理を見てピンと分かるように、何かの事も見せて置かにゃならんのや。)

 

今の処では、前々の古き諭というは、今は改めて席と言う。

 

(今の処では十分な道が運べなくても、前々の古き諭というは無理なくゆっくり育てようとする天然自然の順序の理であるから、今は速やかに神の思惑通りの道を運ぶ事が出来い残念な心も、年限と共に段々改められて諭し通りの道を運ぶように成り、席〈末永く人として生かされる為の澄み切った心、末永く連れて通して貰えるだけの人間的立ち位置〉が治まる日が来ると言うのや。)

 

席は十分と思う。

 

(席〈末永く人として生かされる為の澄み切った心の理〉というは、十分の理であると思うであろう。)

 

皆めん/\の理にある。

 

(それだけの十分な理が治まる元は、皆めん/\の心の理にあるのやで。)

 

席というものは尋ねに行くだけや。

 

(席〈人として末永く生かされる為の十分な理〉というものは、素直な心を出して真実誠の神の思惑を尋ねに行くだけの事やで。)

 

尋ねたらそこい/\の理は諭して下さるだけや。

 

(尋ねたら、そこい〈神様が心の底から願って下さる思い〉/\の理は包み隠さず諭して下さるというだけの事や。)

 

席と言えば皆下のように思うなれども、ひながたと思えばなか/\の理がある。

 

(道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の席〈人々の先に立って神様の思惑通りの道を運び、何処まで行っても苦労艱難の道ばかりが続くような立ち位置の者〉と言えば、皆下〈大きな悪因縁を持った可哀そうな者〉のように思うなれども、それによって多くの者が救われ、たった一つの世界導く真実誠のひながたと成ると思えば、なか/\の理があるであろう。)

 

さあ/\急く/\というは、日々に出る入るという。

 

(さあ/\急く/\というは、日々に出る入る〈日々に真実誠の神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとして出て来れば、心通りの結構な神様の道に入らせて下さる〉という事やで。)

 

一寸には分からん。

 

(少しでも道の為世界の為に尽くそうとする誠が無ければ、一寸には分からんであろう。)

 

一時どうなろうと思うた処を考えば、分からんやない。

 

(一時はどうなろうと思うた処から、わらにもすがる思いで神の話を聞き分けた理によって鮮やかな守護を頂いた理を考えれば、一時の苦しみの中から結構な理が治まるという事が分からんやないであろう。)

 

互いに諭し合いするが第一。

 

(非力な人間の力ではどうする事も出来ない事を悟り、最後の頼みの綱として、無条件で神の話を聞き分ける理によって鮮やかな守護が頂けるという事を、互いに諭し合いする理が第一やで。)

 

一日も早くやない。

 

(一日も早くそうしてくれと言うのやないで。)

 

一時も早く改めてくれねばならん。

 

(一時でも、一分一秒でも早く改めてくれねばならんと言うのや。)

 

さあ/\道理を以て諭すれば、分かるやろう。

 

(さあ/\何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうとする誠一つが定まれば、心通りに、結構な神の思惑通りの道を連れて通して貰えるという道理を以て諭すれば、誰も皆分かるやろう。)

 

どれだけの者でも、一つ三名五名七名ではこれ行こうまい。

 

(どれだけの者でも、たった一つの真実誠の救けの理である三名の理〈可愛い我が子を救けたいばかりで、あらゆる手段と万能の御力を駆使され尽くして下さる親神様の御心と、親神様の思惑に沿ってたった一つの人間救済の道を運んで下さり、その理を後に続く者達に写してやろうとして存命の理のまま働いて下さる教祖の御心と、それだけの道を運ばせて頂く為には、無条件で親神様と教祖の思惑に従わなければならないという事を教えて下さった本席飯降伊蔵の一途な心の理〉を持って運ばなければ人として生き永らえる事は出来ないと言うのだが、それだけの理が十分に理解出来ないまま、余計な人間思案を働かせ、出来るだけ多くの者に道を伝えようとして、そこに新たな人間の理を加え、五名七名の理にするようでは神が働けなくなり、これではとても行こうまいと言うのやで。)

 

赤きものを赤きと言えば、鮮やかであろう。

 

(赤きものをそのまま素直に赤きと言えば、誰も皆鮮やかに分かるであろう。)

 

白きもの白きと言えば、鮮やかであろう。

 

(白きものを何の偏見も無くそのまま白きと言えば、誰もが皆鮮やかに分かるであろう。)

 

どんな大切なものや、どれから見ても放って置かれん。

 

(誰に遠慮気兼ねする事無く、そのまま素直に神の話を伝えようとする誠の心〈その澄み切った心に乗って神様が自由自在に働いて下さる台〉は、道の為にも皆々の為にもどんな大切なものやら分からんから、どれから見ても放って置かれんと言うのや。)

 

前々古き事情、古き道があればこそ、新しい道という。

 

(前々から運んだ古き事情によって今の道が有るのだが、これだけの道を拵える為の苦労艱難に堪えて貫いた古き道があればこそ、今の新しい道が有るというのやで。)

 

をやがあるで子があるという理を考えば、分かるやろう。

 

(をやが長い苦しみに堪えて貫いた誠の道があるで、その道を通って結構に運ぶ子があるという理を考えれば、先々の為に今一時の苦労艱難の道を勇んで運ぶという理の大切さが分かるやろう。)

 

世界は理屈や。

 

(世界の道理というものは、どんな事をしたらどんな事に成るかという理屈やで。)

 

理の世界という。

 

(道は皆々の心次第であって、日々にどのような心を持ち運べばどのように成るかという、明らか鮮やかな理の世界だと言うのや。)

 

早く悟れよ/\/\/\。

(皆々の心一つによって、どのような道にでも成るという事を一日も早く悟れよ/\/\/\。)

 

さあ/\/\悟らにゃならん。

 

(さあ/\/\その日が来て手遅れに成ってしまわない為に、一分一秒でも早く澄み切った精神を定めるべきだと、悟らにゃならんのやで。)

 

身上から一時早く悟って、早く治めてくれ。

 

(長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の掃除の為の身上の理から澄み切った心を取り戻し、結構な先々の理を積み上げる為の真実誠の神一条の道である事を一時も早く悟って、一瞬でも早くそれだけの道を治めてくれと言うのや。)

 

をやがあるで子という。

 

(どんな者にもをやがあるで、この世に生まれ出る事の出来た子というのや。)

 

子は世界という。

 

(子は皆それぞれであって、世界の如く〈色々な考え方や価値観を持つ者の集合体のよう〉であろう。)

 

さあ/\急ぐ/\/\急ぐ。

 

(さあ/\そのような者に曇り無く神の思惑を伝える事が出来るような、素直な心に改めるよう急ぐ/\/\急ぐと言うのや。)

 

未だ/\話するで/\。

 

(又もう一つ、未だ/\速やかに改めなければならない処の話をするで/\。)

 

さあをやの道を通りながら、をやの道の理が分からん。

(どういう事かというなら、さあ/\誰もが皆をやの道を通りながら、をやの道の理が分からんという処や。)

 

古き道があるから新しい道がある。

 

(古き道があるから、新しい道があると言う事や。)

 

古き道はをや、新しい道は子という。

 

(古き道はをやであって、新しい道は子というのや。)

 

さあ/\だん/\に新しい道を通ろうとするで、古き道が忘れる。

 

(さあ/\だん/\に時代に合わせた新しい道を通ろうとするで、古き道が忘れるのや。)

 

よう聞き分け。

 

(ここの処をよう聞き分けなければならんで。)

 

古き道があるで新し道という。

 

(をやが苦労をして積み上げた古き道があるで、子が結構に通る新しい道が有ると言うのや。)

 

古き道は埋めて了う。

 

(速やかに改めなければならない残念な処は、苦労艱難に堪えて貫いた古き道が有るから、今の結構な新しい道が有るという天の道理が分からない事によって、真実誠の種蒔きの理である古き道は埋めて了うという処やで。)

 

人が障りがあればあれほこりやと言う。

(又々一つの残念の理は、人が障りに苦しむ事があれば、あれほこりやと言う処や。)

 

どうも情無い。

 

(速やかに神の話を聞き分けて実践する力の無い者を救けてやる為には、大難を小難の理に換えて救けるより他に方法が無いという事も分からないから、どうも情無いと言うのや。

 

日々の理が辛い。

 

(どのような苦しみも、一時の苦しみに換えて救けようとする真実誠の神の救け道である事が分からないから満足たんのうして受け取る事が出来ない、神の守護を喜んで受け取れないから神の思惑通りに救けてやる事が出来ない、そのような心を速やかに改めて結構な救け道である事を知らせてやる為に、皆々の日々の理が辛い事に成るのやで。)

 

古き道というは、前々より固めたる。

 

(古き道というは今の道の土台であって、前々より固めたる固い道であろう。)

 

新しき道というは、雨が降れば崩れるというが新しき理。

 

(人間が作った新しき道というは、その上に乗っかった別の道であるから、雨が降れば崩れるという理が新しき道の理やで。)

 

もうこれ世界に無い。

 

(もうこれだけの教えは世界に無いであろう。)

 

道の始めたる処、一時ではあろうまい。

 

(たった一つの世界存続の道の道理を広める為に始め掛けたる処であるから、その場限りの一時の道ではあろうまい。)

 

五十年以来、だん/\固めたる道、新しき道は、何時山崩するやらこれ知れん。

 

(教祖が運んだ五十年もの苦労艱難の道以来、だん/\と固めたる道であるが、人間が勝手に造った新しき道は神の為には邪魔に成るものばかりやから、何時山崩〈大きな山崩れの如く、邪魔なものを全て取り除かれる為の強大な神様の守護〉するやら洗い流されるやらこれ知れんで。)

 

古き理がこれ第一という。

 

(何時の時代になっても、神の教え通りの道を運ぼうとする古き理がたった一つの人間存続の理であるから、これが第一だと言うのやで。)

 

人間も若き年寄という。

 

(人間も神の教え通りの道を十分に運べば、若き年寄〈世界救けの為の重役を担った者〉という事に成るであろう。)

 

若きは先長い。

 

(あらゆる苦しみに堪えて貫いた若き理〈速やかに聞き分けて実践するフレッシュな理〉は、神が十分に守り通すという事を世界に承知させる為にも、先が長いのやで。)

 

年寄はまあ一日の日はやれ/\。

 

(普通の年寄は、まあそれなりに一日の日は送れても、やれ/\疲れたなあという事に成るであろう。)

 

心の安心という道を通さにゃならん。

 

(神の思惑通りに運んだ道が有るなら、何が有っても大丈夫という心の安心という道を通さにゃならんのやで。)

 

まあ一日はよい、二日はよい、三日はよい、とだん/\に送る。

 

(それだけの道である事が分からなければ、まあ一日はよい、二日はよい、三日はよい、とだん/\に勝手な道を送るであろう。)

 

早く身上の処も刻限の理によって、何かの処も早く改めてくれるよう。

 

(一日も早くそのような残念な心を改めて、一時の身上の理に換えて山のような悪因縁の掃除をする道である処も聞き分けて、どのような事も刻限の理に従おうとする誠の理によって、何かの処も早く改めてくれるようと言うのや。)

 

 


明治二十二年十月十日(陰暦九月十六日)
刻限御話
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さあ/\/\急ぐ。聞いてくれ。さあ/\/\一つの理を立て聞き分けくれ。もともと一つの理分からん処より、よう/\こゝまで連れて来た。道一つの扱いからどんな者も道を連れて付けたで。だん/\刻限理話掛けたる道、何か取り扱い、今一時成程大切、何であろうという処から。木は元やで、元は順々に芽が出る、栄える。あれだけ世上に見える理は、元より分からん。しょぼんとして居る理分からん。残念々々。
さあ/\聞き分け。理を聞き分けるなら分かる。あちらからもや、こちらからもや。やれ/\どういう元々やな。ああゝ何じゃ楽しみあれば神や。さあ元は女一人や。始めた又聞いた。又迎い取りになりたる者もあり、だん/\の道諭し、神は見通し、どんな道もあろう。どう言われてもじっとして居た者も、神が皆連れて通りた。あちらこちら/\何でも一度言うた。元女一人天より道を運んだ一つの理や。後の理、どうも心一つの道連れて通り来たる者ばかり。元というは、古きものは大切にすれば花が咲く。大木々々と人間ばかり、花咲くも、その元ありてよりある。古き元あればこそ大切。元無くてはならん。元というは、古きものが元、元より花咲く、実がのる。元あればこそ花咲く。よう聞き分け。忘れぬよう。それ一つ理詳しくたんのうさせるよう。
元一つの理というは、風吹けば散る。根がそのまゝ。枝という、花という、俄に風吹けば散る。元は散らぬ。元より出ぬものは無い。新しものは枝折れ易い、散り易い。この理をよう聞き分けるなら、何分からんではない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\急ぐ。

 

(さあ/\/\何かの事も手遅れに成ってしまわないよう急ぐで。)

 

聞いてくれ。

 

(誰も皆残り少ない最後のチャンスだと思って聞いてくれ。)

 

さあ/\/\一つの理を立て聞き分けくれ。

 

(さあ/\/\これから先は、どのような事も神の思惑に沿わなければならないという一つの理を立てゝ聞き分けてくれるよう。)

 

もともと一つの理分からん処より、よう/\こゝまで連れて来た。

 

(もともとからこの世は神が支配をする神の世界であるが、神の思惑通りに運ぼうとする誠の理によって強く生かされるという一つの理が分からん処より、よう/\こゝまで連れて通りて来たのやで。)

 

道一つの扱いからどんな者も道を連れて付けたで。

 

(それぞれの道に対する一つの扱いの理から、その性根にふさわしい天然自然順序の理を定め、どんな者も皆心通りの道を連れて付けて来たのやで。)

 

だん/\刻限理話掛けたる道、何か取り扱い、今一時成程大切、何であろうという処から。

 

(どのような事もだん/\と刻限の理のとおりに治まると話し掛けたる道であるが、何かの処も神の思惑通りに取り扱いをする誠の道の中の、今一時の胸の掃除の為、真実誠の種蒔きの為の一時の苦労艱難の道を満足たんのうして運ぶ理が成程という結構な先々の理として治まるのやから、道の為世界の為、皆々の為にはどれ程大切なものやら分からんが、これ程苦しい道ばかり続くのは何であろうという処から、思ってもみない結構な先々の理が治まるのやで。)

 

木は元やで、元は順々に芽が出る、栄える。

 

(人間は皆自分の力でどうする事も出来ない木のようなものであるが、木を植え丹精して育てるのは皆元やで、どのような事も元に従おうとする誠の心は順々に結構な芽が出るのやから、末永く栄える事が出来るのやで。)

 

あれだけ世上に見える理は、元より分からん。

 

(あれだけの世上に見える大きな理には誰も適わないと思えど、元に沿おうとする誠の理により大きく育てられたという事が分からんようではいかんと言うのや。)

 

しょぼんとして居る理分からん。

 

(神から見れば、それだけの差が生じた原因を考えようともせず、何の努力もしないでしょぼんとして居る理が分からんと言うのや。)

 

残念々々。

 

(人間というものは、自分の力で自分の運命を変える事が出来ないかりものであるが、神を信じて神に付いて来ようとする誠さえあれば、救けたいばかりの神が自由自在に働いてやる事が出来るのだが、それだけの事が分からんから残念々々と言うのや。)

 

さあ/\聞き分け。

(さあ/\誰もが皆神の思惑に沿わなければ通るに通れん日が来るという事が分かるなら、よう聞き分けてくれ。)

 

理を聞き分けるなら分かる。

 

(たとえ難しい道に遭遇しても、速やかに理を聞き分けようとするなら、心通りに神が働いてやる事が出来るのやから、どのような事も皆分かるように成るのやで。)

 

あちらからもや、こちらからもや。

 

(そのようにして自ら求めて成人する姿が世界に写れば、同じようにして多くの人が同じ道を運ぼうとして出て来るのであって、あちらからもや、こちらからもやという事に成るのや。)

 

やれ/\どういう元々やな。

 

(やれ/\、やっと世界一列を救けて下さる神様が現れて下さったが、それはどういう元々じゃな。)

 

ああゝ何じゃ楽しみあれば神や。

 

(ああゝ何じゃよう分からんが、素直に神様の思惑に従う事によって大きな楽しみの道が与えられるのであれば、それは間違い無く世界を救けて下さる元の神様やで。)

 

さあ元は女一人や。

 

(さあその道を創め掛けた元というは、女一人やそうな。)

 

始めた又聞いた。

 

(元の神様の不思議な守護を頂いて、素直に道を始め掛けた者もあり、又聞いただけで、聞かぬふりをして居る者もあるそうな。)

 

又迎い取りになりたる者もあり、だん/\の道諭し、神は見通し、どんな道もあろう。

 

(又折角道を運びながら、どうしても神様の思惑に沿えない理によって一時迎い取りになりたる者もありたが、一度生まれ替わり二度生まれ変わりをしながら育てて下さるだん/\の道である事を諭して下さって、神様はどんな事も見通して連れて通して下さるのやから、それぞれの心一つによってはどんな道も有るであろう。)

 

どう言われてもじっとして居た者も、神が皆連れて通りた。

 

(又どう言われても神様の話を聞き分ける事が出来ずにじっとして居た者も、何処まで行っても人間の思うように成らない長い苦しみの道の理に換えてその残念の理を果たしながら、神様が皆々を連れて通りて下さったのやそうな。)

 

あちらこちら/\何でも一度言うた。

 

(あちらこちら/\で道の遅れが生じて来たが、その中の多くの者が、何でもかでも神様の教え通りの道を運ばなければならないという事を一度は言うたそうな。)

 

元女一人天より道を運んだ一つの理や。

 

(道の元というは、女一人が天より与えられた道を素直に聞き分けて運んだという一つの理から始まったのやそうだ。)

 

後の理、どうも心一つの道連れて通り来たる者ばかり。

 

(なれど後の理が続かず、どうにもこうにも明らか鮮やかな神一条の道にならないから、そのまま行けばどうにもならない事になってしまうと知らす為の、それぞれの心通りの、心一つの道を連れて通り来たる者ばかりだそうだ。)

 

元というは、古きものは大切にすれば花が咲く。

 

(元の理というは、全ての人間を結構に連れて通そうとする古きをやの思惑であるから、古きものは大切にすれば皆結構な花が咲くのやで。)

 

大木々々と人間ばかり、花咲くも、その元ありてよりある。

 

(押しも押されぬ大木々々だと、表に見える人間の理ばかり見て居るが、結構な花が咲くのも、その元の教え通りの道を運ぼうとする誠が有りてこそであり、その誠一つを受け取って神が十分に働くという誠天の理によりあるのやで。)

 

古き元あればこそ大切。

 

(古き元に従おうとする誠が有ればこそ人間は皆結構に生かされるのやから、古き元を大切にする心は何より大切であろう。)

 

元無くてはならん。

 

(末永く人として生かされたいと思うなら、誰であろうとも皆元に沿おうとする誠の心は無くてはならんのやで。)

 

元というは、古きものが元、元より花咲く、実がのる。

 

(元というは数々あるが、元無い世界を創め掛けて、喜びも苦しみも共に分け合って共に楽しもうとする古きものが本当の元であり、何事も元に沿おうとする誠の理により結構な花が咲く、結構な実がのるという事やで。)

 

元あればこそ花咲く。

 

(元のをやの話を素直に聞き分けて速やかに実践しようとする誠があればこそ、思ってもみないような結構な花が咲くのや。)

 

よう聞き分け。

 

(たったこれだけの道である事をよう聞き分けるよう。)

 

忘れぬよう。

 

(そして何時何時までも忘れぬようにせねばならんで。)

 

それ一つ理詳しくたんのうさせるよう。

 

(それだけの一つ理を皆々に詳しく諭して、全ての者に満足たんのうさせるようと言うのや。)

 

元一つの理というは、風吹けば散る。

(元一つの理に沿う事の出来ない残念の理というは、そのようなものをすっきりと片付ける為の大風が吹けば皆散るのやで。)

 

根がそのまゝ。

 

(なれど、残念な枝葉は皆散っても、根がそのまゝ残るのやで。)

 

枝という、花という、俄に風吹けば散る。

 

(神の思惑に沿う事の出来ない枝という、花というは、もう一度出直して真実の芽を吹かす為に、俄かに風が吹けば皆散るのや。)

 

元は散らぬ。

 

(なれど、どんな大風が吹いても、元の心に沿おうとする誠の枝と花は散らぬのやで。)

 

元より出ぬものは無い。

 

(末永く続く道というは、元に沿おうとする誠より出ぬものは無いのや。)

 

新しものは枝折れ易い、散り易い。

 

(新しいものというは、神の思惑から外れた人間の勝手な道であるから邪魔な枝であり、大きな風が吹けば折れ易い、散り易いと言うのや。)

 

この理をよう聞き分けるなら、何分からんではない。

 

(この理をよう聞き分けるなら、何事も神の思惑に沿おうとする誠一つが無ければ、末永く人として生かされる事も出来ないという天の道理を、何も分からんではないであろう。)

 

 

 

 

明治二十二年十月十四日(陰暦九月二十日)
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\前々より刻限以て話たる処、古き事/\という事、ほん一つで分かる事。古き者親という。子は何人ありても親は一人。為したる事はどうでも立てねばならん。親がありて子というは、親が賢うても、子は鈍な者出けるやら知れん。子は、親が鈍な者やと言う者があるなれども、何ぼ鈍な親でも、親があればこそ。年が寄れば鈍な者や。鈍な者でも親というもの大切なものや。悟り一つの理で席というものは、聞けば聞くだけ、尋ねば尋ねるだけのものや。何にも知らぬ者や。いや/\悟りというも、よう聞き違いの無きよう。親というものはどれだけ鈍な者でも、親がありて子や。子は何ぼ賢うても親を立てるは一つの理や。これだけの理を聞かし置こう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\前々より刻限以て話たる処、古き事/\という事、ほん一つで分かる事。

 

(さあ/\前々より刻限の理を以て話たる処の古き事/\という事は、長い年限の間にそれぞれが積み重ねた悪因縁が山のようになって残されている理により、人が人として末永く生かされる為の澄み切った心を取り戻す事が出来ないという大問題であるが、その原因と成る悪因縁を少しでも果たさせて結構に暮らさせてやりたい為に、因縁ある古き者と新しき者に親子の縁を結び、親が子の為、子が親の為に尽くす理によってそれぞれの悪因縁を果たさせながら澄み切った心を取り戻させようとする誠天の理が親子の縁であって、無神論者もどんな者も、出来るだけ無理の無いように救けてやりたいばかりの本一つの神の世界である事が分かるという事やで。)

 

古き者親という。

 

(切るに切れない親子の縁によって結ばれている古き者というは、新しき者がこの世に生れ出る為の無くてはならない産みの親という事に成るであろう。)

 

子は何人ありても親は一人。

 

(子は何人ありても産みの親は一人やで。)

 

為したる事はどうでも立てねばならん。

 

(この親に尽くす理によって長い年限積み重ねた残念の理が晴れて結構な先々の理か治まるというのやから、親の為したる事はどうでも立てねばならんのやで。)

 

親がありて子というは、親が賢うても、子は鈍な者出けるやら知れん。

 

(又親がありて子というは、似たような者が親子と成るようなれど、互いの運命を立て直す為の親子の縁であるから、親がどれだけ賢うても子はどれだけ鈍な者が出けるやら知れんで。)

 

子は、親が鈍な者やと言う者があるなれども、何ぼ鈍な親でも、親があればこそ。

 

(多くの子の中には、親が鈍な者やと言う者があるなれども、何ぼ鈍な親でも、この親があればこそ結構に生い立つ事が出来るという天理に逆らう事は出来んのやで。)

 

年が寄れば鈍な者や。

 

(又人間というものは、年が寄れば皆鈍な者に成るのや。)

 

鈍な者でも親というもの大切なものや。

 

(どれほど鈍な者でも、親というものは子の運命を左右する大切なものやで。)

 

悟り一つの理で席というものは、聞けば聞くだけ、尋ねば尋ねるだけのものや。

 

(又、悟り一つの理で治まる席〈真実誠の神様の話〉というものは、聞けば聞くだけ、尋ねれば尋ねるだけ治まるという順序の理が働くものやで。)

 

何にも知らぬ者や。

 

(聞こうともせず、尋ねようともしなければ、何にも知らぬ者やという事になるであろう。)

 

いや/\悟りというも、よう聞き違いの無きよう。

 

(又確かにそうだと承知する事が出来なくても、神様がそうおっしゃるならそれに違い無いであろうと無理にでも聞き分けようとするいや/\悟りというも有るだろうが、そのような時ても、何事もよう聞き分けて聞き違いの無きようにせねばならんのやで。)

 

親というものはどれだけ鈍な者でも、親がありて子や。

 

(又親というものは、どれだけ鈍な者でも子の運命を左右する根の理であるから、親がありてこその子やで。)

 

子は何ぼ賢うても親を立てるは一つの理や。

 

(子は何ぼ賢うても天理に逆らう事が出来ないのやから、親を立てるのは、避けて通る事の出来ない一つの理やで。)

 

これだけの理を聞かし置こう。

(たったこれだけの理を聞かして置こう。)

 

 

 

 

明治二十二年十月二十二日(陰暦九月二十八日)午後十一時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\/\帰る/\/\。皆んな帰るで/\/\/\。さあ何が帰る帰る/\と思うやろ/\。分かろまい。何箇年以前々々々々々よりよう早く急ぐ/\/\。何箇年以前々々々々々始め掛ける。始め掛けたら広く場所が要るでな。どれだけの場所、さあ/\しんより/\どちらも何時まで、しんより/\何時まで。刻限日柄々々、西も/\/\、それ北も/\皆北、東々々南々、これで十分、十分一つの理を知らそう。何にも分からんものであろう。長らえて道を、やれ/\に連れて通りた。いつ/\晩刻限の事情は違わん。四方八方何十何間差しを入れたらいかなる者で、どうもいかなる者も心を運んで、妙な普請が始まる。

押して願
さあ/\何かの事も始め掛けたら始まるという。何よの事も大層事やと思えば、これ不思議と思えば不思議、時節々々の理を見たら不思議やあろまい。古き/\の処を見た処であろまい。長らえて一つ/\道を通り来た。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\/\/\帰る/\/\。

 

(さあ/\/\/\/\皆んな帰る/\/\と言うのや。)

 

皆んな帰るで/\/\/\。

 

(皆んなで心を一つに揃えて帰るで/\/\/\。)

 

さあ何が帰る帰る/\と思うやろ/\。

 

(さあ何が根底にあって帰る帰る/\と言うかと思うやろ/\。)

 

分かろまい。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする誠が無ければ、何も分かろうまい。)

 

何箇年以前々々々々々よりよう早く急ぐ/\/\。

 

(何箇年以前々々々々々より、直ぐにでも元の泥海に還さなければならない程濁り切ってしまった人間世界に道を知らせ導く為の、善きひながたと成って尽くすよう一日も早く急ぐ/\/\と言うて居るであろう。)

 

何箇年以前々々々々々始め掛ける。

 

(又何箇年以前々々々々々から、時旬が来れば、世界中を狂わして居る濁り心を隅から隅まで掻き出して、すっきりと洗い流す為の世界大掃除を創め掛けると言うて居るであろう。)

 

始め掛けたら広く場所が要るでな。

 

(神が世界中の大掃除を創め掛けたら、多くの者が集まる為の広くて大きな場所が要るでな。)

 

どれだけの場所、さあ/\しんより/\どちらも何時まで、しんより/\何時まで。

どれだけの場所、さあ/\しんより/\どちらも何時まで、しんより/\何時まで。

 

(どれだけの場所と言うても、地理的な場所では無くて、世界に道を知らす為の皆々の日々の心の置き場所であり、さあ/\しんより/\〈自ら神様を求め神様の教えに従おうとする信の心と、実践をする真の誠の積み重ねにより〉どちらもこちらも結構に暮らす事が出来ると言うのだが、もっと具体的に言えば、しんより/\〈速やかに世界一列を救けたいと願われる神様の思惑である処の、道の芯に沿おうとする誠の理の積み重ねにより〉、思ってもみないような結構な末代の理が治まって、何時何時までも楽しみ通る事が出来ると言うのや。)

 

刻限日柄々々、西も/\/\、それ北も/\皆北、東々々南々、これで十分、十分一つの理を知らそう。

 

(神の思惑に沿うという事は一寸には難しい事のようであるが、刻限日柄々々〈自発的に刻限の理を求めて教え通りの道を運ぼうとする日々の理の積み重ね〉によって、たった一つの世界治まる誠天の理が治まるのであり、それがあちらへもこちらへも写って、西も/\/\〈西も、その又西も、又々西にも〉結構な理が治まり、更に北も/\〈北もその又北にも〉写って皆北全体が治まり、又々東々々にも南々全域にも写って世界が治まるというのだが、これで十分であって、十分な一つの理が治まるという事を知らそうと言うのや。)

 

何にも分からんものであろう。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つが定まらなければ、思い通りの結構な道を運ばせてやろうとする誠天の理が働かないから、何にも分からんものであろう。)

 

長らえて道を、やれ/\に連れて通りた。

 

(自ら求めて運ぶ事が出来ない者達を連れて通す長らえて道を、やれ/\に〈いやはやどうしたものかというような、やっとの思いで〉連れて通りたのやで。)

 

いつ/\晩刻限の事情は違わん。

 

(やっとの思いで連れて通りたなれど、時旬が来れば、皆々の心の成人に関わらず世界の大掃除を創め掛けると、いつ/\の晩に諭した刻限の事情は少しも違わんで。)

 

四方八方何十何間差しを入れたらいかなる者で、どうもいかなる者も心を運んで、妙な普請が始まる。

 

(世界中の大掃除を創め掛けて、四方八方の心を明らかにする為の何十何間にも渡る天の物差しを道に取り入れたら、いかなる者でも己の善悪が明かされて、このままではどうもならんという事が分かるようになるから、いかなる者も神の教え通りの心を運んで来ると同時に、妙な普請〈今まで見た事の無いような神様の大立ち回りであって、高山を削り、谷底を埋め立てて世界一列ろく地に均して下さる爽快な守護であり、神様の思惑に沿えない濁り心をこの世からすっきりと片付けて下さって、素直に神に従う澄み切った心だけを残して下さる為の、世界一列建て替えの本普請〉が創まると言うのや。)

 

 



押して願


さあ/\何かの事も始め掛けたら始まるという。

 

(さあ/\何かの事も神の思惑通りに運ぼうとする真実誠の神一条の道を、皆々が始め掛けたら、その理を受け取って、世界建て替えの本普請が創まると言うのや。)

 

何よの事も大層事やと思えば、これ不思議と思えば不思議、時節々々の理を見たら不思議やあろまい。

 

(何世の事も人間の思い通りにならない苦しみの道ばかりが続く大層な事やと思えば、心通りの大層な道になり、この苦しみの道によって思ってもみない結構な先々の理が治まる不思議な道やと思えば、心通りの不思議な道に成るが、時節々々の理〈皆々の受け取る心一つ、心の成人に合わせて道の理を変えるという天然自然の順序の道である処〉を見たら、何も不思議やあろまい)

 

古き/\の処を見た処であろまい。

 

(古き/\の処〈五十年にも渡る教祖ひながたの道によって出来上がった道であるという処〉を、見たという処だけで治まるような道ではあろうまい。)

 

長らえて一つ/\道を通り来た。

(聞いただけ、見ただけでは治まらない道であるから、長らえて世界救けの為に尽くす一つ/\の果たしの道、何処まで行っても人間の思うように成らない真実誠の種蒔きの道を、皆々で通り来たのやで。)

 

 

 

 

明治二十二年十月二十三日(陰暦九月二十九日)午後十時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\何かの話を仕掛けるで。どういう話に掛かるかな。さあ/\始め掛けたる処から、どんな事をするのも、神の道から始め掛ける。何かの処も聞き分けてくれ。内々の事情どういう事も仕掛ける。始め掛けたら切りは無い。どういう事聞き分け。人間心の事情要らん。すっきり人間心要らん。これから先は人間心すっきり要らん。もうこれから神一条という道を立てにゃならん、立てさゝにゃならん。立てさして見せる。成るも一つの理、成らんも一つの理というは、前々に諭してある。さしづ通りに通るなら、働き掛ける。どんな事もさしづ一つの理を以てするなら、どんな事も神一条の道を通るなら、通して見せる。始め掛けたら、年々何かの事、これだけの話を伝えようと思えども、昼はあちらに話、こちらに話でどうもならん。旬旬の理を聞いて話掛ける。世界の事情、内々の事情もこれ一つやってみようと思えど、出来そうな理で出来ん。思うように成らんが一つの尋ね一条。尋ねたらどんな事情も世界も内も、一つ自然に出来て来るのが一つの理。神一条の道なら尋ね一つから始め掛ける。遅れるから怖わい恐ろしい事情が出る。これだけの事情を話置こう。何かの事情も、だん/\又々話合い、ようこの理を聞き分けてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\何かの話を仕掛けるで。

 

(さあ/\末永く人として生き永らえる為には、どうでも聞き分けなければならない何かの話を仕掛けるで。)

 

どういう話に掛かるかな。

 

(どういう話に掛かると思うかな。)

 

さあ/\始め掛けたる処から、どんな事をするのも、神の道から始め掛ける。

 

(さあ/\皆々が神の教え通りの道を始め掛けたる処から、思ってもみない結構な先々の理が治まるように、明らか鮮やかな理を以て神か働くのであるが、その前に片付けて置かなければならない事やどんな事をするのも、これからは神の思惑通りの道を運ばせて頂こうと定まった処から始め掛けるのやで。)

 

何かの処も聞き分けてくれ。

 

(何かの処も、定まった誠の心を道の為世界救けの為の役に立たせてやる事により、一粒万倍にして還してやろうとする真実誠の救け一条の道である事を聞き分けてくれるよう。)

 

内々の事情どういう事も仕掛ける。

 

(生涯末代変わらぬ一つの心を定めて道の為世界の為に尽くそうとする内々の事情を受け取った上で、どういう事も世界中に仕掛けるのやで。)

 

始め掛けたら切りは無い。

 

(生涯末代変わらぬ一つの心を定めて神の教え通りの道を始め掛けたら、それを受け取って働く神の方にも切りは無いのやで。)

 

どういう事聞き分け。

 

(どういう事も定まった誠の心通りに神が働くという事情を聞き分けてくれるよう。)

 

人間心の事情要らん。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つを受け取って働くのやから、神の思惑から外れた人間心の事情は皆要らんのやで。)

 

すっきり人間心要らん。

 

(神が十分に働く為には、すっきりと人間心は要らんのや。)

 

これから先は人間心すっきり要らん。

 

(これから先は、何事も神の思惑通りに運ばなければ人として生き永らえる事も出来ないという神の一列支配の世界に改めるのやから、第一に改めなければならない人間心はすっきりと要らんのや。)

 

もうこれから神一条という道を立てにゃならん、立てさゝにゃならん。

 

(そのような時旬が間近に迫って居るから、もうこれから先はどうでもこうでも神一条という道を立てにゃならんのであって、立てさゝにゃならんのや。)

 

立てさして見せる。

 

(いずれ澄み切った真実が定まる者なら、真実誠の神一条の理を立てさして見せるで。)

 

成るも一つの理、成らんも一つの理というは、前々に諭してある。

 

(成るも一つの理、成らんも一つの理というは、何事も神の思惑通りに運ぶ事情が成る一つの理であって、人間心の事情が成らん一つの理であると前々に諭してあるであろう。)

 

さしづ通りに通るなら、働き掛ける。

 

(何事も皆さしづ通りに通るなら、どのような中も自由自在に通り抜けられるよう神が働き掛けるのやで。)

 

どんな事もさしづ一つの理を以てするなら、どんな事も神一条の道を通るなら、通して見せる。

 

(どんな事もさしづ通りに運ぼうとする一つの理を以てするなら成る道であるが、どんな事も神の思惑通りに運ぼうとする真実誠の神一条の道を通るなら、どのような中も通して見せると言うのや。)

 

始め掛けたら、年々何かの事、これだけの話を伝えようと思えども、昼はあちらに話、こちらに話でどうもならん。

 

(濁り切った人間心を捨てて神の思惑通りの道を始め掛けたら、年々に何かの事も治まって結構な先々の理も治まるが、これだけの話を伝えようと思えども、昼はあちらに勝手な人間の話、こちらにも濁り切った人間話ばかりでどうもならんのや。)

 

旬旬の理を聞いて話掛ける。

 

(このままではどうもならんから、皆々の心に最も真実の理が治まる時節の理である処の、旬旬の理を聞いて話し掛けるのやで。)

 

世界の事情、内々の事情もこれ一つやってみようと思えど、出来そうな理で出来ん。

 

(真実誠の道の台と成って尽くす世界の事情も、神の手足と成って尽くそうとする内々の事情も、これ一つやってみようと思えど、旬々の理が治まらなければ出来ないのであって、出来そうな理で出来んのやで。)

 

思うように成らんが一つの尋ね一条。

 

(何処まで行っても人間の思うように成らん道が、結構な先々の理の治まる真実誠の神一条の道であるが、それだけの順序を踏まなくても結構な先々の理の治まる道が、たった一つの尋ね一条の道やで。)

 

尋ねたらどんな事情も世界も内も、一つ自然に出来て来るのが一つの理。

 

(道の為世界の為を思う澄み切った真実を定めて道を尋ねたら、どんな事情も濁り切った人間心を捨てて神の思惑通りの道を運ぶよう諭すばかりであるが、それを速やかに聞き分けて運ぶなら、世界も内も治まって結構な先々の理も治まるのやから、定まった誠一つによって、天然自然に結構な道が出来て来るのが一つの理やで。)

 

神一条の道なら尋ね一つから始め掛ける。

 

(真実誠の神一条の道を始め掛けようとするなら、どのような事も神の思惑通りの道に成るように、尋ね一つの道から始め掛けるのやで。)

 

遅れるから怖わい恐ろしい事情が出る。

 

(神の思惑通りに運ぶ事情が遅れるから、それではとても通れないと教える処の、怖わい恐ろしい事情が出て来るのやで。)

 

これだけの事情を話置こう。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つによって治まるのやから、これだけの事情を話して置こうと言うのや。)

 

何かの事情も、だん/\又々話合い、ようこの理を聞き分けてくれるよう。

(何かの事情も、だん/\と神の話を聞き分けて運ぶ理と、又々さしづの理を以て話合いをしながら神の教え通りに運ぶ事情によって治まるが、ようこの理〈勇んで神の話を聞き分けて実践する理によって何もかも治まるという天の道理〉を聞き分けてくれるよう。)

 

押して願い

東の方地所買受の処談じて宜しきや願

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ/\尋ね掛ける/\。尋ぬれば一つのさしづ。成らん事をせいとは言わん。出来るだけの心を以てする。難しい事はならん。夜も明けば日も照るという。いかなるも運ぶ事情に一つの理、成らんと思うても独り成ればそれでよし、成ると思うても成らんが一つの理。何にも勧めるやない、頼むやない。くれと言えばいやと言う、いやと言えばやろうと言うが世界一つの理。この理をよう聞き分けて、悟り違いの無いよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\尋ね掛ける/\。

 

(さあ/\何事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つが定まるなら、皆尋ね掛ける/\であろう。)

 

尋ぬれば一つのさしづ。

 

(尋ぬれば、世界が治まって結構な先々の理が治まる為の、たった一つのさしづをするのやで。)

 

成らん事をせいとは言わん。

 

(無理な事や、成らん事をせいとは言わんで。)

 

出来るだけの心を以てする。

 

(無理の無いよう、出来るだけの心を以てするのや。)

 

難しい事はならん。

 

(とても出来ないような事や難しい事はならんで。)

 

夜も明けば日も照るという。

 

(尋ねて運ぶ中に少しばかりの苦しみの道が続いたとしても、夜も明ければ、明るい日も照る日が来ると言うのや。)

 

いかなるも運ぶ事情に一つの理、成らんと思うても独り成ればそれでよし、成ると思うても成らんが一つの理。

 

(いかなる中も勇んで運ぶ事情に成る一つの理が有り、思うように成らん道だと思っても、独り成って来ればそれでよし、成ると思うても、何処まで行っても人間の思うように成らん道が、何処まで行っても間違う事の無い結構な一つの理に成るのやで。)

 

何にも勧めるやない、頼むやない。

 

(それぞれの自発的な真実を受け取って神が働く道であるからから、何にも無理に勧めるやないで、どうしてくれこうしてくれと頼むやないで。)

 

くれと言えばいやと言う、いやと言えばやろうと言うが世界一つの理。

 

(他人様の事はどうでもいいから、今のこの自分の事情だけは救けてくれと言えば、いやそういう訳にはいかないだろうと言う、自分の事はどうでもいいから、今苦しんでい人々を救けて貰わなければいやだと言えば、そのような心立ての者から順に救けてやろうと言うが世界一つの理であろう。)

 

この理をよう聞き分けて、悟り違いの無いよう。

 

(この理〈人を救けたら我が身救かるという天の道理〉をよう聞き分けて、どのような事も悟り違いの無いようにせねばならんで。)

 

 


明治二十二年十月二十五日(陰暦十月二日)午後七時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\一寸説き掛けるで/\。これからもう何よの事も決まって了う。とんとどんならん。身の障り/\、身の障りから尋ね出る。尋ね出る処をちゃんと決まって了う。あゝ楽やなあというようにして了う。さあ/\俄に身の障り、どういう事やと思う。思わく一つを知らしたさ。一寸身の障り聞かさにゃならん。どうする事も要らん。さあ/\身の障りや/\。さあ早う聞きたいな、見たいなと急ぐ/\。身の障りどうやろうな、話掛ける。身の障りどんな事も聞かし置く。これまで刻限の理が取違いがあってどうもならん。聞き損い何ぼやら分からん。席一つ身の障り、刻限かいな、あちらこちら心掛け、一時一つの諭しという。直き/\一つの話、それ/\聞きたいという心ある。聞きたいという心があれば、心を散らさず聞こう聞こうという真実も出るやろう。刻限の理は一つも間違わん。違う事は無い。なれども少し違うたかいな、遅れたかいなというは、心に取違いあるから、だん/\取違い事情連れて通りた、身の障り、刻限かいな、身の障りや/\、これ聞こう、どんな話やという。よう心を鎮め。刻限を以て何時どんな事を知らすやらこれ知れん。一日の日はいつ/\の理に知らし置く。これからすっきり改め更える。一寸そこで夜々刻限を以て、夜々心を掛けて居てくれるよう頼む/\/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\一寸説き掛けるで/\。

 

(さあ/\これから創まる新しい神の道の道理を一寸説き掛けるで/\。)

 

これからもう何よの事も決まって了う。

 

(今のこの仮の道が終って、新しい神の一列支配の世界に改まれば、これから先の皆々の運命や徳分が、もう何世の事も決まって了うのやで。)

 

とんとどんならん。

 

(皆々の真の心を表す為の、今のこの自由な仮の道の間に尽くし運んだ理によって皆々の末代の運命が定まってしまうというのやから、もっと早くから神様の教え通りの道を運んで置けば良かったなあと、後で後悔してもとんとどんならんで。)

 

身の障り/\、身の障りから尋ね出る。

 

(末代の運命が定まってからではどうする事も出来ないから、前もって道の遅れを知らせる真実誠の救けの理が身の障り/\であって、どうでも救けて頂きたいと願う身の障りから、速やかに改めなければならない処を尋ね出る事に成るのやで。)

 

尋ね出る処をちゃんと決まって了う。

 

(尋ね出る処を速やかに聞き分けてちゃんと運ぶなら、世界に理を写す為の真実誠の道の台と成って尽くす事に成るから、結構な先々の理が決まって了うのやで。)

 

あゝ楽やなあというようにして了う。

 

(神の話を素直に聞き分けて運ぶなら、それを速やかに受け取って働く神の働きによって結構な先々の理が治まるのであって、あゝ楽な道やなあというようにして了うのやで。)

 

さあ/\俄に身の障り、どういう事やと思う。

 

(さあ/\そのような結構な救けの理である事が分からないから、俄に身の障りに掛かれば、一生懸命道を運んで居るのに一体全体どういう事やと思うであろう。)

 

思わく一つを知らしたさ。

 

(身の障りというは、あらゆる苦しみや身に覚えの無い辛さにも堪えて満足たんのう治めるなら、長い年限の間に積み重ねた残念の理が段々晴れて結構な先々の理が治まるという、真実誠の神の思惑一つを知らしたさからやで。)

 

一寸身の障り聞かさにゃならん。

 

(どうでも結構な先々の道を通させてやりたいから、一寸やそっとで堪えられない身の障りによって聞かさにゃならんのや。)

 

どうする事も要らん。

 

(それを素直に聞き分けて運びさえすれば、心通りの結構な道に成るよう陰から神が働くから、人間は皆どうする事も要らんのやで。)

 

さあ/\身の障りや/\。

 

(さあ/\訳の分からない苦しみの理に換えて、結構な先々の理を治めさせてやりたいという誠天の理が身の障りや/\。)

 

さあ早う聞きたいな、見たいなと急ぐ/\。

 

(あらゆる辛さに堪えて満足たんのう治めさえすれば、何もしなくても、長い年限の間に積み重ねた残念の理が晴れて結構な先々の理が治まるという事が分かるなら、さあ早う結構な神様の話を聞きたいなあ、鮮やかな神様の守護を一日も早く見たいなあと、急ぐ/\事に成るのやで。)

 

身の障りどうやろうな、話掛ける。

 

(一寸には堪えられない身の障りであればこそ、速やかに改めなければならない処はどうやろうなと聞き分けられるから、救けたいばかりの神の思惑一つを話し掛ける事が出来るのやで。)

 

身の障りどんな事も聞かし置く。

 

(わらにもすがる思いで聞き分ける身の障りによって、どんな事も聞かし置くのやでな。)

 

これまで刻限の理が取違いがあってどうもならん。

 

(これまでは、これだけの理を伝える刻限の理が容易に治まらず、取違いがあってどうもならなんだのや。)

 

聞き損い何ぼやら分からん。

 

(聞き損いや取り損ないによって、何ぼ道が遅れるやら分からんでな。)

 

席一つ身の障り、刻限かいな、あちらこちら心掛け、一時一つの諭しという。

 

(席〈救けたいばかりの真実誠の神の思惑〉を知らせる一つの理が身の障りであるが、そのような至れり尽くせりの神の守護を速やかに受け取る誠天の理が刻限かいなと分かれば、あちらこちらで、何事も皆刻限の理に従おうと心掛けるように成るから、一時に世界治まる一つの諭しが出来ると言うのやで。)

 

直き/\一つの話、それ/\聞きたいという心ある。

 

(直き/\に神が伝える一つの話が治まる理というは、それ/\の胸の中に有るのであって、どうでも神様の思惑を聞きたいなあという誠の心にあるのやで。)

 

聞きたいという心があれば、心を散らさず聞こう聞こうという真実も出るやろう。

 

(どうでも聞きたいという心があれば、心を散らさずに聞こう聞こうという真実誠も出るやろう。)

 

刻限の理は一つも間違わん。

 

(速やかに聞き分けようとする刻限の理は、一つも間違わんでな。)

 

違う事は無い。

 

(どうでも神の話を聞き分けようとする誠一つがあれば、何も違う事は無いのやで。)

 

なれども少し違うたかいな、遅れたかいなというは、心に取違いあるから、だん/\取違い事情連れて通りた、身の障り、刻限かいな、身の障りや/\、これ聞こう、どんな話やという。

 

(なれども少し違うたかいなというは、例え僅かでも、こうなれば良いなあという希望的観測があったからであり、道が遅れたかいなというは、速やかに聞き分けて運ぶ事が出来なかったから速やかな理が育たなかったのだと、何事も心に取違いあるから道が間違うと諭しながら、だん/\の取違いの事情の中を連れて通りたのであるが、そのような道の遅れを速やかに改めて結構な先々の理を治めさす誠天の理が身の障りであって、そのような結構な神の守護を速やかに頂く誠天の理が刻限かいなと分かれば、真実誠の救けの理の身の障りや/\、これだけの結構な話を皆々で聞こう、どんな話やろうという事に成るのやで。)

 

よう心を鎮め。

 

(結構な誠天の理を治める為には、少しの人間心も出さないようにしなければならないから、よう心を鎮めて掛かるのやで。)

 

刻限を以て何時どんな事を知らすやらこれ知れん。

 

(神の話を素直に聞き分けられるだけの時旬が来れば、明らか鮮やかな刻限を以て知らす事に成るが、何時どんな事を知らすやらこれ知れんでな。)

 

一日の日はいつ/\の理に知らし置く。

 

(そこで知らす神の話を速やかに聞き分けて、今日からはどのような事も神様の思惑通り運ばせて頂こうと定まった一日の日は、いつ/\迄も続く誠天の理に治まると知らし置くで。)

 

これからすっきり改め更える。

 

(これだけの理から、すっきりと道を改め更えるのやで。)

 

一寸そこで夜々刻限を以て、夜々心を掛けて居てくれるよう頼む/\/\。

(一寸そこで伝えたい事は、何事も夜々の刻限〈夜は人間の休息時間帯であるから、雑多な人間心が働かない明らか鮮やかな刻限の理と成る〉を以て聞き分けて、常々に夜々の心〈雑多な人間心を働かさない素直な心〉を持ち運ぶよう心掛けて居てくれるよう頼む/\/\と言うのや。)

 

 

 

明治二十二年十月二十五日 (陰暦十月二日)の刻限に引続きての御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\一寸話掛けるで/\。掛かり掛ける/\。さあ/\どういう事を話掛ける。一つ話、やれ/\これまでは狭ぼうて/\どうもならん。むさい/\一寸始め掛けた。一ついつにどう成ろう知らん。どうでも出て来る。どうでもこうでも急ぐ。掃除を急ぐで/\。すっきりと掃除をするで。どうもごむそうてならん。どっから眺めてもこれでこそと思うが一つの理、むさい所はすっきり取り払う。あれが邪魔になる、これが邪魔になる。まあ一寸差し掛け普請をして越して来たる処、広き所、煮炊き場所が第一や。ぼつ/\掛かり掛ける。言い掛けたら一つ/\の談示、談示の用がふえる。急がしなる。ぼつ/\掛かる煮炊き場所。変な話に掛かり掛けたで。さあ/\第一一寸話掛ける。談じてくれ。だん/\に日々が急がしなる。多く煮炊き場所が急ぐ。これからはどうするもこうするも話掛ける。話掛けたら談じてくれ。談じたら尋ね出る。人間心はすっきり要らんで。こうすれば勝手がよいという、人間心をすっきり出せん。刻限の話は違わんで。めん/\思やんがあってこうしたらよいと、談示して尋ねる。これからは何でも彼でもさしづする。さしづ通りにすれば間違う事は無い。あの者があゝ言うよって、この者がこう言うよって、と言うて居ては、すうきり間違う。そこでこの事を一寸話置くという。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\一寸話掛けるで/\。

 

(さあ/\速やかに聞き分けて運ばなければ誰も皆人として生き永らえる事も出来ない程の、真実誠のをやの思惑をほんの一寸話し掛けるで/\。)

 

掛かり掛ける/\。

 

(皆々の心が、このままではとても人として生き永らえる事が出来ないという程濁り切って居るから、その原因となる心のほこりを洗い切る為の胸の掃除の道に掛かり掛ける/\と言うのや。)

 

さあ/\どういう事を話掛ける。

 

(さあ/\それによってどういう事を心掛けなければならないかという事を話し掛けるで。)

 

一つ話、やれ/\これまでは狭ぼうて/\どうもならん。

 

(今までもたった一つの人間救済の話をして来たが、やれ/\こんな事ではとても道に成らないという程、これまでは皆々の心が狭ぼうて/\どうもならなんだのや。)

 

むさい/\一寸始め掛けた。

 

(そのようなむさい/\心を洗い切る為の天然自然の順序の道を一寸ずつ始め掛けたのやで。)

 

一ついつにどう成ろう知らん。

 

たった一つの救け道である事を聞き分けて運ぶ事が出来ないから、このまま行けばいつにどう成ろうか知らんというような処であるのや。)

 

どうでも出て来る。

 

(今は十分に道が分からなくても、そのような残念な心を改める為の胸の掃除の道はどうでも出来て来るのやで。)

 

どうでもこうでも急ぐ。

 

(道に尽くした理によって皆々の末代の運命が定まってしまうという年限の理はもう幾らも残って無いから、どうでもこうでも皆々の胸の掃除の道を急ぐと言うのや。)

 

掃除を急ぐで/\。

 

(皆々が結構な末代の道を運べるように、胸の掃除の道を急ぐで/\。)

 

すっきりと掃除をするで。

 

(誰も望まなくても、すっきりと胸の掃除をするで。)

 

どうもごむそうてならん。

 

(目先の結構ばかりに心を奪われて真実誠の種さえ食いつぶすような今の道は、どうもごむそうてならんと言うのや。)

 

どっから眺めてもこれでこそと思うが一つの理、むさい所はすっきり取り払う。

 

(どっから眺めてもこれでこそ真実誠の神の道だと思う処が成すべき一つの理であるが、目先の事や、自分の事しか考えないようなむさい所は道の為世界の為にならないから、すっきり取り払うで。)

 

あれが邪魔になる、これが邪魔になる。

 

(すっきりと取り払わなければならない処はあちらにもこちらにも有って、あれが邪魔になる、これが邪魔になるというような事やで。)

 

まあ一寸差し掛け普請をして越して来たる処、広き所、煮炊き場所が第一や。

 

(これまでは、まあ一寸ずつ差し掛け普請〈庇を出したり、継ぎ足しの普請〉をして越して来たる処であるが、これからはもっと多くの人が出て来るようになるから、多くの人が出て来ても困らないような広き所や、煮炊き場所の建設が第一に成るのやで。)

 

ぼつ/\掛かり掛ける。

 

(急にどうせいとは言わないが、ぼつ/\と掛かり掛けるのやで。)

 

言い掛けたら一つ/\の談示、談示の用がふえる。

 

(神が言い掛けたら、どうすれば良いかと一つ/\の談示をしなければならないから、談示の用がふえるで。)

 

急がしなる。

 

(これからは段々と急がしなるで。)

 

ぼつ/\掛かる煮炊き場所。

 

(色々急がしく成る前にぼつ/\掛かるのが煮炊き場所の建設やで。)

 

変な話に掛かり掛けたで。

 

(突然に変な話に掛かり掛けたで。)

 

さあ/\第一一寸話掛ける。

 

(さあ/\多くの人を寄せる為には、広い煮炊き場所の建設が第一であると一寸話掛けるのや。)

 

談じてくれ。

 

(その為にはどうしたら良いかと、皆々で談じてくれるよう。)

 

だん/\に日々が急がしなる。

 

(だん/\に多くの用が出来て来るから、日々が急がしなるで。)

 

多く煮炊き場所が急ぐ。

 

(速やかに多くの煮炊き場所が出来るよう急ぐと言うのやで。)

 

これからはどうするもこうするも話掛ける。

 

(これからは、どうする事もこうする事も皆事前に話し掛けるで。)

 

話掛けたら談じてくれ。

 

(神が話し掛けたら、どうしたら良いかと皆々で談じてくれるよう。)

 

談じたら尋ね出る。

 

(皆々て談じ掛けたら、分からない処は尋ね出るのやで。)

 

人間心はすっきり要らんで。

 

(どうしてこんな事をするのだろうというような人間心はすっきり要らんでな。)

 

こうすれば勝手がよいという、人間心をすっきり出せん。

 

(そんな事をしなくてもこうすれば勝手がよいというような、人間心をすっきり出せんで。)

 

刻限の話は違わんで。

 

(速やかに聞き分けて運ぶ刻限の話は、少しも違わんで。)

 

めん/\思やんがあってこうしたらよいと、談示して尋ねる。

 

(なれどめん/\の思やんがあって、こうしたらよいのではないかと、談示して尋ねる理は誠やで。)

 

これからは何でも彼でもさしづする。

 

(尋ねるなら、これからは何でも彼でもさしづをするで。)

 

さしづ通りにすれば間違う事は無い。

 

(さしづ通りにすれば何も間違う事は無いのや。)

 

あの者があゝ言うよって、この者がこう言うよって、と言うて居ては、すうきり間違う。

 

(あの者があゝ言うによってこうしよう、この者がこう言うによってこうしようと言うて居ては、すっきりと間違うで。)

 

そこでこの事を一寸話置くという。

 

(そこでこの事〈何事も皆で談じをし、分からない事は尋ね、そこで教えられたさしづ通りに運ばせて頂くという事〉を貫くようと、一寸話し置くというのや。)

 

 

 

明治二十二年十月三十一日(陰暦十月八日)夜九時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\、これ/\/\、さあ一寸の理を諭し掛ける。どういう理、さあさあよく/\の理を諭し掛ける。どうで一つの理は諭し難くいであろう。どうでもこうでも話さにゃならん。諭し掛けたら急がしうてならん。どういう理、さあ/\内々の事情早く急いで/\。どういう事であろう、どういう理で分からんから、一つ/\の理を運ぶ。知らず/\の道は通ろうまい。通れるに通られんやあろうまい。諭しの理に通れる。早くの事情、どういう事情。人間の心、人間の理は、どんとまあ、どういう事に一つの理があると思う。一寸には分からん。早くの事情、知らしたい事情の理によって、明るく道という。さあ/\仕切って/\一つの理早く/\早くンン。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

但し、松村栄治郎本部へ出罷りで居りその身上に関しての刻限のように詰員一同の悟りなり

(この悟りは大きな間違いであって、一人や二人の為の道では無いと教えて下さるとおりに、一人の身上を通して、時代を超え、さしづの理を求める全ての人間に、神様の教えを請おうとする誠の重さに即して真実誠の天の道理が治まるよう、胸の内から諭して下さるという事を身に染み込ませなければならない)

 

 

さあ/\/\/\、これ/\/\、さあ一寸の理を諭し掛ける。

 

(さあ/\/\/\、これ/\/\、さあ一寸の理〈ほんの一寸の心得違いによって世界救けの道が世界の為にならないという理〉を諭し掛けるで。)

 

どういう理、さあさあよく/\の理を諭し掛ける。

 

(ほんの一寸の心得違いとはどういう理と言うなら、さあさあよく/\の理〈神様がどれだけ心を尽くして下さっても、救けの為のほんの一寸の苦しみの道を恐れる余りに、神様の話を素直に聞き分ける事が出来ないというつくづく残念な理〉が世界救けの道の邪魔をするという残念な理を諭し掛けるで。)

 

どうで一つの理は諭し難くいであろう。

 

(人間というものは、裏があるから表があるという理を常々に自覚しながら、先々の為の善き種を蒔く事が苦手な生きものであるから、どうで一つの理〈今一時の結構を、真実誠の神一条の道を通させて頂く為の路銀として天に供えるべく、長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の果たしの為の苦労艱難の道を自ら求めて運ばせて頂き、道の為世界の為に尽くしてこそ結構に立っていく道であるという誠天の理〉は諭し難くいであろう。)

 

どうでもこうでも話さにゃならん。

 

どれだけ(諭し難くても、皆々に結構な末代の道を運ばせてやる為には、この事はどうでもこうでも話さにゃならんのやで。)

 

諭し掛けたら急がしうてならん。

 

(皆々の求める誠に応じて神がこのような道理を諭し掛けたら、明らか鮮やかな理が働く事に成るから、急がしくてならんという事に成るのやで。)

 

どういう理、さあ/\内々の事情早く急いで/\。

 

(にわかに急がしくなって、どういう理が働くかと言えば、さあ/\結構な末代の理を積み上げる為に、内々の事情〈神様の手足と成って道の為世界の為に尽くす理〉を一日も早く急いで/\運ぶようと理が迫るのやで。)

 

どういう事であろう、どういう理で分からんから、一つ/\の理を運ぶ。

 

(理が迫って来ても、何事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうという日々の理が定まって居なければ、速やかに神か働いて真実誠の理の働きを知らす事は出来ず、神様が教えて下さる事はどういう事であろう、どういう理でこう成るという事が分からんから、手探りで、思い思いの一つ/\の理を運ぶ事に成るのやで。)

 

知らず/\の道は通ろうまい。

 

(知らず/\の道では確かにそうだと悟り取る事が出来ないのやから、誰も通ろうまい。)

 

通れるに通られんやあろうまい。

 

(なれどこの道は皆々の心次第に神が働く真実誠の救け道であるから、通れるに通られんというような情けない道やあろうまい。)

 

諭しの理に通れる。

 

(何事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つを定めて尋ねるなら、速やかに心通りの道を通してやろうとする真実誠の神の諭しの理によって、皆通れる事に成るのやで。)

 

早くの事情、どういう事情。

 

(速やかに真実の理が治まる早くの事情とは、どういう事情と思うか。)

 

人間の心、人間の理は、どんとまあ、どういう事に一つの理があると思う。

 

(濁り切った人間の心と澄み切った神の心とは遠く離れて居て、人間の理は後も先も見えないから、どんとまあ一つの事に迷ってしまい、どういう事に一つの理があると思う事が出来んのや。)

 

一寸には分からん。

 

(常々に神の思惑通りの道を運ぼうとする誠が定まってなければ、何事も一寸やそっとには分からんのやで。)

 

早くの事情、知らしたい事情の理によって、明るく道という。

 

(早くに天の道理を聞き分けて治まる早くの事情とは、何事も神の思惑通りに運ぼうとする日々の誠一つを受け取って速やかに神が働くから早く治まるのであり、一時も早く天の道理を知らしたいという事情の理によって、明るく楽しく道を運ぶ事が出来ると言うのや。)

 

さあ/\仕切って/\一つの理早く/\早くンン。

 

(さあ/\どうでもこうでも神様の思惑通りの道を運ばせて頂きたいという誠一つを仕切って/\運び、結構な末代の道を通させやりたいばかりの一つの理を、一日でも一瞬でも早く/\早く治めてくれるようと言うのだが、ンン〈それだけの理を速やかに聞き分けて運ぶ事が出来るか、どうじゃ、どうじゃ〉。)

 

 

 


押して、人間の心人間の理という処尋ね
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\なあ尋ね返やす/\やろう。さあ/\尋ねてどんな事も先に知らし置こう。人間心一つの理が何かの理であって、尋ねるにも尋ねられん。人間の理は、互い互い知らせ合い/\、どういう事も話し、諭し難くい/\処も諭するも一つの理であろう。まあこう言うてじっとして置く。どうであろう尋ね事情の理を諭す。人間の心の理を運ぶ。諭する理に違う違わん。間違う理はさしづせんで。さあ/\どうであろうと言い掛けば、一つの理も鮮やかという。なあ人間心というは、言い難くい/\という理を、五名八名という、めん/\談じ包む、含む、それは要らん。どっから見ても、聞いても、これで一事の理は、眺める処は鏡やしきという。聞き損いあっては気の毒な。そこで諭し置くという。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\なあ尋ね返やす/\やろう。

 

(さあ/\なあ、少しでも神の思惑通りの道を運ぼうとする誠が有るなら誰も皆尋ね返やす/\やろう。)

 

さあ/\尋ねてどんな事も先に知らし置こう。

 

(さあ/\何事も尋ねて運ぼうとするなら、どんな事も一足先に知らし置こうと言うのやで。)

 

人間心一つの理が何かの理であって、尋ねるにも尋ねられん。

 

(素直に神の思惑に沿えない人間心の一つの理が何かの残念の元であって、これを改めない事には、速やかに神が働く事は出来ないから尋ねるにも尋ねられんのやで。)

 

人間の理は、互い互い知らせ合い/\、どういう事も話し、諭し難くい/\処も諭するも一つの理であろう。

 

(神が受け取って働く人間の理は、一つには互い互いに真実誠の神の道を知らせ合い/\をする理であって、どういう事も話し合って互いに成人する誠の理であるが、諭し難くい/\処も遠慮気兼ね無く諭する理も、速やかに神が受け取って働く真実誠の一つの理であろう。)

 

まあこう言うてじっとして置く。

 

(どのような事も皆々の心通りに治まる道であると、まあこう言うて置いて、後は皆々の真実を見定める為にじっとして置くのやで。)

 

どうであろう尋ね事情の理を諭す。

 

(じっとして居るなれど、真実誠の天の道理を求めてどうであろうと尋ねて出る理は、速やかに尋ね通りの事情の理を諭すのやで。)

 

人間の心の理を運ぶ。

 

(尋ねて出る理を受け取って神が諭すなら、明らか鮮やかな理が働いて真実誠の道を運ぶ事に成るが、何事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つが定まらなければ理は働かず、皆人間の心の理を運ぶ事に成るのやで。)

 

諭する理に違う違わん。

 

(尋ねて出る理を受け取って神が諭する理には、違う違わんというような事は無いで。)

 

間違う理はさしづせんで。

 

(何事も神の教え通りに運ぼうとする澄み切った真実を定めて出るなら、間違うような理はさしづせんで。)

 

さあ/\どうであろうと言い掛けば、一つの理も鮮やかという。

 

(さあ/\真実誠の神様の思惑はどうであろうと言い掛ければ、そこで諭す一つの理も鮮やかに働くと言うのや。)

 

なあ人間心というは、言い難くい/\という理を、五名八名という、めん/\談じ包む、含む、それは要らん。

 

(なあ人間心というは、言い難くい/\という理を、五明八名と言うて、めん/\が談じ包んだり、含んだりするが〈無言の内に納得するが〉、それは要らんで。)

 

五明八名と教えられる理・・・五明はごみょうともいうのであって、仏門の瑜伽師知論に見える学問分類法による五つの科目であり、声明《文法学》・工巧明《工学》・医法明《医学》・因明《倫理学》・内明《仏教学》を内五明と言い、そのうちの因明と内明を除いて、呪明・符明を加えたものを外五明ともいう。

・・・八名は四方八方にわたる人の心であって、それぞれの立場によって色々な考え方があるという事であり、そのような難しい理論や様々な考え方が有るから言い難い/\という理。〉

 

どっから見ても、聞いても、これで一事の理は、眺める処は鏡やしきという。

 

(言い難い事も遠慮気兼ね無く諭すなら、どっから見ても聞いても成る程そうだと治まるように陰から神が働くのであって、これで世界に道を知らせなければならないという一事の理は治まるが、皆々の末代の運命を定める為に、そのような真実誠の働きを眺める処は鏡やしきと言うのやで。)

 

 

 

 

聞き損いあっては気の毒な。

(聞き損いが有っては道の為に成らず、残念の理が残るだけやから気の毒な事に成るのやで。)

 

そこで諭し置くという。

 

(そこで真実誠の天の道理を、くどくどと諭し置くと言うのや。)

 

 

 

明治二十二年十一月七日 午後十時四十分
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\一寸話仕掛けるで/\。まあ、あちらもこちらも取り混ぜ/\て、一つの理を諭そう。もう/\急がしい/\。日々が急がしい/\。何でも彼でも、一つ見れば一つの理がある。聞けば一つの理がある。二つの理の道理の理を、治めてくれねばならん。難しい事は言わん。難しい事をせいとも、紋型無き事をせいと言わん。皆一つ/\のひながたの道がある。ひながたの道を通れんというような事ではどうもならん。あちらへ廻り、日々の処、三十日と言えば、五十日向うの守護をして居る事を知らん。これ分からんような事ではどうもならん。ひながたの道通れんような事ではどうもならん。長い事を通れと言えば、出けんが一つの理。世界道というは、どんな道あるやら分からん。世界の道は千筋、神の道は一条。世界の道は千筋、神の道には先の分からんような事をせいとは言わん。ひながたの道が通れんような事ではどうもならん。どんな者もこんな者も、案ぜる道が見え掛けてはどうもなろまい。一日二日経ったらと言うたら、どんな事やと思て居たやろ。ちゃんとしてやる道は見るも同じ事。ひながたの道を通らねばひながた要らん。ひながたなおせばどうもなろうまい。これをよう聞き分けて、何処から見ても成程やというようにしたならば、それでよいのや。十年あとの道は、どんな事を説いても、いか程説いても、そんな事は無い、何を言うやらと言うて居たのや。国々の者やない。そこからそこの者でも分からなんだ。なれど十年経ち、 二十年経ち、口に言われん、筆に書き尽せん道を通りて来た。なれど千年も二千年も通りたのやない。僅か五十年。五十年の間の道を、まあ五十年三十年も通れと言えばいこまい。二十年も十年も通れと言うのやない。まあ十年の中の三つや。三日の間の道を通ればよいのや。僅か千日の道を通れと言うのや。千日の道がしのや。ひながたの道より道が無いで。何程急いたとて急いだとていかせんで。ひながたの道より道無いで。ひながたの道がどんな日もある。ひながたの道にはいろ/\ある。誠の道も蒔いた事がある。なれども、何年経てばこうという理が、外れてはあろうまい。世界には何を言うやら大工がと。日本一の大工や。何言うて居るやらと皆笑うて居た。十のものなら八つという。後二分の処放って了うは八分という。難しい。後二分というたら僅かや。まあ何年居てくれたら、内も結構や。なれどもどうも半端である。十年の間、八年の間の苦労は容易やない。なれども、まあ後二年は何でもない。八方明けたら明らかや。もう僅か、まあ三日の辛抱さえ仕遂げたら、誰に遠慮は無い。皆貴方々々と言う。ひながたの道が出してある。ひながたそばにある。めん/\もたった三日の辛抱すればひながたの道が。以前々々は、我が/\のようにして通りて来たのや。三日の日は越せんという理はあるまい。どんな者でも、ひながた通りの道を通りた事なら、皆ひながた同様の理に運ぶ。まあたった三日や。三日は分かろうまい。今と言うたら、今の事のように思う。ひながたの道を通れば、僅か年限の間に、何と分からなんだなあ。前々は我が俺がと言うて居たなれども、どうもあんな者とも知らなんだと、世界から言うのは、まあたった三日の間や。三日の辛抱さえしたら、どんな道があるやら分からん。あちらも狭ばい、こちらも狭ばい。あちらも広め、こちらも広めに運ぶ。三日の辛抱したら、今の三つが、三日経てば何ぼに成るやら分かりゃせんで。一日々々の日が近寄る、何処から見ても出るも、ほんに見るも、ほんになあと言う日は、まあ三年の間や。三年経てば、偉い事に成るのやで。三年の道は直きや。そこで、難しい事せいとは言わん。古い型のひながた、見えてある事分からん。一年後というものは、大方成るかと思えばどんと行き、これではならんという処から、一寸道を開き掛けた。まあ/\世界から見れば往還。細道は通りよい、往還通り難くい。何を言うと思う。往還通り難くいという理聞き分けたら、三日の間や。なれども、これまで細い道を通り来た故、大き道に成るのやで。三年やそこらの事は、三日の日の事思えば直きや。三年辛抱すれば、落ちようと思うても落ちられん。たったそれだけの事が分からん。そこで皆んな一つ/\の理を寄せてくれるよう。僅か三年の間の事を、長う取るからどんな理も出る。たった三日の間や。三年の道通れば、不自由しようにも、難儀しようにもしられやせん。たった三日の間や。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\一寸話仕掛けるで/\。

 

(さあ/\たった一つの人間救済の理が皆々の胸にしっかり治まるよう、それぞれの年限の理を見て一寸ずつ話し仕掛けるで/\。)

 

まあ、あちらもこちらも取り混ぜ/\て、一つの理を諭そう。

 

(まあ大抵のあちらの理もこちらの理も取り混ぜ/\て、速やかに世界一列を救けたい一つの理を諭そうというのや。)

 

もう/\急がしい/\。

 

(このような神の話を素直に聞き分けて運ぼうとするなら、もう/\急がしい/\という事に成るのやで。)

 

日々が急がしい/\。

 

(急がしいというのは、日々の道が急がしい/\という事や。)

 

何でも彼でも、一つ見れば一つの理がある。

 

(急がしい日々の道の中には、何でも彼でも可愛い子供救けたいばかりのをやの思惑があって、その中の一つの事情を見れば、難儀さそう困らそうという理は何処にも無く、出来るだけ無理の無いよう速やかと救けてやりたい為に、大難を小難の理に換えて救けようとする真実誠の一つの理ばかりが有るのやで。)

 

聞けば一つの理がある。

 

(末永く人として生かされる為には必ず従わなければならない天の道理を求めてさしづの理に聞けば、尋ねる誠の心に応じて速やかに神が働くという真実誠の一つの理があるのやで。)

 

二つの理の道理の理を、治めてくれねばならん。

 

(速やかに神の話を聞き分けて運ぼうとするなら、心通りの道が速やかと治まるよう陰で神が働くという天の道理の如く、何事も裏が有るから表が有るという二つ一つの理の道理の理を聞き分けて治めてくれねばならんで。)

 

難しい事は言わん。

 

(神は人間に出来ないような難しい事は言わんで。)

 

難しい事をせいとも、紋型無き事をせいと言わん。

 

(誰にも出来ない難しい事をせいとも、誰も通った事の無いような紋型無き事をせいとも言わんのや。)

 

皆一つ/\のひながたの道がある。

 

(神が諭す一つの理には、皆一つ/\のひながたの道があるで。)

 

ひながたの道を通れんというような事ではどうもならん。

 

(たった一つの人間救済の理のひながたの道を通れんというような事では、先々の道がどうもならん事に成るで。)

 

あちらへ廻り、日々の処、三十日と言えば、五十日向うの守護をして居る事を知らん。

 

(人間は乗り越えられない時間の壁や、遠く離れた国々の壁も一跨ぎにしてあちらへこちらへ駆け回り、陰で神か働いて居るから、通るに通れない皆々の日々の処が治まって居るのだが、三十日と言えば、五十日向うの守護をして居る事を知らんであろう。)

 

これ分からんような事ではどうもならん。

 

(これが分からんような事では、万能の力を以て陰から尽くす神の誠真実を知る事は出来ず、安心をして神に凭れ切る事が出来ないようになってしまうからどうもならんと言うのや。)

 

ひながたの道通れんような事ではどうもならん。

 

(安心をして神に凭れ切る事が出来ないからひながたの道を通れんというような事では、先々の道がどうもならん事に成るのやで。)

 

長い事を通れと言えば、出けんが一つの理。

 

(胸の掃除の為の一時の苦しみの道によって山のような悪しき因縁を果たし、何処まで行っても人間の思うように成らない神の道に満足たんのう治める理によって結構な末代の理を積み上げる為にも、長い事を通れと言えば誰も皆出けんと言うが一つの理であろう。)

 

世界道というは、どんな道あるやら分からん。

 

(人間が勝手気ままに暮らす世界の道というは、長い間に積み重ねた悪因縁を果たす事は出来ず、埋めて置いた真実誠の種も無いのやから、先々にどんな難儀な道が有るやら分からんでな。)

 

世界の道は千筋、神の道は一条。

 

(世界の道はそれぞれの思い通りに暮らす千筋の道であるが、真実誠の神の道は、何事も神の思惑通りに運ぼうとする一条の道やで。)

 

世界の道は千筋、神の道には先の分からんような事をせいとは言わん。

 

(又世界の道は行き付く先も分からない千筋の道であるが、神の道には結構な末代の理が待って居るだけであって、先の分からんような事をせいとは言わんで。)

 

ひながたの道が通れんような事ではどうもならん。

 

(その為のひながたの道が通れんというような事では、何もかもがどうもならん事に成ってしまうであろう。)

 

どんな者もこんな者も、案ぜる道が見え掛けてはどうもなろまい。

 

(喜んで神の思惑に従う事の出来ない悪理によって道の順序が狂ってしまうのやから、どんな者もこんな者も、真実誠の神の道を案ぜるような道が見え掛けてはどうもなろうまい。)

 

一日二日経ったらと言うたら、どんな事やと思て居たやろ。

 

(・・・事情は一日二日事情がありて、一日二日経ったら速やかなる事情を諭そう。

第一の処から一つの理初めは、どうでも基づかさにゃならん。

一つの道から一つの事情始め掛けたら、どうでも通らにゃなろうまい。

そこでもう一日二日経ったらどうでも事情諭す。・・・

 

と神か言うたら、どんな事を言われるかと思って居たやろ)

 

ちゃんとしてやる道は見るも同じ事。

 

(事情という理には、一日二日というわずかな間に聞き分けて運ぼうとするなら、どのような難しい理も速やかに治まるという事情の理の働きがあるが、そうして速やかに聞き分けて運ぶ一日二日が経ったら、速やかなる事情を諭そうと言うのや。

又神が諭す第一の処から、結構な一つの理が治まるよう始め掛ける為には、どうでもこうでも神の教えに基づかにゃならんのやで。

可愛い我が子を救けたいばかりの一つの道から、その為のたった一つの救けの事情であるひながたの道を始め掛けたら、どうでもこうでも澄み切った心に改まるよう連れて通らにゃなろうまい。

そこで〈そのようにして澄み切った心に改めた上で〉もう一日二日経ったら、どうでもこうでも世界導く道の台となって尽くす事が出来るような真実誠の事情を諭してやろう。

 

・・・と言うたのだが、神の教え通りの道をちゃんとしてやる道は、必ず成って来る明らか鮮やかな道を見るのも同じ事やで。)

 

ひながたの道を通らねばひながた要らん。

 

(その為のひながたの道を皆々が通らねば、元々からひながたの道は要らんものであろう。)

 

ひながたなおせばどうもなろうまい。

 

(又少しでも通り易い道に改めようとしてひながたの道を直せば、順序の理が狂って神か働けないように成ってしまうからどうもなろうまい。)

 

これをよう聞き分けて、何処から見ても成程やというようにしたならば、それでよいのや。

 

(これをよう聞き分けて教え通りの道をそのまま素直に運び、結構な末代の理を治めて、何処から見ても成程の者やというようにしたならばそれでよいのやで。)

 

十年あとの道は、どんな事を説いても、いか程説いても、そんな事は無い、何を言うやらと言うて居たのや。

 

(これまでの道にて、澄み切った真実を定めてひながた通りの道を運んだ十年あとの道というは、どんな事を説いても、いか程真実誠の神の思惑を説いても聞き入れる者は無く、そんな事は無い、何を言うやらと多くの者が言うて居たのや。)

 

国々の者やない。

 

(十分に道の理が伝わらないような国々の者だけやないで。)

 

そこからそこの者でも分からなんだ。

 

(皆々の先に立って道の為世界の為に尽くさなければならないような、そこからそこの者でも分からなんだのや。)

 

なれど十年経ち、二十年経ち、口に言われん、筆に書き尽せん道を通りて来た。

 

(なれどそのような道にも心を倒さず、何時何時変わらぬ一つの心を貫いて神の教え通りの道を運びながら十年経ち、二十年経ちたら十分な修理肥やしの理〈人間創造以来積み重ねて来た山のような悪因縁の果たしの理と、蒔いた種を大きく育てる為の肥やしの理が十分に治まる為の年限の理〉が治まるのであって、治まった理を神が受け取って自由用自在に働けるように成るから、結構な先々の道がひらけるように成るのだが、それだけの年限の理が治まる迄の間は、口にも言われん、筆にも書き尽せんというような難儀な道を通りて来た、という事に成るのやで、

 

なれど千年も二千年も通りたのやない。

 

(なれど、そのような難儀な中を千年も二千年も通りたのやないで。)

 

僅か五十年。

 

(生涯掛けて教祖が運んだ苦労艱難の道でさえ、僅か五十年や。)

 

五十年の間の道を、まあ五十年三十年も通れと言えばいこまい。

 

(五十年の間の苦労艱難の道に堪えて満足たんのう貫いたからこれだけの道が出来上がったのだが、まあ五十年も三十年も皆々に通れと言えば誰も行こまい。)

 

二十年も十年も通れと言うのやない。

 

(五十年が無理だから、二十年も十年も通れと言うのやないで。)

 

まあ十年の中の三つや。

 

(まあ十年の中の三つや。)

 

三日の間の道を通ればよいのや。

 

(日に例えて言うなら、僅か三日の間の道を通ればよいのや。)

 

僅か千日の道を通れと言うのや。

 

(日に例えて三日という事は、僅か三年千日の道を通れと言うのやで。)

 

千日の道が難しのや。

 

(その千日の道が難しいのや。)

 

ひながたの道より道が無いで。

 

(どれだけ難しくても、末代までも人として生かされる為には、ひながたの道より他に道が無いのやで。)

 

何程急いたとて急いだとていかせんで。

 

(如何なる苦しみや年限の理に堪えて神の教え通りの道を貫こうとする誠一つを受け取って救ける神一条の道であるから、何程急いたとて急いだとて人間の思うようにはいかせんのやで。)

 

ひながたの道より道無いで。

 

(神の教えを固く守り抜こうとする強固な精神を証明する為のひながたの道より他に、末永く人として生かされる道は無いで。)

 

ひながたの道がどんな日もある。

 

(ひながたの道が十分に治まって、皆々の運命がすっきりと改まる為にはどんな苦しい日もあるのや。)

 

ひながたの道にはいろ/\ある。

 

(世界導く真実誠の道の台と成って尽くす理がひながたの道であるから、ひながたの道には、色々な者のひながたと成って尽くす為のいろ/\な事情があるのや。)

 

誠の道も蒔いた事がある。

 

(何も分からない中から素直に神の教え通りの道を運ぼうとする誠一つを受け取って、結構な先々の理が治まるよう神が働くという天の道理を皆々に教える為、又今一時の結構を天に供えて道の為世界の為に尽くす理によって結構な末代の理が治まるという事を知らす為にも、一家の都合を捨てて道の為に尽くすという真実誠の道の種も蒔いた事があるのや。)

 

なれども、何年経てばこうという理が、外れてはあろうまい。

 

(その時は大変なれども、それだけの理によって何年経てばこのように結構に成るという天の道理が、少しも外れてはあろうまい。)

 

世界には何を言うやら大工がと。

 

(そうして尽くす理によって本席となり、神の思惑を伝えるように成ったのだが、世界には何を言うやら大工がと言うて居たのや。)

 

日本一の大工や。

 

(世界が何を言おうと神の教えを守り抜き、人間世界立て直しの本普請を始め掛けようとする日本一の大工やで。)

 

何言うて居るやらと皆笑うて居た。

 

(それだけの理が分からないから、たかが大工が何を言うて居るやらと皆笑うて居たのや。)

 

十のものなら八つという。

 

(そのようにしてたぐいまれな誠真実の種を蒔いても、十分な年限の理が治まる迄の間は神が働けず、十のものなら八つという事に成るのやで。)

 

後二分の処放って了うは八分という。

 

(十分な年限の理が治まる迄の、後の二分の処を放って了う事情は八分と言うのや。)

 

難しい。

 

(後の二部の処を堪えて満足たんのう治める理が難しいのやで。)

 

後二分というたら僅かや。

 

(心の弱い人間にとっては難しいであろうが、後二分というたら僅かな事やで。)

 

まあ何年居てくれたら、内も結構や。

 

(まあ何年経っても変わらぬ一つの心で居てくれたら、内も外も結構な事に成るのや。)

 

なれどもどうも半端である。

 

(生身の人間に取っては難しい道なれども、神か定めた年限の理を変わらぬ一つの心で貫けないようでは、どうも半端であると言わざるを得ないのや。)

 

十年の間、八年の間の苦労は容易やない。

 

(たぐいまれな誠真実を定めて尽くす十年の間に治まる処の、八年の間の苦労艱難の理〈八部の理〉は容易やないで。)

 

なれども、まあ後二年は何でもない。

 

(十年の苦労艱難の道によって治まる八部の理は大変なれども、まあ後の二年の理〈後の二部の理であって,十分な修理肥やしの理を治める為の残りの年限である十年の理〉は、神に守られながら満足たんのう治めるだけやから何でもないのやで。)

 

八方明けたら明らかや。

 

(十分な年限の理が治まって自由用自在に神が働けるようになり、四方八方に道が明けたら明らか鮮やかな道に成るのやで。)

 

もう僅か、まあ三日の辛抱さえ仕遂げたら、誰に遠慮は無い。

 

(なれど、それだけの十年二十年の道を皆々に通れと言うのでは無く、もう僅かな年限の道を通ってくれと言うのであって、まあたった三日の辛抱〈三年千日の道〉さえ仕遂げたら、十分に神か働くように成るから誰に遠慮気兼ねは無い事に成ると言うのや。)

 

皆貴方々々と言う。

 

(たったの三年千日の道が治まれば、十分に神が働けるように成って明らか鮮やかな理の働きが現れる事に成るから、皆貴方々々と言うように成るのやで。)

 

ひながたの道が出してある。

 

(そのようなひながたの道が国々所々にも出してあるであろう。)

 

ひながたそばにある。

 

(末代失う事の無い結構なひながたの理の元は、何時も人間のそばに有るのやで。)

 

めん/\もたった三日の辛抱すればひながたの道が。

 

(めん/\も同じであって、たった三日の辛抱さえすればひながた同様の道が治まるのやで。)

 

以前々々は、我が/\のようにして通りて来たのや。

 

(以前々々の戦国時代に置いては、我こそが/\というような血気盛んな勇者のようにして通りて来たのや。)

 

三日の日は越せんという理はあるまい。

 

(時代が変わって平和な世の中に改まっても、元の神の思惑通りに運ぶ三日の日は越せんという理はあるまい。

 

どんな者でも、ひながた通りの道を通りた事なら、皆ひながた同様の理に運ぶ。

 

どんな者でも、己の悪因縁に負けない固い精神を定めてひながた通りの道を通りた事なら、皆ひながた同様の理に運ぶ事に成るのやで。)

 

まあたった三日や。

 

(その為には、まあたった三日の苦労を恐れない真実誠の心定めが居るのやて゛。)

 

三日は分かろうまい。

 

(救けの為の一時の苦しみの道を恐れてばかりでは、たった三日で末代の楽しみの理が治まるという事情は分かろうまい。)

 

今と言うたら、今の事のように思う。

 

(素直に聞き分けて運びさえすれば、出来るだけ無理の無いよう天然自然に神が連れて通すから何も心配は要らないのだが、今直ぐに澄み切った真実を定めるが善いと神が言うたら、堪え難い苦しみの道を通るのは今直ぐの事のように思うであろう。)

 

ひながたの道を通れば、僅か年限の間に、何と分からなんだなあ。

 

(素直に聞き分けてひながたの道を通れば、どのような中も安心安全に守られながら、僅かな年限の間に明らか鮮やかな理が働くように成って、何とあれだけの者とは分からなんだなあという事に成るのや。)

 

前々は我が俺がと言うて居たなれども、どうもあんな者とも知らなんだと、世界から言うのは、まあたった三日の間や。

 

(前々は我が俺がと勝手な事を言うて居たなれども、どうもあんな素晴らしい者だったとも知らなんだと、世界から言うのは、まあたった三日の間の辛抱が元やて゛。)

 

三日の辛抱さえしたら、どんな道があるやら分からん。

 

(三日の辛抱さえしたら、先々にどんな結構な道があるやら分からんのや。)

 

あちらも狭ばい、こちらも狭ばい。

 

(このような神の話を素直に聞き分けて運ぶ事が出来なければ、皆々の末代の運命が、あちらも狭ばい、こちらも狭ばいという事に成るのやで。)

 

あちらも広め、こちらも広めに運ぶ。

 

(なれど、澄み切った真実を定めて三年千日の道を通り抜けたら、あちらも広め、こちらも広めに運ぶ事に成るのや。)

 

三日の辛抱したら、今の三つが、三日経てば何ぼに成るやら分かりゃせんで。

 

(たった三日の辛抱さえしたら、今の三つが一粒万倍に成るのやから、三日経てば何ぼに成るやら分かりゃせんのやで。)

 

一日々々の日が近寄る、何処から見ても出るも、ほんに見るも、ほんになあと言う日は、まあ三年の間や。

 

(今の仮の道が終わりを告げて、これ迄の間に尽くし運んだ理によって皆々の末代の運命か定まってしまうという一日々々の日が段々と近寄るが、何処から見ても結構な末代の理が出て来るのも、ほんに嬉しいなあという日を見るのも、ほんになあ神様の道には少しも間違いが無いなあと皆々が言う日が来る元は、まあたった三年の間のひながたの道一つやで。))

 

三年経てば、偉い事に成るのやで。

 

(素直に神の教え通りの道を運んで三年経てば、偉い事に成るのやで。)

 

三年の道は直きや。

 

(辛いようでも、神に凭れて運びさえすれば安心安全に通り抜けられるのであって、神に守られながら楽しんで通る三年の道は直きやで。)

 

そこで、難しい事せいとは言わん。

 

(そこでよう思案をしてくれと言うのだが、人間に出来ないような難しい事をせいとは言わんでな。)

 

古い型のひながた、見えてある事分からん。

 

(何もかも神にもたれて通ったからこれだけの道が出来たという古い型のひながたの道が、誰の目にも見えてある事を分からん筈はあるまい。)

 

一年後というものは、大方成るかと思えばどんと行き、これではならんという処から、一寸道を開き掛けた。

 

(道の為世界の為に尽くそうとする澄み切った一念を定めて運んだ後というものは、大方結構に成るかと思えばどんと行き詰まり、これではならんという処から初心に帰り、全ての事情に満足たんのう治めるようになって一寸道を開き掛けたという事に成るのや。)

 

まあ/\世界から見れば往還。

 

(まあ/\の誠真実によって結構な先々の理の治まる道であるが、世界から見れば容易に行き来する事の出来ない往還〈人の行き来する道〉であろう。)

 

細道は通りよい、往還通り難くい。

 

(なれど神が連れて通す細道は、道に尽くす理を受け取って大難を小難の理に変えるから通りよいのであって、人間の思惑通りに運ぶ世界の往還道は、神の救けの理が届かないから通り難くい事に成るのやで。)

 

何を言うと思う。

 

(何を言うかと思うであろう。)

 

往還通り難くいという理聞き分けたら、三日の間や。

 

(人間が自由気ままに運ぶ往還道は通り難くいという理を聞き分けたら、たった三日の間の苦労艱難の道を運ぶ事が出来るであろうと言うのや。)

 

なれども、これまで細い道を通り来た故、大き道に成るのやで。

 

(三年千日の道は大変なれども、素直に神の話を聞き分けて、これまでの間違いの理を改める為の細い道を通り来た故、通りやすい大きな道に成るのやで。)

 

三年やそこらの事は、三日の日の事思えば直きや。

 

(三年やそこらの事はあっという間の事であって、たった三日の日の事やと思えば直きやで。)

 

三年辛抱すれば、落ちようと思うても落ちられん。

 

(三年の辛抱さえすれば、落ちようと思っても落ちられん事に成るのや。)

 

たったそれだけの事が分からん。

 

(たったそれだけの事が分からんから、先々の道がどうもならん事に成るのやで。)

 

そこで皆んな一つ/\の理を寄せてくれるよう。

 

(そこで皆んなで心を合わせて、これまでに神が諭した一つ/\の理を寄せてくれるよう。)

 

僅か三年の間の事を、長う取るからどんな理も出る。

 

(僅か三年の間の事を恐れて、何時迄も続く道のように思って長う取るから、どんな弱気の理も出るのや。))

 

たった三日の間や。

 

(よう思案してみれば、ひながた同様の苦労艱難の道と言うてもたった三日の間やで。)

 

三年の道通れば、不自由しようにも、難儀しようにもしられやせん。

 

(三年の道を通れば、不自由しようにも不自由出来やせん、難儀しようにもしられやせんという事に成るのや。)

 

たった三日の間や。


(
通るに通れない皆々の悪因縁を改めて結構な末代の理を治める為の誠天の道は、たった三日の間やで。)

 

 

 

明治二十二年十一月九日(陰暦十月十七日)午後十時半
刻限御話
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さあ/\だん/\話掛ける。どういう事を話掛けるなら、一寸難しいように思うやろう。余儀無き外一つの理は諭さん。何かよく聞いてくれ。いつ/\まで、これより代々長く/\続く理を諭そ/\。
さあ/\遠く/\という。遠く理というは、これいつ/\の事情に思うて、皆分からん、分からんから待ち兼ねる。遠く事情という、世界大きい一つ事情、今の一時は皆めん/\一つ/\の心である。めん/\心の理を治めよう。遠く事情世界と言う。成らん事情を無理に通れ。長く事情やない。さあ/\まあ一寸今という今、もうこれ譬え一つの理を諭して、もうこれ三年々々という理を諭し掛けたら、どういう事であろう。三年の理を待ち兼ねる/\。一寸一日二日三日つい経つものや。三年と言えば長いように思う。一度定めた心は生涯という。何かの事情もよう聞き分け。いつ/\までも変わらぬよう。間違う話はせん程に。よう事情を聞き分けてくれるよう。世界の理上、遠くの事情を聞いて日々と言う、年々と言う。早く治め掛ける。何か思案定めてくれ。難しい事は言わん。難しいと思えば大変難しいであろう。なれどもひながたの道を思えば、何も難しい事は無い。なれども心一つの理によっては難しい。長くの事情ならば退屈するであろう。楽しみの道を諭して楽しみ。一年又年々今に種を蒔いて、今に生えようまい、花は咲くまい。これは余程旬早く早くの理のものを寄せる。聞くや否一つの道や。一夜の間にもどんな事という。一寸まああれこれの事情を諭し置こう。
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さあ/\だん/\話掛ける。

 

(さあ/\それぞれの年限の理を見て、速やかに世界一列救けたいばかりの真実誠の天の道理をだん/\と話掛けるで。)

 

どういう事を話掛けるなら、一寸難しいように思うやろう。

 

(どういう事を話し掛けると言うなら、どのような事も神の思惑通りに運ばせて貰おうと定める一つの理によって、一寸先も通れない己の運命を速やかに改めて貰うようと言うのだが、濁り心に自分を支配されて居る間は、たったそれだけの事が一寸やそっとで出来ない難しい事のように思うやろう。)

 

余儀無き外一つの理は諭さん。

 

(何かの事も神の思惑通りに運ぶなら安心安全に治まるが、余儀無き外一つの理〈神様の思惑から外れるなら心通りの難しい事情に陥るのは避けられないのであって、それ以外の一つの理〉は諭さんで。)

 

何かよく聞いてくれ。

 

(何事も、神の思惑通りに運ぶ理より他に治まる理は無いという事情をよく聞いてくれるよう。)

 

いつ/\まで、これより代々長く/\続く理を諭そ/\。

 

(いつ/\までも神の思惑通りに治めようとするなら、これより代々末代長く/\続く誠天の理を諭そ/\と言うのや。)

さあ/\遠く/\という。

 

(さあ/\結構な末代の道を治める為に、澄み切った神の心から遠く/\離れた濁り心を改める道と言うのやで。)

 

遠く理というは、これいつ/\の事情に思うて、皆分からん、分からんから待ち兼ねる。

 

(真実誠の神の思惑から遠く離れた理というは、たった一つの人間救済の理であるひながたの道を、これいつ/\の事情〈これこれしかじかという、いついつの人間離れした道の事情〉のように思って眺めて居るだけであって、それがたった一つの超現実的な人間救済の理である事を皆が分からんという事であり、最も肝心な処が分からんから、皆々の心の成人を待ち兼ねるより仕方がないと言うのや。)

 

遠く事情という、世界大きい一つ事情、今の一時は皆めん/\一つ/\の心である。

 

(神の思惑から遠く離れた事情というは、今一時の自分達の都合を後回しにしてでも世界救けの為に尽くさせて頂こうという大きい一つ事情が治まらないという理であるが、治まった誠の理を受け取って鮮やかに神が働いてやる事が出来ないから、今の一時の処は皆めん/\の一つ/\の心通りの道に成ってしまって居ると言うのや。)

 

めん/\心の理を治めよう。

 

(救けたいばかりの真実誠の神の話を聞いても素直に聞き分けられず、我が身の都合ばかりを第一に考える皆々の濁りの理が世界に写り、それによって世界が狂ってしまうのやから、そのような悪循環を断ち切る為に、何事も神の思惑通りに運ぼうとするような、めん/\の真実誠の心の理を治めようと言うのやで。)

 

遠く事情世界と言う。

 

(神の思惑通りに運ぶ事が出来ない遠くの事情というは、教祖ひながたの道に習って道の為世界の為に尽くす事が出来ない残念な事情と言うのやで。)

 

成らん事情を無理に通れ。

 

(ひながたの道は容易に運ぶ事が出来ない難しい道だと思うであろうが、どうにも成らん難しい事情を無理に通れとは言わんでな。)

 

長く事情やない。

 

(己を捨てて道の為世界の為に尽くすひながたの道といっても、何時何時迄も続く長くの事情や無いで。)

 

さあ/\まあ一寸今という今、もうこれ譬え一つの理を諭して、もうこれ三年々々という理を諭し掛けたら、どういう事であろう。

 

(さあ/\まあ一寸には治まらない今という今の事情を改める為に、もうこれ譬え一つの理〈もうこれより他に救ける理は無いという道であって、どうする事も出来ない難問を解決する為に、他の事情に置き換えて救けようとされる一つの理であり、長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁をすっきりと掃除して結構な末代の理を治めて下さる為に、一時の苦労艱難の理に換えて救けようとして下さる真実誠のひながたの道〉をたった一つの人間救済の理であると諭して置き、末永く人として生かされる為にはもうこれより他に道は無く、その為には、三年々々千日の道より他に治まる理は無いという理を諭し掛けたら、皆どういう事であろうと思うであろう。)

 

三年の理を待ち兼ねる/\。

 

(人間の力で通り抜けられるような道では無いから、何もかも神に任せて通る三年千日の理を待ち兼ねる/\と言うのやで。)

 

一寸一日二日三日つい経つものや。

 

(神に守られ通る安心安全な道といっても一寸には辛いような道であるが、一日二日三日というものは、知らない間についつい経つものやで。)

 

三年と言えば長いように思う。

 

(人間は皆案じやすいものであるから、三年の苦労艱難の道だと言えば、終りの見えない長い道のように思うであろう。)

 

一度定めた心は生涯という。

 

(神を信じて付いて来るなら、心通りに神が働いて守り通してやるから何も心配は要らないが、その為には、一度定めた心は生涯変わる事の無いよう運ばなければならないと言うのやで。)

 

何かの事情もよう聞き分け。

 

(何かの事情も、神の思惑通りに運ぼうとする澄み切った心の理によって治まるという理をよう聞き分けてくれるよう。)

 

いつ/\までも変わらぬよう。

 

(又皆々の末代の道を暗転させない為にも、いつ/\までも心が変わらぬようと言うのや。)

 

間違う話はせん程に。

 

(素直に神の話を聞き分ける事が出来るなら、どのような事も間違うような話はせん程に。)

 

よう事情を聞き分けてくれるよう。

 

(素直な心一つによって末代までも結構に治まる天の道だと悟り、よう事情を聞き分けてくれるよう。)

 

世界の理上、遠くの事情を聞いて日々と言う、年々と言う。

 

(世界治まりの理上と、神の思惑から遠く離れた残念の事情を聞いて速やかに心を改めるなら日々の理が治まると言うのであって、日々の理が治まれば年々の理も治まると言うのや。)

 

早く治め掛ける。

 

(一日も早く神の話を聞き分けて実践をし、末代までも結構に治め掛ける道やで。)

 

何か思案定めてくれ。

 

(その為にも、神の思惑に沿った何かの澄み切った思案を定めてくれるようと言うのや。)

 

難しい事は言わん。

 

(定まった誠の思案を受け取って神が働く道であるが、人間に出来ないような難しい事をしてくれは言わんでな。)

 

難しいと思えば大変難しいであろう。

 

(難しい事をしてくれとは言わないが、難しいと思えば、心通りの理が働いて大変難しい道になるであろう。)

 

なれどもひながたの道を思えば、何も難しい事は無い。

 

(難しい道のようなれども、生涯掛けて何の楽しみも無い苦労艱難の道を運んだ教祖ひながたの道を思えば、何も難しい事は無いで。)

 

なれども心一つの理によっては難しい。

 

(神が連れて通すから難しい事は無いなれども、素直に神の話を聞き分ける事が出来ない心一つの理によっては、心通りに難しい事に成るのやで。)

 

長くの事情ならば退屈するであろう。

 

(何ものにも屈しない固い精神を定めて神の思惑通りに運ぶ長くの事情ならば、どのような中も安心安全に守られ通る道に退屈さえもするであろう。)

 

楽しみの道を諭して楽しみ。

 

(又一人先に立ってひながたどおりの道を運び、結構な楽しみの道である事を皆々に諭してこそ、末代失う事の無い結構な楽しみの理が治まるのやで。)

 

一年又年々今に種を蒔いて、今に生えようまい、花は咲くまい。

 

(結構な先々の理を治める為に、一年や又年々に真実誠の種を蒔いて置く道であるが、今に種を蒔いても今には生えようまい、十分な年限の理が治まらなければ花は咲くまいと言うのやで。)

 

これは余程旬早く早くの理のものを寄せる。

 

(一寸やそっとには結果の出ない道であるが、これは何ものにも屈する事の無い余程の固い精神を定めて時旬の理に従い、一時も早く早くひながた通りの道を運ぼうとする真実誠の理の者を寄せる為やで。)

 

聞くや否一つの道や。

 

(聞くや否、速やかに実践しようとする捨て身の精神によって何事も治まる一つの道だからやで。)

 

一夜の間にもどんな事という。

    

(何事も速やかに聞き分けて実践する力が有るなら、一夜の間にもどんな事も治まるというのや。)

 

一寸まああれこれの事情を諭し置こう。

 

(それ程の道なら一寸まあ私もやってみようかというような、御身の為に成るあれこれの事情を諭し置こうと言うのや。)

 

 

 

おさしづは宝  刻限中心編・明治二十二年(前編)

※本文が長くて投稿出来なかったので、前編と後編に分けました。

 

明治二十二年一月二十五日
刻限御話

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さあ/\どういう話する。さあ聞き分け。さあ/\この中だん/\の伝え、善き事も半分分からん。よう聞き分け。すっきり二つになれば理が分かる。それ/\いかなる事情、一つの道の事情、幾重という事情も分かり難ない。何処にも成る成らん。一寸初め分かり難ない。なれども一つ実を知らす。あちらにもある。この根から始まり。何とも分かり難ない。古い新しい一寸言えば、さあ/\実を見て、こうのう渡す。理を渡してある。目に見えん、年にも当らん、西にも東にも南にも分からん。こうのう第一、一つの理、道の道、世上世界の道直ぐ治まる。千筋万筋何にも分からん。こうのう印あれば、どんと一つの道、さあ/\さづけや/\。さあ渡す。一寸俺も、あちらも、こちらへも、さあ/\又一つ、だん/\変な話、十分尋ねを聞いたる。これまでのこうのう生える/\。さあ/\大分生えそうや/\。そうじゃ。さああちらへも一寸道出掛け、さあ/\こちらへも十分残る。間引き/\残る。間引いた辺な所へも生える、生えてある。ほんにおゝ、どんな大木も分からん。だんだん蒔く種、一度は皆生える。一つのこうを渡す。この道やれ思うたる。大風分からん、どちらへも方角分からん。こちらへも一つ大木、又々一つ事見えや方角分からん、一つ理分からん理分かる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\どういう話する。

 

(さあ/\どういう話をすると思うか。)

 

さあ聞き分け。

 

(さあ速やかに聞き分けて運ばなければ誰も皆通るに通れない真実の話をするが、少しでも神を信じて付いて来ようとする力が有るならよう聞き分けてくれ。)

 

さあ/\この中だん/\の伝え、善てき事も半分分からん。

 

(さあ/\この差し迫った世の中を救ける模様ばかり思うだん/\の伝えをして居るが、速やかに聞き分けて改めなければならない悪しき事は半分、十分に神が受け取って働くだけの善き事も半分は分からんであろう。)

 

よう聞き分け。

 

(今は十分に分からなくても、素直に神の話を聞き分けようとする心一つを受け取って結構な先々の理が治まるよう働いてやるのやから、余計な事は考えないでよう聞き分けるよう。)

 

すっきり二つになれば理が分かる。

 

(救ける模様ばかり思う真実誠の神と、これからは何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうとする人間の心がすっきりと二つ一つになれば、十分な理が分かるようになるのやで。)

 

それ/\いかなる事情、一つの道の事情、幾重という事情も分かり難ない。

 

(それぞれが如何なる事情を運ぼうとも、何事も神の思惑通りに運ぼうとする素直な心を受け取って救けるという一つ道の事情であり、そのような澄み切った道を幾重にも重ねた理によって結構な末代の道を通すという事情も分かり難ないのや。)

 

何処にも成る成らん。

 

(何事も神の思惑通りに運ぼうとしない人間を救ける理は何処にも無いが、世界導く善きひながたと成る誠の道は、何処まで行っても人間の思うように成らん真実誠の種蒔きの道を通るのやで。)

 

一寸初め分かり難ない。

 

(濁り切った胸の掃除の為、真実誠の種蒔きの為、芽生えた苗を大きく育てる修理肥やしの為のほんの一寸の苦しみの道を、神が受け取って働くまでの長い年限、神を信じて満足たんのう貫く誠の理によって思ってもみない結構な末代の理が芽生えて治まるという事情を、道の初めは皆分かり難ないのや。)

 

なれども一つ実を知らす。

 

(容易に分からないなれども、段々と真実誠の天の理の働きが分かるように、一つ実〈何事も苦労させようとするのではなく、今の一時の苦しみの事情に変えて結構な末代の理を与えてやりたいばかりという道の本質、誠天の理〉を知らすのやで。)

 

あちらにもある。

 

(それによって、結構な末代の理を与えようとする真実誠の神の道は、あちら〈今一時の幸せとは真逆の方向であって、はるか彼方のように思える一時の苦しみの道〉にもあるという事が分かるのや。)

 

この根から始まり。

 

(この真逆の方向にある真実誠の救け道に心を倒す事無く、粘り強い精神を定めて突き進もうとする根〈一つのキャラクタ、簡単には諦めない強い精神、根性、人格、タフネスぶり〉から、結構な末代の救け道の始まりと成るのやで。)

 

何とも分かり難ない。

 

(真実誠の神の救け道が、何処まで行っても人間の思うように成らない長い苦しみの道であるという事は何とも分かり難ないであろう。)

 

古い新しい一寸言えば、さあ/\実を見て、こうのう渡す。

 

(たった一つの救けの理である古い道〈教祖ひながたの道〉、新しい神の一列支配の世界を担う誠の道を総じて一寸言えば、さあ/\どのような道であろうと、実〈素直に神様の話を聞き分けて道の為世界の為に尽くそうとする忠誠心、真髄、心根〉を見て、その為のこうのう〈速やかに神様の思惑通りの道を運ぶ為の天の道具であって、明らか鮮やかな救けの理〉を渡すと言うのや。)

 

理を渡してある。

 

(ここまで来る間にも、澄み切った真実を定めて神の思惑通りの道を運ぼうとする者には、明らか鮮やかな救けの理を渡してあるのやで。)

 

目に見えん、年にも当らん、西にも東にも南にも分からん。

 

(それは目に見えん、尽くした年限にも当らんという事であって、勝手な人間思案を捨てて速やかに神の教え通りの道を運ぼうとしない限りは、明らか鮮やかな救けの理は西にあるとも東にあるとも南にあるとも分からんのやで。)

 

こうのう第一、一つの理、道の道、世上世界の道直ぐ治まる。

 

(明らか鮮やかな天の救けの理を授かる為には、広くて大きな世界救けの道を拵える為に尽くすこうのう〈立派な世界救けの道の建設の為に尽くそうとする効果的、有効的な理〉が第一であり、それだけの澄み切った一つの理が有れば、速やかに神が受け取って働く事によって道の中の道が治まり、世上世界の道も直ぐと治まると言うのや。)

 

千筋万筋何にも分からん。

 

(神が受け取って働くだけの真実誠の道は千筋も万筋もあるが、濁り切った人間思案を速やかに捨てて神の思惑通りの道を運ぼうとする誠一つが定まらんから、その誠を受け取って神が働く事は出来ず、明らか鮮やかな天の理の働きは何にも分からんと言うのやで。)

 

こうのう印あれば、どんと一つの道、さあ/\さづけや/\。

 

(神の思惑に従って道の為世界の為に尽くそうとするこうのうの印〈それを立証する誠の理であって、生涯末代変わる事無く道の為世界の為に尽くそうと定めた固い精神、真実誠の神の道具となって尽くそうとする心定め〉があれば、どんと神の思惑通りの一つの道を通すのであって、さあ/\その為の道具となる明らか鮮やかなさづけの理を渡すと言うのや/\。)

 

さあ渡す。

 

(さあ/\速やかに聞き分けて道の為世界の為に尽くそうとする心次第で、明らか鮮やかな天の理を渡すと言うのや。)

 

一寸俺も、あちらも、こちらへも、さあ/\又一つ、だん/\変な話、十分尋ねを聞いたる。

 

(そうして運ぶ結構な道を見れば、一寸俺もそれだけの道を運ばせて貰おうとする者が出て来るが、それがあちらへも写り、こちらへも写って多くの者が育てば、さあ/\又々世界救けの為に尽くしたという又一つのこうのうと成り、何もしなくても、だん/\と世界が治まって結構な末代の理が治まるという変な話に成るが、その元は、十分に神の思惑を尋ねて教え通りの道を聞いたる誠の理があるからやで。)

 

これまでのこうのう生える/\。

 

(そうして蒔いたこれまでの種が有ればこそ、何もしなくてもこうのう〈道の為に尽くした理による好ましい結果、実りの木〉が生える/\と言うのや。)

 

さあ/\大分生えそうや/\。

 

(澄み切った道の理であればある程、さあ/\あちらにもこちらにも大分生えそうや/\、という事に成るのやで。)

 

そうじゃ。

 

(多くの者がそれを見れば、そうじゃ/\それでこそ真実誠の神様の道や、と言うように成るのやで。)

 

さああちらへも一寸道出掛け、さあ/\こちらへも十分残る。

 

(その理があっちこっちへ写る事によって、さああちらへも一寸とした誠の道が出掛け、さあ/\こちらへも十分な神の道が残るという事に成るのやで。)

 

間引き/\残る。

 

(そのような真実誠の神一条の道が出来て来れば、それを育てる為のむさ苦しい心〈汚くて無秩序な人間思案の道を運ぶ心〉はもう用済みと成って道の邪魔に成るだけやから段々と間引き/\をし、速やかに聞き分けて運ぶ澄み切った心だけが新しい神の道に残るのやで。)

 

間引いた辺な所へも生える、生えてある。

 

(むさ苦しい心を間引いた辺な所〈かたわら、周辺の所〉へも、澄み切った苗木が生えて来るが、それというは、元々から神が見抜いて生えさせてあるからやで。)

 

ほんにおゝ、どんな大木も分からん。

 

(そのような中から澄み切った心が育って来れば、ほんにおゝ素晴らしい道やなあ、このむさ苦しい道に堪えて育って来たのやから、先はどんな大木に成るとも分からんなあ、という事に成るのやで。)

 

だんだん蒔く種、一度は皆生える。

 

(善であろうと悪であろうと、神が先々の道の為に段々と蒔く種は、一度は皆生えるのやで。)

 

一つのこうを渡す。

 

(用済みと成った悪は皆間引いてしまうが、道の為世界の為に尽くそうとする善き心は、何時何時までも真実誠の神の用木として連れて通す為に、一つのこう〈道の為、世界の為に用いる特権的効果的な天の理であって、末代失う事の無い不思議な天のあたゑ〉を渡すと言うのや。)

 

この道やれ思うたる。

 

(そこで改めて神の心の温かさを実感し、何処までも神様を信じてこの道に付いて来てやれよかったなあと思うたる事に成るのや。)

 

大風分からん、どちらへも方角分からん。

 

(真実誠の神の道の邪魔になる濁り心を吹き飛ばしてしまう為の恐ろしい大風は何時吹くとも分からんが、それによってすっきりとこの世から片付けられてしまうのか、受けた恩を仇で返し続けた大きな親不孝の理の果たしの為と、残った人々への戒めの為に牛馬と成って生まれ変わって末代の果たしの道を運ばなければならないのか、どちらへ吹き飛ばされるかも分からず、その方角〈末代の運命、進路〉さえも分からんのやで。)

 

こちらへも一つ大木、又々一つ事見えや方角分からん、一つ理分からん理分かる。

(どのような事も速やかに神の思惑に従おうとする誠さえ有れば、こちらへも一つの大木が育ち、又々何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする一つ事が見えや、どのような方角〈これから先にどのような道を与えられるのか、神様が目指される方向性、方針〉に進むとも分からんが、多くの者がそれを見れば、何処までも神を信じて尽くそうとする一つ理によって、思ってもみない結構な末代の理が治まるという事を分かって分からん理を、多くの者が分かるように成るのやで。)

 

 

 

 

明治二十二年二月十四日(陰暦正月十五日)午前一時
刻限御話
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さあ/\一寸々々一事々々。さあ/\何を話掛けるやら分からんで。さあ/\世界世界中というは、これまでは/\、世界の事というものは聞いて、置かねばならん。皆靄の如く話し/\年限経ちたる処、さあ/\世界々々は子供の如く、子供成人経ち来たる如く、靄の如く邪魔に成りてどうもならなんだ。さあ/\一年経った。一つの理を見よ。さあ/\あちらにも一寸靄、こちらにも一寸靄が掛かりた。さあさああちらも晴れる、こちらも晴れる。何を言うやと思うなよ。さあ/\靄の如くあちらでも声がする/\。さあ/\あれであったかと言う。さあ/\世界の事、日日の処、急がしいであろう。さあ/\靄の如く、世界の処靄の如く、あちらも一寸話を切り、こちらも一寸切り掛ける。一度に晴らす/\。いつの日とも言わん。何にも分からん。待ち人を待ちて居るようなものや。さあ/\たすけ一条という道は、人衆互い/\の理が第一と、今までにもくどうに話する。あちらからも頼みに来る、こちらからも頼みに来る。急がしい/\。心一つの理でどんな事も靄が切れたら、皆々の心一つで、いかなる事も治まるという。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\一寸々々一事々々。

 

(さあ/\一寸やそっとで逃れる事の出来ない破滅の淵に、どっぷりとはまり込んだ運命共同体の人間世界を速やかに救けて貰う為には、これからは何事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうという一寸した真実を定めて、残されたほんの一寸の年限を、世界導く真実誠の道の台と成って尽くすようという一事々々の理〈末永く人として連れて通して頂く為には、それより他に方法は無いという一事一事の理〉を諭すで。)

 

さあ/\何を話掛けるやら分からんで。

 

(さあ/\誰であろうとも、これから先は神の思惑通りに運ばなければ人として生き永らえる事も出来ないという事を知らす為に、何を話し掛けるやら分からんで。)

 

さあ/\世界世界中というは、これまでは/\、世界の事というものは聞いて、置かねばならん。

 

(さあ/\それぞれの世界感を以て世界中を眺めた事情というは、これまでは/\多くの国で弱肉強食の非情な道理がまかり通り、素直に従わなければ誰も生きて行く事が出来ないというような異常な事態になっていたが、度重なる各地の争いや世界大戦の苦しみの理等に変えてそのような事態の一部は改められ、多くの国で人々の自由や権利が取り戻されている処なれど、今も尚大きな問題として残っている世界の事というものは、残った独裁政権や様々な強圧体制によって人々の暮らしや他国の安全が脅かされると共に、そのような体制を死守する為、他国の関与を力ずくで排除しようとする余りに、そのような国々が結託をして死なばもろともという恐ろしい戦術を用いる事によって、第三次世界大戦も辞さないという緊急事態に陥っているという事であるが、そのような事態を速やかに排除して一列平等の世界に改めようとする誠天の理は、全ての人間の神に対する親不孝の理と、長い年限の間に積み重ねた親不幸因縁をそのまま放置している悪理が根元と成っているという事を知らそうとするのであって、そのような状況を速やかに改めて世界一列を救けて貰う為には、一人一人が真実誠の神の話をしっかり聞いて心に治めた上で、それぞれが積み上げた山のような残念の理の果たしの為と、世界導く真実誠の道の台と成って尽くす為の、不言実行の理である真実誠のひながたの道を運んで置かねばならんと言うのや。)

 

皆靄の如く話し/\年限経ちたる処、さあ/\世界々々は子供の如く、子供成人経ち来たる如く、靄の如く邪魔に成りてどうもならなんだ。

 

(皆々の濁り心が世界に写る事によって世界の情勢が狂うという天然自然の道理を、靄〈長い年限の間に積み重ねた悪因縁が立ち込める霧のようになって心の視界をさえぎり、澄み切った神様の話が容易に治まらない状態〉の如く話し/\ながら年限経ちたる処であるが、さあ/\世界々々は何年経っても子供〈未熟で幼稚な人〉の如く暮らすばかりであったから、そのような残念な子供の成人を待ちわびながら長い年限経ち来たる如くであり、靄の如く立ち込める皆々の濁り心が邪魔に成りてどうもならなんだと言うのや。)

 

さあ/\一年経った。

 

(さあ/\そのような堪え難き中をじっと堪えて、神が細々と積み重ねて来た一年の理が経った〈ある一つの答えを発生させて下さる為に神様が定めて下さった一つの時旬の理であって、その為の天然自然の順序の道が治まった〉と言うのやで。)

 

一つの理を見よ。

 

(思い通りに救けてやる事の出来ない残念な道に耐え忍んで、神が、神の思惑通りの理を貫いた理によって現れる明らか鮮やかな一つの理を見よと言うのや。)

 

さあ/\あちらにも一寸靄、こちらにも一寸靄が掛かりた。

 

(さあ/\これまでは、何事も神様の思惑に沿わせて頂こうという澄み切った心が定まらなかったから、あちらにも一寸した靄〈真実誠の神様の思惑を覆い隠す人間の勝手な道、むさ苦しい道、今の道〉、こちらにも一寸した靄が掛かりたという処であろう。)

 

さあさああちらも晴れる、こちらも晴れる。

 

(さあさあ、神が表へ出て働くなら、あちらも晴れる〈物事を正しく補正する為の明らか鮮やかな天理が働くように成る〉、こちらも晴れるという事に成るのやで。)

 

何を言うやと思うなよ。

 

(今まで霞のように聞いて居た神の話が突然具現化するとは思えず、何を言うやと思うなよ。)

 

さあ/\靄の如くあちらでも声がする/\。

 

(さあ/\靄の如く現れる明らか鮮やかな神の道を見て、あちらでもこちらでも喜びの声がする/\と言うのや。)

 

さあ/\あれであったかと言う。

 

(さあ/\それによって多くの者が、神が表へ出て救けをすると教えられて居た事は、あれだけの事であったかと言うように成るのや。)

 

さあ/\世界の事、日日の処、急がしいであろう。

 

(さあ/\神が表へ出て自由自在に働くなら、世界の事〈それぞれの考え方、生活の場、あらゆる行為等〉は何事も神の思惑通りに運ばなければならないように成るのやから、日日の処は、明らか鮮やかな天理に急かされて皆急がしい事に成るであろう。)

 

さあ/\靄の如く、世界の処靄の如く、あちらも一寸話を切り、こちらも一寸切り掛ける。

 

(さあ/\世界中を一列平等に治めようとする真実誠の神の思惑を靄の如く伝え、世界の処にも、速やかに聞き分けて運ぶ皆々の心を靄の如く写し出して同じ心を治めさせ、あちらにも一寸やそっとではない真実誠の神の救け話を伝えてこれまでの間違いだらけの道を断ち切り、こちらにも一寸処ではない真実誠の神一条の道を創め掛けて悪い流れを切り掛けると言うのや。)

 

一度に晴らす/\。

 

(何処から順に晴らし掛けるという事ではなく、時旬が来れば、世界中を皆一度に同じタイミングで晴らす/\と言うのや。)

 

いつの日とも言わん。

 

(それはいつの日であるとも言わんで。)

 

何にも分からん。

 

(神が待ち望む真実誠の道の台が十分に育つ為の二十年の年限の理が治まり、治まった年限の理を受け取って神が自由自在に働くまでは何にも分からんのや。)

 

待ち人を待ちて居るようなものや。

 

(確かな先々を見抜いて育てて居る待ち人を、心待ちにして待ちて居るようなものやで。)

 

さあ/\たすけ一条という道は、人衆互い/\の理が第一と、今までにもくどうに話する。

 

(さあ/\世界中を一列平等に治めようとする真実誠の救け一条という道は、多くの人衆が、それぞれの都合を捨てて互い/\に世界救けの為に尽くし合う誠の理が第一であると、今までにもくどう話するのや。)

 

あちらからも頼みに来る、こちらからも頼みに来る。

 

(多くの人衆が身を捨てて世界の為に尽くそうとする誠の理を受け取って神が勇み出るなら、速やかに世界中の胸の掃除をしようとする明らか鮮やかな天の理が働くようになって、心の濁りを洗い切る為の辛い事情が次々と起きて来るから、その神意を教えて貰おうとして、あちらからも頼みに来る、こちらからも頼みに来るのやで。)

 

急がしい/\。

 

(これから先は神に救けて貰わなければ誰も通れないという事情を知った多くの人が集まって来て、急がしい/\という事に成るのや。)

 

心一つの理でどんな事も靄が切れたら、皆々の心一つで、いかなる事も治まるという。

 

(これから先は何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうと定めた心一つの理でどんな事も治まり、自ら求めて胸の掃除の為の苦労艱難のひながたの道を運ぶ理によってすっきりと靄が切れたら、世界中の人々に真実誠の神の思惑を伝えようとする皆々の心一つで、いかなる事も治まると言うのやで。)

 

 

 

 

明治二十二年二月二十一日(陰暦正月二十二日)午後十一時三十分
刻限御話
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さあ/\話掛け/\、さあ/\どういう事を話掛ける/\。又々珍し変わった話。どういう事を思う、いかなる事を思うでない。一日の日の処が分からん。一日の日に始まって一日の日に納まる。どういう事に成って、どういう事に成るという事が分からん。年々の道、幾重のふしがある。ふしからふしが栄える一つの理。
又話掛ける。いかなるの理と思うかな。一寸の身の障り、どういう事であろうかと思うて、一つの事聞いて印々、いつ/\迄も印。長らえての道の処の印には、まあよう/\始めた一つの理、年限待って年限ある。どんな道も皆分りたであろう。又一つの理も渡してある。いつ/\までもの話じゃない。この身の障りはどう思う。話する、話聞く、一つの話治まるという。幾重の話聞き分けて貰いたい。今の今見ても聞いても、そのまゝこれからと言えば、話掛けたら、今の事も言わん、先の事も言わん。たとえ一人二人じゃなあ。まあ一寸掛かり、一寸の理を諭し置こう。
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さあ/\話掛け/\、さあ/\どういう事を話掛ける/\。

 

(さあ/\速やかに世界一列を救けたいばかりの真実誠の神のメッセージを話し掛ける/\で、さあ/\具体的にどういう事を話掛ける/\かと思うであろう。)

 

又々珍し変わった話。

 

(又々珍しい変わった話をすると言うのや。)

 

どういう事を思う、いかなる事を思うでない。

 

(それぞれの誠を受け取って神が働く為にはどういう事をすればよいかと思うであろうが、人間の知恵や力を働かせて、いかなる事をすれば良いと思うでないで。)

 

一日の日の処が分からん。

 

(人間の知恵や力に頼る道なら、心通りの理が働いて神が働けなくなってしまうが、万能の神が働く真実誠の救け道は、これからはどのような事も神の思惑通りの道を運ばせて貰おうと固く定めた一日の日の心を受け取って始め掛けると諭して居るが、その最も重要な処が分からんのや。)

 

一日の日に始まって一日の日に納まる。

 

(これからは何事も神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうと定めた一日の日に真実誠の神の救け道は始まり、何処まで行っても人間の思うように成らない真実誠の種蒔きの道の中、それぞれの真の心を自他共に証明する為の苦労艱難の心試しの道の中を、満足たんのう貫いて通り抜けた二十年の年限の理が治まった一日の日に、真実誠の神の救け道は納まるのやで。〈・・・何時何時変わらぬ一つの心の実証の理が二十年の年限の理であり、それを受け取って下さって大きく道が開けるよう働いて下さるという事は教祖によって立証済みであり、道の為世界の為に尽くした理によって思ってもみない結構な末代の理を授けて下さるという事は疑いようのない事実である)

 

どういう事に成って、どういう事に成るという事が分からん。

 

(どんな事も神の思惑通りに運ぼうとする精神が定まらんから、心通りの道を運ぶ為の神の心を貸し与えて貰う事は出来ず、神の心を持たない人間に真実の理が見える筈は無く、素直な心一つでどういう事に成って、成って来た天然自然の道に満足たんのう貫く理によって、どういう大きな事に成るという事が分からんのや。)

 

年々の道、幾重のふしがある。

 

(素直に神の話を聞き分けようとする澄み切った心を連れて通す年々の道には、幾重のふし〈真実誠の天の理を深く心に治めさせ、治まった理に守り育てさせてやろうとして下さる為の、幾重にも連なる接合点・繋ぎ目であり、身上・事情の理となって現れる〉があるのやで。)

 

ふしからふしが栄える一つの理。

 

(幾重のふしが有るのは、ふしから出たふし〈新しく芽生えさせて下さった誠天の理〉が栄えるという一つの理であるからや。)

 

又話掛ける。

 

(又一つ詳しい事を話し掛けるで。)

 

いかなるの理と思うかな。

 

(人間の思いに反する一時の苦しみの道の中から、結構な先々の理が芽生える事情とはいかなるの理と思うかな。)

 

一寸の身の障り、どういう事であろうかと思うて、一つの事聞いて印々、いつ/\迄も印。

 

(一寸の身の障りがあれば、どういう事であろうかと思って真剣に尋ね、その原因となる一つの事〈改めて治めるべき誠の理〉を聞いて、真実の印々〈教えられた理を固く守ろうとする心定め〉をする訳だが、わざわざそのような道を運ばなければならないのは、山のように積み重ねた残念の理の果たしの為と、いつ/\迄も忘れる事の出来ない印として深く胸に刻み込む為に、何より辛い身上の理を用いるのやで。)

 

長らえての道の処の印には、まあよう/\始めた一つの理、年限待って年限ある。

 

(長らえて治まる天然自然の道の深い処の印には、まあよう/\〈ゆっくり、少しずつ、徐々に〉治めさせてやろうとして始め掛けた一つの理と、神が長い年限待って育てる誠の理により、生涯末代変わらぬ一つの心を治めさせてやろうとする真実誠の年限の理があるのやで。)

 

どんな道も皆分りたであろう。

 

(成程と納得がいくなら、どんな道も皆救けの為であるという事が分りたであろう。)

 

又一つの理も渡してある。

 

(何時何時変わらぬ一つの心を以て、天然自然に成って来る真実誠の神の救け道に満足たんのう尽くした理を世界導く真実誠の道の台として受け取り、思ってもみない結構な末代の理として返してやりたいという、又一つの理も渡してあるのや。)

 

いつ/\までもの話じゃない。

 

(いつ/\までも苦労をせよというような、情の無い話じゃないで。)

 

この身の障りはどう思う。

 

(一つの身の障りが有れば、誰であろうとも、この身の障りはどういう事かと思うであろう。)

 

話する、話聞く、一つの話治まるという。

 

(真実の心を出して尋ねるなら神が話をする、速やかに神の話を聞く、一つの話を聞いて澄み切った真実を定めるなら事情は治まると言うのや。)

 

幾重の話聞き分けて貰いたい。

 

(幾重の節と幾重の話によって結構な末代の理を治めさせてやりたいという、澄み切ったをやの思いを聞き分けて貰いたいのや。)

 

今の今見ても聞いても、そのまゝこれからと言えば、話掛けたら、今の事も言わん、先の事も言わん。

 

(今の今見ても聞いても、そのまゝ直ぐに聞き分けて定めるなら道というが、今は未だそれだけの力が有りませんので、これから先に定めさせて頂きますと言えば残念の理か残り、いずれ苦しんで果たさなければならない事に成るだけやから、神が話し掛けたら、今の事とも言わん、先の事とも言わん、今の今直ぐに何時何時変わらぬ一つの心を定めるようと言うのや。)

 

たとえ一人二人じゃなあ。

 

(たとえ速やかに聞き分けて運ぶ者が居ても、ただの一人や二人じゃ広くて大きな世界救けの道には成らんなあと言うのや。)

 

 

まあ一寸掛かり、一寸の理を諭し置こう。

 

(まあ一寸やそっとでは無い世界救けの道の掛かりに、一寸やそっとでは無い真実誠の天の道理を諭し置こうと言うのや。)

 

 

 

明治二十二年三月二十一日 午後五時四十分
刻限御話
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さあ/\自由々々、どんな自由して見せるやら知れんで。さあ/\朝の掛かりはあちらからも出て来てくれるで。さあ/\何時俄かに抱きかゝえせにゃならんようになる。
さあ/\今までに何遍も/\、三名五名と今日から真実々々と言うて、神が見分けてだん/\と運び来たる処、皆んな可愛い子供、皆可愛い/\。さあ/\成る理が難しやない。成らん理が難しい。成らん中より運ぶ中の心がこの理が深きという。さあ/\日々取次が急くやない。日々毎夜々々運ぶ席にて一つの事情あらば、又々変わる。日柄が経てば又一つの理を欠く。そこでよう聞き分け。席の運ぶ処で、三三三の理をよう諭すよう。
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さあ/\自由々々、どんな自由して見せるやら知れんで。

 

(さあ/\神の力を以てすれば何をするのも自由々々であるから、皆々の心次第でどんな自由用自在の働きをして見せるやら知れんでな。)

 

さあ/\朝の掛かりはあちらからも出て来てくれるで。

 

(さあ/\朝の掛かり〈夜明けの理である処の、明らか鮮やかな神一条の道を創め掛けて下さる際の掛かりの道〉には、何もかも捨てて道の為・世界の為・神の為に尽くそうとする誠の者が、あちらからもこちらからも出て来てくれるで。)

 

さあ/\何時俄かに抱きかゝえせにゃならんようになる。

(さあ/\そのような者を何時俄かに抱きかゝえせにゃならんようになるか分からんで。)

 

さあ/\今までに何遍も/\、三名五名と今日から真実々々と言うて、神が見分けてだん/\と運び来たる処、皆んな可愛い子供、皆可愛い/\。

 

(さあ/\今までに何遍も/\説いて来た事であるが、三名五名という者が、今日からは神様の思惑通りの道の実現の為に真実々々尽くさせて頂きたいと言うて出て来るが、それというは、先々に治まる道の為世界の為に尽くそうとする固い精神を神が見分けてだん/\と育て上げた事によって運び来たる処であり、皆んな可愛い神の子供であって、誰に隔てなく皆可愛い/\神の宝だと言うのや。)

 

さあ/\成る理が難しやない。

 

(さあ/\そのようにして段々と神の思い通りに成って来る理が難しいのやないで。)

 

成らん理が難しい。

 

(どうやってもこうやっても神の思うように成らん理が難しい事に成るのや。)

 

成らん中より運ぶ中の心がこの理が深きという。

 

(何処まで行っても人間の思うように成らん真実誠の神の救け道の中より、何時何時変わらぬ一つの心を定めて運ぶ中の、日々満足たんのう尽くす誠の心が世界導く道の台と成るのであって、この理が深きと言うのやで。)

 

さあ/\日々取次が急くやない。

 

(さあ/\そのような話を伝える日々の取次が何より大事ではあるが、急くやないで。)

 

日々毎夜々々運ぶ席にて一つの事情あらば、又々変わる。

 

(日々毎夜々々運ぶ皆々の席の理にて速やかに聞き分けて運ぶ皆々の一つの事情があらば、又々人々の心は変わるのやで。)

 

日柄が経てば又一つの理を欠く。

 

(なれど、段々と日柄が経てば皆々の心が変わって又一つの理を欠く事になり、それと同時に人々の心は振り出しに戻るのやで。)

 

そこでよう聞き分け。

 

(そこでよう聞き分けてくれ。)

 

席の運ぶ処で、三三三の理をよう諭すよう。

 

(席の理の運ぶ処で、三三三の理をよう諭すようと言うのや。)

 

・・・〈何事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうと定めた一があれば、思い通りの誠の道を速やかに運ばせてやろうとして下さる真実誠の神様の働きという二があり、一と二があれば、二つが一つになって広くて大きな世界救けの道が出来上がるという三があるが、この道の原因と、あらゆる治まりの理はこの三三三の理が元であり、他に道は無いという事を、この道の為にも、又自分自身の為にも、しっかり身に付けなければならない。)・・・

 

 

 


明治二十二年三月二十一日(陰暦二月二十日)午後十一時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\、まあ/\一寸には難しい事も言い掛ける/\。内々ぢばや/\と言うが、ぢばに一つの理、さあ/\皆々寄り来る道や。治まる処理を聞く。皆々身上から付き来る道や/\。さあ/\めん/\皆々日が経つ。長らえての日が経てば踏み込む/\、入り込む/\。出て来る道や。その道一つの道長らえて年限経ち越したる。難しい道の楽しみや/\。さあ/\これよう聞いて置かねばならん。なれども一時楽しむというは、楽しむ一つの理、そこで遠く/\近くの所より、さあさあ大抵々々入り込む処、一寸世界の処は一寸駈け廻りた。何処から何処までも大抵々々の道。何処までも駈け廻りたる処、さあ/\一寸根に踏ん張る処を見よ。根から一つの花が咲く。一寸こうやったら困まるやろう、難儀するやろうと思うて。さあ/\これよう聞き分け。何にもならん。どんな者でも何にもなりゃせんで。何時どんな水が流れ来るともこれ分かりゃせんで。さあ/\これ踏ん張る処の根を見よ。根から一つの花が咲く。今までにもどうもならんと言うた日の事を思い出してみよ。それ分かりたら先の事が皆分かる。これひながた、分からんもひながた。一町四面、さあ/\一年経ったらどんな事でもして見せる/\。さあ/\年限はさあ/\めん/\これだけ経ったと思わんよう。深きは深きの心の理を定め。人衆人衆と言うて居るけれども、何程あると思うぞ。さあ/\一代は一代の苦労を見よ。長々の苦労であった。二代は二代の苦労を見よ。三代はもう何にも難しい事は無いように成るで。なれど人間はどうもならん。その場の楽しみをして、人間というものはどうもならん。楽しみてどうもならん。その場は通る。なれども何にもこうのう無くしては、どうもならん事に成りてはどうもならん。これをめん/\もよう聞け。日々取次が難しい。めん/\の勝手心が難しいてならん。何程尽せども果さにゃならん。これを聞き分けねばならんで。又それ/\へもこれをよう伝えてくれねばならん。さあ/\しっかりと伝えてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\、まあ/\一寸には難しい事も言い掛ける/\。

 

(さあ/\/\/\、まあ/\一寸には理解出来ないような難しい事も言い掛ける/\で。)

 

内々ぢばや/\と言うが、ぢばに一つの理、さあ/\皆々寄り来る道や。

 

(内々ぢばや/\と言うが〈神様の手足と成って尽くす理はぢばにて尽くす理一つだと言うて居るが〉、実際に世界一列を救ける為には、ぢばにて創め掛けた理は世界に写るという一つの理を働かす事であり、その為には、さあ/\今日からは何事も神様の思惑通りにつとめさせて頂こうという固い精神を定めて、皆々で寄り来る道やで。)

 

治まる処理を聞く。

 

(そのようにして世界が一つに治まる処の誠天の理を聞く為の道やで。)

 

皆々身上から付き来る道や/\。

 

(聞き分けた理を何時何時までも忘れないようと深く身に染み込ませる為に、皆々身上から付き来る道や/\。)

 

さあ/\めん/\皆々日が経つ。

 

(さあ/\めん/\がどのような道を運ぼうと、気付かない間に皆々長い日が経つであろう。)

 

長らえての日が経てば踏み込む/\、入り込む/\。

 

(長らえての日が経てば、年限相応の成人をさせようとして、未だ澄み切った真実の定まらない皆々の心の中へ神が踏み込む/\と同時に、入り込む〈世界治まる誠天の理をそのような人々の心の中へ入り込ませる〉/\と言うのや。)

 

出て来る道や。

 

(誰が望まなくても、何としても世界一列を救けたいという真実誠の神の働きが天然自然に出て来る道やで。)

 

その道一つの道長らえて年限経ち越したる。

 

(その道の中の、濁り切った胸の掃除一つの道〈たった一つの救け道〉を自ら求めて運び、長らえて満足たんのう尽くす年限の理によって経ち越したる事〈神様の思惑を素直に受け入れて、綺麗な心に改まる事〉に成るのやで。)

 

難しい道の楽しみや/\。

 

(難しい道の中の心次第の種蒔きの道であって、先の永い楽しみの道やで/\。)

 

さあ/\これよう聞いて置かねばならん。

 

(さあ/\結構な先々の道を通ろうと思うなら、これもよう聞いて置かねばならんで。)

 

なれども一時楽しむというは、楽しむ一つの理、そこで遠く/\近くの所より、さあさあ大抵々々入り込む処、一寸世界の処は一寸駈け廻りた。

 

(難しい道を楽しむという事は容易でないと思うなれども、一時楽しむというは、楽しむ一つの理〈これがたった一つの神様の救けの理だと勇んで受け取り、何も案ずる事無く、苦しみも楽しみも十分に味あわさせて頂くという一つの理〉であり、そこで〈それだけの事を速やかに聞き分けて実践させて頂く事により〉遠く/\近くの所より、さあさあ大抵々々の者が同じように神の話を聞き分けて神のふところへ入り込むという処であり、それによって、一寸世界の処は一寸自由に駈け廻りた〈賑々しく道を楽しんだ〉という事に成るのやで。)

 

何処から何処までも大抵々々の道。

 

(何処から何処までも、大抵々々の道〈似たような状況下に置いて、皆々同じような結果に治まるという一つの道〉であるのや。)

 

何処までも駈け廻りたる処、さあ/\一寸根に踏ん張る処を見よ。

 

(この道を創め掛ける前に、先々に定まる皆々の一途な心を探し求めて神が世界中を何処までも駈け廻りたる処の道であり、さあ/\一寸根に踏ん張る処〈道の為世界の為に尽くそうとする一寸やそっとでない不屈の精神・心根を受け取って、世界救けの為、皆々の為に神が踏ん張る処の理〉を見よと言うのや。)

 

根から一つの花が咲く。

 

(根から〈何を差し置いても神様の思惑に沿わせて頂こうという不屈の精神から〉、たった一つの天の恵みの花が咲くと言うのや。)

 

一寸こうやったら困まるやろう、難儀するやろうと思うて。

 

(何処までも神に沿い切ろうとする一途な心一つで楽しむ道である事が一寸には分からないから、こうやったら困まるやろう、難儀するやろうと思うて前に進む事が出来んのや。)

 

さあ/\これよう聞き分け。

 

(さあ/\これもよう聞き分けて置かねばならんで。)

 

何にもならん。

 

(自ら求めて神の教え通りの道を運ぼうともせず、ただ待って居るだけでは何にもならんで。)

 

どんな者でも何にもなりゃせんで。

 

(どんな者でもその心根を受け取って神が働くのやから、自ら求めなければ何にもなりゃせんで。)

 

何時どんな水が流れ来るともこれ分かりゃせんで。

 

(神の思惑に沿わなければ人として生き永らえる事も出来ないと承知させる為、どれ程心を改めてやろうとしても自分の都合ばかり考える濁り心を一掃する為に、何時どんな水が流れ来る〈全ての生命を維持する為の必要不可欠な不思議な液体の理が水であると同時に、あらゆる存在の根源である強大な神様の御力を働かせて下さる処の、怖い恐ろしい世界中の大掃除が始まる〉ともこれ分かりゃせんで。)

 

さあ/\これ踏ん張る処の根を見よ。

 

(さあ/\その日が来る前に一人でも多く胸の掃除をしてやり、これだけの恐ろしい道から逃れさせてやろうとして踏ん張る処の根〈速やかに世界一列を救けたいばかりの真実誠の神様の心根〉を見よと言うのや。)

 

根から一つの花が咲く。

 

(そのような神の誠真実を身に染みて知り、何があろうとも神様に付いて行こうとする根〈強靭な精神〉から、未来永劫の実りを約束するたった一つの天の花が咲くと言うのや。)

 

今までにもどうもならんと言うた日の事を思い出してみよ。

 

(速やかに神が受け取って働くだけの澄み切った精神が定まらないから、今までにもどうもならんと言うた日の事を思い出してみよ。)

 

それ分かりたら先の事が皆分かる。

 

(それだけの理が分かりたら、先々の事が皆分かるようになるで。)

 

これひながた、分からんもひながた。

 

(これだけの理を速やかに聞き分けて実践するのが善きひながたであり、分からんのも悪しきひながたであるのや。)

 

一町四面、さあ/\一年経ったらどんな事でもして見せる/\。

 

(そのような残念な道ばかり運ぶ一町四面を〈人々が暮らす場のぐるりを〉掃き清める為の道であり、さあ/\一年〈それを実行する為に神様が定めて下さった一つの時旬の理〉が経ったら、どんな事でもして見せる/\と言うのや。)

 

さあ/\年限はさあ/\めん/\これだけ経ったと思わんよう。

 

(さあ/\道に尽くす年限は、さあ/\めん/\これだけ経ったと思わんよう。)

 

深きは深きの心の理を定め。

 

(年限ばかり重ねても中身の無い道では実りは無いが、結構な先々の理を治めさそうとして神が働く深き道を運ぶ為には、それに見合うだけの深きの心の理を定めるが善いと言うのやで。)

 

人衆人衆と言うて居るけれども、何程あると思うぞ。

 

(人衆人衆と言うて居るけれども、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする誠の者は何程あると思うぞ。)

 

さあ/\一代は一代の苦労を見よ。

 

(さあ/\一代〈人の一生涯であって、道に付いたばかりの最初の人生〉は一代なりの苦労を見よ。)

 

長々の苦労であった。

 

(何事も思うように成らない苦しみの道に堪えて運ぶ中、長々の苦労であった。)

 

二代は二代の苦労を見よ。

 

(道が板に付いて来た二代は、果たし残した悪因縁の掃除の為と、何処まで行っても終りの見えない真実誠の種蒔きの道を運び、世界救けの為の真実誠の道の台となって尽くさなければならないという、二代なりの苦労を見よ。)

 

三代はもう何にも難しい事は無いように成るで。

 

(二代に渡って神の思惑通りの道を十分に運び、生まれ変わった三代は、もう何にも難しい事は無いように成るで。)

 

なれど人間はどうもならん。

 

(なれど人間というものはどうもならん。)

 

その場の楽しみをして、人間というものはどうもならん。

 

(救けの為の一時の苦しみの道を勇んで通り抜けて、結構な先々の種を蒔くどころか、折角蒔いた種さえ掘り出して食いつぶす如く、その場の楽しみをしてしまうから尚々残念の理を残すばかりであるが、人間というものは都合の悪い事を間違いのように思い、少しでも結構な道を通ろうとするからどうもならんと言うのや。)

 

楽しみてどうもならん。

 

(後々の為の楽しみを残そうと思わず、その場を楽しみてしまうからどうもならんと言うのや。)

 

その場は通る。

 

(折角蒔いた種を食いつぶして、今一時の楽しみの道を通ろうとするならその場は通れるであろう。)

 

なれども何にもこうのう無くしては、どうもならん事に成りてはどうもならん。

 

(なれども何にも積み上げたこうのう無くしては先々の楽しみは何も無く、どうもならん事ばかりに成りてはどうもならんと言うのや。)

 

これをめん/\もよう聞け。

 

(又これだけの事をめん/\もよう聞けと言うのやで。)

 

日々取次が難しい。

 

(素直に神の話を聞き分けて運んだ理が無ければ、素直に聞き分けて運ぶ理を人に写す事が出来ないから、日々の取次が難しい事に成るで。)

 

めん/\の勝手心が難しいてならん。

 

(都合の良い事ばかり運ぼうとするめん/\の勝手心が天に映り、神の働きの邪魔をするから難しいてならんという事に成るのや。)

 

何程尽せども果さにゃならん。

 

(何程年限尽せども、何処まで行っても人間の思うように成らん真実誠の神の救け道に満足たんのう尽くす理によって、そのような勝手心を果さにゃならんのや。)

 

これを聞き分けねばならんで。

 

(後で後悔しない為にも、これだけの事をよう聞き分けねばならんで。)

 

又それ/\へもこれをよう伝えてくれねばならん。

 

(又それ/\へも、これをよう伝えてくれねばならんで。)

 

さあ/\しっかりと伝えてくれるよう。

 

(さあ/\何事も神の思惑通りに運ぼうとするなら、自由自在に神が働く事が出来るのやから、十分にさしづ通りの道を運んだ上で、誰に遠慮気兼ねする無く、しっかりと伝えてくれるようと言うのやで。)

 

 

 

 

明治二十二年四月十七日(陰暦三月十八日)午後十時三十五分
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\これまでの辛抱/\/\、さあ/\踏ん張るも一つの辛抱。さあ/\どんと下ろした一つの石や。さあ/\/\話掛ける/\。言うやろう聞くやろう/\。さあ/\もう/\長らえて口説き/\の年限通り来た。今の一時は一寸世界は治まらんから一寸許した道や/\。さあ/\十分口説き詰めたる道や道や。さあ/\さあ一つの話十分説いた。たすけ一条の道は、どうもならんかいなと言うた日も通り、世界は一つの道があれば安閑なものや。さあ/\これまでの道というは、これで安心と言うた日もあり、又どんと心定めた日もある。残念々々の道も幾年も通り来た。もう、とても/\と言うた日もあり、長らえての道、これまで付けた道や/\/\。付けにゃならん珍しい道や。世界で一つの道、大抵の道や。大抵の道やあろうまい、よう思やんしてみよ。さあ/\一つが始まり、一があれば二がある、二があれば三がある。さあ/\何事も三三三の理を聞き分けくれねばならん。細い道を許した。さあ/\世界が皆分かる/\、すっきりと皆分かるで。分からんが九分、分かりたが一分。もう一寸の処で世界が分かるで。これをよう聞いて置け、よう聞いて置け/\。皆成程の理が分かれども、日々の理が分からねば、どうもならん/\/\。をやの話、をやさんの話やと楽しました。成程の理が分かりても、日日の理が分からにゃ、何時に何程の井手が崩えるやら、潰れるやらこれ知れん。何時に分からん/\/\。さあ/\諭しよ/\/\。一時その場の話々、さあ/\遠くの所の話/\/\、さあ/\遠くの中の中にいろ/\の道あり、一時一つの理があって、あちらへ入り込み、こちらへ入り込み、その中へ入り込む。高い所へ入り込む。十分に働く/\/\。さあ/人間心がこの道分からんから、これだけ/\と言う故に、口説きに帰らにゃならん/\/\。何程の理があっても、容れ物へ入れて始末してあっては、何にも分かろまい。この理が分かりさえしたら、神の口説きも速やか。尽せども理が分からねば、口説きもこれまでや。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\これまでの辛抱/\/\、さあ/\踏ん張るも一つの辛抱。

 

(さあ/\これまでの長い胸の掃除の道の中の、辛抱/\/\の理〈天然自然に成って来た事はどんな事も真実誠の救けの理だと悟って、あらゆる苦しみや困難に勇んで耐え忍ぶ誠の理〉によって段々と成人して来た処であるが、さあ/\又々思ってもみない辛い事情によって心が倒れそうな処を、どんと踏ん張るのも又一つの辛抱に成るのやで。)

 

さあ/\どんと下ろした一つの石や。

 

(さあ/\そうして日々積み上げた誠の理が、悪風や悪説・悪因縁に流される事無く、結構な末代の道へ向かう為のどんと下ろした一つの石に成るのや。)

 

さあ/\/\話掛ける/\。

 

(さあ/\/\一人残らず結構な末代の道を通させてやりたいから、心次第に働く明らか鮮やかな天の道理を話掛ける/\と言うのやで。)

 

言うやろう聞くやろう/\。

 

(救けたいばかり思う神の話を素直に聞き分ける事が出来なければ、心通りの難しい日が来るのだが、容易に堪えられない辛い身上に苦しむ日が来れば、どうかしてこの苦しみから逃れさせて頂きたいと思うから、何処が間違って居るでしょうかと言うて尋ねるやろう、そこで教えられた理を素直に聞くやろう/\。)

 

さあ/\もう/\長らえて口説き/\の年限通り来た。

 

(さあ/\堪える事の出来ない辛い事情にめぐり合わなければ人間は神の話を素直に聞き分ける事が出来ないのやから、もう/\まもなく、この道無くしては誰も通るに通れない差し迫った日が来ると言うて、長らえての口説き/\の年限を通りて来たであろう。)

 

今の一時は一寸世界は治まらんから一寸許した道や/\。

 

(今の一時の道では、一寸やそっとの事で世界は治まらんから、世界中から寄せ集めた皆々に真実誠の神一条の道を教え、治まった誠の理を世界中に写し出して、同じ一胎一種から産まれ出した世界中は皆同じ実の兄弟であり、同じ兄弟なら皆々同じ道を運ばなければならないという明らか鮮やかな兄弟一つの理を働かせる事によって、否応なく世界中に同じ道を通してやろうとして、一寸許した世界一列の救けの道や/\で。)

 

さあ/\十分口説き詰めたる道や道や。

 

(さあ/\誰も止める事の出来ない破滅の淵に差し掛かった人間世界を速やかと救ける為には、その原因となる悪心をすっきり片付けて、素直に神に従う澄み切った心だけを残さなければならないのだが、その為には、一人でも多くの者が濁り切った胸の掃除の道を運んで心を澄まし、新しい神の世界に生き残る為の善きひながたと成るなら、その誠を受け取って、一列平等で互い救け合いの世界の実現の為に神が勇み出ると言うて十分に口説き詰めたる道や、たった一つの世界救け道だと言うのや。)

 

さあ/\さあ一つの話十分説いた。

 

(さあ/\さあどうする事も出来ないまま破滅へ向かって一直線に進む世界中の進路を変える為には、元無い世界を創め掛けた元の神に勇み出て貰わなければならないという一つの話を十分に説いて来たであろう。)

 

たすけ一条の道は、どうもならんかいなと言うた日も通り、世界は一つの道があれば安閑なものや。

 

(世界救けの為に神が勇み出て働くだけの誠の理は、それぞれが山のように積み重ねた悪因縁の掃除の道を自ら求めて運び、どうもならんかいなと言うた苦しみの日も通り抜けて澄み切った心に改めてこそであるが、それによって己が暮らす世界の理〈自分を取りまく日々の理〉は、真実誠の神の救け道に満足たんのう尽くした一つの道があればこそ、安閑〈あんかん・・・安らかで静か〉なものやで。)

 

さあ/\これまでの道というは、これで安心と言うた日もあり、又どんと心定めた日もある。

 

(さあ/\これまでの道というは、明らか鮮やかな神の守護を見せて貰った事によって、もうこれで安心と言うた日もあり、又その為にどんと澄み切った精神を定めた日もあるであろう。)

 

残念々々の道も幾年も通り来た。

 

(なれど、後で後悔しなければならないような残念々々の道も幾年〈何度となく、多くの年月・時間〉も通り来たであろう。)

 

もう、とても/\と言うた日もあり、長らえての道、これまで付けた道や/\/\。

 

(その中には、もうとても/\堪えられないと言うた辛い日もあり、その中をなだめすかしながら連れて通して来た長らえての道が、神がこれまで付けて来た道や/\/\で。)

 

付けにゃならん珍しい道や。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする誠の心を出す事が出来なければ、その心通りの道を通してやる為の真実誠の天理〈真実誠の神様の思惑と、その鮮やかな守護〉を胸に治めてやる事は出来ないが、治まった天理に守り通して貰う事の出来ない非力な者を連れて通す為には、どうでもこうでも付けにゃならん珍しい道やで。)

 

世界で一つの道、大抵の道や。

 

(人間の力ではどうする事も出来ない神の世界であるという絶対的真理を悟り、これからは何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうと固く定めた誠一つを受け取って、心通りに神が救けてやろうとする世界で一つの道であるが、同じような心を以て運べば、誰もが皆同じような好結果に治まるという大抵の道やで。)

 

大抵の道やあろうまい、よう思やんしてみよ。

 

(なれど、何もしないでただ待って居るだけで結構な先々の理が治まるというような、大抵の道〈大まかな道、甘い道〉やあろうまい、よう思やんしてみよ。)

 

さあ/\一つが始まり、一があれば二がある、二があれば三がある。

 

(さあ/\何事も何かをしようと定めた一つが始まりの理であるが、何もかも捨てて道の為世界の為・神の思惑通りの道の実現の為に尽くさせて貰おうと固く定めた一があれば、心通りの道が運べるよう、万能の力を駆使して尽くす真実誠の神の働きという二があり、一と二があれば、その者が安心安全に暮らす為の世界も共に救けられ、世界の為に尽くした理によって、思ってもみない結構な末代の理が治まるという天然自然の理の三があるのや。)

 

さあ/\何事も三三三の理を聞き分けくれねばならん。

 

(さあ/\速やかに世界一列を救けようとして創め掛けた神一条の道であって、その為に尽くそうとする誠一つを受け取って神が働く神の道であるから、何事も三三三の理によって始まり、三三三の理によって治まるという天の道理をよう聞き分けてくれねばならんで。)

 

細い道を許した。

 

(どんな事も心次第に神が働く神一条の道である事を聞き分けて澄み切った真実を出す事が出来ないから、細い道〈澄み切った真実を定める事の出来ない人間を連れて通す為の大難小難の道であり、天理に守り通して貰う事の出来ない非力な者にとっては、他に選択肢の無い細々の道〉を許したのやで。)

 

さあ/\世界が皆分かる/\、すっきりと皆分かるで。

 

(さあ/\神の思惑通りの道を速やかに運ぼうとする誠一つを受け取って、末代までも安心安全に連れて通す神一条の道である事が分かれば、世界の理が〈自分を取りまく日々の理が〉皆〈成って来る事情、あらゆる道理が〉分かるように成る/\と言うのであり、今の事情も先々の事情も、どのような事もすっきりと皆分かるように成るのやで。)

 

分からんが九分、分かりたが一分。

 

(どんな事も神の思惑通りに運ぼうとする澄み切った真実が定まらないから、速やかにその道を通して貰う為の神の心を貸し与えて貰う事が出来ず、神の心を持たなければ、何事も分からんが九分、分かりたが一分とういう事に成るのや。)

 

もう一寸の処で世界が分かるで。

 

(もう一寸の処で明らか鮮やかな世界救けの道が創まって、どうにもならない濁り心はどんどん片付けられてしまうという恐ろしい日が来るから、多くの者がどんな事も神の思惑通りに運ばせて貰おうという必死な真実を定めるようになり、その為の神の心を貸し与えて貰う事になるから、世界中の大掃除の後に残された者は皆明らか鮮やかな天の道理を分かるように成るのやで。

 

これをよう聞いて置け、よう聞いて置け/\。

 

(その日が来て後悔しない為にも、これをよう聞いて置け、よう聞いて置け/\と言うのや。)

 

皆成程の理が分かれども、日々の理が分からねば、どうもならん/\/\。

 

(皆成程の理が分かれども、世界救けの為の真実誠の道の台と成って尽くすべく、一人先に立ってひながたどおりの道を運ぶ日々の理の重要性が分からねば、どうもならん/\/\と言うのや。)

 

をやの話、をやさんの話やと楽しました。

 

(有るものを何もかも天に供え、人の笑いに堪えながら生涯末代変わらぬ一つの心を以て道の為世界の為に尽くした理によってこれだけの道が出来上がったというのが教祖ひながたの理であって、真実誠のをやの話であるが、その後を慕ってひながたどおりの苦労艱難の道を運び、定められた年限の道の中を、満足たんのう貫いた誠の理によって、ひながた同様の理が育つのであり、それによって多くの者が、その後に従わなければならなくなるという鮮やかな天の道理が真実誠のをやさんの話やと言うて楽しましたのや。)

 

成程の理が分かりても、日日の理が分からにゃ、何時に何程の井手が崩えるやら、潰れるやらこれ知れん。

 

(皆成程の理が分かりても、何事も神の思惑通りに運ぼうとする日々の理の重大性が分からにゃ、何時に何程の井手〈未成熟な苗を育てる為に田の用水をせき止めてある場所であって、それぞれの心の成人の為に日々運ぶ教会や、あらゆる道の集団〉が崩えるやら、潰れるやらこれ知れんと言うのや。)

 

何時に分からん/\/\。

 

(どのような教会やつとめ場所であろうと、世界救けの用向きに使えないものや、勝手な人間の理ばかり持ち出すような邪魔なものは何時綺麗に片付けてしまうやら分からん/\/\と言うのや。)

 

さあ/\諭しよ/\/\。

 

(さあ/\その日が来る前に、一人でも多くの者が澄み切った神一条の心に改めるようと諭しよ〈忠告する、助言する、胸に言い聞かせる〉/\/\とするのや。)

 

一時その場の話々、さあ/\遠くの所の話/\/\、さあ/\遠くの中の中にいろ/\の道あり、一時一つの理があって、あちらへ入り込み、こちらへ入り込み、その中へ入り込む。

 

(速やかに世界一列を救けなければならないという一事の理の実現の為に、その場の話々〈破滅の淵に追い詰められた人間世界を速やかと救ける為には、一人でも多くの者が教祖の後を慕ってひながた通りの胸の掃除の道を運ぶなら、その多くの偽りなき誠を受け取って、世界救けの為に神が勇み出るという話々〉をするばかりであって、さあ/\今の処は多くの者が神の思惑からかけ離れた遠くの処にあるという残念の話/\/\をして居るが、さあ/\そのような遠くの道の中の中にもいろ/\の道がありて、一時の処を何もかも天に供えて道の為世界の為に尽くそうとする一つの理があって、その誠を受け取って神があちらへ入り込み、こちらへ入り込みをして働くというのであり、世界の運命を狂わせているその真っただ中へ入り込むと言うのや。)

 

高い所へ入り込む。  

 

(どういう事かというなら、高い所〈支配的階級、世界を狂わして居る根本的原因の処、問題を解決する為のポイントと成る処〉へ神が入り込むと言うのや。)

 

十分に働く/\/\。

 

(そして一列平等で互い救け合いの世界が実現するまで、十分に働く/\/\と言うのやで。)

 

さあ/\人間心がこの道分からんから、これだけ/\と言う故に、口説きに帰らにゃならん/\/\。

 

(さあ/\人間がこの道の道理を分からんから、救けたいばかりの神の思惑などお構いなしに、これだけ/\は堪えられないから治めて頂きたいと言う故に、その一時の苦しい事情が有ればこそ、先々通るに通れない残念の理を改めてやるのだと口説きに帰らにゃならん/\/\と言うのや。)

 

何程の理があっても、容れ物へ入れて始末してあっては、何にも分かろまい。

 

(何程の結構な理があっても、それを素直に聞き分けて日々使う事も無く、容れ物へ入れて始末してあっては、何にも分かろまいと言うのや。)

 

この理が分かりさえしたら、神の口説きも速やか。

 

(この大きな残念の理が自分の末代の運命を狂わすという事実が分かりさえしたら、神の口説きも速やかに治まるのや。)

 

尽せども理が分からねば、口説きもこれまでや。

(何程尽せども、速やかに聞き分けて運ぼうとする誠一つが治まらなければどうにもならないという理が分からねば、真実誠の神の口説きもこれまでやで。)

 

 

明治二十二年四月十八日 午後十時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\うん/\/\、さあ/\/\話掛ける/\、どういう事を話掛ける。これまでの処というものは、皆んな一つ/\寄せて運んだ処、皆寄り合うて始めた処、又これよりどんと一つの道改める。改めると言えば皆が案じる。皆々変わる/\と言えば皆案じる。案じる事は無いで。道が変わると言えば案じる。さあさあ今になって今の事を言うやない。所々には一つ/\の名を下ろし/\。さあさあいつ/\までの事情、往還道を待ち兼ねる。何か一つの治め方、一つの事情、元一つの事情から始め掛ける。初まりという、国々何処の国々、初まり/\前より一つ。さあ/\遠く/\こんな処から、何処からどういう道が付くとも分からん。世界の中の所から、どんな所より道が付くやら。偉い事や。この道というは、後々の事も言わん。日々の処どんな所へも入り込む。さあ/\皆始め来たる処、あちらに一つの社や、こちらに一つの講や。皆々難しい処より始めた。心の理によって一つの名を揚げた。一つこうのう始め掛けたら、よう聞いて置け。何処にどういう道が始まるとも分からん。さあ/\天理教会やと言うてこちらにも始め出した。応法世界の道、これは一寸の始め出し。神一条の道は、これから始め掛け。元一つの理というは、今の一時と思うなよ。今までに伝えた話、かんろだいと言うて口説き口説き詰めたる。さあ/\これよりは速やか道から、今んまにかんろだいを建てにゃならん、建てんならんという道が今にあるという。
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さあ/\/\/\うん/\/\、さあ/\/\話掛ける/\、どういう事を話掛ける。

 

(さあ/\/\/\うん/\/\〈今一瞬の内に過去も現在も未来も全て見透かされ、これから話して下さる事は何処にも間違いの無い事だと再確認されてうなずいて下さる〉、さあ/\/\速やかに聞き分けなければ誰も通るに通れない重大な理を話し掛ける/\と言うのだが、どういう事を話掛けると言うなら、もう一度初心に帰って道を見直す為の天然自然順序の理を話掛けると言うのやで。)

 

これまでの処というものは、皆んな一つ/\寄せて運んだ処、皆寄り合うて始めた処、又これよりどんと一つの道改める。

 

(これまでの処というものは、世界を象徴するような特徴的な心根をみんな一つ/\寄せて運んだ処であって、世界救けという一つの目的の為に皆で寄り合うて始め掛けた処であるが、又これよりどんと澄み切った心一つの道に改めるのと言うのや。)

 

改めると言えば皆が案じる。

 

(どんと道を改めると言えば、これから先の自分達の暮らしはどうなるだろう、難しい事に成るのではないかと色々な心配をして皆が案じるであろう。)

 

皆々変わる/\と言えば皆案じる。

 

(皆々の道が変わる/\と言えば、どんな中も神を信じ切って神の思惑通りの道を喜んで運ぶ者以外は皆それなりに案じるであろう。)

 

案じる事は無いで。

 

(なれど皆々に結構な末代の道を通してやる為に道を改めると言うのやから、何も案じる事は無いで。)

 

道が変わると言えば案じる。

 

(どのような事も救けたいばかり思って尽くす真実誠の神の働きが身に染みて分からなければ、道が変わると言えば皆案じるであろう。)

 

さあさあ今になって今の事を言うやない。

 

(さあさあ何処まで行っても人間の思い通りに成らない真実誠の救け道の中を、定められた年限の間満足たんのう貫いて運び、神を喜ばせた誠の理によって結構な先々の理や徳が与えられるのやから、今頃になって今の事を言うやないで。)

 

所々には一つ/\の名を下ろし/\。

 

(一人では通り抜ける事が難しい苦労艱難の救け道であるから、互いに支え合い勇め合いをしながら通り抜ける為に、国々所々には一つ/\の名〈どんな中も皆で救け合って神様の教え通りの道を運ぶ為の各地の教会等の理、として許された事を証する名称の理〉を下ろし/\てあるのや。)

 

さあさあいつ/\までの事情、往還道を待ち兼ねる。

 

(さあさあいつ/\までも変わる事なく道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の神一条の事情によって世界に道が伝わるが、一人一人がひながた通りの胸の掃除の道を運んで澄み切った心に改める誠の理によって一つ一つ道は広がるのやから、一人でも多くの者が澄み切った真実を定めて出て来る理によって、世界中を連れて通す為の広くて大きな往還道が出来上がるのを待ち兼ねると言うのや。)

 

何か一つの治め方、一つの事情、元一つの事情から始め掛ける。

 

(何かの事もそれぞれの心通りに神が働くかしものかりものの道であるから、結構な末代の理が治まる為の澄み切った一つの心の治め方を教え、そのような誠の心を一人先に立って定めて道の為世界の為に尽くすなら、我が身が救けられると同時に、我が身が暮らす為の世界も共に救けられるという一つの事情を教えた上で、それだけの道を速やかに実践させてやろうとする元一つの事情から始め掛けると言うのや。)

 

初まりという、国々何処の国々、初まり/\前より一つ。

 

(真実誠の救け道の初まりというは、色々な国々の、何処の国々〈生まれ育った所々〉とも分からない処から、どのような事も神の思惑に沿おうとする誠の心を定めて出て来る理によって初まり/\と成るが、前より〈一人先に立って道の為世界の為に尽くそうとする誠の理を神が受け取って働く理により〉たった一つの世界救け道を始め掛けると言うのや。)

 

さあ/\遠く/\こんな処から、何処からどういう道が付くとも分からん。

 

(さあ/\遠く/\の所の〈元のぢばから離れた所、道の上の先導的な立場も無い処の〉こんな処と思えるような処から真実の理が伝わり、それを聞き分けた多くの者が澄み切った真実を定めて出て来る理によって明らか鮮やかな世界救けの道を創めるというのやから、何処からどういう道が付くとも分からんのや。)

 

世界の中の所から、どんな所より道が付くやら。

 

(現代のメディアやネットワーク等によって色々な処へ真実誠の神の思惑が伝わり、それを速やかに聞き分けて運ぶ者が世界の中の所から出て来るのやから、どんな所より道が付くやら分からんのや。)

 

偉い事や。

 

(素直に神の話を聞き分けて運ぶ誠の心があちらこちらから出て来れば、速やかに神が受け取って明らか鮮やかな神一条の道に改める事に成るから、何時まで経っても人間の理を捨て切れない濁り心の者は偉い事に成るのやで。)

 

この道というは、後々の事も言わん。

 

(この道というは、それぞれの心通りに神が働くかしものかりものの道であるから誰にどうせこうせと言わんが、後々の事も皆々の心次第であるから、どうせこうせは言わんで。)

 

日々の処どんな所へも入り込む。

 

(どのような事も皆々の心次第に神が働く道であるから、一人でも多くの者が一日も早く澄み切った真実を定めて真実誠の救け道を運ぶ事が出来るよう、日々の処にてはどんな所へも入り込むのやで。)

 

さあ/\皆始め来たる処、あちらに一つの社や、こちらに一つの講や。

 

(さあ/\何処へ入り込むかというなら、皆々が寄り合って始め来たる処〈今のこの道〉であって、その為の運び処として、あちらに有る一つの社〈この世を創め掛けて下さった元の親神様を祭って下さる教会等〉や、こちらに有る一つの講〈信者同士が互いに助け合い励まし合って成人する為の一つの組織〉へ入り込んで働くと言うのや。)

 

皆々難しい処より始めた。

 

(又この道の始まりというは、皆々が何も分からない難しい処より始め掛けたであろう。)

 

心の理によって一つの名を揚げた。

 

(何も分からないなれど、分からない中からひたすら神の思惑に沿おうとする澄み切った心の理を出す事によって、同じような何も分からない者に、同じような澄み切った心を治めさす為の教会の理という一つの名を揚げさせたのやで。)

 

一つこうのう始め掛けたら、よう聞いて置け。

 

(何も分からない中から段々と神の思惑通りの道を運ぶという、世界中に理を写す為のたった一つこうのうの道を始め掛けたら、段々と世界が後に続かなければならなくなるという誠天の理をよう聞いて置けと言うのや。)

 

何処にどういう道が始まるとも分からん。

 

(そのような明らか鮮やかな天理が働くから、出来ても出来なくても神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうという澄み切った心さえあれば、何処にどういう結構な道が始まるとも分からんと言うのや。)

 

さあ/\天理教会やと言うてこちらにも始め出した。

 

(さあ/\分かっても分からなくても素直に聞き分けようとする誠の心を世界中に写し出して、世界中に同じ心を治めさす為の天理教会やと言うて、あちらにもこちらにも始め出したのや。)

 

応法世界の道、これは一寸の始め出し。

 

(応法世界の道〈世界中がそれに応じて運ぶ真実誠の救け道〉ではあるが、未だ未だこれはほんの一寸の始め出しの理やで。)

 

神一条の道は、これから始め掛け。

 

(否も応も無く世界中が運ばなければ成らないという明らか鮮やかな神一条の道は、これから始め掛けるのやで。)

 

元一つの理というは、今の一時と思うなよ。

 

(元一つの理というは、末代までも道の為・世界の為に尽くそうとする真実誠の神の理であって、今の一時の事とは思うなよ。)

 

今までに伝えた話、かんろだいと言うて口説き口説き詰めたる。

 

(今までに伝えた話が皆々の心に治まって、多くの者が教え通りの道を運ぶようになれば世界中に道が伝わるが、それと同時に、世界に道が伝わった理によって、世界中のかんろだいが治まると言うて口説き口説き詰めたる道や。)

 

さあ/\これよりは速やか道から、今んまにかんろだいを建てにゃならん、建てんならんという道が今にあるという。

 

(さあ/\これより先は、速やかに神の話を聞き分けて運ぶ誠の心だけが暮らす澄み切った神一条の道に改める事に成るから、今んまに世界中のかんろだいを建てにゃならんようになる、世界中のかんろだいが治まった理によって、元のぢばに石のかんろだいを建てんならんという道が今にあると言うのや。)

 

 

 

明治二十二年四月二十七日(陰暦三月二十八日)午前九時
刻限御話
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さあ/\いかんで/\、すっきりいかんで/\/\。さあ/\日々三名難しい/\。さあ/\暫くの処はさづけを止める/\。聞かせども/\何遍聞かしても座が崩して/\どうもならん。そこですっきり止めるで/\。止めて了うのやけれども、日に三名、さあ/\日に三名なら、何時でも許す。さあ/\あちらからもどうしてあの型を取ろと思う者があるで。さあ/\あちらからどういう事があるやらと言うてある。見分け聞き分けが難しいと言うてある。所はあちらからもこちらからも、あれをすっきり取りて了もたら/\と、目を付けて入り込む者が間々ある。そこで難しいのやで。何にも外に難しい事は無いのやで。さあ/\暫くの処や。又すっきりと何も彼も許す日があるで。さあ/\すっきり許す日があるで。さあ/\暫くの処やで/\。これを聞き分けて毎夜々々断われば分かるで。その場では言えようまい。そこでこの事きっしようにして、断わるがよい。暫くの処三名と。何にも分からん者はさづけやと言うても、そんな者に渡しては何にも分かりゃせんで。何にもならん。しっかり見分けて実の処を三名やで。しっかり聞いて置け。
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さあ/\いかんで/\、すっきりいかんで/\/\。

 

(さあ/\末永く人として生かされたいと思うなら、何事も神の思惑通りに運ばなければいかんで/\、どのような事も速やかに聞き分けて運ぶ事が出来るよう、すっきり心を改めなければいかんで/\/\。)

 

さあ/\日々三名難しい/\。

 

(さあ/\すっきり改めなければならない最も大切な処は、たった一つの人間救済の理である処の、真実誠の三名の理を聞き分けて運ぶ事が難しい/\という処や。)

 

 

・・・〈私達人間が、喜びも苦しみも共に分け合って共に楽しもうと思し召される親神様の思惑に沿う事が出来ず、自分達に取って好都合な事ばかり願って我が身勝手な理を積み重ね、受けた恩も仇で返し続ける濁りの理が世界情勢と成って現れる事によって、一部の国や地域では一握りの独裁者の暴利を死守する為の無慈悲な粛清や他国への侵犯が繰り広げられ、それを阻止しようとする他の国々との間で第三次世界大戦に発展しようかという処が今の世界の実情であるが、そのような残念な状態を改める為には、もう一度元の泥海に還して初めからやり直すより他は無いという程に差し迫った処である。

そこをなんとかして救けてやろうとして下さるのがこの道であって、その為には、どれ程神様が心を尽くして下さっても神様の思惑に沿う事の出来ない濁り心をすっきりこの世から排除して下さり、喜んで神様の思惑に従おうとする素直な心、互い救け合いの澄み切った精神の治まる心だけを残して下さった上で、二度とこのような間違いが起きないよう末代までも管理して下さる為の、新しい神様の一列支配の世界に改めて下さるというのがこの道の順序である。

その為の今の時旬は、末永く人として連れて通す為の何時何時変わらぬ素直な心を選び抜く為の心選びの時旬の理であるから、それぞれの真の心を表す為の自由な道であって、二度と取り直しの出来ない真剣勝負の道である事をしっかり見極め、迫りくる嵐の前の静けさを感じると共に、その日の為の十分な用意をして置かなければなりません。

 

このまま行けばすっきりとこの世から片付けられてしまう濁り心の私達を、丹精込めて救けて下さる誠天の理は三名の理ただ一つであって、それより他に道は無いと深く身に染み込ませなければなりません。

 

三名の理・・・三名の理の大元の理は、一人でも多くの者を救けてやりたいと思し召されて、その為のあらゆる誠天の理を駆使して下さる親神様の御心であって、月日両名とも教えて下さいます。

親神様は教祖を神の社として貰い受けられ、たった一つの人間救済の理である胸の掃除の為の苦労艱難の道を、五十年もの年限を掛けて運ばせて下さいました。

五十年もの年限を掛けて下さった原因は、濁り切った人間の理を捨て切れないまま胸の掃除の道を運ぼうとするなら、誰もが皆五十年もの年限が掛かるという事と、それでは誰も皆人として生き永らえる事は出来ないという事を知らせて下さる為です。

人間の事情を持ったまま教祖が運んで下さった七年の苦労艱難の道は、真実誠の天の理として神様が受け取って下さる事によって三分の理が治まります。

あらゆる人間が、人間創造以来積み重ねて来た山のような親不幸因縁をすっきり掃除して頂いて、末永く人として生かされる為の澄み切った心に改めて頂く為には、二十一もの胸の掃除の理を治めなければならないと、信仰上の必然的なお勤めの理に教えられています。

教祖が運んで下さった七年の苦労艱難の道によって三分の理が治まるのですから、二十一の胸の掃除の理を全て治める為には、その七倍の年限が必要と成ります。それによって、五十年の苦労艱難の道がうなずけると同時に、とても人間の力では通り抜けられない道である事が承知出来ます。

誰もが皆通り抜ける事が出来なかったからこの世に人間は居なくなってしまいますが、そこで神様がお働き下さって、世界を破滅へと導くその悪因縁を断ち切る為の伝家の宝刀を振りかざして下さいます。それを七分三分の理といいます。

それは、教祖の後を慕って胸の掃除の道を運ばせて頂こうと定めた誠の心に癒着した悪因縁を、強大な神様の御力を以て断ち切って下さる為の真実誠の理です。人間の力ではとても通り抜けられない苦労艱難の道であると承知の上で、教祖の後を慕わせて頂こうと定めて運ぶ誠の心は、濁り切った人間心を速やかに捨てて神様の思惑通りの道を運ばせて貰おうと定める真実誠の神一条の理として神様が受け取って下さいますから、初めから三分の理が治まります。

澄み切った真実を定めて運んだ一年の理によって三分の理が治まるのですから、二十一の胸の掃除の理を治める為には七年の年限が有れば良いという事に成りますが、たとえ七年であっても、我が身勝手で非力な人間には堪えられないと思われます。そこで神様が伝家の宝刀である七分三分の理を働かせて下さいます。

澄み切った真実を定めて運んだ一年の間に治まった三分の理を神様が大きく受け取って下さり、七分三分の理を働かせて下さる事によって、七分の理に換えて下さいます。たった一年の苦労艱難の道を七分の理として受け取って下さるのですから、二十一の胸の掃除の理を全てクリアーする為には三年の年限が有ればよいという事に成ります。

何処までも神様を信じて教え通りの道を貫こうとする誠一つさえあれば、たった三年千日で濁り切った胸の掃除をして下さり、末永く人として連れて通して頂く事の出来る澄み切った心に改めて頂けます。

神様は素直に神様に付いて行こうと定めた人間に余計な苦労をさせたくは有りません。濁り切った人間思案を速やかに捨てて神様のふところに飛び込みさえすれば、待って居られたかのように、形ばかりの苦労艱難の道に換えて救けて下さいます。

何処までも神様を信じ切ろうとする誠一つで身に余る結構な守護を頂き、優しく温かい親神様の御心に包まれながら末代までも安心安全に生かされる事が出来ます。

それ程の結構な救け道を運ばせて頂く為にはどうしたら良いかという重大な理を、本席と成られた飯降伊蔵によって示して下さいました。

何も分からない中、誰も寄り付かないようなこの道の初めの中を、家族の都合も何もかも捨てて、ひたすら親神様・教祖の教え通りに運んで下さった理によって本席と成って尽くして下さいましたが、それが三人目の理です。人に笑われそしられるような中、何も分からない中から、ひたすら親神様・教祖の思惑に沿って通ろうとするなら、どんな者でも神様が請け負って救けて下さるという事を証明して下さいました。

 

長い年限積み重ねた親不孝因縁によって心を侵食され、人として生き永らえる事も出来なくなってしまった私達を、七分三分の理という伝家の宝刀を用いられる事によって、たったの三年千日の苦労艱難の理に換えて救けてやろうとされる真実誠の親神様の御心と、私達の代わりと成って人間の事情を持ったまま五十年もの苦労艱難の道を運ばれて、その後を慕おうとする者達に、通り抜けて治められた誠の理を写してやろうとされて存命の理のまま働いて下さる真実誠の教祖の御心と、それだけの結構な天の救け道を運ばせて頂く為には、何も分からない中からひたすら親神様・教祖の教え通りに運ばせて頂かなければならないと教えて下さった本席飯降伊蔵の心と、この真実誠の三名の理が治まらなかったから誰も皆人として生き永らえる事は出来ないと知り、未来永劫に堕ちるも浮かぶも今日一日の心一つであると低く身構えなければなりません。

 

 

さあ/\暫くの処はさづけを止める/\。

 

(さあ/\濁り切った人間思案を速やかに捨てて、何事も神の思惑通りに運ぼうとする誠一つが定まらなければ明らか鮮やかな神の働きを見せてやる事が出来ないのやから、暫くの処はさづけを止める/\と言うのや。)

 

聞かせども/\何遍聞かしても座が崩して/\どうもならん。

 

(何程心次第の救けの道であると聞かせども/\、素直に神の思惑通りの道を運ぼうとする誠一つを受け取って明らか鮮やかな神の働きを見せると何遍聞かしても、皆々の座〈世界救けの為に尽くすべく引き寄せられた私達の役割、ポジション、どんな事も神様の思惑通りに運ぼうとする誠の精神、世界導く善きひながたと成って尽くす為の澄み切った心定め〉が治まらず、それどころか、今一時の都合の良い人間の理ばかり持ち出して、たった一つの世界救けの道を崩して/\しまうからどうもならんと言うのや。)

 

そこですっきり止めるで/\。

 

(そこで、すっきりとさづけの理を止めると言うのやで/\。)

 

止めて了うのやけれども、日に三名、さあ/\日に三名なら、何時でも許す。

 

(すっきり止めて了うのやけれども、日に三名の理さえ治まれば神が自由自在に働く事が出来るのやから、さあ/\日に三名の心を持ち運ばせて貰おうと定まるなら何時でも許すと言うのや。)

 

さあ/\あちらからもどうしてあの型を取ろと思う者があるで。

 

(さあ/\あちらからもこちらかも、どのようにしてあの型〈道の理を伝えようとする際の方法や形式〉を取ろうかと思う者があるで。)

 

さあ/\あちらからどういう事があるやらと言うてある。

 

(さあ/\そうすれば、あちらからどういう事〈神様の思惑から離れた人間の理が、まことしやかに伝わる事〉があるやら分からんと言うてある。)

 

見分け聞き分けが難しいと言うてある。

 

(そうなれば、どの話を信じていいのか見分け聞き分けが難しい事に成ると言うてある。)

 

所はあちらからもこちらからも、あれをすっきり取りて了もたら/\と、目を付けて入り込む者が間々ある。

 

(そういう所はあちらからもこちらからも出て来るのであって、あれをすっきり取りて了もたら/\と、目を付けて入り込む者が間々あるのやで。)

 

そこで難しいのやで。

 

(そこで道が難しい事に成るのやで。)

 

何にも外に難しい事は無いのやで。

 

(なれど人間は皆自分にとって都合の良い話を喜んで聞こうとするから、神の思惑から外れた人間の理が伝わるのだが、どんな事も神の思惑に従おうとする誠一つがあれば真実誠の神一条の理より他の理が伝わる事は無いのやから、何にも外に難しい事は無いのやで。)

 

さあ/\暫くの処や。

 

(さあ/\さづけの理を止めるというのも今暫くの処やで。)

 

又すっきりと何も彼も許す日があるで。

 

(暫くの日が経てば、又すっきりと何も彼も許す日があるで。)

 

さあ/\すっきり許す日があるで。

 

(さあ/\いずれ多くの者に真実誠の三名の理が治まるという順序さえ定まれば、すっきりと許す日があるで。)

 

さあ/\暫くの処やで/\。

 

(さあ/\それだけの先々の理が治まるのも今暫くの処やで/\。)

 

これを聞き分けて毎夜々々断われば分かるで。

 

(これだけの話を速やかに聞き分けて、毎夜々々断われば分かるで。・・・〈これだけの話を速やかに聞き分けて、あらゆる人間活動や心の働きから心が解放される夜間の休息時間帯等に、神様はどのような事を教えて下さるのだろうかと思い浮かべれば、雑多な昼間では聞き分ける事の出来ない澄み切った神様の思惑を、ふと胸に浮かばせて下さる〉。)

 

その場では言えようまい。

 

(濁り切った人間心の働かない夜間や休息時間帯に神の思惑を尋ねようとする日々の理によって段々分かる事であるから、その場で直ぐにどうせよこうせよとは言えようまい。)

 

そこでこの事きっしようにして、断わるがよい。

 

(そこで、このように教えられた事をきっしようにして〈めでたい兆し、良い前兆にして〉、断わる〈物事の筋道をはっきりさせる、神様の話を理解しようとする〉がよいで。)

 

暫くの処三名と。

 

(今暫くの処で聞き分けなければならない重大な理は、三名の理ただ一つであるという事が分からなければ何にもならんで。)

 

何にも分からん者はさづけやと言うても、そんな者に渡しては何にも分かりゃせんで。

 

(何にも分からん者はさづけやと言うても、何事も神の思惑に沿おうとする誠一つを受け取って神が働くという事も知らないのやから、そんな者に渡しては誰も何にも分かりゃせんで)

 

何にもならん。

 

(何にもならん事をしても何にもならんのや。)

 

しっかり見分けて実の処を三名やで。

 

(そこでしっかりとそれぞれの真の心を見分けて、実の処を伝えなければならないのだが、伝える理は真実誠の親の理である三名の理ただ一つやで。)

 

しっかり聞いて置け。

 

(それぞれの末代の運命の分岐点と成るのやから、後で後悔しなくても良いようにしっかり聞いて置けと言うのや。)

 

 

 

 

 

明治二十二年七月二十三日(陰暦六月二十六日)午後十一時二十五分
刻限御話
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さあ/\刻限々々以ちて早くに知らしたい。諭したい。さあ/\刻限と思うであろう。さあ/\早く知らしたい。めん/\一つ思うも、皆通るも一つの事情、言うも一つの事情、さあ/\刻限事情、一つは聞いたら話さにゃなろうまい、難しいと言えば、さあ/\一名一人で筆を取る/\。日々さあ/\知らそう/\。席する処席する処、さあ/\知らそう/\。
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さあ/\刻限々々以ちて早くに知らしたい。

 

(さあ/\明らか鮮やかな刻限々々の理を以ちて、速やかに元の泥海に還さなければならない程濁り切ってしまった人間世界を改める為に、これから先は、どのような事も皆神の思惑通りに運ぶ事の出来ない濁り心を、すっきりとこの世から片付けてしまうという事を一日も早く皆々に知らしたい。

 

諭したい。

 

(元無い世界を創め掛けた神でなければ、長い年限の間に積み重ねて来た皆々の悪因縁の掃除をしてやり、末永く人として連れて通る為の澄み切った心に改めてやる事は出来ないが、喜んで神の思惑に沿おうとする澄み切った心を持たなければ、どうしてやる事も出来ないという事を諭したい。)

 

さあ/\刻限と思うであろう。

 

(さあ/\容易に聞き分ける事が難しい刻限の理だと思うであろう。)

 

さあ/\早く知らしたい。

 

(さあ/\真実誠の神の救け道はそれぞれの濁り切った胸の掃除の為の一時の苦労艱難の道だと分かって居ても、素直に神の思惑通りの道を運ばせて貰おうと定まった誠の精神を受け取って、心通りの結構な末代の道が治まるよう、安心安全に連れて通す真実誠の神一条の道である事を一日も早く知らしたいのや。)

 

めん/\一つ思うも、皆通るも一つの事情、言うも一つの事情、さあ/\刻限事情、一つは聞いたら話さにゃなろうまい、難しいと言えば、さあ/\一名一人で筆を取る/\。

 

(めん/\がどのような事を一つ思うも道の始まりであり、皆その為の裏の道を通るも一つの事情であるから、どのような事も皆銘々の心次第であると言うも一つの事情であるが、さあ/\明らか鮮やかな理の働く刻限事情には、皆々の口を通して広くて大きな世界救けの道を広めたいという神の思惑が籠っているから、どのような事も一つは聞いたら話さにゃなろうまい、それが難しいと言えば、その者の先々の運命が難しい事に成るのは当たり前であるが、さあ/\一人でも多くの者に真実誠の神の思惑を伝えようとして、何もかも天に供えて一名一人で筆を取る者/\が居るのや。)

 

日々さあ/\知らそう/\。

 

(何としても神様の思惑通りの道の実現の為に尽くさせて頂きたいと願い出て、夫婦二人の命を天に供え、妻は心通りに引き取られたが、余りにも神々しい息子の命に換えて生かされた我が命を、一旦は天の授かりものとして受け取り、受け取った身と心を末代までも天に供えて真実誠の神の思惑を伝えようとする日々の理により、さあ/\知らそう/\と言うのや。)

 

席する処席する処、さあ/\知らそう/\。

(一日も早く神の思惑通りの道を実現させて頂きたいが為、長い年限積み重ねて来た悪行のざんげの為にも、何もかも天に供えて真実誠の神の思惑を席する処、何処までも神の思惑に沿おうとする誠一つによって救けられる神一条の道である事を席する処によって、さあ/\今のこの道は、それぞれの末代の運命を定める為の心試しの道であって、二度と取り直しの出来ない真剣勝負の道である事を知らそう/\と言うのや。)

 

 

 


明治二十二年七月二十四日(陰暦六月二十七日)午前一時二十分
刻限御話(桝井伊三郎、大工音吉身の障りに付願、引き続いて御聞かせあり)
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さあ/\皆気を付けんにゃならんで。さあ/\夜々に刻限と言うて、さあ/\これまでに聞いた処、聞いたばかりでは理を聞き分けねば何にも分からせん。さあ/\世界にはどんな諭もして居る者もある。さあ/\これまでとんとどんならん。これだけの事は当り前、無けねばならんと言うて居る者もある。さあ/\皆んな心だけは働いて居るであろう、尽しても居るであろう。さあ/\今までに諭してある、世上にはさあ/\古い話や説いてある。国々にも一人でも残して置いたる処、前々に聞かしてある。誠の心の者があれば、さあ/\めん/\戦は要らんものや。皆々互い互いに談じやい。さあ/\多くの泥水が流れ来るなれば、一時の堰はどんならん。さあ/\是非にと言えば我が身先に掛かる。さあ/\これだけの事を知らして置く。惜いものや/\と思う処、今までに古きの道の理を思やんしてみよ。刻限というは間違うという事が無い。皆々めん/\に心一つの悟り、聞きよう一つの理によって間違いがある。これをよう諭してくれるよう。
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さあ/\皆気を付けんにゃならんで。

 

(さあ/\今のこの道はそれぞれの末代の運命を定める為の仮の道であって、その為の心次第の自由な道であるから、今こうしている間にも皆々の心通りの末代の理が定まって居るという事をよう思案して、皆少しの油断も無きよう気を付けんにゃならんで。)

 

さあ/\夜々に刻限と言うて、さあ/\これまでに聞いた処、聞いたばかりでは理を聞き分けねば何にも分からせん。

 

(さあ/\忙しい昼間の理から離れた夜々に聞き分けなければ治まらない刻限の理であると言うて居るが、さあ/\これまでに聞いた処が己の理として胸に治まらないのは、聞いたばかりでは何も治まらず、速やかに理を聞き分けて実践しようとせねば、しっかりと胸に治まるよう神が働いてやる事が出来ないから何にも分からせんと言うのや。)

 

さあ/\世界にはどんな諭もして居る者もある。

 

(さあ/\欲とほこりにまみれた人間の成す術によって、元の泥海に還さなければならない程差し迫った日が来るという事や、そのような処を神に救って貰おうとして、日本の誰かが澄み切った真実を定めて出て来るという事、神がその理を受け取って世界救けの為に勇み出る日が来るという事も、どんな諭もして居る者もあるのや。)

 

さあ/\これまでとんとどんならん。

 

(さあ/\これまでの道は今一時の自分達の都合の良い事を求めるばかりで、人間創造以来積み重ねて来た皆々の山のような悪因縁を断ち切ってやり、結構な末代の理を治めてやろうとする真実誠の神の思惑に沿う事が出来なかったから、とんとどんならんと言うのや。)

 

これだけの事は当り前、無けねばならんと言うて居る者もある。

 

(救ける模様ばかり思って尽くす真実誠の神の守護を喜んで受け取る事が出来なければ、世界中がこれだけの切羽詰まった事に成るのは当り前であるが、何時何時までも人として生き永らえる為には、速やかに神の話を聞き分ける澄み切った心が無けねばどうもならんと言うて居る者もあるであろう。)

 

さあ/\皆んな心だけは働いて居るであろう、尽しても居るであろう。

 

(さあ/\どのような者であろうと、皆んな心だけは神の思惑通りに働いて居るつもりであろう、大なり小なり道の為世界の為に尽しても居るであろう。)

 

さあ/\今までに諭してある、世上にはさあ/\古い話や説いてある。

 

(さあ/\濁り切った人間世界を改める為に神が表へ出るという事は今までにも諭してあるが、世上には、このまま行けば世界中が破滅に向かう世紀末の日が来るという事や、そのような処を神に救って貰う為に、日本の誰かが澄み切った真実を定めて出て来るというような事、さあ/\色々な古い話や近代の話が説いてあるであろう。)

 

国々にも一人でも残して置いたる処、前々に聞かしてある。

 

(多くの国々にも、たとえ自分一人でも世上世界の為に尽くそうとして誠真実を尽くし、残して置いたる処〈色々な予言や教理等〉によって、このような日が来るという事を前々にも聞かしてあるであろう。)

 

誠の心の者があれば、さあ/\めん/\戦は要らんものや。

 

(そのような話を素直に聞き分けて、そう成らないよう尽くさせて頂こうとする多くの誠の心の者があれば、さあ/\めん/\が恐れる処の、世界中を巻き込んだ恐ろしい戦争等は皆要らんものやで。)

 

皆々互い互いに談じやい。

 

(無差別な殺りくを繰り返す無慈悲な戦争を起こさない為には、皆々が速やかに神の話を聞き分けて教え通りの道を運ばなければならないという事を、互い互いに談じやいするのやで。)

 

さあ/\多くの泥水が流れ来るなれば、一時の堰はどんならん。

 

(さあ/\それとは別に、速やかに神の話を聞き分ける事が出来ない濁り心を一掃する為の怖い恐ろしい大掃除が始まって、多くの泥水が流れ来るなれば、今一時の堰〈勝手な人間の理ばかり諭して居る各種宗教団体や、人間の理ばかり立てゝ神様の教えを守ろうとしない天理教〉ではどんならんと言うのや。)

 

さあ/\是非にと言えば我が身先に掛かる。

 

(さあ/\一日も早く神様の思惑通りの道を実現して頂く為にも、是非道の為世界の為に尽くさせて頂きたいと言えば、何より先にその為のひながたと成らなければならないのやから、我が身の掃除の理が先に掛かるのやで。)

 

さあ/\これだけの事を知らして置く。

 

(さあ/\道の為世界の為に尽くそうとする澄み切った真実を定めて出る理によって、自身の胸の掃除の為の一時の苦しみの道を通させて頂く真実誠の救け道だと分かっても、それに臆する事無く、今一時の結構を天に供えて道の為世界の為に尽くそうとする誠の精神を受け取って神が働くという誠天の理と、このような澄み切った心を神の道具として末代までも結構に連れて通す真実誠の神一条の道であるという事や、これだけの心一つの道である事を知らして置くで。)

 

惜いものや/\と思う処、今までに古きの道の理を思やんしてみよ。

 

(それがたった一つの救けの理だと分かっても、今の幸せを捨てるという事は惜いものや/\と思う処は、今までに多くの者が通った古きの道の理〈己の都合を捨てて道の為世界の為に尽くした理は、末代失う事の無い一粒万倍の理にして返して下さるという誠天の理〉を思やんしてみよ。)

 

刻限というは間違うという事が無い。

 

(刻限の理というは、速やかに聞き分けて運ぶ誠の心を何時何時までも結構に連れて通す誠天の理であるから、何処まで行っても間違うという事が無いで。)

 

皆々めん/\に心一つの悟り、聞きよう一つの理によって間違いがある。

 

(皆々めん/\に真実誠の神の思惑を聞き分けようとする誠の心一つの悟りと、今一時の自分の都合を捨てて道の為世界の為に尽くそうとする理によって何もかも治まるという事が、分かるか分からないかという聞きよう一つの理によって間違いがあるのやで。)

 

これをよう諭してくれるよう。

 

(何処まで行ってもこれだけの心一つの道である事を、よう諭してくれるよう。)

 

 

 

明治二十二年八月四日(陰暦七月八日)夜十二時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\どういう事情、一つの話掛ける/\。どういう事話掛けるなら、道理上一つ話掛ける。聞いてくれ。どんな事情、いかなる事情、どんな事も知らん事は無い。何処に居る事、為す事、する事、日々に受け取る。よう聞いていかなるも日日に受け取る。たゞ一つ皆それ/\一つの理を聞き分け。どんな中、一つどうでも生涯の話掛けたる。どんな事情、こんな事情、夜昼、夜は一つの理を受け取る、昼は一つの理を受け取る、日々映る。話掛ける。何程どんな事情、治めねばなろうまいが理という。世界の理を集める。いかなるも、茨畔も崖路も、剣の中も火の中も、前々の理を以て説いたる処、見るも一つの道という。天の理教や。やれ/\、もう楽しみも知った。どんな理も分かるなら、実真大きい蓋も、二重三重の蓋を取る中には、どんな箒出るやら。いかなる事情も聞き分け。一つの事情、人間数々、日々聞き分け。この事情しっかり聞き分けるなら、深き。やれ/\始まったなあ。年限の理によって世界一つの事情、これを、しっかり聞き分け。をやの残念一つの道を通る理という。守る理めん/\それ/\の事情、一つの話掛けるという。どんな事情も述べにゃ。二重三重蓋を取らねばならん。よう聞け。神一条は八方夜から夜、余儀無きもう一つの事情という。人間の理というは明日の理が無い。よう聞き分けてくれねば分からん。どんな事情も理によって分かる。難儀なをやの通りた理が分かれば皆分かる。八方広がる。八日九日苦が無くなって、一つのをや一つの理、一日の日世界八方という。よう何かの処よう聞き分け。をやの道通り、腐種だん/\に蒔く。をやの道分かるという。何かの処聞き分けてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\どういう事情、一つの話掛ける/\。

 

(さあ/\/\どういう事情も救ける模様ばかりであって、その場その場の事情を通して、速やかに改めなければならない一つの理を話し掛ける/\のや。

 

どういう事話掛けるなら、道理上一つ話掛ける。

 

(どういう事を話し掛けると言うなら、末永く人として生かされる為の道理上の一つ話を仕掛けるで。)

 

聞いてくれ。

 

(どのような事も、速やかに聞き分けて運ばなければ人として生き永らえる事も出来ない重大な理だと思って聞いてくれ。)

 

どんな事情、いかなる事情、どんな事も知らん事は無い。

 

(神というは皆々の直面して居るどんな事情も、これから先のいかなる事情も、どんな事も知らん事は無いで。)

 

何処に居る事、為す事、する事、日々に受け取る。

 

(どのような者が何処に居る事も、全ての人間が為す事も、何処かの誰かが澄み切った真実を定めて道の為世界の為に尽くそうとする事も皆知って居るから、働いた理は日々に受け取るのや。)

 

よう聞いていかなるも日日に受け取る。

 

(神の話をよう聞いて、いかなる事も速やかに実践しようとする誠の理を日々に受け取るのや。)

 

たゞ一つ皆それ/\一つの理を聞き分け。

 

(神が受け取るたゞ一つの理というは、世界中に同じ心を治めさせる為の善きひながたの理であって、皆々それ/\が速やかに神の話を聞き分けて実践をするというただ一つの理である事を聞き分けるが善い。)

 

どんな中、一つどうでも生涯の話掛けたる。

 

(どんな中も神の思惑通りに運ぼうとする一つの心を受け取るが、その為には、一つどうでもこうでも神の思惑に従おうとする生涯変わらぬ一つの心を定めなければならないと話し掛けたるのやで。)

 

どんな事情、こんな事情、夜昼、夜は一つの理を受け取る、昼は一つの理を受け取る、日々映る。

 

(皆々が通る生涯の道には、どんな事情も、こんな事情も、夜昼の理もあるが、夜は、何も見えない、何も分からない暗闇の道の中から、真実誠の神の思惑を求めて神の思惑通りに運ぼうとする一つの理を受け取るのであって、昼は明らかな救け道〈ひながた通らにゃひながた要らんと教えて下さる処の、濁り切った胸の掃除の為の苦労艱難の道〉を運ばせて貰おうとする一つの理を受け取って救けると言うのだが、受け取った理は皆々の日々の事情に映るのやで。)

 

話掛ける。

 

(道の理が分からない事によって後で後悔させたくないから、少しでも聞き分ける力の有る者に真実誠の神の思惑を話し掛けるのや。)

 

何程どんな事情、治めねばなろうまいが理という。

 

(何程のどんな事情も皆々の為であるから、何事も皆神の思惑通りに治めねばなろうまいが理と言うのやで。)

 

世界の理を集める。

 

(神が成す事は、元の泥海に還さなければならない程濁り切ってしまった人間世界を速やかと改める為に、世界中に同じ心を治めさす為の真実誠の理を集めるのやで。)

 

いかなるも、茨畔も崖路も、剣の中も火の中も、前々の理を以て説いたる処、見るも一つの道という。

 

(いかなる事情も世界救ける模様ばかりであって、茨畔も崖路も、剣の中も火の中も、皆々が長い年限の間に積み重ねた悪因縁の果たしの理であると前々の理を以て説いたる処であるが、教祖が運んだ長い年限の苦しみの道を見て、たった一つの人間救済の理だと思って満足たんのうして見るのも一つの道と言うのやで。)

 

天の理教や。

 

(神が勇み出て皆々を救ける為には、どのような心を持ち運べば善いかという天の理の教えやで。)

 

やれ/\、もう楽しみも知った。

 

(何事も速やかに聞き分けられるなら、やれ/\、もう十分な先々の楽しみの理の治め方も知った、という事に成るのやで。)

 

どんな理も分かるなら、実真大きい蓋も、二重三重の蓋を取る中には、どんな箒出るやら。

 

(どんな理も分かるなら、より大きな誠の理が治められた実真大きい蓋も開けられるように成るが、二重三重に閉じられた大きな蓋を取る中には、心の濁りを掃き清める為のどんな箒が出るやら分からんで。)

 

いかなる事情も聞き分け。

 

(いかなる事情も、皆々に結構な末代の道を通させてやる為の真実誠の救けの理である事を聞き分けるが善い。)

 

一つの事情、人間数々、日々聞き分け。

 

(神が受け取って働く一つの事情というは、人間の道は数々あれど、日々変わらぬ一つの心を以て神の思惑通りの道を貫こうとする強靭な精神ただ一つである事を聞き分けるが善い。)

 

この事情しっかり聞き分けるなら、深き。

 

(神が受け取る理はこの事情ただ一つである事をしっかり聞き分けるなら、深きという。)

 

やれ/\始まったなあ。

 

(それだけの理を速やかに聞き分けて、これからはどんな事も神の思惑通りに運ぼうとする固い精神が定まれば、やれ/\結構な神様の救け道が始まったなあという事に成るのや。)

 

年限の理によって世界一つの事情、これを、しっかり聞き分け。

 

(それぞれが運んだ年限の理により、年限相応の成人をして道の為世界の為に尽くすべき一つの事情が定められているが、これを外す事の無いようしっかり聞き分けるのやで。)

 

をやの残念一つの道を通る理という。

をやの残念一つの道を通る理という。

 

(年限相応の成人か出来なければ、通るべき道は、をやの胸に貯め込んだ残念の理の果たしの為の一つの道を通る理と言うのや。)

 

守る理めん/\それ/\の事情、一つの話掛けるという。

 

(道の遅れによる無駄な苦労をしない為には、今一時のめん/\それ/\の事情を出来るだけ後回しにして、速やかに神の思惑通りの道を運ばなければならないという一つの理を話掛けるというのや。)

 

どんな事情も述べにゃ。

 

(人間は自分に弱い生きものであるから、はっきりと再認識させる為に、どんな事情も述べにゃ分からんであろう。)

 

二重三重蓋を取らねばならん。

 

(結構な末代の道を運ぼうとするなら、一日も早く神の思惑通りの道を運んで、二重三重に閉じられた真実誠の蓋を取らねばならんで。)

 

よう聞け。

 

(又これもよう聞け。)

 

神一条は八方夜から夜、余儀無きもう一つの事情という。

 

(真実誠の神一条の道は八方広がりの道であるが、その為には、何も分からない夜から夜の暗闇の道の間に神の思惑通りの道を運んだ誠の理が無ければならないが、それというは、その澄み切った心を世界中に写し出して、世界中に同じ心を治めさす為の善きひながたにするという余儀無きもう一つの事情を治めなければならないからと言うのや。)

 

人間の理というは明日の理が無い。

 

(どれ程優れた理であっても、人間の理というは、何より先に聞き分けさせようとする真実誠の神の話の邪魔をするから明日の理が無いのや。)

 

よう聞き分けてくれねば分からん。

 

(優れた人間の知恵や知識で世界が救けられるのでは無く、どうにも成らん中を、無理にでも神が救けようとするから救けられるという事をよう聞き分けてくれねば分からんで。)

 

どんな事情も理によって分かる。

 

(どんな事情も喜んで受け取り、速やかに神の思惑通りに運ぼうとする誠の理によって真実誠の神の思惑が分かるように成るのや。)

 

難儀なをやの通りた理が分かれば皆分かる。

 

(難儀なをやの通りた理がたった一つの人間救済の理である事が分かれば、どのような理も皆分かるのやで。)

 

八方広がる。

 

(それだけの理が十分に治まって速やかに実践出来るように成れば、道は八方に広がるのや。)

 

八日九日苦が無くなって、一つのをや一つの理、一日の日世界八方という。

 

(八日九日、何事にも苦が無くなって満足たんのうの心が治められるように成ってこそ、一つのをや一つの理が治まり、そうして尽くす一日の日によって世界八方に道が拡がると言うのや。)

 

よう何かの処よう聞き分け。

 

(それだけの道である事をよう再認識し、何かの処も神の教え通りに運ぶ誠の理によって結構な末代の理が治まるという事をよう聞き分け)

 

をやの道通り、腐種だん/\に蒔く。

 

(それぞれが長い間に積み重ねた悪因縁の掃除の為の難儀なをやの道を通り、これまでに蒔いた腐種をだん/\に撒く〈撒き散らす、放出する〉為の道やで。)

 

をやの道分かるという。

 

(澄み切った精神を定めてをやの道の後を慕う事により、この道がたった一つの人間救済の道である事が分かると言うのや。)

 

何かの処聞き分けてくれるよう。

 

(何かの処もどんな事情も、速やかに救ける模様ばかり思って尽くす真実誠の神一条の道である事をよう聞き分けてくれるよう。)

 

 

 

 

明治二十二年九月十七日(陰暦八月二十三日)午後九時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\一寸一つの話掛け。さあ/\これ/\どういう事を話掛ける。皆皆ようこれを聞いてくれ。もうこれいつ/\の事に思うて居る。もう時節十分。もう十分に詰み切った処に、一つこんな事とは知らなんだと思うやろう。どんな事をして、十分にこれでこそと思う。こうしたらもうどっからどういう事も無いと思うたは、一時の処、神一条の理、一つでもどうもならん。十のものなら十ながらどうもならん。この者に運ぶ/\と言うても、神が定めねばどうも定まらん。いつになっても定めたる神やしき。道無き心は大丈夫とは言えよまい。皆よう聞いて置け。もう暫くの処、神一条の道にして了う。日々取り扱い成程これでこそ神やしき、天の理いつ/\までものこるという。そこでもうこれ一寸前々よりも伝え話、刻限の理が分かり難ない。これからは皆心を繋ぎやい、人間の心で定めた理はどうも続かん。何彼の事頼み置く。もうこれ一寸掛かり掛けたら、皆身の処で障る、障るから尋ねる、尋ねれば諭しよう。神が一つの理を見て定める程に。人間心の定めはどうも定まり難くい。何彼の事も話置くという、何彼の事も頼み置くという。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\/\一寸一つの話掛け。

 

(さあ/\/\/\一寸やそっとではないたった一つの人間救済の理を話し掛けるで。)

 

さあ/\これ/\どういう事を話掛ける。

 

(さあ/\これ/\しかじかと容易に理解する事が出来ないような、どういう難しい事を話掛けるかと思うであろう。)

 

皆皆ようこれを聞いてくれ。

 

(速やかに聞き分けて運ぶ事が出来なければ、誰も皆人として生き永らえる事も出来ない重大な話だと思って皆々ようこれを聞いてくれ。)

 

もうこれいつ/\の事に思うて居る。

 

(もうこれ程までに迫り切った人間世界の大掃除が初められるのは未だ先の事のように思って、いつ/\の事か分からないように皆思うて居るであろう。)

 

もう時節十分。

 

(なれどもう時節は十分であって、自分の都合を何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする一名一人の心を神が十分に受け取ったから、何時如何なる時に世界中の大掃除を創め掛けるやら分からんで。)

 

もう十分に詰み切った処に、一つこんな事とは知らなんだと思うやろう。

 

(もう十分に真実の理を積み切ったと思う処に、そのような勝手な人間の理を洗い切る為の大掃除を創め掛けると言うのやから、一つこんな事とは知らなんだと皆思うやろう。)

 

どんな事をして、十分にこれでこそと思う。

 

(人間がどんな事をしても世界は治まらないが、神を奮い立たせるような澄み切った真実を定めて生涯変わらぬ一つの心で貫くなら、十分に神が働いて、これでこそ真実誠の神の道であると思う事に成るのや。)

 

こうしたらもうどっからどういう事も無いと思うたは、一時の処、神一条の理、一つでもどうもならん。

 

(こうしたらもう十分であって、どっからどういう事も間違い無いと思うたは人間の勝手な理であるが、今一時の処を、何事も神の思惑通りに運ぶ真実誠の神一条の理というは、一つでも勝手な人間の理を持ち出したらどうもならん事に成るのやで。)

 

十のものなら十ながらどうもならん。

 

(人間心でする事は、十のものなら十の道が有るといいながら、どれもこれも皆どうもならん事に成るのや。)

 

この者に運ぶ/\と言うても、神が定めねばどうも定まらん。

 

(この者に真実誠の用木と成って尽くして貰えるよう運ぶ/\と言うても、その者の心根を神が受け取って、固く育て上げる為の天然自然順序の理を定めねばどうも定まらんのやで。)

 

いつになっても定めたる神やしき。

 

(いつになっても神の思惑通りに治まると定めたる神やしきであろう。)

 

道無き心は大丈夫とは言えよまい。

 

(どのような事も神の思惑通りに運ぼうとする道無き心では、何事も大丈夫とは言えようまい。)

 

皆よう聞いて置け。

皆よう聞いて置け。

 

(少しでも道の為世界の為に尽くそうとする誠が有るなら、皆よう聞いて置け。)

 

もう暫くの処、神一条の道にして了う。

 

(もう暫くの処で、どのような事も神の思惑通りに治まる鮮やかな神一条の道にして了うで。)

 

日々取り扱い成程これでこそ神やしき、天の理いつ/\までものこるという。

 

(その日が来れば、どのような事もさしづ通りに運ばせて貰おうとして日々取り扱いして居る者は、成程これでこそ神やしきという鮮やかな理が働くように成り、そうして運んだ誠天の理がいつ/\までも残ると言うのや。)

 

そこでもうこれ一寸前々よりも伝え話、刻限の理が分かり難ない。

 

(そこでもうこれだけは一寸も外してはならないと前々よりも伝えたさしづの話であるが、それぞれの力で悟り取った誠の理として受け取ってやる為に、わずかなヒントしか諭さない刻限の理が分かり難ないであろう。)

 

これからは皆心を繋ぎやい、人間の心で定めた理はどうも続かん。

 

(これからは神の心と皆々の心の繋ぎやい〈結び合い〉をしなければ成らないが、人間の勝手心で定めた理は、神が先に立って連れて通してやる事が出来ないからどうも続かんのやで。)

 

何彼の事頼み置く。

 

(人間は皆神の思惑に沿い切ろうとする誠によって安心安全に生かされる借りものの身であるから、何彼の事も神の思惑に沿って運ぶよう頼み置くで。)

 

もうこれ一寸掛かり掛けたら、皆身の処で障る、障るから尋ねる、尋ねれば諭しよう。

 

(もうこれだけは大丈夫だと思って一寸した人間思案を出して掛かり掛けたら、皆身の処で障る、障るから尋ねる、尋ねれば諭しようという事に成るであろう。)

 

神が一つの理を見て定める程に。

 

(余計な身の障りで苦しまなくてもよい天の道は、神が皆々の定めた真実誠の一つの理を見て、心通りの道を安心安全に連れて通す為の天然自然順序の理を定めてやる程に。)

 

人間心の定めはどうも定まり難くい。

 

(神の思惑に沿わない人間心の定めは、神が先に立って連れて通してやる事が出来ないからどうも定まり難くいのや。)

 

何彼の事も話置くという、何彼の事も頼み置くという。

 

(何彼の事も生涯変わらぬ一つの心を以て貫かなければ道に成らないと話し置くと言うのだが、何時何時までも神の道から外れないよう運ぶ為には、何かの事も神の思惑通りに運ぼうとする固い精神を失わないよう頼み置くと言うのやで。)

 

 

 

 

明治二十二年九月二十三日(陰暦八月二十九日)午前四時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\早く/\知らす。どういう事を知らすなら。これまで/\だんだん説いたる処、これ/\書き取って理を知らせ。前々説いたる処、何を説いたるという。天理王命どういう神であろう、何であろう言うて暮らす、年々通り一時という、どうも計り難ない。応法聞けばだん/\一年々々、理を見ればいかなる理も知らず、一度不思議々々々を以て、世界の理を以て計り難ない道とは思う。そうそううん/\実際の処、どっから眺めても実際の処が分からん。私考えの処、今どっから/\理を知らせある処、不思議世界の処にて、日本国中にて賑あう事が大変。何事がある、ふん/\これより大層な、どういう事も聞き流し、ふん/\第一の所に元始めたをやの証拠、元々夫婦に成った一つの理には、代々又続け繋ぐ/\。大変な事を言い掛けたな。これで元の神、元のをやの理に、人間生れる処、人間生れ代々続く。そうしてどうじゃ、人間生れるをびや許し。それはどうじゃ/\、さあどうじゃ。をびやさんしき許す、それはどうじゃ。すっきりと今一時出来る、たゞ一つ出来て了う。すっきり常の通り/\。さあどうじゃどうした、常の通り産をして了う。常の通り毒は要らず。いつ/\すっきりいんじりとも動かず/\、僅かの日じゃで。皆世界一時、そのまゝ常の通り、これが第一をや人間始め証拠。世上に幾重々々の理がある。成程々々これまで言うた理、残念の道が分からなんだ。道理上世界の道、さあ/\又話の理を聞かし置かねばならん。一つの理を諭し合い、いつ/\国々治まる処、世界中一つの理、さあ刻限の話長い話はせん。短き一つの理を諭し、十分あちらこちら駈け廻り、前々伝えたる話、前々世界中、どんな事も見るや聞くやろ。世界あちらで始め掛け、どうでも始め掛け。どうでもいかん。あちらでも本部々々、こちらでも偽の本部、十分成る成らん理をどうして来た。あれがどうする、これがどうする処思うてくれな。暫くの処、知らん者の言う処、前々話の処通るなら、そこで日々取り扱い、日々扱い暫くの間、日々の処、一人どうしてなりと事情授け居る/\。早く/\という。暫くの処、日々の理と思うやろ。日々の処、三名にせまりて、又三名六名として思うように行こまい。なれど暫くの処、秘っそ/\にして、本部々々急いて/\知らせ。世上の理を抑えたで。世上には本部々々名代、世上どうして運ばにゃならん。暫くの処、もとの三名、取次たった二名、身の処を聞く。長く聞いて分からん、身上の理を聞いて分からんじゃ、いついつ同じ事。だん/\日々身の障り、いつ/\こうという事どうもならん。そこで刻限を以て知らさにゃならん。もと三名の処、いつどう成ったという、いつにどう成ったやら、さづけ/\何時止めるやら、始めるやら分からん。何程あるやら、今暫くの処どうやろな。実々知らするによって、実々身の障りの処、すっきり断って置くよう。その場/\出来る。今暫くの処、すっきり断って置くよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\/\早く/\知らす。

 

(さあ/\/\/\一日でも一瞬でも早く/\澄み切った心に改めて神の思惑通りの道を運び、結構な末代の理を積み上げる事が出来るよう、その為の天然自然順序の理を知らすで。)

 

どういう事を知らすなら。これまで/\だんだん説いたる処、これ/\書き取って理を知らせ。

 

(どういう事を知らすというなら、これまで/\にだんだん説いたる処の理解出来難かった処を、これはこれ/\こうであるからこう成るというように、誰もが皆改めて道を考え直す事が出来るよう、一つ一つ書き取って真理を知らせるで。)

 

前々説いたる処、何を説いたるという。

 

(前々から説いたる処の、理の存在意義を明らかにして、何の為に何を説いたるかというように分かり易くするのや。)

 

天理王命どういう神であろう、何であろう言うて暮らす、年々通り一時という、どうも計り難ない。

 

(天理王命とはどういう神であろう、速やかに聞き分けて運ばなければならない理は何であろうかと言うて暮らす中、それを身に染みて知る為の天然自然順序の道を年々通る事によって、一事に〈ただ一つの結果として〉成人するという事に成るが、その為の長い年限が掛かってしまうからどうも計り難ないと言うのや。)

 

応法聞けばだん/\一年々々、理を見ればいかなる理も知らず、一度不思議々々々を以て、世界の理を以て計り難ない道とは思う。

 

(求める心に応じて分かるよう胸の内から諭す応法の道であるから、長い年限を掛けなくても、分からない処を素直に聞けばだん/\と教えられて一年々々成人をする道であって、分からない理を尋ねてみればいかなる理も速やかに教えられる処を、それだけの情熱が無ければ何も知らずに暮らし、一度の不思議々々々の理を以て初めて明らか鮮やかな神の道である事を知り、又道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の世界の理を以てあらゆる事情が治まるという事も知って、計り難ない道であるという事は皆思うであろう。)

 

そうそううん/\実際の処、どっから眺めても実際の処が分からん。

 

(そうそううん/\それに違いないと承知しても、速やかに聞き分けて実践してみなければ明らか鮮やかな理の働きが見えないから実際の処が分からん、どっから眺めても、見て居るだけでは実際の処が分からんと言うのや。)

 

私考えの処、今どっから/\理を知らせある処、不思議世界の処にて、日本国中にて賑あう事が大変。

 

(それぞれの運命を狂わす残念な私考えの処を速やかに改めて、これからは何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうとすれば、今直ぐにでも又どっから/\でも皆々の運命を好転させる為の天然自然の順序の理を知らせある処であるが、そのような道を一人一人が実践する事によって濁り切った世界中が改まるという不思議な世界救けの道の処にて、聞き分けて運ぼうとする誠の者が多く集まり、日本国中にて賑あう事が大変の理〈世界一列救けの為の最も大切な理〉であろう。)

 

何事がある、ふん/\これより大層な、どういう事も聞き流し、ふん/\第一の所に元始めたをやの証拠、元々夫婦に成った一つの理には、代々又続け繋ぐ/\。

 

(これから先に何事がある、ふん/\これより大層な世界救けの道を創め掛けると言うても、どういう事も聞き流し、ふん/\この世を創め掛けた第一の所に元無い世界を創め掛けた元のをやの証拠を現わして居るが、元々から育ちも考えも違う男と女が夫婦に成った一つの理には、合わない者同士が互いに心を合わせ合い、支え合う誠の理によって世界を治めようとするからであり、神に置いては、その心が子孫代々又末代迄も続け/\という事であって、未来永劫にその理を繋ぐ/\と言うのやで。)

 

大変な事を言い掛けたな。

 

(又大変な事を言い掛けたなと思うであろう。)

 

これで元の神、元のをやの理に、人間生れる処、人間生れ代々続く。

 

(これでこそ元無い世界を創め掛けた元の神の本心であって、この道は元のをやの思惑通りに人間が生まれ変わる処であり、心の濁り切った人間が澄み切った心に生まれ変わるなら、代々子孫に続くと言うのやで。)

 

そうしてどうじゃ、人間生れるをびや許し。

 

(そうしてどうじゃ、人間生れる処の命懸けのお産を安心安全に守護するをびや許しというものは。)

 

それはどうじゃ/\、さあどうじゃ。

 

(それはどうじゃ/\、人間の力で出来ると思うかさあどうじゃ。)

 

をびやさんしき許す、それはどうじゃ。

 

(この世を創め掛けた元の神である証拠に、をびやさんしき〈腹帯。お産の後の養生期間に身の障りとなるものを飲食しない事。出来るだけ無理をしないよう一定の間何かに凭れながら暮らすという事。〉を許すと言うのや、それはどうじゃ。)

 

すっきりと今一時出来る、たゞ一つ出来て了う。

 

(二十一日から七十五日もの間、産後の養生や特別の食事生活をしなければならない処をすっきりと今一時に守護して貰う事が出来るのであって、たゞ一つの普段通りの生活が出来て了うと言うのやで。)

 

すっきり常の通り/\。

 

(何事もすっきりと治まって、常の通り/\に暮らす事が出来るのや。)

 

さあどうじゃどうした、常の通り産をして了う。

 

(さあどうじゃどうした、常の通りに産をして了うと言うのやで。)

 

常の通り毒は要らず。

 

(常の通り暮らせばよいのであって、毒忌みは何も要らないのやで。・・・〈お産の後の障りとなるようなものを飲食しないという毒忌みは要らない〉。)

 

いつ/\すっきりいんじりとも動かず/\、僅かの日じゃで。

 

(いつ/\変わる事無くすっきりと暮らしながら、暖かく守られて生かされる喜びはいんじりとも動かず/\、切ない思いをするのも僅かの日じゃで。)

 

皆世界一時、そのまゝ常の通り、これが第一をや人間始め証拠。

 

(お産といえば、皆世界中は一事〈必然的〉に切ない思いをしなければならないのが常識だが、神を信じて神にもたれ切りさえすれば、そのまゝ常の通りに暮らす事が出来るのであって、これが第一の理である処の、元のをやが人間始め掛けた証拠やで。)

 

世上に幾重々々の理がある。

 

(世上にも、必ず守らなくてはならない幾重々々の理があるであろう。)

 

成程々々これまで言うた理、残念の道が分からなんだ。

 

(道の中にも守らなくてはならない多くの理が有るが、成程々々と素直に聞き分ける事情によってこれまでに言うた理が分かっても、一寸した案じ心によって真実誠の神の働きを止めてしまうという残念の道が分からなんだであろう。)

 

道理上世界の道、さあ/\又話の理を聞かし置かねばならん。

 

(皆々が安心安全に暮らす為の道理上の世界の道であるから、さあ/\又々多くの話の理を聞かし置かねばならんのやで。)

 

一つの理を諭し合い、いつ/\国々治まる処、世界中一つの理、さあ刻限の話長い話はせん。

 

(速やかに神に従う理より他に人として生き永らえる道は無いという一つの理の諭し合いを道というが、いつ/\までもそれぞれの国々が治まる処は、世界中が神の思惑に従って一列平等の互い救け合いの心に改めなければならないという一つの理を諭すばかりであって、さあそれを伝える為の刻限の話は、求める真実の心次第で神の思惑を悟り取る事が出来るよう、基本的な元の理を諭すばかりであって、事細かな長い話はせんで。)

 

短き一つの理を諭し、十分あちらこちら駈け廻り、前々伝えたる話、前々世界中、どんな事も見るや聞くやろ。

 

(皆々が悟り取った理を皆々の自発的な理として受け取ってやりたいから、短き一つの理を以て諭して居るが、それだけの神の思惑のこもったさしづの理を伝えようとして十分にあちらこちらへ駈け廻り、前々から神が伝えたる話をそのまま伝えるなら、前々から聞き分ける事が出来なかった世界中も、どんな事も避ける事の出来ない真実誠の神の理として見るやろ聞くやろと言うのや。)

 

世界あちらで始め掛け、どうでも始め掛け。

 

(神の話し通りの理をそのまま伝える事によって、世界中のあちらこちらで真実誠の神の道を始め掛けると言うのだが、そのまま伝える事によって、どうでもこうでも世界中が始め掛けなければならない事に成るからやで。)

 

どうでもいかん。

 

(神の理をそのまま伝える事によって、明らか鮮やかな天の理がそのまま働くから、どうでもこうでも聞き分けなければいかんように成るのや。)

 

あちらでも本部々々、こちらでも偽の本部、十分成る成らん理をどうして来た。

 

(これまでは、あちらでも本部々々、こちらでも偽の本部というような道によって右往左往して来たが、どのような事も神の思惑通りに運びさえすれば十分に成る成らんという理を、これまでどうして来たと言うのや。)

 

あれがどうする、これがどうする処思うてくれな。

 

(あれがどうするから出来ない、これがどうするから出来ないという処は、何事も人のせいだとは思うてくれるなよ。)

 

暫くの処、知らん者の言う処、前々話の処通るなら、そこで日々取り扱い、日々扱い暫くの間、日々の処、一人どうしてなりと事情授け居る/\。

 

(暫くの処は、何も知らん者の言う処を聞いて通れば良いのであるが、実際の自分達の道に置いては、前々の神の話通りの処を十分に通るなら誠の理であり、そこで結構な先々の理が治まるよう日々取り扱いしてやる事が出来るのであるが、神が十分に受け取って働く為には、何処まで行っても人間の思い通りに成らない日々の道を暫くの間満足たんのうして運ぶなら、そうして尽くす日々の処を十分に受け取って十分に働く事が出来ると言うのであり、例えそれが一人であろうと、どうしてなりと道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の事情を受け取って、その難局を安心安全に通り抜ける為の強大な天の力を授け居る/\と言うのや。)

 

早く/\という。

 

(強大な天の理に守られながら道の為世界の為に尽くさせてやりたいから、一日も早く/\神の思惑に従うようと言うのやで。)

 

暫くの処、日々の理と思うやろ。

 

(澄み切った真実を定めて運んでも、暫くの処は思い通りにならない苦しみの道ばかり運ぶ事に成るが、定められた年限が来て結構な先々の理が治まれば、何処まで行っても人間の思うように成らん日々の理のお陰であったと皆思うやろ。)

 

日々の処、三名にせまりて、又三名六名として思うように行こまい。

 

(皆々の日々の道の処を、真実誠の三名の理に迫まりて居るが〈あらゆる誠天の理を駆使されて人間を救けようとして下さる真実誠の親神様の御心と、その為のたった一つの救け道を生涯掛けて運んで下さって、その理を後に続く者達に写してやろうとされて存命のまま働いて下さる教祖の御心と、それだけの道を連れて通して頂く為に、一家の都合を捨てて教え通りの道を運ばれた本席飯降伊蔵の澄み切った心という、以上三名の理を持って運ばなければ誰も皆人として生き永らえる事が出来ないと迫りて居るが〉、それだけの理を容易に聞き分ける事が出来ず、又それどころか、それを打ち消してしまうような人間思案を出して、出来るだけ多くの者に聞いて貰おうとするあまり、三名の処に新たな人間の理を加えて四名五名六名の理としても、真実誠の神の道から遠く離れた人間の道が出来上がるだけであって、何処まで行っても人間の思うようには行こまいと言うのや。)

 

なれど暫くの処、秘っそ/\にして、本部々々急いて/\知らせ。

 

(どんな事も人間の思うようにはいかない道なれど、どんなに辛くても通り難くても暫くの処は教え通りの道を運び、間違いの元と成る残念な人間考えの処は秘っそ/\にして運ぶなら十分な先々の理が治まるのやから、本部々々に置いても残念な人間の道を一掃して、何事も神の教え通りの道を運ぶようと急いて/\知らせるのやで。)

 

世上の理を抑えたで。

 

(神のほうには、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛ける為の天然自然の順序となる世上の理を、もうとっくに抑えてしもうたで。)

 

世上には本部々々名代、世上どうして運ばにゃならん。

 

(世上に置いては本部々々というものと、それを代表させて指導する為の名代というものが有るが、神が神の思惑通りの道を十分に創め掛ける為には、どうでもこうでも神の思惑通りの道を世上に運ばせなければならないのやから、その裏の理を拵える為に、今一時の処は世上の道をどうしても運ばにゃならんのやで。)

 

暫くの処、もとの三名、取次たった二名、身の処を聞く。

 

(暫くの処は、何より大切な元の三名の心どおりの道を運ばなければならないが、それを伝える為の取次はたった二名で良く、大事な事はそれぞれの身の処〈道に対する心構え〉を聞く事やで。)

 

長く聞いて分からん、身上の理を聞いて分からんじゃ、いついつ同じ事。

 

(なぜ心構えを聞くかという事は、長く聞いて居ても道の理が分からん、身上の理を聞いても、それがどういう結構な守護かという事が分からんようじゃ、いついつまでも同じ事に成ってしまい、何時まで経っても成人出来ないという残念な事に成ってしまうからやで。)

 

だん/\日々身の障り、いつ/\こうという事どうもならん。

 

(何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうと、だん/\覚悟の定まった処から、何より辛い日々の身の障りの理に換えて胸の掃除をしてやって、結構な先々の理を治めさせてやろうとする真実誠の救け道であるが、いつ/\まてもこうというような事〈何時何時までも身の障りも無く暮らしてこそ正しい道であると思うような残念な事〉ではどうもならんと言うのや。)

 

そこで刻限を以て知らさにゃならん。

 

(長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の掃除をしてやって末永く人として連れて通る為には、何より辛い身上の理に換えて守護するより他に方法は無いのやから、そこで、どうでもこうでも聞き分けて運ばなければ通るに通れない刻限の理を以て知らさにゃならんのや。)

 

もと三名の処、いつどう成ったという、いつにどう成ったやら、さづけ/\何時止めるやら、始めるやら分からん。

 

(それだけの道を安心安全に通り抜ける為の元の三名の処が治まらなければ、十分に神が働いてやる事は出来ず、いつどう成ったやからんような事に成ると言うて居るが、もうすでにいつにどう成ったやら分からんような事であるから、真実誠のさづけ/\を何時止めるやら、何時に始めるやら分からんと言うのやで。)

 

何程あるやら、今暫くの処どうやろな。

 

(そのほかにも残念な道は何程あるやら分からんが、今暫くの処の皆々の道についてはどうやろな。)

 

実々知らするによって、実々身の障りの処、すっきり断って置くよう。

 

(治まるべき時旬を見定めて実々知らするによって、それを楽しみにして待てば良いのであるが、その時の皆々の実々の守護である身の障りの処に置いては、どのような事が有っても不足はしませんと、すっきり断って置くようと言うのやで。)

 

その場/\出来る。

 

(事前にしっかりとした断りさえ入れて置けば、心通りの道に成るよう神が守り通してやる事が出来るのやから、その場/\で不足の心を出して真実誠の神の救け道を切ってしまう事の無いように、通り抜ける事が出来るのやで。)

 

今暫くの処、すっきり断って置くよう。

 

(どんな中も神に守り通して貰う為に、今暫くの処で、この先はどんな事にも不足はしませんと、すっきり断って置くようと言うのや。)

 

 

 

おさしづは宝  刻限中心編・明治二十一年

 

おさしづは宝  刻限中心編・明治二十一年

 

明治二十一年四月十七日 夜九時
刻限

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さあ/\一寸刻限話、何時どういう道に成ると分からん。急がしいてならん。さあさあ身拵え出けた。いつからや、何時や分からん。さあ多くの人が要る。あちらもこちらも手が何人要る。さあ十分の道運んである。言う処をやと備えを立てゝ置け。今度は珍し道やで。これまでふでさきにも付けてある。それを眺めて置け。ちゃんと身体を据えて置け。目配りせにゃならん。又それ/\へ一寸話もして置け。いつとは分からん。これまで秋を合図と言うてある。十分運び出来てある。こんな忙しい、世界も忙し年に、一度忙し刻限、皆それ/\へ合図立て合い、刻限それ/\へも伝えて教えて置け。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\一寸刻限話、何時どういう道に成ると分からん。急がしいてならん。さあさあ身拵え出けた。いつからや、何時や分からん。さあ多くの人が要る。あちらもこちらも手が何人要る。

 

(さあ/\今のこの道は、欲とほこりにまみれた.人間の仕業によって潰滅寸前まで追い込まれてしまった世界中を速やかと救ける為に、明らか鮮やかな世界救けの道〈本道〉を創め掛けるという事を知らす為の仮の道であるが、そんな世界を救ける為には、神の話を速やかに聞き分ける事が出来ない濁り心を一掃し、素直に神に付いて来るきれいな心だけを残して、末代までも神の思惑通りの道を連れて通すという神一条の道に改めるより他は無く、それを世界に承知させるには、それが事実である事を証明する為の善悪のひながたを多く拵えなければならないのやから、皆々の道に尽くした理を大きく受け取って皆末代の理に定めてしまわなければならないという一寸やそっとではない刻限話を軽くするなら、皆々の大切な先々の道が何時どういう道に成るとも分からんのやで。

今のこの短い仮の道の間に尽くし運んだ理によって、それぞれの末代の運命が定まってしまうというのやから、後で後悔しないように運ぼうとするなら、急がしいてならんという事に成る筈やで。

さあさあそれだけの理を速やかに聞き分けて神の思惑通りの道を十分に運ぶなら、しっかりとした身拵えが出けたという事になるのや。

今までの道に尽くした理によって、何もかも末代の理に定まってしまうのは何時からやと思うであろうが、たとえそれが容易に信じられないような事であったとしても、何処までも神を信じて神に付いて来るきれいな心だけを残して澄み切った神の世界を拵える為に、何時やら分からん事になって居るのやで。

さあ、多くの者をそのようなきれいな心に改める為には、多くの救け人衆が要るのや。

その日が来ればあちらもこちらも手が足らんという事に成るのであって、何もかも捨てて、命懸けで神の思惑通りの道を運ぼうとする真実誠の用木が何人も要るのやで。)

 

さあ十分の道運んである。言う処をやと備えを立てゝ置け。今度は珍し道やで。これまでふでさきにも付けてある。それを眺めて置け。ちゃんと身体を据えて置け。目配りせにゃならん。又それ/\へ一寸話もして置け。

 

(さあ皆々が運ぶべき十分の道は、五十年もの長い年限を掛けて教祖が運んであるやろ。

誰もが皆、長い年限の間に積み重ねて来た山のような残念の理〈長い年限の間、大難小難の理によって救けてやろうとされる親神様の守護を喜んで受け取る事が出来ず、親神様の思惑に背き続けて来た大きな親不孝の理であるから、その山のような悪因縁が働いて親神様の邪魔をし、私達人間の存在を脅かして居る〉をすっきりと払って貰う為のひながたの道を、自ら求めて運ぼうとしなければ救ける手立ては無く、誰も皆人として生き永らえる事は出来ないのであるが、それが出来ないと言うなら、元々からひながたの道は要らんものや、と、神が言おうとする処を素直に悟り取って、をやの後を慕わせて頂きたいと願い出て胸の掃除の道を運ばせて貰い、運命の分かれ道となるその日の為の、しっかりとした備えを立てゝ置けと言うのや。

今度創まる新しい神の道は、神の思惑から外れた者は誰も通れないという珍しい道やで。

その日が来れば明らか鮮やかな神一条の道に改めるという事は、これまでの処のふでさきにも付けてあるであろう。

何が何でも神に付いて行こうとする誠が無ければ、誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという事が分かるなら、それをよく眺めて置け。

どんな中も守り通して貰えるような澄み切った真実を定めて、神の思惑通りの天然自然の道を連れて通して貰い、ちゃんとした身体を据えて置けと言うのや。

その為には、どんな事も神の思惑から外れないようと色々目配りもせにゃならんのやで。

又それ/\へも、この道は一寸やそっとではない心試しの道であって、末代迄も連れて通す事が出来るかどうかを表す為の、容赦無き振るい落としの道であるという話もして置け。)

 

いつとは分からん。これまで秋を合図と言うてある。十分運び出来てある。こんな忙しい、世界も忙し年に、一度忙し刻限、皆それ/\へ合図立て合い、刻限それ/\へも伝えて教えて置け。

 

(それだけの、のっぴきならない神一条の道が創まるのは何時とは分からんで。

これまでも、秋〈秋は実りの秋であり、神様が真実込めて育てて下さる道の台が、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くさせて頂きたいと願い出た事によって、心通りの道を実現して下さる為の試練の道を与えて下さるが、その中を満足たんのう貫いた二十年の年限の治まりの理が比類なき誠の精神の実証となり、それを神様が受け取って下さって、心通りの世界救けの道を実現させるべく勇み出て下さる、という、世界中の善き心が待ちに待った理であるから、真の実りの秋となる〉を合図に創め掛けると言うてあるのや。

それだけの十分な運びが、あともう少しという処まで出来てあるのやで。

残りわずかな年限の間に皆々の末代の運命が定まってしまうと言うのであって、こんなにも忙しい時間限定〈刻限〉の道であるから、一分一秒を惜しんで神の思惑通りの道を運ばなければならないのではないかと皆々に問い掛け、世界にも同じような結構な道を通させてやる為の真実誠のひながたと成って尽くすべき時間は、もう幾らも残って居ないという忙しい年限に差し迫った事を自覚させようとして、二度と取り直す事の出来ない一度限りの忙しい刻限の理によって全てを明らかにしながら、皆々それ/\へも、合図立て合い〈実りの秋を合図に神様が世界救けの道を創め掛けて下さるが、その為の道具とする為に、生まれ変わり生まれ変わりをさせ、苦労艱難の中から育てゝ来られた二人の子供秀司、こかんの処から実らせて下さる〉によって治まる道であるという事を伝えると同時に、このような真実誠の刻限の理を軽くすれば、自分自身の末代の運命が何時どういう事になってしまうか分からんという事を皆々それ/\へも伝えてやり、油断をして神を軽くするような者が、末永く人として生きられるような道では無いという事もよく教えて置けと言うのや。)

 

 

 

 

明治二十一年八月二日 午後五時
刻限御話
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さあ/\/\余の儀外の儀でないで。さあ/\万事一つの事情改める。これしっかり聞き分け。さあ/\日限の刻限、さあ/\日々の扱い何かの処扱い、さあ/\事情によって尋ねるによって、日々の刻限によって一つ改める。さあ/\事情すっきりと幾人ある中、深きの理を治めよ。さあ/\尋ね一条から知らさにゃならん。さあ/\一つの事は、さあ/\日々に替わる、何名入り替わる。一寸出越し居る。一手に筆に書き取って、日々の処不都合の事ある。さあ/\互い/\契り結んだ理を以て深き理運ぶ。これまでは日々の運ぶ事、めん/\一名一人あちらから頼む、又あちらで話合うて、一寸一日の処を幾人、それ/\事情あって、今日はめん/\の処は何名幾人幾名と、それよりも深き処の事以て運ぶ。又それ一寸一つの事情なれば、まあ/\めん/\一人だけの事情なれば、めん/\深き身の内の悩む事情、さあ/\事情という話、一つの理、事情これ聞いて置け。又めん/\縁談これ一つの事情、めん/\聞かしてある。又一つ普請、又一つ先々の事情を渡すには、一度二度三度先ず渡すには、又一つには伺い一つ、密そかに/\。一日の日に渡す者もある。又一つにはこうのうというは渡す事情、又々多くの中の事情は又変わる。ざわざわした中ではならん。静かに/\。さあ/\取次一人でしっかり分かる。又一つには取次一つ、又一名一つしっかりと。さあ/\深きの事情と言えば、先に説いて世界はたすけ一条。さあ/\尋ね一条の理は一人で日々の処、さあ/\十分の理を諭して洗い取りてから。事情あらば通さんとは言わん。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\余の儀外の儀でないで。さあ/\万事一つの事情改める。これしっかり聞き分け。さあ/\日限の刻限、さあ/\日々の扱い何かの処扱い、さあ/\事情によって尋ねるによって、日々の刻限によって一つ改める。

 

(さあ/\/\余の儀外の儀でないで〈無知で心の濁り切った私達人間の行動によって壊滅寸前まで追い込まれてしまった世界中を速やかと救ける為に、神様が新しく定めて下さった天の道理を諭して下さるばかりであって、それ以外の他の話をするのではないと教えられる〉。

さあ/\これから先は万事一つの事情〈これから先は、どんな事も神様の思惑通りに運ぼうとしなければ誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという一つの事情〉に改めるのやで。

又これもしっかりと聞き分けるが善い。

さあ/\速やかに世界一列を救けたいばかりの真実誠の神の思惑というものは、日限の刻限の理〈今のこの短い仮の道の間に尽くし運んだ理によって私達の末代の運命が定まってしまうという時間限定の理を諭して下さるのが刻限の理であって、そのような重大な神様の話を、聞いたその場で我が理として心に治めて実践しようとするなら、結構な先々の理が治まると共に、それを実現する為の天然自然順序の理も定まるが、人間に取ってはそれがとても難しい事であるから、遅くともその日の内に聞き分けて治めようとするなら治まる、というように、少しでも通りやすいよう改めて下さる日限の刻限の理〉によって現わして居るのであって、さあ/\そのような真実誠の神のさしづに対する日々の扱い方や、何かの処の心の扱い方通りにそれぞれの末代の運命が定まるという道であり、さあ/\これまでの処で、大難小難の理を用いて救けようとする真実誠の神の守護を喜んで受け取れなかった大きな残念の理を、一つ一つ晴らしてやろうとする為の色々な困難な事情を尋ねるにより、明らか鮮やかな日々の刻限の理によって一つ一つ改めてやると言うのやで。)

 

さあ/\事情すっきりと幾人ある中、深きの理を治めよ。さあ/\尋ね一条から知らさにゃならん。さあ/\一つの事は、さあ/\日々に替わる、何名入り替わる。一寸出越し居る。一手に筆に書き取って、日々の処不都合の事ある。

 

(さあ/\本来なら通るに通れない処を、速やかに刻限の理を聞き分けようとする誠の事情によってすっきりと治まった者が幾人もある中で、もっともっと神の思惑に沿う誠の道を運ぼうとするなら、尚一層の深きの理を治めるが善いと言うのやで。

さあ/\末代までもその身を守り抜く深き理をしっかりと心に治める為には、どんな事も神の思惑通りに運ばせて貰おうと定めて神の思惑を尋ねる処の、真実誠の尋ね一条の道の中から知らさにゃならんのやで。

さあ/\このまま行けば多くの者が人として生き永らえる事も出来ないという一つの厄介事は、さあ/\これから先はどんな事も神の思惑通りの道を運ばせて貰おうと定めた日々の理によって替わるのであって、そのような澄み切った心定め一つで何名でも運命が入り替わるのやで。

又教え通りの道を日々運んで居るつもりでも、一寸やそっとには解決出来ない困難な事情が続くという事は、その原因を自ら出越して居るからやで。〈神様のたった一つの救けの理である処の大難小難の理を働かせた一時の苦しみの道を喜んで運ぶ事が出来ない残念な事情が有れば、心通りの不足の理が働くから根本的に救けて頂く事が出来ない。どうでもこうでも救けてやりたいばかりの親神様に置かれては、成すすべも無い切なみの理であり、年限が経てば経つ程、成人すればする程大きな障壁となって重く身に伸し掛かって来る。どんな苦しみの道も喜んで運ぶ事が出来ない残念な心を改めるには、最後にはその身を以て果たすより他は無いが、一日も早くそれに気付いて、世界中を狂わせ続ける最悪の親不孝の理を、いち早く改めさせて頂く事が私達のつとめである

このようにして、この世治まる真実の理を一手に筆に書き取って居るが、どのような事も喜んで神の思惑に従おうとする誠の心が定まらない限りは、日々の処は不都合の事ばかりであるのや。)

 

さあ/\互い/\契り結んだ理を以て深き理運ぶ。これまでは日々の運ぶ事、めん/\一名一人あちらから頼む、又あちらで話合うて、一寸一日の処を幾人、それ/\事情あって、今日はめん/\の処は何名幾人幾名と、それよりも深き処の事以て運ぶ。

 

(さあ/\互い/\に皆、これからはどんな事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうという、固い契りを結んだ理を以て深き理を運ぶという事に成るのやで。

これまでの処では、多くの者が深き理を持って日々の道を運ぶという事は余り見当たらなかったが、そんな中でも、めん/\から、例え一名一人でも神様の思惑通りの道を運ばせて頂けないでしょうかと、あちらこちらから頼む理によって真実誠の神一条の道を運ばせて来たのであり、又あちらこちらで話合うて、一寸やそっとではない真実を定めた一日の処を幾人が運ぶというような処もあったが、何れにせよ、それ/\が自ら求めて出る誠の事情があってこそ真実誠の神の道を始め掛けてやろうという道であり、又そのような澄み切った道によって世界が治まる処というは、今日はめん/\の処は何名幾人幾名というような多くの者が澄み切った真実を定めて出て来て、それよりも深き処の事〈世界救けの為の真実誠の道の台となるような誠の理〉を以て運ぶというような澄み切った理を受け取って、神が世界救けの為に勇み出るというのが本来の道の順序やで。)

 

又それ一寸一つの事情なれば、まあ/\めん/\一人だけの事情なれば、めん/\深き身の内の悩む事情、さあ/\事情という話、一つの理、事情これ聞いて置け。

 

(又それだけの一寸した一つの事情が速やかに治まるなれば何も言う事はないが、それが容易に出来ない難しい事であるから、まあ/\の神一条の道を運ぼうとする処の、めん/\の内の一人だけの事情を受け取って神が世界救けの為に勇み出てやろうとするなれば、めん/\の深き身の内の悩む事情も皆世界救けの為に尽くす理となるのであって、さあ/\その中を満足たんのう貫く誠の事情を受け取って、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛けてやろうという話であり、又そのような誠の道を善きひながたとして世界中に写し出し、同じ一胎一種から産まれ出した世界中は皆同じ実の兄弟であり、同じ兄弟なら皆々同じ道を通らなければならないという兄弟一つの理を働かせて、世界中に同じ道を通させてやろうというのが実現可能な世界救けの事情であるが、これだけの一つの道であるという事をしっかり聞いて置けと言うのや。

 

又めん/\縁談これ一つの事情、めん/\聞かしてある。又一つ普請、又一つ先々の事情を渡すには、

一度二度三度先ず渡すには、又一つには伺い一つ、密そかに/\。一日の日に渡す者もある。又一つにはこうのうというは渡す事情、又々多くの中の事情は又変わる。ざわざわした中ではならん。静かに/\。

 

又めん/\の縁談というものは、神の思惑に沿って道の為世界の為に尽くそうとする誠一つが治まれば生涯ちゃんと定まりたるものであるから、余計な事は案じないようにして、これだけの一つの事情を治めるが善いと皆めん/\に聞かしてあるのや。

又一つの重大な理の普請に付いて言うなら、今の道は仮の道であって、広くて大きな世界救けの道を拵える為の真実誠の種蒔きの時旬であるから、その為の不自由第一の仮屋普請の理が第一であると伝えて居るが、そのような神の話を聞き分けて運ぶ事によって又一つの結構な先々の事情を渡す為には、神の話を一度二度三度迄聞く内に、先ず第一に神の話を聞き分けて治めようとしなければ治まらないと言うのであるが、何故かと言えば、結構な先々の理を渡す為には、真実誠の神の守護を無条件〈無傷〉で受け取ろうとする澄み切った理がなければならないからやで。又一つには真剣な伺い一つの事情によって真実誠の神の思惑を身に染みて受け取らなければならないのであるが、そのような心を受け取って神が与える天然自然の道の中を、出来るだけ密かに/\心を治めて満足たんのう貫く理によって大きく理が育つのやで。

又これまでの道に尽くしたこうのうの理によって、一日の日〈これからはどのような事も神様の思惑通りに努めさせて頂こうという澄み切った真実の定まった日〉に渡す者もあるのや。

又一つには、こうのうというは、世界救けの為の真実誠の道の台と成るほどの誠を尽くした理に渡す不思議な事情であるが、又々多くの中の際立った真実誠の事情というは、又一段と際立った不思議な守護の理に変わるのやで。

なれど、ざわざわした中〈人間の勝手な理ばかりを持ち出して運んだ中〉ではどうもならんで。

どんな中も勝手な人間の理を持ち出す事無く、出来るだけ心を静かに/\治めて満足たんのう貫く理が第一やで。

 

さあ/\取次一人でしっかり分かる。又一つには取次一つ、又一名一つしっかりと。さあ/\深きの事情と言えば、先に説いて世界はたすけ一条。さあ/\尋ね一条の理は一人で日々の処、さあ/\十分の理を諭して洗い取りてから。事情あらば通さんとは言わん。

さあ/\世界救ける模様ばかり思う真実誠の神の思惑というものは、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の取次一人でしっかりと分かるのや。

又一つには、そのような取次一つで多くの人が救われるという事であり、又そうして多くの者が救われる理を世界中に写し出して、世界にも同じ道を通す為の元の道であるから、一名一名が一つしっかりとそれを聞き取って実践しなければならないのやで。

さあ/\神が待ち望む深きの事情と言えば、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の事情ただ一つであるが、我が身の都合ばかりを第一に思うような濁り心は、末永く人として生かされる事は出来ないという事を先に説いて置き、結構な末代の理の治まる世界救けの道は、何もかも捨てて〈長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁をすっきりと捨てて〉道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の救け一条の道より他には無いと言うのやで。

さあ/\そのような深き理が治まる尋ね一条の理というは、たとえ自分一人でも神様の思惑通りに勤めさせて頂こうと定めて、神の思惑を尋ねて運ぶ日々の処に治まるのだと、さあ/\世界治まる為の十分の理を諭して居るのやから、それをしっかりと聞き取りてひながた通りの胸の掃除の道を運び、すっきりと胸の内を洗い取りてからが真実誠の神一条の道に成るのやで。

これからはどんな事も神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうという澄み切った真実を定めて、道の為世界の為に尽くさせて頂こうとする事情であらば、いかな者も通さんとは言わんで。)

 

 

 


押して、深き事情という処、梅谷四郎兵衞より伺
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さあ/\一言話して置くで。さあ/\前々の処、一つ余儀無く一つの理上、余儀無く深きの事情という一つの事情、深きの事情は尋ね一条、さあ/\、深きの事情は別段席立てゝ、尋ね一条事情深き事情と。又々一つの深きの事情は、又々一度二度三度まで返やし。又々三度々々返やして運ぶ事情、又深きの理上尋ねるなら渡そうという、事情も聞かして置こう。
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さあ/\一言話して置くで。さあ/\前々の処、一つ余儀無く一つの理上、余儀無く深きの事情という一つの事情、深きの事情は尋ね一条、さあ/\、深きの事情は別段席立てゝ、尋ね一条事情深き事情と。

 

(さあ/\もう一言話して置くで。

さあ/\五十年にも及ぶ教祖ひながたの道という前々の処は、この道がたった一つの世界救けの道であるという事を知らす為に余儀無く運んだ一つの理上であるが、これより他に濁り切った人間を救ける道は無いという事を知らす為に余儀無く運んだ深きの事情という一つの事情でもあり、それだけの深きの事情をしっかりと心に治める為には、何事も神の思惑通りに運ばせて頂こうと定めて尋ねる処の、真実誠の尋ね一条の道によって教え導いてやらなければならず、さあ/\それでは多くの者を真実誠の神の用木として育ててやる事は難しいという事から、そこを少し通りやすくしてやる為に、真実に尋ねて運ぶ深きの事情とは別段の席を立てゝ〈別席という特別な場を設けて〉、その席に寄り来る者全員に、尋ね一条の事情同様の深き事情を治めてやろうと言うのやで。

 

又々一つの深きの事情は、又々一度二度三度まで返やし。又々三度々々返やして運ぶ事情、又深きの理上尋ねるなら渡そうという、事情も聞かして置こう。

 

そのようにして又々一つの深きの事情を治めてやる為には、常日頃の天然自然の道とは異なる別の席を設けて真実誠の神の思惑を伝え、又々同じ話を一度二度三度まで繰り返して元の理を伝える処やで。

それを又々三度々々繰り返して九席まで運ぶ事情によって、神の用木と成る為の不思議な授けの理を渡そうと言うのであるが、その中でも又一段と鮮やかな理の働く深きの理上というは、これからは何事も神の思惑通りの道を運ばせて頂こうと定めて尋ねる心なら、明らか鮮やかな授けの理を渡そうという事情であると、不思議な救けの理の治まる事情も聞かして置こう。)

 

 

 

 

明治二十一年八月六日
刻限御話
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筆々々に記せ/\。さあ/\どういう事を知らせ置くなら、だん/\と席を替え席を替えて、順々の理を委せて、長く通った取次の理によりて働くと。真実の理によって働くのや。真実の処尋ね/\。尋ねたら聞かそう。取次の理によって働く。天の理や/\と尋ね来る。取次をやの使いなら、をやの代わりや/\。をやの代わりならどんな仇でも、仇にして隔てゝくれな。三十日掛かる者もあれば、十日掛かる者もある。そのまゝ分かる者もある。取次に理を委したるから、二度三度洗う。取次に委したらをやの代わりや。をやの代わりなら隔てゝいかん、隔てしていかん。二度三度洗うて三十日掛かる者もあれば、二度三度と言うて、二月三月又一箇年掛かる者もある。皆心の理によりて早く治まる者と、遅そなる者とある。取次に理を委せば、取次よりしかと、締まりてくれるようと。
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筆々々に記せ/\。さあ/\どういう事を知らせ置くなら、だん/\と席を替え席を替えて、順々の理を委せて、長く通った取次の理によりて働くと。真実の理によって働くのや。真実の処尋ね/\。尋ねたら聞かそう。取次の理によって働く。天の理や/\と尋ね来る。取次をやの使いなら、をやの代わりや/\。をやの代わりならどんな仇でも、仇にして隔てゝくれな。

 

(これから創まる新しい神の世界である処の、新しい神の一列支配の世界に置いては、何事も神の思惑通りに運ぼうとしなければ誰も皆人として生き永らえる事も出来ないのやから、聞き分けようとする真実の心ある者なら誰でも分かるようなさしづの解説をして、筆々々に記せ/\と言うのや。

さあ/\そこでどういう事を知らせ置くと言うなら、だん/\と席を替え席を替えて〈濁り切った胸の掃除の為に、生まれ変わり生まれ変わりをさせて頂きながら苦労艱難の道を運び〉、順々の理を委せて〈神様の手足と成って働かせて頂けるよう育てて頂く為の、天然自然の順序の理に何もかも任せて〉長く通った取次の理によりて神が働くと言うて置く。

どうでもこうでも神の思惑通りの道を実現して頂きたいと心の底から願い、世界救けの為に神に勇み出て貰いたい一心で、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする真実の理によって神が働くのやで。

一列の可愛い子供を速やかに救けてやりたい元の神が、もっと多くの子供の真実を受け取って救けてやりたい為に、はっきりと言葉に表す事の出来ない真実の処を尋ね/\て運ぶのが誠の道やで。

いかな事も、尋ねたら聞かそうという道や。

どのような事も心通りに成る道やから、一時の己の都合を捨ててどんな事も神の思惑通りに成るようつとめさせて頂きたいと願い出る取次の理によって、鮮やかな理が働くのやで。

鮮やかな理が働けば、多くの者が天の理や/\と尋ねに来るであろう。

どんな事も神の思惑通りに運ばせて頂こうとする取次がをやの使いをするなら、何事もさしづ通りの理を伝える事によって、をやの代わりをするやで/\。

元無い世界を創め掛けたをやの代わりをするなら、どんな仇でも仇と思わんよう、どんな仇の国の者でも仇にして隔てゝくれるなよ。)

 

三十日掛かる者もあれば、十日掛かる者もある。そのまゝ分かる者もある。取次に理を委したるから、二度三度洗う。取次に委したらをやの代わりや。をやの代わりなら隔てゝいかん、隔てしていかん。二度三度洗うて三十日掛かる者もあれば、二度三度と言うて、二月三月又一箇年掛かる者もある。皆心の理によりて早く治まる者と、遅そなる者とある。取次に理を委せば、取次よりしかと、締まりてくれるようと。

 

(又精一杯理を伝えようとしても、自分自身の理として心に治まる迄は、三十日掛かる者もあれば十日掛かる者もあるのや。

又そのまゝ速やかに分かる者もある。

取次に理を委したると言うのやから、たとえその場で理を聞き分ける事が出来なくても、頃合いを見て二度三度と澄み切った神の思惑を伝える事によって、すっきりと心を洗うが善いで。

取次に委したと言うなら、裏で神が働くという事やから、何事もをやの思惑から外れんよう、どんな事も遠慮せんようにして、をやの代わりするのやで。

一列の可愛い子供を速やかに救けたいばかりのをやの代わりをするなら、誰も隔てゝはいかんで、隔てたら、隔てた理によって自分自身が隔てられ、明らか鮮やかな理が働かなくなってしまうのやから、どんな者にも隔てをしてはいかんで。

澄み切った神の思惑を二度三度と伝えて心を洗うても、しっかりと承知が出来るまでは三十日掛かる者もあれば、二度三度と言うて、二月も三月も掛かる者もあり、又一箇年も掛かる者もあるのや。

皆々の心の理によりて、他より早く治まる者と、他の者より遅そくなる者とがあるのやで。

取次に理を委せば、取次の心通りに理が働くのやから、取次よりしかと神の思惑通りの道を運び、十分な天の理を心に治めた上で取り締まりてくれるようと諭して置く。)

 

 

 

明治二十一年九月七日(陰暦八月二日)午後四時四十五分
刻限御話
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さあ/\/\余の儀外の儀やないで/\/\。さあ/\一廉一つの事情改める/\。さあ/\一つ事情改める。さあ/\しっかり聞き分け/\。日限の刻限改める。すっきり改め、日々の処改め。どういう事改める。これまでの処、日々取次の処、扱って早く聞き分け/\。日々一つの事情取次処へ、何かの処すうきり改める。日限の事情、これまで日々の取扱い深きの処、繋ぎ合い深きの事情、さあ/\尋ね一条から又聞かそ。すっきり改めるからすっきり改め。日々出替わり遠くの所受け取りてある。知らして居る者もある。互い/\契り結んだ理を立て、契り結んだ理を立てゝ、これまでの処何人も居る。一人の理では何ぼの人にも成りたないと、これよりも言う者はこうで成りた、俺はこうやとこれまでの処分かり難くうてどうもならなんだ。これから幾名何人ある/\、めん/\の処、何名々々事情によりて一時も放って置けんと/\。めん/\それ相応に/\めん/\に幾名何人あると、これより話聞いてあると。話一条一つの理、事情というは、又一つには方角の許しも、又縁談一つ事情処も言うまでやない。取次に委せてある。これまでにも委せてある処、又一つだん/\誠の心の理という処、たすけ一条の理も渡さにゃならんという処、先ず/\それより一つ先ず/\伺い一条には、尋常に密そかに/\、一日の日にも渡す日もある。何年経ちても一日の日ともいう。分からん処は何遍も/\取次より聞かし、これまでとなら尋ね一条にもころりと変わる。成るだけ密そか/\。たすけ一条の理は一名一人とこれ聞いて、速やかな理を治めてくれるようと。深きの事情という、先に説いてある。世界一つたすけ一条の処、日々処による/\。深きの理には、一名一人と大抵一つ話一条という。めん/\一名一人で。
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さあ/\/\余の儀外の儀やないで/\/\。 さあ/\一廉一つの事情改める/\。 さあ/\一つ事情改める。 さあ/\しっかり聞き分け/\。

 

(さあ/\/\余の儀外の儀やないで〈濁り切った世界一列を速やかに救けたいばかりの真実誠の神の思惑を諭すのみであって、それ以外の話をするのではないで〉/\/\。

さあ/\どういう話をするかと言うなら、一廉一つの事情〈ある一つの重大な事情を〉改める/\と言うのや。

さあ/\どういう事情かというなら、この濁り切った世界を速やかと改める為に、これから先は万事一つ事情〈何事も神様の思惑通りに運ぼうとしなければ、誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという一つの事情〉に改めると言うのや。

さあ/\末永く人として生かされたいと思うなら、どのような話もしっかり聞き分けるが善い/\、と言うのやで。)

 

日限の刻限改める。 すっきり改め、日々の処改め。 どういう事改める。 これまでの処、日々取次の処、扱って早く聞き分け/\。 日々一つの事情取次処へ、何かの処すうきり改める。

 

(そのような神の話を、速やかに聞き分けて運ぶ事が出来る澄み切った心の者を選び抜いて連れて通す為に、これから先は日限の刻限の理に改めるのやで。〈今のこの短い仮の道の間に尽くし運んだ理によって、私達の末代の運命か定まってしまうという時間限定の理を諭して下さるのが刻限の理であり、それと同時に、この道は末永く人として生かせて頂く事が出来るかどうかという事を、自他共に明らかにして下さる為の一度限りの心試しの道であるという事を諭して下さるが、そのような重大な神様の話を聞かせて頂いたら、聞いたその場で我が理として心に治めて実践しようとするなら、結構な先々の理が治まると共に、それを実現する為の天然自然順序の理も定まるが、人間に取ってはそのような素直な心を働かす事がとても難しい事であるから、遅くともその日の内に聞き分けようとするなら治まる、というように、一人でも多くの者を連れて通れるよう緩和して下さる理が日限の刻限の理

真実誠の神の守護というものは、ひながた通らにゃひながた要らん、と神が諭す処を素直に聞き分けて、濁り切った胸の掃除の為のひながたの道を運ばせて貰い、澄み切った心に改めて貰った上で、速やかに神の話を聞き分けならなければ治まらない、と、すっきり理を改めた上で、皆々の日々の道を狂わせている根本原因の処を改めると言うのやで。

どういう事に改めると思うか。

この道に引き寄せられた者は、これまでの処で諭しているさしづの理の日々の取次の処を、速やかに我が理として扱って一日も早く聞き分けなければならない/\、と改めるのや。

その上に、日々一つの事情取次処へ〈日々に、どんな事も神様の思惑通りに運ぼうとしなければ、誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという一つの事情を取り次いで居る処通りへ〉、何かの処もすうきり改めると言うのやで。)

 

日限の事情、これまで日々の取扱い深きの処、繋ぎ合い深きの事情、さあ/\尋ね一条から又聞かそ。すっきり改めるからすっきり改め。 日々出替わり遠くの所受け取りてある。 知らして居る者もある。

 

(日限の事情〈神様の話は私達を救ける為のたった一つの天の理であるから、受け取る為にはそれだけの力が必要であり、遅くともその日の内に聞き分けようとする強固な精神が定まらなければ治まらない、という時間限定の事情〉に改めるという事は、これまでの処の日々の心の取扱い方を諭す深きの処を速やかに聞き分ける事が出来なかった残念な事情を改める為であり、又繋ぎ合い深きの事情〈お互いの足らない処は、皆々で繋ぎ合い助け合いをしながら互いに成人していかなければならないと諭す事情〉を速やかに治めさそうとする為でもあるが、さあ/\他にも改めなければならない事があれば、尋ね一条のさしづの理から又聞かそと言うのや。

速やかに神の話を聞き分ける事が出来ないようでは誰も皆人として生き永らえる事は出来ない、と、すっきり理を改めるのやから、すっきり心を改めるのやで。

多くの中には、一足早く神の思惑通りの道を運ぶ事によって、日々心の出替わり〈濁り切った人間心を捨てゝ、澄み切った神の心に改める働き〉をして居る者もあるが、そのような遠くの所の真実は、しっかりと受け取りてあるのやで。

又この道は、そのようにして、末永く人として生かされる為の真実の理を、しっかりと身に着けさせる為の一度限りの天の救け道であるという事を、十分に知らして居る者もあるのやで。)

 

互い/\契り結んだ理を立て、契り結んだ理を立てゝ、これまでの処何人も居る。 一人の理では何ぼの人にも成りたないと、これよりも言う者はこうで成りた、俺はこうやとこれまでの処分かり難くうてどうもならなんだ。 これから幾名何人ある/\、めん/\の処、何名々々事情によりて一時も放って置けんと/\。

 

(互い/\に皆、これからはどんな事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうとする固い契りを結んだ理を立てゝ運んで居る者が居り、互いに契りを結んだ理を立てゝ支え合う者が、これまでの処で何人も居るのやで。

そのような澄み切った真実を定めて運んだとしても、たった一人の理では何ぼの理想的な人間世界の理にも成りたないと思うであろうが、これよりも言う者は〈このような道の現状を認めた上で、これから先は何としてでも神様の思惑通りの道を実現しなければならないと言う者は〉、こうで〈たとえ自分一人でも神様の思惑通りの道を実践しようとする理で〉成りて来たのであり、一人の力ではどうにもならないと分かっていても、俺はこうさせて頂こうという固い精神を定めて貫いて来た誠の理によって、これまでの道が栄えて来たという処が、分かり難くうてどうもならなんだのや。

そのようにして、たとえ一人でも神の思惑通りの道を運ばせて頂こうと定めて出る者が、これから幾名何人あるか分からず/\、そのようなめん/\の澄み切った真実を働かす処の、何名々々の真実誠の事情によりて世界が救けられる事に成るのやから、一時も放って置けんと/\言うのや。)

 

めん/\それ相応に/\めん/\に幾名何人あると、これより話聞いてあると。 話一条一つの理、事情というは、又一つには方角の許しも、又縁談一つ事情処も言うまでやない。 取次に委せてある。

 

(これから先は、めん/\がそれ相応に/\澄み切った真実を定めて、思い思いの誠の道をめん/\に運ぶ者が幾名何人あるとも分からず、これより世界が治まるという話を聞いてあるであろうと言うのや。

このような話一条の道によって皆々の心の向きを変え、真実誠のひながたを多く拵える事によって世界にも同じ道を通そうとする一つの理であり、そこで諭す真実誠の道の事情というは、又一つには方角の許しも有り、又縁談一つ事情を諭して居る処もあるが、道の為世界の為に尽くそうとする真実の心さえ有れば、何事もすっきりと治まるという事は言うまでやないで。

そのような澄み切った心一つによって世界が治まり、尽くし運んだ理によって結構な末代の理が治まるという事を伝える役目は、皆取次に委せてあるのや。)

 

これまでにも委せてある処、又一つだん/\誠の心の理という処、たすけ一条の理も渡さにゃならんという処、先ず/\それより一つ先ず/\伺い一条には、尋常に密そかに/\、一日の日にも渡す日もあ る。 何年経ちても一日の日ともいう。 分からん処は何遍も/\取次より聞かし、これまでとなら尋ね一条にもころりと変わる。 成るだけ密そか/\。

 

(これまでにも色々な事を取次に委せてある処ではあるが、わざわざ取次の力を借りなくても、自ら求めて神の思惑通りの道を運ぶ事によって、又一つのだん/\と治まる誠の心の理という処には、明らか鮮やかなたすけ一条の理も渡さにゃならんという処であり、そう成る為には、先ず/\の真実を定めて胸の掃除の為の苦労艱難のひながたの道を運び、それより、速やかに世界救けたいばかりの一つ神の思惑を身に染みて知らなければならない、又先ず/\の伺い一条の道には、何事も神の思惑から外れないようにして尋常に運び、運び尽くした理を大きく育てゝ貰う為に、なるだけ心を密そかに/\運ばなければならないと諭すなれど、そうして尽くした理によって、一日の日〈これからはどんな事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうと定めた日〉にも、結構な天のあたゑを渡す日もあるのやで。

又この道は何年経ちても変わる事は無く、何もかも捨てて神の話を聞き分けようとする一日の日の心が元ともいうのや。

分からん処は何遍も/\尋ね、取次より聞かしてやっても、どうしても神の思惑を聞き分ける事が出来ず、もはやこれまでという事になるなら、尋ね一条の道にも見切りを付けて、果たしの道〈牛馬に落ちて、恩を恩とも思わず、仇で返し続けた親不孝因縁の果たしの道〉にころりと変わるのやで。

そうはならないよう、結構な末代の道が与えられるように、見えない処で精一杯の真実を尽くし、成るだけ心を密そか/\に運ぶのやで。)

 

たすけ一条の理は一名一人とこれ聞いて、速やかな理を治めてくれるようと。 深きの事情という、先に説いてある。 世界一つたすけ一条の処、日々処による/\。 深きの理には、一名一人と大抵一つ話一条という。 めん/\一名一人で。

 

(真実誠のたすけ一条の理というは、先ず一名一人が先に立って、道の為世界の為に尽くそうとする理であると諭して居るが、これだけの理によって世界が救けられるという真実の話を聞いて、速やかな理を治めてくれるようと諭して置く。

深きの事情というは、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする誠の事情であるが、そのようにして尽くし運んだ事情が無ければ、結構な先々の理は治まらないと、手遅れに成らぬ先に説いてあるのやで。

又、世界が治まる為のたった一つのたすけ一条の処というは、面々の日々の心の治め方の処一つによる/\と言うのや。

末代までもその身を守る深きの理が心に治まる為には、たとえ一名一人でも神の思惑通りの道を運ばせて頂こうと定めて運ぶ理と、大抵の事は世界の為に尽くそうとする誠の理一つで治まるという事を伝える話一条の道を、速やかに聞き分けて運ぶ理にあると言うのや。

結構な末代の理の治まる道は、何時如何なる時も、めん/\が一名一人で立ち上がる理であると諭して置くで。)

 

 

 

 

明治二十一年九月三十日(陰暦八月二十五日)午後六時
本席御身障りに付伺の際刻限話
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さあ/\/\/\うん/\/\、さあ/\/\/\/\、一寸々々さあ/\始め掛けるで。皆んな揃うて始め掛けるで。言わいでも分かるやろう。さあ/\何に急ぐ急ぐ。たった一つの台を急ぐ/\。聞き分けるなら、さあ/\早く出し掛け/\。さあ/\親里が分かり出した/\/\。さあ/\元々一つのあと/\。又変な事を言い掛けると思うなよ。さあ/\皆んな/\、めん/\さあ/\、世界は一寸分かり掛けた/\。世界はあちらではふん/\、こちらでははん/\と言うて居る。さあ/\めん/\だん/\越したるから、聞いた話は分かる事もある、分からん事もある。さあ/\尋ねるから刻限で知らす/\。さあ/\急ぐであろう、急くであろう。さあ/\急いてはいかん/\。さあ/\道分かれば早く通ろう、これは世界道や。神の道は今までの道、なか/\の道である。さあ/\世界の理、神の理と二つ一つに胸に治め。さあ/\又々刻限々々で知らそ。世上の理は今までにも何処にもある。急がいでも/\よい/\。神一条の道はどうでも付けにゃならん、付けさゝにゃならん/\。さあ/\皆んな揃うて、日々に心が勇めば、神も勇む。さあ/\皆んな揃うて運ぶ事情。
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さあ/\/\/\うん/\/\、さあ/\/\/\/\、一寸々々さあ/\始め掛けるで。皆んな揃うて始め掛けるで。言わいでも分かるやろう。さあ/\何に急ぐ急ぐ。たった一つの台を急ぐ/\。聞き分けるなら、さあ/\早く出し掛け/\。

 

(さあ/\/\/\うん/\/\誰も皆、澄み切った真実の心を出すなら分かるやろ、さあ/\/\/\/\一寸々々の道ではないで、さあ/\後にも先にも無い一度限りの世界救け道を始め掛けると言うのやで。

嫌も応もなく、皆んな揃うて始め掛けるで。

この道がどれだけ重大な道であるかは、一々言わいでも分かるやろう。

さあ/\何の為に急ぐ急ぐと言うと思うか。

どうにもならなくなってしまった世界中を速やかと救ける為に、たった一つの台〈善きも悪しきも含めた多くのひながたを世界中に写し出して道の理を知らせて下さるが、その中でも特に、世界中の子供にも同じような結構な末代の道を連れて通してやる為の真実誠の道の台を急がれるのであって、濁り切った胸の掃除の為の苦労艱難のひながたの道を自ら求めて運ばせて頂く事によって、長い年限の間に積み重ねて来た山のような残念の理を払って頂き、澄み切った心に改めて頂いた上で、勇んで神様の思惑通りの道を運ばせて頂く誠の理を急がれるのであり、尽くした理は一日でも早い方が理は大きく育つという事、道の為世界の為に尽くすべき時旬の理はもう幾らも残ってないという事を知らす事によって、一日も早く皆々の心を奮い立たせようとして下さる〉を急ぐ/\と言うのや。

速やかにそれを聞き分ける事が出来るなら、さあ/\その為の鮮やかな道の順序を定めて貰えるような、澄み切った心定めを一日も早く出し掛けるが善い/\、と言うのやで。)

 

さあ/\親里が分かり出した/\/\。さあ/\元々一つのあと/\。又変な事を言い掛けると思うなよ。さあ/\皆んな/\、めん/\さあ/\、世界は一寸分かり掛けた/\。世界はあちらではふん/\、こちらでははん/\と言うて居る。

 

(さあ/\このままでは誰も皆通るに通れん日が来ると、親里が分かり出した/\/\で。

さあ/\元々からこの道は、もう一度元の泥海に還さなければならない程濁り切ってしまった人間世界を速やかと救ける為に、神が天下ったという一つの道の、あと/\の道であろう。

又変な事を言い掛けるとは思うなよ。

さあ/\十分な道の理は分からないながらも、皆んな/\で道の為世界の為に尽くすべく、胸の掃除の為の苦しみの道を少しずつ運ばせて貰う事によって、めん/\の心も段々と澄まされ、澄んだ心を出し合って、人の事を人の事と思わず互い救け合いをする理によって何事も治まるという事が段々と分かって来たが、その理が世界創め出しの元のぢばの理によって日本中に伝わり、治まった日本の互い救け合いの精神と、それさえあれば一つの国さえ治まるという事が、近年のメディアやネット等を通して世界中にも伝わり掛けた処であり、さあ/\、皆々で心を澄まして互いに助け合う理によって、混沌とした世界は治まるという事が一寸ずつ分かり掛けた/\で。

世界では、あちらではふん/\成程、こちらでは、はん/\確かにそうだと言うて居るであろう。)

 

さあ/\めん/\だん/\越したるから、聞いた話は分かる事もある、分からん事もある。さあ/\尋ねるから刻限で知らす/\。さあ/\急ぐであろう、急くであろう。さあ/\急いてはいかん/\。

 

(さあ/\めん/\が出来るだけの真実を定めて神の思惑通りの道を運びながら、だん/\と越して来たる道であるから、これまでに聞いた話は、分かる事もあるが、分からん事もあるであろう。

世界救けたいばかりの真実誠の神の思惑を尋ねる心は誠であり、さあ/\誠の理を以て尋ねるから、明らか鮮やかな刻限で知らす/\と言うのや。

さあ/\何より先に人々の幸せを願う真実の心が有るなら、一日も早く争いの無い世界が治まるようと急ぐであろう、この世界がどうにもならなくなってしまう前に、一日も早くこの道を広めたいと思うなら、なおさら急くであろう。

さあ/\世界中の心の向きを変える為の、強大な天然自然の順序の理を働かせる為には、不可能という理は無い強大な神の力を以て働いて貰わなければ成らず、その為の真実の理を皆々で積み上げなければならないのやから、急いてはいかん/\と言うのや。)

 

さあ/\道分かれば早く通ろう、これは世界道や。神の道は今までの道、なか/\の道である。さあ/\世界の理、神の理と二つ一つに胸に治め。さあ/\又々刻限々々で知らそ。

 

(さあ/\強大な神の力を以て、世界救けの為に勇み出て貰う為の天の道理〈神様にお働き頂く為には、それぞれが精一杯の真実を定めて出る事によって、心通りの道を実現する為の天然自然順序の道を定めて頂き、そうして蒔いた種を大きく育てる為の順序の道の中の、何処まで行っても人間の思うように成らない修理肥やしの道の中を、神様が受け取って下さる迄満足たんのう貫いて運ぶ理により、必ず神様がお受け取り下さって、お働き下さる日が来るという一つの理〉が分かれば、一日も早く通ろうと言うのや、こうして尽くす理は、神が受け取って世界救の為に勇み出る為の元の理と成るから、たった一つの世界救け道と成るのやで。

神の道は、今までの道もこれからの道も変わる事は無く、澄み切った心一つで、どのような事も可能にするなか/\の道である。

さあ/\濁り切った人間思案をすっきりと捨てて、道の為世界の為に尽くそうとする誠の理〈世界の理〉と、その為に、何事も神の思惑通りに運ぼうとする誠天の理〈神の理〉と、二つ一つによって何もかも治まるという事をしっかりと胸に治めるが善いのやで。

さあ/\たとえ一人でも、そのような澄み切った心が治まる時旬の理を見定めて、又々刻限々々で知らそうと言うのや。)

 

世上の理は今までにも何処にもある。急がいでも/\よい/\。神一条の道はどうでも付けにゃならん、付けさゝにゃならん/\。さあ/\皆んな揃うて、日々に心が勇めば、神も勇む。さあ/\皆んな揃うて運ぶ事情。

 

(皆々が心地よく暮らす為の世上の理は、今までにもこれから先にも何処にもあるのやで。

その前に、何時何時までも人間世界を存続させる事を急がなければならないのやから、その後の事は急がいでも/\よい/\と言うのや。

皆々を末永く人として連れて通してやる為には、真実誠の神一条の道はどうでも付けにゃならん、付けさゝにゃならん/\と言うのや。

さあ/\皆んな揃うて神の思惑通りの道を運ぶ事によって、日々に皆の心が勇めば神も勇むのやで。

さあ/\一日も早く争いの無い明るい世界に改める為に、皆んな揃うて神の思惑通りの道を運ぶ事情が第一やで。)

 

 

 

押して願
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さあ/\世界の理、世界の理を以て、一つ治めてある処、世上の理を以てすれば、どうせともこうせとも言わん。さしづせん。
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(さあ/\世界の理〈どうにもならなくなってしまった世界中を、速やかに救けたいと思し召される真実誠の神様の思惑〉と、速やかにそれを聞き分けて尽くそうとする皆銘々の世界の理を以て、たった一つのこの世の治まりの理を治めてある処であるが、順序に反する世上の理を先に以てすれば、真実誠の天の理は働く筈も無く、どうせともこうせとも言われんのや。

天の理を働かす事が出来んような処に、真実誠のさしづはせんで。)

 

 

 

 

明治二十一年十一月一日(陰暦九月二十八日)
刻限御話(本席御寝み後午後九時)
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さあ/\/\/\、珍し/\、珍しい事を言い掛けるで/\。さあ/\これ/\、秋を合図と、これまでにだん/\に言うてある。秋を合図に見え掛けるで。さあさあ古い話や。いつの事やと思うたであろう。秋を合図にこれまでの話やで。だんだん話掛け。年が明けたらいろ/\や、年が明けたらいつまでも始め、始め掛けたらいつまでも。年が明けたら一日の日がある。一日の日というは、前にも一つの話、一日の日はいつの一日の日とも分からん。年を明けたら一日の日、治めるもその日、始めるもその日、いつの事とも分かりゃせん。一日の日始め掛ける。一日の日に仕舞する。その日は分かるまい/\。いつまでも楽しみや楽しみやと言うて来た処、長い筈や/\。たった一つの所より、だん/\始め掛け。十分年限経って又始め掛け。年が明けたら一日の日があると話して置く。話し掛けたら一日の日がある。いついつまでの道、永い道の楽しみや。深い一つの理を聞かそう。一寸一つの話掛け、一寸一つの話掛け。
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さあ/\/\/\、珍し/\道、珍しい事を言い掛けるで/\。さあ/\これ/\、秋を合図と、これまでにだん/\に言うてある。秋を合図に見え掛けるで。さあさあ古い話や。いつの事やと思うたであろう。

 

(さあ/\/\/\、この道は元々から珍し/\道であるが、又々珍しい事を言い掛けるで/\。

さあ/\これ/\この話、秋〈世界中が待ちに待って居る理であって、段々と神様が育てて下さる用木が、末代までもその身と心を天に供えて道の為世界の為に尽くさせて頂きたいと願い出た事によって、その為の天然自然の順序の道を与えられ、与えられた順序の道の中の、何処まで行っても人間の思うように成らない修理肥やしの道の中を、満足たんのう貫いた二十年の年限の理の治まりの理であって、神様がその何時何時変わらぬ一つの心を受け取って下さって、世界救けの為に勇み出て下さるという待ちに待った理であるから、神様に置かれても、世界に置いても真の実りの秋となる〉を合図に明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛けると、これまでにもだん/\に言うてあるであろう。

胸のすくような世界中の大掃除の道が、秋を合図に見え掛けると言うのやで。 

さあさあ、百数十年以前から話して居る古い話や。

誰もが皆、明らか鮮やかな世界救けの道が創まるのは、いつの事やと思うて居たであろう。)

 

秋を合図にこれまでの話やで。だんだん話掛け。年が明けたらいろ/\や、年が明けたらいつまでも始め、始め掛けたらいつまでも。年が明けたら一日の日がある。一日の日というは、前にも一つの話、一日の日はいつの一日の日とも分からん。

 

(秋を合図に創め掛けると言うて、皆々の心を勇ませて来たのはこれまでの話やで。

一人でも多くの者にその為の真実誠の道の台と成って働いて貰い、思ってもみないような結構な末代の道を通させてやりたいから、そうして尽くす事の素晴らしさをだんだんと話し掛けて来たのや。

年が明けたら〈一つの大きな区切りの理であって、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛ける為の下拵えの時旬である処の、今のこの仮の道という人類史上最も重大な時旬の理が明けたら〉、いろ/\な事が創まるのやで、年が明けたら、何時までも何時までも続く真実誠の神一条の道を始め掛けると言うのだが、真実誠の神一条の道を始め掛けたら、何時までも何時までも続く神の一列支配の世界を創め掛けると言うのやで。

年が明けたら、人間誰もが長い年限の間に積み重ねて来た山のような残念の理の掃除をして貰い、澄み切った神の心に改めて貰わなければ、誰も皆人として生かされる事も出来ないように成るが、それを速やかに解決する為のただ一つの理として、真実誠の一日の日があるのやで。

一日の日というは、これからは何事も神の思惑通りに運ばせて貰おうという誠の精神の定まりの理であるから、生涯変わる事の無い一つの理でなければならないのであって、その為には生涯何度でも澄み切った一日の日の心を定めて運ばなければならないと前にも一つの話をして居るが、その中のたぐいまれな精神を受け取って、結構な末代の理が治まるよう働いてやる為の一日の日は、定まった皆々の心次第であるから、いつの一日の日とも分からんで。)

 

年を明けたら一日の日、治めるもその日、始めるもその日、いつの事とも分かりゃせん。一日の日始め掛ける。一日の日に仕舞する。その日は分かるまい/\。いつまでも楽しみや楽しみやと言うて来た処、長い筈や/\。たった一つの所より、だん/\始め掛け。

 

(年を明けたら、立て板に水のような明らか鮮やかな天理が働き創める一日の日があるが、このままではもうどうにも成らないという中を治めてやるのもその日からであって、結構な救け一条の道を始め掛けるのもその日からであるが、実際には、皆々の定まった誠一つを受け取って働いてやるのやから、いつの事とも分かりゃせんで。

心次第の救け道を、何時何時変わる事の無い澄み切った精神を定めた一日の日より始め掛けると言うのや。

このままではいずれ通るに通れん日が来ると知らせる為の身上・事情の理も、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする澄み切った精神を定めた一日の日に、仕舞するのやで。

どんな守護も皆々の心次第であるから、その日が何時に成るかは分かるまい/\。

いつまでもいつまでも続く楽しみの道や、先は永い楽しみの道や、と言うて来た処であるが、この道を創め掛けてから二百年近くも経とうとする今日に置いても、未だ道半ばにも達していないというのやから長い筈や/\。

誰であろうとも、これから先はどんな事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうという固い精神を定めた処の、たった一つの神一条の道の始まりの処より、だん/\と真実誠の救け一条の道を始め掛けるのやで。)

 

十分年限経って又始め掛け。年が明けたら一日の日があると話して置く。話し掛けたら一日の日がある。いついつまでの道、永い道の楽しみや。深い一つの理を聞かそう。一寸一つの話掛け、一寸一つの話掛け。

(そして今、十分な年限が経って来た事によって、神が表へ現れて、明らか鮮やかな世界立て直しの道を又始め掛けると言うのやで。

今のこの仮の道という長い年限の理が明けたら、濁り切った世界中の大掃除を創め掛ける一日の日があると話して置く。

神が表へ現れて真実の話しを仕掛けたら、立て板に水のような、明らか鮮やかな天理が働き始めるという一日の日があるのやで。

それが、いついつまでも続く真実誠の神一条の道の始まりの理であって、澄み切った真実を定めた者にとっては、先永い道の楽しみの始まりやで。

何処までも神を慕って付いて来る澄み切った心を選び抜いて、末代続く楽しみの道を連れて通すばかりだと、深い一つの理を聞かそう。

一人でも多くの者に結構な末代の道を通してやりたいから、一寸一つの話掛けをするであり、速やかに聞き分ける事の出来ない残念な者に対しては、後で後悔無きようにせよと、一寸一つの話掛けをするのやで。)

 

 

 

 

明治二十一年十一月二十三日(陰暦十月二十日)午後九時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\/\/\旬々の刻限、旬々の刻限々々、さあ/\/\/\皆々聞いて置け置け。聞いて置かねば分からん。聞いた話は出たであろう。出たであろう、見たであろう。又々聞いて置け。皆々一つ/\の理も分かるであろう。今の処、世界一つの道、世界一つの道、今の処一寸の道である。一度の話生涯一つの理、珍しい一つの代々話。今の今ではあろうまい。長らえて連れて通りた。一つの処、年限ある年限ある。長らえての一つの道である。この所の理を一つ思やんせ。この所は若き若き古きもの。一つの理が若きもの。一つの理が成る。満足一つの理もあろう/\。たんのう一つの心も治めにゃなろうまい。誰が言うやない/\。この所一つからや/\。よう聞き分け。今の道古き道から今の道。悟り違いは是非は無い/\。よう思うて一つの事情/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\/\旬々の刻限、旬々の刻限々々、さあ/\/\/\皆々聞いて置け置け。聞いて置かねば分からん。聞いた話は出たであろう。出たであろう、見たであろう。又々聞いて置け。皆々一つ/\の理も分かるであろう。

 

(さあ/\/\/\明らか鮮やかな旬々の理を諭す刻限話であるが、二度と取り戻す事の出来ない重大な救けの理が旬々の刻限々々であるという事を、さあ/\/\/\皆々聞いて置け、聞いて置けと言うのや。

しっかりと聞いて置かねば、自分自身の末代の運命がどうなるとも分からんで。

それが証拠に、これまでの処で真実に受け止めて聞いて来た話は、成程と納得の行く形となって出て来たであろう。

聞き分けようとする真実の心さえあれば、年限と共に話通りの道が出て来たであろう、他人の道を通してでも、何処にも間違いの無い明らかな神の道である事を見て来たであろう。

救ける模様ばかり思う真実誠の神の話を素直に聞き分ける事が出来なければ、いずれ自分自身で体験をして身に染みて知らなければならないというのは目に見えた事であるから、又々しっかり聞いて置けと言うのや。

しっかりと聞いて置けば、皆々に取って今は難しいと思う一つ/\の理も、いずれ心の底から分かる日が来るであろう。)

 

今の処、世界一つの道、世界一つの道、今の処一寸の道である。一度の話生涯一つの理、珍しい一つの代々話。今の今ではあろうまい。長らえて連れて通りた。一つの処、年限ある年限ある。長らえての一つの道である。

 

(今の処は、欲とほこりの心によってどうする事も出来なくなってしまった世界中を速やかに救けようとする一つの道であって、その為に、誰もが通る事の出来る広くて大きな世界救けの道を拵えようとする一つの道であり、又今の処は、その為の真実誠の道の台を一人でも多く拵えようとする為の、ほんの一寸の諭しの道である。

一度の話を聞いて生涯変わらぬ一つの理を定めるなら、珍しい一つの救け道を通してやろうとするのであって、それによって代々失う事の無い不思議な守護を授けてやろうという話やで。

こんな事は、今の今始まった事ではあろうまい。

これまでも、そのような道の中を皆々長らえて連れて通りたのやで。

速やかに神の話を聞き分けようとする一つの処に、道の為世界の為に尽くす年限の理があるのであって、結構な末代の理が治まる真実誠の年限の理があると言うのや。

道の為世界の為を思い、長らえて尽くす誠の理を受け取って、思ってもみないような結構な末代の道を通させてやろうとする一つの道である。)

 

この所の理を一つ思やんせ。この所は若き若き古きもの。一つの理が若きもの。一つの理が成る。満足一つの理もあろう/\。たんのう一つの心も治めにゃなろうまい。誰が言うやない/\。この所一つからや/\。

 

(ここの処の、心一つによって救けられる救けられんという理を思やんせいと言うのや。

この分岐点となる所は、若き若き理と古きものである。

澄み切った真実を定めて道の為世界の為に尽くした年限の理が足らない為に、天の理がよくわからないという一つの理が若きものである。

我が身の都合をかえりみず、道の為世界の為に尽くした理によって天理がよく分かるという一つの理が古き理であり、思ってもみないような結構な事に成る理である。

又そのようにして尽くした理を、押しも押されもせぬ大きな末代の理として育てる為には、尽くした理を真実誠の種としてそっと埋めて置き、何処まで行っても人間の思うように成らない修理肥やしの道の中を、満足たんのう貫くという一つの理もあろう/\。

又長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の掃除をして貰う為には、その為の苦労艱難の道を自ら求めて運ばせて貰い、その中でたんのう一つの心も治めにゃなろうまい。

こんな事を聞き分けたら後が大変な事に成ると思うかもしれないが、皆々のたましいが救けて欲しいと願う処を言うだけであって、誰が言うのやない/\で。

素直に神の話を聞き分けて苦しみの道に進むのは怖い、さりとて道の遅れはもっと怖いと思うようなこの処を、安心安全に切り開いて貰う為の元の理は、今直ぐにでも聞き分けようとする誠一つからや/\で。)

 

よう聞き分け。今の道古き道から今の道。悟り違いは是非は無い/\。よう思うて一つの事情/\。

 

(又これもよう聞き分けて置けと言うのや。

今の道というは、古きひながたの道という真実誠の道が有ったからこそ、今の道が有ると言うのやで。

苦労しなければならないのは通る道が間違っているからや、というような悟り違いの道は是非は無い/\「どうしてやる事も出来ない」、と言うのや。

結構な末代の理を治める為には、逃れる事の出来ない苦労艱難の道や、通り難い難しい道の中にこそ、真実誠の救けの理があるという事をよう思うて運ぶ事により、思ってもみない結構な末代の理が治まるという一つの事情/\やで。)

 

 

 

 

明治二十一年十二月十日 午後四時
刻限御話(本席身上御障りに付)

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さあ/\身上の事情尋ねる処、さあ/\一日の日、朝の掛かり半分経てば障り、余儀無き外では知らさんで/\。一日の日の処、一つ/\の理を知らす。席という、これまでの席という、一つの理は改めにゃなろまい/\。さあ/\、改める/\。先ず/\何時刻限とも言わん。これからは夜々の一つの刻限、いかなる事情の理も皆知らす/\。事情にてすっきりと改めるで。一年の思やんというは、掛かり一つの思やん。これまでの道は難しい道であったであろう。さあ/\これまでの事情、先ず/\刻限が未だ/\早い/\と言うて居たなれど、いつ/\までもという理を以て、いかなるもしっかりと聞いて置かねばならん/\。さあ/\一日の日がある/\。知らしてあるとは言えど、いつにあるとは思うなよ/\。話する、出掛ける出掛ける。さあ/\いつの事とも分かるまい/\。一日の日と言うたら、さあ/\いつの事とも分かろまい/\。一日の日と言うたら、さあ/\後々の理は、さあさあ夜々の刻限を以て知らす/\/\。さあ/\一寸掛かりもうこれだけの道が付いてあれば、後一つの処早く/\治めにゃならん/\。さあ/\後は夜々の刻限にて知らす/\。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\身上の事情尋ねる処、さあ/\一日の日、朝の掛かり半分経てば障り、余儀無き外では知らさんで/\。一日の日の処、一つ/\の理を知らす。

 

(さあ/\辛い身上の理を治める為の真実の事情を尋ねる処というは、さあ/\何事も一日の日「これからは、どのような事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうという澄み切った精神の定まりの理」によって治まると諭して居るが、人間というものは皆自分の心さえ容易にコントロール出来ない難しいものであって、目覚めたばかりの朝の掛かりなら神の話も素直に聞き分けられるが、一日も半分経てば、あれやこれやと色々な人間思案が入り混じって素直に聞き分けられなくなり道の障りと成る。 澄み切った天の道理は、濁り切った人間思案とは何時も真逆の方向に働くのやから、余儀無き外「余計な人間思案の無い澄み切った心以外」では知らされんのやで/\。

言い換えれば、何時如何なる時であろうと、あらゆる人間思案を捨て切って速やかに神の話を聞き分けようとする一日の日の精神の定まった処に、一つ/\の理を知らす事が出来ると言うのや。)

 

席という、これまでの席という、一つの理は改めにゃなろまい/\。さあ/\、改める/\。先ず/\何時刻限とも言わん。これからは夜々の一つの刻限、いかなる事情の理も皆知らす/\。事情にてすっきりと改めるで。

 

(救ける模様ばかり思う真実誠の神の思惑を諭す理を席というが、これまでの席というは、速やかに聞き分けた者を救けようとする為の一時の苦しみの道を恐れて神の話を素直に聞き分ける事が出来なかったから、そのような残念な一つの理は速やかに改めにゃなろまい/\と言うのや。

さあ/\誰もが皆速やかに神の話を聞き分けられるよう、しばらくの間道を改める/\と言うのや。

先ず/\の天の道理を皆々の心に治めて、段々と綺麗な道に改める為に、何時如何なる時にも刻限の理を諭すとも言わんで。

これから先は濁った人間思案の働きが少ない夜々の一つの刻限によって諭すと言うのだが、それによっていかなる事情の理も皆知らす/\と言うのや。

余計な人間思案の働かない夜々の事情にて神の思惑を伝える事により、これまで積み上げて来た残念の理をすっきり改めると言うのやで。)

 

一年の思やんというは、掛かり一つの思やん。これまでの道は難しい道であったであろう。さあ/\これまでの事情、先ず/\刻限が未だ/\早い/\と言うて居たなれど、いつ/\までもという理を以て、いかなるもしっかりと聞いて置かねばならん/\。

 

(一年の思やんというは、広くて大きな世界救けの道を拵える為の、今のこの仮の道の間に尽くすべき誠の思案を言うが、長い年限を要する世界救けの道の中に置いては、掛かり一つの思やんとも言うのやで。

これまでの道というは、善きも悪しきも皆大きく受け取って大きく返しをする為の心次第の種蒔きの時旬であったから十分な実りは無く、澄み切った真実を定めて神の思惑通りの道を運んだ者以外は、天の道理が十分に分からないという難しい道であったであろう。

さあ/\これまでの事情に置いては、そのような事も一因となって先ず/\の刻限話が容易に聞き分けられず、道の第一歩と成る教祖ひながたの道でさえ、そのような道を運ぶのは未だ/\早い/\というような残念な事を言うて居たなれど、真に結構な末代の道を通ろうとするなら、そのような人間の理に狂わされる事無く、いつ/\までも神の思惑に沿わせて頂こうという澄み切った理を以て、いかなる事もしっかりと聞いて置かねばならん/\と言うのや。)

 

さあ/\一日の日がある/\。知らしてあるとは言えど、いつにあるとは思うなよ/\。話する、出掛ける出掛ける。さあ/\いつの事とも分かるまい/\。一日の日と言うたら、さあ/\いつの事とも分かろまい/\。一日の日と言うたら、さあ/\後々の理は、さあさあ夜々の刻限を以て知らす/\/\。

 

(さあ/\あとわずかな年限の間に、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛ける一日の日がある/\と言うて居るであろう。

これまでもそのような事を幾度となく知らしてあるとは言えど、何時も他人事のように聞くばかりで、そんな道が何時にあるのかなあとは思うなよ/\。

何時如何なる時に世界中の大掃除を創め掛けられてもいいように、しっかりとした心構えを持たなければならないと話するのであり、しっかりとした心構えを持って、これからはどのような事も速やかに聞き分けようとするなら、明らか鮮やかな天の理の働きが出掛けるのであって、怖い恐ろしい大掃除が始まってしまう前に、皆々を救けてやろうとする真実誠の天の理が出掛けると言うのや。

さあ/\何時までも澄み切った真実を定める事が出来なければ、怖い恐ろしい大掃除からのがれる事は出来ないのであって、たった一つの救けの理である処の、事前の救け道も始めらないのやから、真に安心出来るのはいつの事とも分かるまい/\と言うのや。

十分に神が働く一日の日と言うたら、何時如何なる時も神の思惑通りの道を運ぼうとする固い精神の定まりの理が元であるから、さあ/\いつの事とも分かろまい/\と言うのやて。

又澄み切った真実を定めた一日の日と言うたら、生涯変わらぬ一つの理でなければならないのであって、生涯何度でも澄み切った精神を定めて運ばなければならないのやから、さあ/\後々の理は治まるべき時旬を見て諭さなければならず、さあさあ又々夜々の刻限を以て知らす/\/\と言うのや。)

 

さあ/\一寸掛かりもうこれだけの道が付いてあれば、後一つの処早く/\治めにゃならん/\。さあ/\後は夜々の刻限にて知らす/\。

 

(さあ/\今はまだほんの一寸の掛かりの道であるが、一部の処にては、もうこれだけの道が付いて居るという事であれば、後一つの処「一部の者が誠真実貫いて心に治めた天の道理を皆々に写す事によって、もっともっと多くの真実誠の道の台を拵えなければならないという事」を早く/\治めにゃならん/\と言うのや。

さあ/\澄み切った天の道理を皆々の胸に治めて真実誠の用木として育て上げ、結構な末代の道を通させてやる為の後々の話は、又々夜々の刻限にて知らす/\と言うのやで。)

 

 

 


明治二十一年十二月十一日(陰暦十一月九日)午前二時三十分
刻限御話
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さあ/\/\刻限を以て話掛ける/\/\。さあ/\一つ/\、二つ/\、さあさあ話々、どういう事、さあ/\今までというものは、長い間というものは、皆どんな事も、どんな日もあった。さあ/\国々までも、さあ/\一列の話待ち兼ね、世界中、さあ/\どんな事も間違う/\。どうでもこうでも待ち兼ね、さあ/\年限待ち兼ね、人間心間違うて了もた。余儀無き道を通る。めん/\前々一名二名というものは、さあ/\残念々々と言うまでや。さあ/\これまでは残念々々と言うて通った。さあ/\話は伝えてくれと。残念々々と言うて通った処、百十五才と聞いた事もあったが、九十年々々々で不足々々々々と言うて居る/\。早く見にゃならん。存命十分いかなる一つの残念々々々々、さあ/\残念々々々々、早く聞き取れ。いずれならんであろう。存命の道は、さあ/\世界はどんな事もあった。世界の処どんな仇の者も出来た/\。一つの道仇ばかしやない。喜ぶ者があるので、仇が出来た。さあ/\一つの道、こうのうの者見るのも道、仇と見る者も心捨てゝくれねばならん。一つの理は忘れてくれな/\/\。刻限と言うまでの話、一つの理を聞けば、前に一つの話してくれ。さあ/\忘れはしようまい/\。長らえての年限、幾年々々、さあ/\忘れはしようまい/\/\。艱難苦労の道を通してある。又々話をする年限の道見て思やんしてくれ。頼む。一時あり長らえて理を思い、長らえて一つの道を通る。話聞く一つの理が分かり、皆分かり無い。皆一時一つの理始め掛け。一年前の理を失うて了うたような日もあった。理と理と迫る。いかなる者もあろうまい。表は大工や、裏鍛冶屋、この理聞き分けてくれねばならん/\/\。長らえての道の理、さあ/\一つの理を楽しめば一つの理、さあ/\たった一つの理を、一年あとには一つの理を忘れて了うたようなものや。又たった一つの理が忘れられん/\/\/\。この世初め、一つに成ったら大層と思えば大層、一つの理もさあ/\をやと見れば、どんな事も逆われようまい/\/\。をやと見れば、どんな事も背けようまい/\。又々理を以て話掛ける/\/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\刻限を以て話掛ける/\/\。 さあ/\一つ/\、二つ/\、さあさあ話々、どういう事、さあ/\今までというものは、長い間というものは、皆どんな事も、どんな日もあった。

 

(さあ/\/\長い人類史上に置いて一度限りの時旬の理の、真実誠の救けの理である明らか鮮やかな刻限の理を以て話し掛ける/\/\で。

さあ/\神のさしづを素直に聞き分けようとする誠の心に理が働き、心に浮かぶ神の思惑を我がものとして受け取って速やかに実践しようと定めた誠の心を、たとえ火の中剣の中でも安心安全に守り通す誠天の理が治まって、一つ/\、二つ/\の結構な先々の理が治まるという事に成るのであり、さあさあそれによって何もかも治まるという話々を伝える為にこれまでどういう事もして来たのであるが、さあ/\今までというものは、「神様の話を素直に聞き分けるなら、教祖のように大変な事になるのではないか。」などと、本末転倒な心配ばかりして速やかに聞き分ける事が出来なかったから結構な先々の理は治まらず、その大きな残念の理を果たしてもう一度初めからやり直す為に、これまでの長い間というものは、皆どんな恐ろしい事も、どんな苦しい日もあったであろう。)

 

さあ/\国々までも、さあ/\一列の話待ち兼ね、世界中、さあ/\どんな事も間違う/\。

 

(さあ/\国々までも真実誠の神の思惑を伝えて結構な先々の理を治めてやる為には、さあ/\皆一列の善きひながたがの理がどうしても必要であり、その為には、余計な人間思案ばかりして神の話を素直に聞き分ける事の出来ない濁り心を速やかに洗い切って、道の為世界の為に立ち上がろうとする誠の話を待ち兼ねると言うのだが、そのような神の話すら素直に聞き分けられない理が世界中に写る事によって、さあ/\真実誠の世界救けの道の順序は、どんな事も間違う/\と言うのやで。)

 

どうでもこうでも待ち兼ね、さあ/\年限待ち兼ね、人間心間違うて了もた。 余儀無き道を通る。

 

(刻一刻と破滅に向かう人間世界を速やかと救ける為には、どうでもこうでも皆々の心の成人を待ち兼ねると言うのであって、さあ/\どのような事も神の思惑に従おうとする素直な心、長い年限の間に積み重ねた山のような悪因縁の掃除の道に堪えながら、救ける模様ばかり思う神の守護に満足たんのう治めて運ぶ年限の理を待ち兼ねると言うのだが、そのような神の話さえ速やかに聞き分ける事の出来ない大きな残念な理によって、真実誠の神の道を間違うて了もたのやで。

 

・・・・・「私達が自分の心配ばかりして神様の話を速やかに聞き分ける事が出来なかったという大きな残念の理によって道の順序が狂ってしまい、神様が、神様の思惑通りの世界救けの道を実現して下さる事は出来なくなり、その後に置いて、世界中の各地で大きな戦争等が勃発する事に成った」 )

 

救けてやりたいばかりの真実誠の神の思惑を素直に聞き分けられない残念の理によって、神が世界救けの為に働いてやる事は出来ず、止む無く、世界も共に余儀無き果たしの道を通る事に成るのやで。)

 

・・・・・「この道に引き寄せられた私達は、世界中のあちらこちらから選び抜いて引き寄せたと教えられ、元のぢばは世界創め出しの理であるから、道にも世界にも同じ理が働く、と教えられます。又世界中から、よう尽くして下さったなあ、と、礼を言わす日も直に来る、と教えらます。 

神様は何をおっしやって下さるのか、どうでも神様の思惑に沿わせて頂きたいと願う誠の心を働かすなら、誰であろうとも、ふと胸の内に浮かばせて下さいます。 世界中にこれだけの道を一時に通す事は難しい事であって、味気ない事でもあるから、世界中の代表として選び抜いた皆々を元のぢばに引き寄せて、段々と人間本来の道を教え、聞き分けて運んだ皆々の誠の姿を、人が人として生かされる為の善きひながたとして世界中に写し出し、世界中は皆同じ実の兄弟であって、同じ兄弟なら皆々同じ道を運ばなければならないという兄弟一つの理を働かせて、世界中に同じ道を通す事により世界救けると教えて下さいます。 

よく考えてみれば、何時の時でも、もう自分の力ではどうにもならないという絶望の淵に落ち、最後の頼みの綱として、せめて神様の思惑にだけは従わせて頂きたいと願う誠の心の目覚めに因り、どうする事も出来なかった困難な道が開けるという、ぎりぎりの処からの大逆転の守護、ロマン溢れる心暖かい守護をして下さいます。

何処までも暖かい神様の御心を知って涙を覚え、心底から神様を信じ切って、神様に沿い切らせて頂く事が私達のつとめです。

これまでの道に置いては、素直に神様の話を聞き分ける事が出来ない残念の理によって、忌まわしい世界大戦を防ぐ事は出来ませんでした。未だ未だ世界の火種は治まったわけでなく、このまま行くならもっともっと恐ろしい破滅の道が待って居るという現実を知らなければなりません。私達が速やかに心を改めて神様の思惑通りの道を運ぶ理によって、神様が世界救けの為に勇み出て下さる事が出来ると教えられるのですから、一日も早くひながた通りの道を運ばせて頂きたいと願い出る誠の理が、たった一つの世界救けの理になるであって、世界中の兄弟の為に尽くした理によって結構な末代の理が治まるという事に成ります。又世界から礼を言われる日が直に来る、と教えられるのも分かります。救ける模様ばかり思われる神様を軽くする心には、心通りの破滅の道が待って居るという事をしっかりと自覚して、今一時の処は、身を捨てて道の為世界の為に尽くすより他は有りません

 

めん/\前々一名二名というものは、さあ/\残念々々と言うまでや。 さあ/\これまでは残念々々と言うて通った。 さあ/\話は伝えてくれと。

 

(めん/\に真実誠の道を知らす為の台として、前々に一名二名というものは神の思惑通りの道を生涯変わらぬ一つの心で運んだが、その後に続く者が無いのが、さあ/\残念々々と言うまでや。

 

さあ/\これまでは、多くの者が神の思惑通りの道を運ぶ事が出来なかったから、何も知らない世界中を救けてやる事は出来ず、残念々々と言うて通ったのやで。

 

なれど、何時までも神の話を聞き分けて運ぶ事が出来なければ、さあ/\誰も皆人として生き永らえる事も出来ないという話だけは、皆々に伝えてくれと言うのや。)

 

残念々々と言うて通った処、百十五才と聞いた事もあったが、九十年々々々で不足々々々々と言うて居る/\。 早く見にゃならん。

 

(速やかに神の話を聞き分けられない残念の理によって、一寸先も通れない世界中の運命を改めてやる事も出来ないから残念々々と言うて通った処であり、速やかに聞き分けて運ぶ誠の心さえ治まれば、皆百十五才定命と定め置くという話を聞いた事もあったであろうが、差し迫った世界を救ける為には、どうでもこうでも皆々の心の成人を急がなければならないという理によって、止む無く、真実誠の教祖を九十年々々々で引き取らなければならず、皆々の道の遅れによって、やの命が二十五年不足々々々々になってしまったと言うて居る/\であろう。

 

そのような残念の理を果たそうとする誠の道を、一日も早く見にゃならんと言うのやで。) 

 

存命十分いかなる一つの残念々々々々、さあ/\残念々々々々、早く聞き取れ。 いずれならんであろう。 存命の道は、さあ/\世界はどんな事もあった。 世界の処どんな仇の者も出来た/\。

 

(教祖存命中の道は、道の為世界の為、皆々の為にも十分の道であるから、いかなる者も同じ道を運んで、何時何時までも結構に連れて通して貰わなければならないという必然的な理であるが、それを速やかに聞き分ける事が出来ないという一つの残念々々々々の理は、さあ/\何より残念々々々々という事を、一日も早く聞き取れと言うのや。

 

たとえ今は聞き分けて運ぶ事が出来なくても、人として生かされる為には、いずれ無理にでも、年限と共に大きく成る苦しみの道を運ばねばならんであろう。

 

教祖存命中の道はたった一つの世界救けの道であるが、速やかに聞き分けて運ぶ事が出来なかった残念の理によって、さあ/\世界にはどんな恐ろしい事もあったであろう。

 

皆々の積み上げた残念の理によって、世界の処にはどんな仇の者も出来た/\と言うのやで。)

 

一つの道仇ばかしやない。 喜ぶ者があるので、仇が出来た。 さあ/\一つの道、こうのうの者見るのも道、仇と見る者も心捨てゝくれねばならん。 一つの理は忘れてくれな/\/\。

 

(なれどそのような恐ろしい果たし一つの道にては、仇ばかしがどうこうと言うのやないで。

 

我が身勝手な欲の心や、互いに争い合う理によって自分自身が破滅してしまう事に気付き、互いに救け合う理によって皆々が共に助かる事を知って喜ぶ者があるので、それを身に染みて知らせる為の仇が出来たのやで。

 

さあ/\どのような事をしても世界一列を救けようとする一つの道であって、その為のこうのうの者を見るのも道であり、仇と見る者も道の為であるから、自分の思いに沿わないからといって、他人を恨む心や、妬み嫉みの心を捨てゝくれねばならんで。

 

互い救け合いの心を持つ者だけが暮らす澄み切った神の世界に改めて、一列平等の世界に改める為の神一条の道であるという一つの理だけは、何時までも何時までも忘れてくれるなよ/\/\。)

 

刻限と言うまでの話、一つの理を聞けば、前に一つの話してくれ。 さあ/\忘れはしようまい/\。 

 

(末代までも皆々が安心安全に暮らす神の一列支配の世界に改める為の刻限と言うまでの話であるが、先ず一人先に立って胸の掃除の道を運ぶ誠の理によって、山のような悪因縁が払われて結構な先々の理が治まり、世界も共に救けられるという一つの理を聞けば、前々に教祖が運んだひながたの道こそ、人が人として生かされる為のたった一つの道であるという一つの話だけは、しっかりとしてくれるよう。

 

さあ/\教祖ひながたの道は、言葉に現わす事も出来ない長い苦しみの道の中を、堪えて貫いた真実誠の神一条の道であるという事だけは誰も忘れはしようまい/\。)

 

長らえての年限、幾年々々、さあ/\忘れはしようまい/\/\。 艱難苦労の道を通してある。

 

(長らえての年限の道の中を、何時何時変わらぬ心で幾年々々も貫いた精神だけは、さあ/\誰も忘れはしようまい/\/\。

 

その原因というは、皆々に真実誠の神の道を知らす為に運んだのであって、何時までも人間の事情を持って運び続けるなら、誰もが皆五十年もの長い苦しみの道を運ばなければならないという事を知らす為に、あれ程の艱難苦労の道を通してあるのやで。)

 

又々話をする年限の道見て思やんしてくれ。  頼む。

 

(又々話をするなら、五十年にも及ぶ長い年限の苦しみの道を見て、心の弱い人間が堪えて通り抜けられる筈は無く、止む無く、牛馬となって生まれ変わり、末代の果たしの道を運ばなければならないという事に成るのやから、そのような愚かな人間思案を速やかに捨てて、一日も早く神の思惑通りの道を満足たんのうして運ぶ理が、最も安心安全であるという事をよう思やんしてくれと言うのや。

 

それより他に皆々を救ける理は無いのやから、どうでも頼むと言うのやで。)

 

一時あり長らえて理を思い、長らえて一つの道を通る。 話聞く一つの理が分かり、皆分かり無い。

 

(濁り切った胸の掃除の為の一時の苦労艱難の道がありてこそ、永らえて生かされるという結構な理を思い、長らえて満足たんのう尽くす一つの道を通るのやで。

 

又速やかに神の話を聞く一つの理によって真実の理が分かりても、自ら求めて苦労艱難の道を運ぼうとする誠の精神が定まらなければ、真実誠の救け道は始まらないという事が皆分かり無いのや。)

 

皆一時一つの理始め掛け。 一年前の理を失うて了うたような日もあった。 理と理と迫る。 いかなる者もあろうまい。

 

(たった一つの神の救け道は、皆々が胸の掃除の為の一時の苦労艱難の道を運ばせて貰おうと定める一つの理によって、始め掛けるのやで。

 

そのような澄み切った精神を定められない理によって、結構な先々の理は治まらず、折角尽くし運んだ一年前の理を失うて了うたような日もあったのや。

 

そうはさせまいとする理と、そのような残念の心を速やかに改めてやろうとする理と、速やかに救けて頂きたいと願う皆々の真実が迫るのやで。

 

誰もが皆、自分だけが苦しまなければならないように思うであろうか、道は皆同じ理であって、いかなる者もあろうまい。)

 

表は大工や、裏鍛冶屋、この理聞き分けてくれねばならん/\/\。

 

道の為世界の為に尽くそうとして、何もかも捨てて陰から尽くした理は、神の働き同様の理であるから表の理であり、表の理は大工やが、人々の先に立ち、人間の理を持って生涯尽くした理は裏の理であって鍛冶屋であり、この理をよう聞き分けてくれねばならん/\/\と言うのや。

 

長らえての道の理、さあ/\一つの理を楽しめば一つの理、さあ/\たった一つの理を、一年あとには一つの理を忘れて了うたようなものや。

 

(生涯変わらぬ一つの心が長らえての道の理であり、さあ/\何処まで行っても人間の思うように成らない真実誠の神の救け道の中を、何時何時変わらぬ一つの心で満足たんのう治めて運ぶという一つの理を楽しめば、思ってもみないような結構な末代の理が治まるという一つの理であるが、さあ/\それだけのたった一つの理を速やかに聞き分けて実践する事が出来ないから、一年あとには、折角尽くし運んだ一つの理を忘れて了うたようなものに成るのや。)

 

又たった一つの理が忘れられん/\/\/\。

 

(又速やかに聞き分けて実践するなら、何時何時までも失う事の無い結構な理が治まって、たった一つの理が忘れられん/\/\/\という事に成るのやで。)

 

この世初め、一つに成ったら大層と思えば大層、一つの理もさあ/\をやと見れば、どんな事も逆われようまい/\/\。  をやと見れば、どんな事も背けようまい/\。 又々理を以て話掛ける/\/\。

(苦しみも楽しみも共に分け合って、共に楽しみたいと思い付いて創め掛けた理がこの世の初めであるから、神の心と人間の心が一つに成ったらどんな中も結構に通り抜けられるが、大層と思えば大層な事に成るのであり、どんな中も結構に連れて通してやりたいと思う一つの理も、皆々の心一つで大きく変わるのやから、さあ/\真実誠のをやの思惑と見れば、どんな事も逆われようまい/\/\と言うのや。

 

末代までも見通して諭すをやの話と見れば、どんな事も背けようまい/\と言うのや。

 

後々の話は、又々治まるべき時旬の理を以て話し掛ける/\/\と言うて置く。)

 

 

 


明治二十一年十二月二十五日(陰暦十一月二十三日)午前一時三十分
刻限御話

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ/\/\/\又々話掛ける/\/\。さあ/\話掛ける/\/\。どういう事を話掛ける/\。さあ/\大きな話掛ける。さあ/\心鎮まりていつの/\、今の今の、さあ/\流儀々々、さあ/\何の流儀/\/\、さあ/\前々以てどういう事も話掛ける/\、どういう事を話掛ける。さあ/\世界中の理、大きな一つの理を知らそ/\/\。これまでという、何処の何処其処にどういう理がある。どういう事も知らそ/\。これまでというは、いずれの国なら/\、さあ/\よう/\の道なら、ほんに成程という。世界いずれの国の事なら、どういう事も知らそ/\。さあ/\/\国の中のその中や。さあ/\幾重の中その中分かる者もある、分からん者もある。多くの理を知らそう/\。いつの事やと思うなよ。長くの年限なれば、退屈をしたであろう。長くの中にも思やん一つの理を見よ。さあ/\国のためやと言うて尽す者もある、どういう事も思うて尽す者もある。さあ/\明けるが早いか、見るが早いか、世界の一つの理を知らす。今までは今という今、その早い事を見よ。さあ/\、今まではさあ/\、一日の日がある/\と知らしたる処、年明けたら、えらい関がある。越すに越せんというえらい関は、越すに越せんのその関は、皆んなの心で皆一つに皆寄せて越す。さあ/\後も言う、先の事も言う。さあ/\年が明けたらいつの月とも、これ知れん/\。年が明けたら一日の日がある/\。さあさあいかなる事も皆寄せる/\/\。さあ/\やしきが狭い/\/\。拡げようやないか/\。あちらへ差し掛け、こちらへ差し掛け/\/\/\、幾重の道や。あちらの道を拡げ、こちらの道を拡げ、いつ/\までも楽しみ、一つの理を見よ。年の明けるのを待ち兼ねる/\/\。たった一つの理を知らす/\/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\/\又々話掛ける/\/\。

さあ/\話掛ける/\/\。

どういう事を話掛ける/\。

さあ/\大きな話掛ける。

 

(さあ/\/\/\又々大切な事を話し掛ける/\/\で。

さあ/\速やかに聞き分けて運ばなければ、誰も皆通るに通れない重大な理を話し掛ける/\/\と言うのや。

具体的には、どういう事を話し掛ける/\かと思うであろう。

 

さあ/\次から次へと押し寄せる文明の荒波に飲み込まれて人々の心は大きく変わり、長い心を忘れて、後先を考えない天然資源の乱開発や現状変更などを重ねる事により母なる自然との調和を狂わせ、天理になじむ事を知らない短絡的な人間の文化の研究勉学にいそしみ、様々な権力闘争や知的財産の獲得競争に明け暮れて、権力や知力や武力が横行する危険な社会を作り出し、そこから生まれた一部の特権階級を死守する為の、大量の殺人兵器や超支配的・攻撃的な軍隊を拵えて世界中に飛び火させ、又他国からの関与を恐れる余りに、幾つもの地球を破壊する程の膨大な量の科学兵器や先進的な兵器の開発をして装備し、それに対抗する為の開発競争の嵐が世界中で巻き起こり、何時この世が崩壊してもおかしくない状態になって居るが、本来なら、何より先に人を救けようとする誠の理によって我が身が立つという共存共栄の天理を無きものにし、人が人としてより安心安全に生き抜く為には、何事も神の思惑に従わなければならないというただ一つの理を軽んじる事によって、人々の心は救けたいばかりの真実誠の神の思惑から遠く離れて居るが、そのようにして日一日と破滅に向かう世界中の心を、速やかに洗い切って、心のゆとりあふれる安心安全な神の世界を通してやる為の、大きな順序の理を話し掛けると言うのや。)

 

さあ/\心鎮まりていつの/\、今の今の、さあ/\流儀々々、さあ/\何の流儀/\/\、さあ/\前々以てどういう事も話掛ける/\、どういう事を話掛ける。

さあ/\世界中の理、大きな一つの理を知らそ/\/\。

 

〈さあ/\自分達の思い通りに世の中を支配しようとする悪しき心が鎮まりて、真の世界平和が訪れるのはいつの/\事かと思うであろうが、皆々の心に澄み切った真実さえ定まれば今の今の直ぐの事であって、さあ/\その為の流儀々々〈信仰のしかた、道の運び方〉次第だと言うのであり、さあ/\何の流儀/\/\かと言うなら、さあ/\前々の教祖ひながたの道を以てどういう事も治まると話し掛ける/\のであるが、人間からしてみれば、そのような事で世界が治まるとは容易に思えず、神様は一体どういう事を話し掛けて下さるかと思うであろう。

さあ/\皆々が自ら求めて胸の掃除の道を運ぼうとする誠の理を受け取って、どうにもならなくなった世界中の悪理を速やかに片付け、安心安全な神の世界に改めるという、大きな一つの理を知らそ/\/\と言うているのや。)

 

これまでという、何処の何処其処にどういう理がある。

どういう事も知らそ/\。

これまでというは、いずれの国なら/\、さあ/\よう/\の道なら、ほんに成程という。

(これまでというは、世界中を巻き込んだ大きな戦争や、一部の独裁体制を貫く為の無慈悲な粛清や強奪に明け暮れていたが、何処の何処其処にどういう理〈なぜそのような悲惨な事が起きるかという元の理〉があるかという事は、誰も分からなかったであろう。

どのような理も速やかに聞き分けようとする力があるなら、どういう事も知らそ/\と言うのや。

 

これまでというは、いずれの国の事なら/\その苦しみや痛みは他の者には分からず、解決法さえ分からなかったが、さあ/\互い救け合いの澄み切った心に改める為のよう/\の道なら、皆々の誠を受け取って、思い通りの世界に成るよう神が働くから、ごく自然に悪は成り立たなくなるのであって、ほんに成程、神様が連れて通して下さる道は何処まで行っても結構に通り抜けられるのやなあ、という事が分かるように成るのやで。)

 

世界いずれの国の事なら、どういう事も知らそ/\。

さあ/\/\国の中のその中や。

さあ/\幾重の中その中分かる者もある、分からん者もある。

多くの理を知らそう/\。

いつの事やと思うなよ。

 

(世界のいずれの国の事なら他人事のようにしか思えないであろうが、そのような恐ろしい道を回避して結構な神の世界に改める為の、どういう事も知らそ/\と言うのや。

さあ/\/\それぞれが日々暮らす国の中の事であって、何もしなければ、その中でいずれ起きて来る恐ろしい事やで。

さあ/\幾重の間違いを重ねる人間の道の中の、その中の悪しき心をすっきり片付ける為の神の道であるという事を、分かる者もあるが分からん者もあるのや。

どんな事も教えて頂きたいと真に思うなら、もっともっと多くの理を知らそう/\と言うのやで。

本当にそんな事が起きるのかなあ、起きるとしたら何時の事やろうか等と、他人事のように思うなよ。)

 

長くの年限なれば、退屈をしたであろう。

長くの中にも思やん一つの理を見よ。

さあ/\国のためやと言うて尽す者もある、どういう事も思うて尽す者もある。

さあ/\明けるが早いか、見るが早いか、世界の一つの理を知らす。  

 

(悪しき心も善き心もしっかり受け取って、大きく返しをする為の長くの年限の道なれば、何時までも続く子供だましのような道に退屈をしたであろう。

同じ長くの道の中にも、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする誠の思やん一つによって、世界が救けられるという一つの理を見よ。

さあ/\人の為や道の為やと言うて尽す者もあるが、これまで積み重ねて来た山のような親不孝因縁を果たさせて頂きたいと思いつめ、末代までも身と心を供えさせて頂く理によって道の路銀とさせて頂き、それによって神様の思惑通りの道の実現の為に尽くさせて頂きたい、神様さえよければ自分の事はどうでもいいというように、どういう事も思うて尽す者もあるのや。

さあ/\そのような誠の理を受け取って神が働く事により、今の仮の道という大きな時旬の理が明けるが早いか、怖い恐ろしい大掃除の道の始まりを見るが早いか、神の思惑に従わなければ誰も皆人として生き永らえる事は出来ないという、世界治まりの一つの理を知らすのやで。)

 

今までは今という今、その早い事を見よ。

さあ/\、今まではさあ/\、一日の日がある/\と知らしたる処、年明けたら、えらい関がある。

越すに越せんというえらい関は、越すに越せんのその関は、皆んなの心で皆一つに皆寄せて越す。

 

(今までは、皆々の真の心を十分に表して、しっかりと受け取る為の心次第の自由な道であったが、今という今はもう十分に受け取った処であるから、明らか鮮やかな返しの道を始め掛けたら、その早い事を見よ。

 

さあ/\、今まではどのような事をしていても命ある限りは通れたが、さあ/\これから先は、何事も神の思惑通りに治めるという一日の日がある/\と知らしたる処であって、今の仮の道という大きな年限の理が明けたら、神の思惑に沿う事の出来ない濁り心の者は、すっきりと片付けられてしまうというえらい関があるのやで。

 

濁り心では越すに越せんというえらい関は、これから先は神の思惑通りに運ばなければ誰も通れないと知らす為の関であって、このままでは越すに越せんと知らす為のその関は、皆んなの心一つで通るのであって、どんな事も皆神の思惑通りに運ぼうとする誠一つに治まるよう、皆で心を寄せ合って越すのやで。)

 

さあ/\後も言う、先の事も言う。

さあ/\年が明けたらいつの月とも、これ知れん/\。

年が明けたら一日の日がある/\。

さあさあいかなる事も皆寄せる/\/\。

 

(さあ/\直ぐ後の道の事も言うが、もっと先の道の事も言うで。

さあ/\年〈仮の道という今の大きな時旬の理〉が明けたら、いつの月とも、これ知れん/\で。

 

・・・〈仮の道が明けたら、最終的な世界救けの道である処の本道に掛かって下さるが、滞りなく本道を完成させる為の、新しい一年の理を創め掛けて下さる。

一年は一月から十二月までで成り立つ順序の理であるが、その中の月は、一つ一つ区切りを付けて働いて下さる時旬の理であって、その中の、どういう月の理を以て創め掛けるか分からんで、と教えて下さるが、それは私達の心次第であると同時に、今までのような生ぬるい道では無いから、これが最後のチャンスだという、しっかりとした覚悟を持って掛かるよう、うながして下さる〉・・・

 

年が明けたら一日の日〈神様の思惑に沿えない勝手心、本道の邪魔になる濁り心を、この世からすっきりと片付ける一日の日〉がある/\と言うのや。

さあさあいかなる事も皆事前に教えて置いて、多くの澄み切った心を寄せる/\/\と言うのや。)

 

さあ/\やしきが狭い/\/\。

拡げようやないか/\。

あちらへ差し掛け、こちらへ差し掛け/\/\/\、幾重の道や。

あちらの道を拡げ、こちらの道を拡げ、いつ/\までも楽しみ、一つの理を見よ。

年の明けるのを待ち兼ねる/\/\。

たった一つの理を知らす/\/\。

(さあ/\多くの澄み切った心が寄るなら、やしきが狭い/\/\という事に成るであろう。

狭くなったら拡げようやないか/\。

あちらへ差し掛け〈真実誠の神様の道を上からかざして、皆々を神の道に寄り掛からせ〉、こちらへ差し掛け/\/\/\、幾重の道〈何度も重ねて教え導く道〉や。

神が表へ現れて、あちらの道を拡げ、こちらの道を拡げ、いつ/\までも続く永い楽しみの道を創め掛けるという、一つの理を見よ。

それを急ぎたい為に、年の明ける〈神様が自由自在に働いて下さる事の出来ない今の仮の道が終って、立て板に水のような、容赦無き世直しの道が創まる〉のを待ち兼ねる/\/\と言うのやで。

世界治める為の、たった一つの順序の理を知らす/\/\と言うのや。)

 

 

 

 

明治二十一年十二月二十五日(陰暦十一月二十三日)午前二時
刻限

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ/\話々、さあ/\たった一言の話/\/\。さあ/\一言話て置かねばならん/\。日々の処々、さあ/\急く処/\、さあ/\世界から急く処、これまでは多くの処あちらからもこちらからも、どういう事も皆、どうでも話一つの理を扱い来たる処、一日の日、まあ何人月々皆んな扱い来たる処、月々更わり、年々更わり、扱い皆んな扱い来たる処、存命中、さあ/\月々更わり、年々更わり、この話/\。さあ/\存命中々々々々々々、日々に急ぐ処仕事場々々々という。皆んなさしづどうでもこうでも、年限通り来たる処、今一時どう成ろうが、こう成ろうがと思うた日もあった。皆んな一時に寄せて、むん/\/\/\と言うた日もあった。そこで真実々々々々と言うて、一つの理を。さあ/\疑いもあろうまい/\。さあ/\、年限々々も、これに不足も、これあろうまい/\、疑いもあろうまい/\/\。中には半分々々々々という者もあろう。席々という、話掛けるも席、真実定めたるも席、真実定めたるも席。人間心もあろうまい、人間心の道もあろうまい。心の理と年限の理と、一つの理分かる/\。いずれの話も伝え。一つ理世界の理、何でやろうと言う。成程天然自然の理と言う。今の処は結構やと言う。まあ一つの話、席より聞きた理があれば、存命々々の折から話、よう聞き分けねば分かろうまい。皆んな言うて通りた一日の日、席と改め。これ一つどんな理も外ずす外ずさんも一つ心、多く出て来る処、世界の処より出て来る処々話掛け。前々あちらに何人/\/\、さあ/\こちらから何百人/\/\出て来る処、又日々の処、扱う処、見分け聞き分けて扱うてくれるよう。年限は言わん、心一つの理。さあ/\万人来れば万人の心、日々の処多くの理、諭し難くい/\。万人の中の理突く息引く息、これを幾重の理より聞き分け/\/\。日々の処聞き分け/\/\。日々取次の理、話の理、月日一つの理を以て理を以て、綺麗な一つの理を以て道や。濁った者がえらい道、澄んだ者は細い/\道。たゞ引く息一つで鮮やかという。日々の処/\、綺麗な心心は、細い道/\/\、濁った者はえらい/\道。さあ/\/\月日席より一つの理をさしづする/\/\/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\話々、さあ/\たった一言の話/\/\。

さあ/\一言話て置かねばならん/\。

 

(さあ/\必ず聞き分けなければならない真実の話々、さあ/\神でなければ人の運命を変える事は出来ないのやから、末永く生かされる事も出来ない程心を濁らせてしまった人間を救う為には、神が勇んで救けをするだけの澄み切った真実を定めなければならないという、たった一言の話/\/\をするで。

さあ/\速やかに世界一列を救けたいばかりの真実誠の神の話を聞き分ける事が出来ないなら、心通りの理が働いて、誰も皆人として生き永らえる事は出来ないという事を、一言話して置かねばならん/\と言うのや。)

 

日々の処々、さあ/\急く処/\、さあ/\世界から急く処、これまでは多くの処あちらからもこちらからも、どういう事も皆、どうでも話一つの理を扱い来たる処、 一日の日、まあ何人月々皆んな扱い来たる処、月々更わり、年々更わり、扱い皆んな扱い来たる処、 存命中、さあ/\月々更わり、年々更わり、この話/\。

 

(皆々が暮らす日々の処々というは、さあ/\それぞれの運命を狂わす濁り心を速やかに洗い切って、素直に神に従う善きひながたとなり、道の為世界の為に尽くすようと急く処/\であるが、さあ/\その原因は、世界中から、どうか一日も早く争いの無い平和な世界が訪れるよう救けて頂きたい、と急く処を神が受け取って、これまでは何も知らずに暮らしていた多くの処から、その為の道の台となる者を善悪取り交ぜてあちらからもこちらからも引き寄せたという事であって、どういう事も皆世界中に写し出して、世界中に承知をさせる為であるから、道に尽くす理を善きも悪しきもしっかり受け取って、しっかりと返しをする事によって明らかな道の台とすると言うのであるが、今のこの短い仮の道の間に尽くした理によってそれぞれの末代の運命が定まってしまうというのやから、どうでもこうでも澄み切った真実を定めて道の為世界の為に尽くして貰いたい、という話一つの理を扱い来たる処であるのや。

神の思惑通りの世界救けの道を創め掛ける一日の日というは、まあまあの真実を定めた何人かの者が、定められた時旬の理である月々の道の中を、これからは何事もみんな神様の思惑通りに運ばせて頂きたいと定めて扱い来たる処から始まるのであって、今一時の自分達の都合を捨てて教え通りの道を第一に運ぼうとする月々の理によって濁り心が綺麗な心の理に変わり、変わらぬ一つの心を以て教え通りの道を運ぶ年々の理が世界に写れば、どうでもこうでも世界中が皆同じ道を運ばなければならないという鮮やかな理に変わり、真実誠の神の道の扱いを世界中の皆んなが扱い来たるように成るという処が、世界救ける為の天然自然順序の理であるが、一日も早くその日を迎える為には、先ず一人先に立って、教祖存命中同様の真実誠のひながたの道を運ぶ理が第一であり、それによって与えられる心試しの道の中の、何時何時変わらぬ誠を受け取って神が働く為の長い苦しみの道の中を、定められた年限の間満足たんのう貫いて運んでくれるなら、その誠を受け取って神が働き、さあ/\道の中の者は皆々同じ道を運ばなければならないという鮮やかな月々の理に変わり、多くの者が、変わらぬ一つの心を以てひながた通りの道を運ぶ年々の理が世界に写れば、同じ一胎一種から産まれ出した世界中は皆同じ実の兄弟であり、同じ兄弟なら皆々同じ道を運ばなければならないという鮮やかな兄弟一つの理が働く年々の理に更わり、素直に聞き分ける事が出来ない悪しき心は跡形無く片付けられ、残された者が皆同じ道を運ぶ事によって世界中の心が澄まされ、一列平等で、何処にも争いの無い安心安全な神の一列支配の世界に改まる、というこれだけの話/\であろう。)

 

さあ/\存命中々々々々々々、日々に急ぐ処仕事場々々々という。

皆んなさしづどうでもこうでも、年限通り来たる処、今一時どう成ろうが、こう成ろうがと思うた日もあった。皆んな一時に寄せて、むん/\/\/\と言うた日もあった。

そこで真実々々々々と言うて、一つの理を。

さあ/\疑いもあろうまい/\。

 

(さあ/\教祖存命中々々々々々々の胸の掃除の道が、末永く人として生かされる為のたった一つの救け道であって、それを一日も早く運んで心を澄まし、多くの者が、勇んで神の道を運ぶ姿を世界中に写し出すようと、日々に急ぐ処を真実誠の神の仕事場々々々というのや。

何事もみんなさしづ通りに運ばなければ通るに通れん日が来るから、どうでもこうでもひながたどおりの道を運んで澄み切った心に改めなければならないと言いながら、長い年限の道を通り来たる処であるが、速やかに聞き分けて運んでくれる者も無いので、今一時の道がどう成ろうがこう成ろうがやむを得ないと思った日もあったのや。

たった一つの救け話を素直に聞き分ける事が出来ない皆んなを一時に寄せて、どうしてやる事も出来ない苦々しさの余り、神の心はむん/\/\/\すると言うた日もあったのやで。

そこで、今直ぐにでも澄み切った真実々々々々を定めて教え通りの道を運ばなければ、逃れる事の出来ない恐ろしい事態が次々と起きて来ると言うて、そこを逃れさせたいばかりの一つの理を伝えて来たのや。

さあ/\この後のわずか数年後から、弱い国々を救けようとする日本を起因とした大きな戦争が、日清戦争日露戦争第一次世界大戦第二次世界大戦というように、次から次と起きて来たという現実を見ればどんな疑いもあろうまい/\。)

 

・・・〈世界の代表として道に引き寄せられた私達が、速やかに世界救けたいばかりの神様の話を素直に聞き分けられない理によって、心通りの理が働き、神様が世界救けの為に勇み出て下さる事は出来なくなり、それによって、強国の植民地となって苦しむ弱いアジアの国々を救けようとする日本が、強国相手に次から次へと宣戦布告する事になってしまったという事実を知り、神様が働いて下されば、そのような事態を引き起こす悪しき原因は一夜の間にも片付けて下さるという誠天の理を一日も早く認識し、その為には、私達の心一つに世界の運命が預けられているという事実をしっかり承知し、今まさに第三次世界大戦の危機が差し迫っている中、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、後で後悔しなくても良いように、今一時の自分達の都合は後回しにして、教え通りの道を第一に運ばせて頂く真実誠の神様の道具となり、世界導く善きひながたと成って、万能の神様の御働きを世界に示さなければなりません〉・・・

 

さあ/\、年限々々も、これに不足も、これあろうまい/\、疑いもあろうまい/\/\。

中には半分々々々々という者もあろう。

席々という、話掛けるも席、真実定めたるも席、真実定めたるも席。

人間心もあろうまい、人間心の道もあろうまい。

 

(さあ/\どのような事も神が働けばこそであり、非力な人間には何も出来ないのやから、道の為世界の為なれば尚々神を勇ます理が第一であるが、神を勇ます為には、何処まで行っても人間の思うように成らない神の救け道に満足たんのう尽くす理も当然であって、これに不足をする心も、これをあざ笑う心もあろうまい/\、これまでは、神を勇ませて働かす程の誠の心を出す事が出来なかったから、これ程までに世の中が詰まって来たという現実を見れば、何の疑いもあろうまい/\/\。

多くの中には、それだけの話を聞いても疑い心半分々々々々という者もあろう。

真実誠の神の思惑を伝える理を席々と言うが、聞き分けたさしづの理をそのまま速やかに話掛ける理も席であり、それを速やかに聞き分けて澄み切った真実を定めたるも席であって、道の為世界の為神様の為なら、大切な家族よりも何よりも道が大事というたぐいまれな真実を定めたるも席であるのや。

道の為世界の為神の為を思い、ふと心に浮かんだ思案なら、濁り切った人間心は何処にもあろうまい、澄んだ心に浮かぶ神の思惑なら、濁り切った人間心の道は何処にもあろうまいと言うのや。)

 

心の理と年限の理と、一つの理分かる/\。

いずれの話も伝え。

一つ理世界の理、何でやろうと言う。

成程天然自然の理と言う。

今の処は結構やと言う。

 

(道の為世界の為に尽くそうとする誠の心の理と、何時何時変わらぬ一つの心で尽くす年限の理と、それを受け取って返しをする時旬の理が来れば、素直な心を救けたいばかりの一つの理が分かる/\ように成るのやで。

素直な心を救けたいばかりの一つの理が分かるようになれば、いずれの難しい話も伝える事が出来るように成るのやで。

真実誠の神の思惑である一つ理は、速やかに世界中を救けてやりたいという真実誠の理ただ一つであるが、邪魔な濁り心を洗ってやる為の、何処まで行っても人間の思うように成らない苦しみの道ばかりが続けば、皆何でこんな事ばかり続くのやろうと言うであろう。

なれど、何処まで行っても人間の思うように成らない胸の掃除の道を満足たんのう治めて運ぶ理によって、段々と心が澄まされ、真実誠の神の思惑を段々と聞き分けられるように成り、どんな守護も喜んで受け取る事が出来るように成るのやから、成程の天然自然の理と言うのや。

今一時の処のわずかな苦しみの理に変えて、大きく先々を救けようとする道である事が分からないから、今の処は結構や〈私は未だ成人未熟でありますので、今の処はそのような苦しみの道を運ばせて頂く事が出来ません〉と言うのや。)

 

まあ一つの話、席より聞きた理があれば、存命々々の折から話、よう聞き分けねば分かろうまい。

皆んな言うて通りた一日の日、席と改め。

これ一つどんな理も外ずす外ずさんも一つ心、多く出て来る処、世界の処より出て来る処々話掛け。

 

(真に結構な道を運びたいと思うなら、まあまあの真実を定めてひながた通りの胸の掃除の道を運び、世界救けたいばかりの澄み切った神の思惑が心に治まるようになれば、思ってもみないような結構な末代の理が授かるという一つの話であり、席〈その為の天の道理を伝えて下さる理〉より聞きた理があれば、存命々々の折からの話〈世界救けの為の真実誠の道の台と成って尽くすべく、勇んでひながた通りの道を運ぶ事によって心を澄まして頂き、末永くその身を守り通す為の誠天の理を深く心に治めてこその道であるが、そうして一人先に立ち上がった理が、元のぢばの理によって世界中に写し出され、世界も同じ道を運ぶ事によって世界中が救けられ、世界の為に尽くしたこうのうの理によって、末代失う事の無い不思議な天のあたゑが授けられるという話〉ただ一つである事を、よう聞き分けねば分かろうまい。

道は教祖ひながたの道ただ一つであると、皆んなが口先だけで言うて通りて来た処がこれまでの一日の日であるが、これから先は、どんな事も席〈神様のさしづ通りに運ぶ理〉が第一であると改めるが善いで。

道はこれ一つ〈どんな事もさしづ通りに運ぼうとする誠の理ただ一つ〉であって、その為には、分かっても分からなくてもどんな理も受け取ろうとしてこそ道であり、理を外ずすも外ずさんも、どうでもこうでも神の思惑に従おうとする一つ心次第であるという事を、これから段々と多くの者が出て来る処や、世界中の処より出て来る多くの処々に話掛けるのやで。)

 

前々あちらに何人/\/\、さあ/\こちらから何百人/\/\出て来る処、又日々の処、扱う処、見分け聞き分けて扱うてくれるよう。

 

(前々から、一人先に立って教祖存命中同様のひながたの道を運び、澄み切った心に改めてくれさえすれば、その理があちらこちらへ写って、何人/\/\かの者が澄み切った真実を定め、さあ/\あちらこちらから何百人/\/\と澄み切った心を以て出て来る処の道であると伝えて居るが、その日を迎える為の真実誠の心定めの重大さ、又素直に神の思惑に沿おうとする日々のつとめの処や、教えられる誠天の理を重く扱う処を、十分に見分け聞き分けして扱うてくれるようと言うのや。)

 

年限は言わん、心一つの理。

さあ/\万人来れば万人の心、日々の処多くの理、諭し難くい/\。

万人の中の理突く息引く息、これを幾重の理より聞き分け/\/\。

 

(道に尽くした年限の理をどうこうとは言わんが、どうなろうともこうなろうとも道の為世界の為に尽くそうとする誠の心の一つの理は第一やで。

さあ/\万人が来れば万人の心の理があり、それぞれの心に合わせた日々のつとめの処や、定めて運ぶべき多くの理は様々であるから、諭し難くい/\と言うのや。

速やかに神が受け取って働く程の万人の中の真実誠の理というは、突く息〈どんな苦労も苦労と思わず、神様の思惑通りの道を突き進もうとする誠の精神〉と、引く息〈己の大事な心情を速やかに曲げて、無条件で神様の思惑通りの道を運ぼうとする誠の精神〉のみであるが、これを幾重の理より聞き分けるが善い/\/\と言うのや。)

 

日々の処聞き分け/\/\。

日々取次の理、話の理、月日一つの理を以て理を以て、綺麗な一つの理を以て道や。

濁った者がえらい道、澄んだ者は細い/\道。

たゞ引く息一つで鮮やかという。

日々の処/\、綺麗な心心は、細い道/\/\、濁った者はえらい/\道。

さあ/\/\月日席より一つの理をさしづする/\/\/\。

 

(神が勇んで働く日々の処というは、どれだけの大きな働きをしたかという事では無く、出来ても出来なくても、どうあろうとも道という理を貫き通した理であるという事を、しっかり聞き分け/\/\。

日々の道の取次の理というは、真実誠の神の話の理、速やかに世界一列を救けたいという月日一つの理を以て、速やかに聞き分けて実践する誠の理を以てこそ道であり、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする綺麗な一つの理を以て道と言うのや。

心の濁った者がえらい道〈どうする事も出来ない末代の果たしの道〉を運ぶのであり、澄んだ心の者は細い/\道〈結構な末代の理を授けて頂く為の、通り難い細々の道〉を運ぶのやで。

なれど、たゞ引く息一つ〈どんな時も、無条件で神の思惑に従おうとする速やかな心一つ〉で、どんな中も鮮やかと言うのや。

神が受け取って頂く日々の処/\、世界に写し出すべき綺麗な心心というは、何処まで行っても人間の思うように成らない細い道/\/\を満足たんのう治めて通る理ただ一つであり、それを聞き分ける事の出来ない心の濁った者は、先々通るに通れないえらい/\道を通るのやで。

さあ/\/\真実誠の月日の思惑を知らす席より、速やかに聞き分けて運ばなければ、必ず後で後悔するという一つの理をさしづする/\/\/\。)

 

 

 

 

明治二十一年十二月二十五日 午後九時
刻限御話

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ/\余の儀で非ず。だん/\話も詰め、その場/\の理は立てど、先ずよう聞いて置け。心の理というは今日もあれば明日もある。心の理はどういう心の理、明日の心の理思え。どんな事もくど/\諭してある。理を思え。分かる分からんの理をよう聞け。一度の理が生涯の理と諭してある。何でもの理を運ぶは一日の理である。どうでもこうでも、さしづ話の理を通らんならん。幾度の理、二度三度の理も、これまで通りたであろう。忘れたら尋ねるは、いつ/\までも尋ねてはどんならん。聞かん間はそのまゝや。見ん間はそのまゝや。どういう事も知って居る、又どういう事も、思て居る事も皆知ってる。何よの事も一日々々の理に分かり来る。一寸の席に気分の悪いのも、暫くどういうものであろうという者は、何かの処暫くの処、随分々々々々の理控え十分心を控え、これまでの話を聞いて通るよう。やれ頼もしやという日もある。どういう事も聞き分けてくれるよう。一日の日はどういう事も分かる分からんの理はあれど、それで通りて来た。清水一つの理が頼り、暖味一つが頼り。速やか一つの理を、互い/\/\に教え合い/\/\。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\余の儀で非ず。だん/\話も詰め、その場/\の理は立てど、先ずよう聞いて置け。

 

(さあ/\これから創まる新しい神の一列支配の世界に置いて、末永く人として生かされる為には、何事も神のさしづ通りに運ばなければならないと言うのであって、それ以外の儀は無いで。

だん/\とそれだけの理を悟らせて胸に治めさせ、結構な末代の道を通させてやろうとする神の話も詰めて来た処であるが、その場/\の理は立てゝ聞いて居るようであれど、素直に教え通りの道を運ぼうとする固い精神が定まらないから神が受け取って働いてやる事は出来ず、何時まで経っても真実誠の救け道が始まらないという事を、先ずよう聞いて置けと言うのや。)

 

心の理というは今日もあれば明日もある。心の理はどういう心の理、明日の心の理思え。どんな事もくど/\諭してある。

 

(心の理というはころころと変わるものであって、今日改める理もあれば、明日改め直す理もあるのや。

 

神が受け取って働くだけの真実誠の心の理というは、どういう心の理であるかと言うなら、明日の心の理〈明るい未来を迎える為に尽くす誠の理であって、世界中が、一列平等で互い救け合いの心を以て支え合う事が出来るよう、真実誠の道の台と成って尽くす理〉である事を思え。

 

どんな力によってこの世界が創め掛けられたか、その原因は何か、世界の実情は元の原因に沿っているか、このまま行けば先々はどうなるか、追い詰められた世界を救う道はただ一つ、一人一人が、長い年限神の思惑に反して来たむほんの根をすっきりと洗い切り、喜んで神の教え通りの道を運ぶ理より他は無いと、どんな事もくど/\諭してあるのや。)

 

理を思え。分かる分からんの理をよう聞け。一度の理が生涯の理と諭してある。何でもの理を運ぶは一日の理である。どうでもこうでも、さしづ話の理を通らんならん。

 

(人間は皆神のかしものであって、心一つが我がものであり、心通りの守護をすると言うて創め掛けた理を思え。

己を捨てて道の為世界の為神の為に尽くそうとする親孝心次第で、どんな理も分かる分からんの理をよう聞き分け。

これからは何事も神様の思惑に沿わせて頂こうと定めた一度の理が、生涯の理に定まると諭してあるのや。

速やかに理を聞き分けて、これからは何でも神様のさしづ通りに運ばせて貰おうと定めて運ぶ生涯の理は、真実誠の神の道の始まりとなる一日の理であるのや。

 

どうでもこうでも結構な道を運ぼうとするなら、何事もさしづの話通りの理を通らんならんのやで。)

 

幾度の理、二度三度の理も、これまで通りたであろう。忘れたら尋ねるは、いつ/\までも尋ねてはどんならん。聞かん間はそのまゝや。見ん間はそのまゝや。どういう事も知って居る、又どういう事も、思て居る事も皆知ってる。

 

(濁り切った胸の掃除の為の真実誠のひながたの道より他に受け取る理は無いと伝えて来た幾度の理、何処まで行っても人間の思うように成らない苦しみの道によって、長い年限積み重ねた悪因縁を払わなければならないと伝えて来た二度三度の理も、これまで皆通りたであろう。

忘れたら尋ねるは誠なれど、いつ/\までも尋ねてばかりではどんならんで。

どれ程の道を通ろうと、素直に神の言う事を聞かん間はそのまゝや。

どれ程の者であろうと、自ら求めて神の教え通りの道を運んでみん間はそのまゝや。

神というは、人々の前世や前々世もどういう事も知って居る、又先々の運命もどういう事も知って居る、今思って居る事も、明日定める真実の理も皆知って居るのやで。)

 

何よの事も一日々々の理に分かり来る。一寸の席に気分の悪いのも、暫くどういうものであろうという者は、何かの処暫くの処、随分々々々々の理控え十分心を控え、これまでの話を聞いて通るよう。やれ頼もしやという日もある。どういう事も聞き分けてくれるよう。

 

(人間には見えない真実の理も分かる日が来るのであって、この世の創め出しから先々に至る何世の事も、これからは何事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうと固く定めた一日々々の理によって、分かり来るのやで。

一寸やそっとではない重大な神の思惑を諭す席に気分の悪い〈心地よく素直に聞き分けられない〉のも、長い間神の思惑に沿えなかった親不幸因縁が邪魔をしているからであるが、又心地よく聞いたとしても、今しばらくの処はそれだけの理を速やかに実践する事が出来ず、どういうものであろうかというような疑い心半分の者は、何かの処も暫くの処も、随分々々々々の理〈はなはだしい思いや、派手な事〉を控え、十分に勝手心を控えて、これまでの話を忘れてはならない大切な理だと思って聞いて通るよう。

分かっても分からなくても一生懸命心に治めて通る誠によって、心通りに治まる日が来るのであり、やれ頼もしやという日もあるのや。

容易に理解出来ない難しい道だと思っても、どういう事も真実誠の救けの理だと思って聞き分けてくれるよう。)

 

一日の日はどういう事も分かる分からんの理はあれど、それで通りて来た。清水一つの理が頼り、暖味一つが頼り。速やか一つの理を、互い/\/\に教え合い/\/\。

 

(これからは、何事も神の思惑通りに運ばせて頂こうと定めた一日の日は、世界中に同じ心を治めさす為の真実誠のひながたと成るのやから、速やかに神の思惑通りの道を運ぶ事が出来るよう、澄み切った神の心を貸すと言うのであるが、神の心を貸し与えて貰っても、一時の処はどういう事も分かる分からんの理はあれど、朝に夕に神の思惑を尋ねさえすればふと心に浮かばすのであって、皆それで、貸し与えられた神の心と照らし合わせて真実を悟り取り、神の思惑通りの道を通りて来たのやで。

何時如何なる時も道の為世界の為に尽くそうとする清水一つの理が頼りであるが、一時の処は判然としない暖味一つの道の中から、真実を悟り取る誠が頼りに成るのやで。

速やかに神の思惑に従おうとする誠によって神の心を貸し与えられ、世界導く真実誠の道の台と成って尽くす事が出来るという一つの理を、互い/\/\に教え合い/\/\するのやで。)

 

 

 

 

明治二十一年十二月二十五日 午後十一時三十分
刻限御話

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ/\/\一寸々々長らえて/\、何の事とも分かろまい/\/\。ようこれを聞いてくれ/\/\。細い/\、長い/\/\、さあ/\だん/\一つ/\の説いたる話、たった一つ理、深き処の一つの理、浅い処の一つの理、さあ/\高い所にたった一つの理が分からん。どんな事もたった一つの理、低い所にも一つの理。難し事は言わん。たった一つ理、難し事は言わん。どんな事も一つの理、どんな者でも一つの理。さあ/\あちらが司や、こちらが司やと言うた処が、たった一つの理。さあ/\伝えてくれ。深き中の深い中、どれだけの中でも伝え一つの理、さあ/\世界は腹の立つのも、怒るのも、たった一つの理。さあ/\聞くなり直ぐに見える、たった一つの理。さあ/\皆々あちらへもこちらへも一つの理知らし、これが皆深い中や/\。一寸知らし置く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\/\一寸々々長らえて/\、何の事とも分かろまい/\/\。

 

(さあ/\一寸の油断も出来ない滅亡の淵にはまり込んだ人間世界を速やかと救ける為には、皆々が、皆々の濁り切った胸の掃除の為のほんの一寸の苦しみの道を、一寸の間運んで澄み切った心に改め、世界導く真実誠の道の台と成って尽くすより他は無いが、そうして世界救けの為に尽くしたこうのうの理によって末代失う事の無い不思議な天のあたゑを授けられ、永らえて/\楽しんでくれと言うのであるが、素直に神の話を聞き分けようとする誠が無ければ、何の事とも分かろまい/\/\。)

 

ようこれを聞いてくれ/\/\。

 

(例え分からなくても、後で後悔しない為にようこれを聞いてくれ/\/\と言うのや。)

 

細い/\、長い/\/\、さあ/\だん/\一つ/\の説いたる話、たった一つ理、深き処の一つの理、浅い処の一つの理、さあ/\高い所にたった一つの理が分からん。

 

(人々の運命を狂わす山のような悪因縁をすっきりと洗い切る為の細い/\苦しみの道〈余分な汚れを寄せ付けないきれいな道であって、長い年限の間積み重ねた悪因縁を洗い切る胸の掃除の道〉を、長い/\心を持って長い年限満足たんのう治めて運ぶ理によって、さあ/\段々と胸の掃除がされて結構な先々の理が治まるという事を一つ/\の天然自然順序の理を以て説いたる話であるが、何もかも神に任せて神の思惑通りに運びさえすれば恐れるものは何もないというたった一つの理を、一人でも多くの者が持ち運ぶ為にはどういう事をすべきかという深き処の一つの理が、義理や人情を第一に立てゝ持ち運ぶ浅い処の一つの理によって治まらないが、さあ/\その原因は、道の中の高い所の者に、何事も神の思惑通りに運ばなければ道に成らないというたった一つの理が分からんからやで。)

 

どんな事もたった一つの理、低い所にも一つの理。

 

(どんな事も神の思惑に沿おうとしなければ神が働けないというたった一つの理を、人間の理ばかり後生大事に持ち運ぶ高い処に押されて多くの者が実践出来ないから、そのような残念な道を改める事が出来ないのだが、そのような道を速やかに改める為には、決して高い処を恐れる事なく、神を信じて神のさしづ通りの道を貫こうとすれば、速やかに神が働いて低い所にも十分な理を働かすという一つの理が分からんからやで。)

 

難し事は言わん。

 

(神の理を第一に立てゝ運ぶなら速やかに神が働くと言うのであって、非力な人間の力でどうせいこうせいというような難しい事は言わんで。)

 

たった一つ理、難し事は言わん。

 

(人間の理に押される事無く神の思惑通りの道を運ぼうとすれば、どんな力もはねのけて安心安全に神が連れて通すというたった一つ理を諭すばかりであって、後先を心配しなければならないような難しい事は言わんで。)

 

どんな事も一つの理、どんな者でも一つの理。

 

(どんな事も神が働けばこその一つの理であり、素直に聞き分けて運ぶ誠さえあれば、どんな者でも明らか鮮やかな理を働かせてやろうという一つの理であるのや。)

 

さあ/\あちらが司や、こちらが司やと言うた処が、たった一つの理。

 

(さあ/\あちらが政府の役所や、こちらが国をつかさどる行政機関やと言うた処が、神が出て働けばどうする事も出来まいというたった一つの理であるのや。)

 

さあ/\伝えてくれ。

 

(さあ/\不可能という言葉は無い神の教えに従うなら、怖いものは何も無いという事を皆々に伝えてくれと言うのや。)

 

深き中の深い中、どれだけの中でも伝え一つの理、さあ/\世界は腹の立つのも、怒るのも、たった一つの理。

 

(深き道の中の深い中というは、どれだけの中でも真実誠の神の思惑を伝えようとする一つの理が最強であり、さあ/\世界は腹の立つのも、怒るのも、神がそのような残念な心を速やかに排除するだけの、澄み切った精神を出す事が出来ないからというたった一つの理であるのや。)

 

さあ/\聞くなり直ぐに見える、たった一つの理。

 

(さあ/\真実誠の神のさしづ通りの理を言うなり聞くなり、明らか鮮やかな神の働きが直ぐに見えるという、たった一つの理であるのや。)

 

さあ/\皆々あちらへもこちらへも一つの理知らし、これが皆深い中や/\。

 

(さあ/\皆々が、勇気を出してあちらへもこちらへも真実誠の神の思惑である一つの理を知らしてくれるなら、速やかに神が働いて神の思惑通りの道が治まるのであるが、これが皆深い道の中の深いつとめに成るのやで/\。)

 

一寸知らし置く。

 

(速やかに神が勇み出て働くだけの誠天の理を、一寸だけ知らし置くで。)

 

おさしづは宝  刻限中心編・明治二十年

 

明治二十年三月四日(陰暦二月十日)
刻限

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何も分からん、分からん中より一寸始め掛ける。さあ何を聞くやら何を見るやら分からん。何を聞いても見ても、一寸も心に掛けるやない。皆神の働き。よう聞き分けるがよい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

(この世の元始まりの原因や差し迫った世界の現実は何も分からん、人間の力ではどうする事も出来ない未来や、世界治まる天の道理も全く分からん中より、一寸やそっとでは無い真実誠の世界救けの道を始め掛けるで。

さあこの世を創め掛けた元の神が、二度と狂う事の無い一列ろくぢの世界を拵える為にする事ばかりやから、何を聞くやら何を見るやら分からんで。

何を聞いても見ても皆神が、確かな先々を見抜いてする事ばかりやから一寸も心に掛けるやないで。

どんな事が有っても、皆真実誠の神の働きである。

どのような事も先々を救けたいばかりの真実誠の神の働きであるという事を、よう聞き分けるがよい。)

 


(暫く刻限過ぎて大声にて、ワツと二声あげ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\身の内にどんな障りが付いても、これはという事がありても、案じるではない。神が入り込み、皆為す事や。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

(さあ/\身の内にどんな障りが付いても、又これは最悪の事に成ったなあというような事がありても、後で必ず喜べるような真実誠の救けをして居るのやから、案じるではないで。

神が体内へ入り込み、皆を救ける為に為す事ばかりやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月十一日(陰暦二月十七日)午後七時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\聞いてるか、聞き分けるか。世界は広い。広い世界の元なれば、広いだけの事を為さねばならん。さあ/\種苗、苗代は、元のぢば。修理肥は誰がする/\/\/\。遠い所より種を蒔きに来る。種を蒔いたら肥えをせねばなろまい。これをよう聞き分け。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(さあ/\澄み切った心を出して聞いてる居るか、鮮やかに聞き分ける事が出来るか。

色々な心の者が暮らす世界は広い。

広い世界を救ける道の元なれば、どんな者も連れて通る為の広くて大きな道を拵えるだけの事を為さねばならんで。

さあ/\今一時の結構ばかり求める残念な心を改めて、たった一つの救けの理である苦労艱難の道を運び、運んだ理を真実誠の種として埋めて置けば芽が出て苗と成る、苗を育てるには苗代が居る、苗代は所々の教会の理ではあるが、教会というものは、世界のひながたと成って尽くすべき元のぢばと、同じ息一つのものでなければ神が働けないであろう。

又苗が出来ても修理肥をしなければろくなものは出来ないが、修理肥は誰がする/\/\/\か、修理肥は神がするのであって元のぢばより流れ出るものであり、世界救けの為のひながたと成って尽くそうとする皆々の誠の心に修理肥をするのやで。

そやから、この道に引き寄せられた者は皆遠い所より真実誠の種を蒔きに来るのや。

種を蒔いたら肥えをせねばなろまい。

真実誠の種を蒔いて修理肥をして貰い、道の為・世界の為に尽くす道がたった一つの世界治まりの理であって、これだけの道である事をよう聞き分けて置け。)

 

 

 

 

明治二十年三月十一日(陰暦二月十七日)午後十二時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

内も世界も十分と思うであろう。さあ/\始め掛ける/\。どえらい山がある。ろくぢ/\という事も聞かせてある。山を刳り抜かねばろくぢでない。さあ/\刳り抜くで/\。それ/\へも伝えて置かねばならん。よう聞き分けて、じいとして見て居るがよい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

(今はもう何不自由の無い世界になって、内も世界も十分であると皆思うであろう。

さあ/\それは嵐の前の静けさであって、実際の処世界は壊滅寸前であり、今直ぐにでも元の泥海に還さなければならない程濁り切ってしまった処である、そこを一旦踏み止まって、末代までも続く神の一列支配の世界に改める為の、真実誠の救け一条の道を始め掛ける/\と言うのや。

その前に、どうしても取り除かなければならないどえらい山がある。

世界治まる理は皆ろくぢ/\という事も聞かせてある。

濁り切った人間支配の道理をすっきりと取り除き、隅々まで理の行き渡る明らかな神の世界に改める為には、高い山を刳り抜かねばろくぢでないのや。

さあ/\すっきりと刳り抜くで/\。

それ/\へも、高い心を出さんよう、低い心を出して神にもたれ付くようと伝えて置かねばならん。

神の話をよう聞き分けて、じいとして、自由自在の神の働きを見て居るがよい。)

 

 

 

 

明治二十年三月十五日(陰暦二月二十一日)午後九時
刻限御話

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さあ/\急がしい/\。掃除や/\。あちらに一寸、こちらにもそんな事あるかいな、と、思て居る。違うで。さあ掃除や。箒が要るで、沢山要るで。使うてみて使い良いは、いつまでも使うで。使うてみて、使い勝手の悪いのは、一度切りやで。隅から隅まですっきり掃除や。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(さあ/\急がしい/\。

世界中の胸の掃除や/\。

そんな話を伝えても、あちらには一寸した疑い心があり、こちらにもそんなおかしな事があるかいな、と、思て居る者がある。

そんな濁り心でも通れるような今の道が、何時までも続くと思う心が違うで。

さあそんな残念な心をすっきりと掃除すると言うのや。

その為には箒〈神様のさしづ通りの道を実際に運んで神様の深い思惑《天理》を知り、それを多くの人を救ける為の宝として身にまとい、明らか鮮やかな理を働かす事が出来るように成った者〉が要るで、沢山要るで。

一度使うてみて、無条件で神の話を聞き分けようとし、神のさしづ通りの理を人に伝えようとする使い良い道具は、いつまでも使うで。

使うてみて、容易には濁り心を捨て切れず、勝手な人間の理ばかり持ち出すような使い勝手の悪いのは、一度切りやで。

道の中から世界中まで、隅から隅まですっきりと掃除をしなければならないのや。)

 

 

 

 

明治二十年三月十六日(陰暦二月二十二日)午後二時
刻限御話
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さあ/\この世に機械が悩んで居る。米も沢山、水車も沢山ある。ありながら、どうも機械が揃いない。それで、どうも白米にする事が出来ん。機械が揃いなけねば、一人の機械も使う事出けん。それ/\へ身の内障り付けてある。水も沢山、どうで白米にせん事には喰べさす事が出来ん。こゝをよう聞き分けて、たんのうしてくれねばならん。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

(さあ/\この世には数知れぬ多くの機械があるが、神の思惑・天の道理を伝える為の神の機械〈用木〉そのものが、固い精神を定めて胸の掃除の為のひながたの道を運ぶ事が出来ない為に澄み切った天理を心に治める事が出来ず、天に育てて貰う事が出来ないから、人間の理に縛られたまま悩んで居る。

米〈数々の神様の守護〉も沢山、水車〈それを与えて頂く為の天理〉も沢山ある。

あらゆるものが十分有りながら、どうも神の機械だけが揃いない。

それで、どうも白米〈誰もが喜んで頂ける結構な守護〉にする事が出来ん。

真実誠の神の機械が揃いなけねば明らか鮮やかな理を働かす事は出来ず、明らか鮮やかな理を働かす事が出来なければ、一人の機械さえも十分に使う事が出けんと言うのや。

その残念の理をそれ/\へを知らして、速やかに心を改めさそうとして身の内に障りを付けてあるのやで。

水も沢山あり、十分な栄養素を含んだ玄米も沢山有るが、どうで、誰もが美味しく食べれる白米にせん事には多くの人に喰べさす事が出来んて゛あろう。

こゝを〈食べ難い玄米の中に人間が健康に暮らす為の万能の栄養素が含まれて居るのと同じように、通り難い道の中にこそ真実誠の救けの理が有るという事であり、何時まで経っても真実定めて胸の掃除の道を運べないその身を救ける為に、逃れられない一時の身上の理を与えて下さって残念な胸の掃除をして下さり、その中を満足たんのうして運ぶ理を道の為・世界の為に尽くすひながた同様の理として受け取って下さって、末代までも失う事の無い結構な守護をして下さるという理を〉よう聞き分けて、満足たんのうしてくれねばならんのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月十六日(陰暦二月二十二日)午後八時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\始め掛けた/\。六年の間、六年以前より道筋、どのような事もあったであろう。何でや。天理王命の旗をあちらこちらに立て、何と変わるもの。一人も寄せ付けなんだ日もあった。又黒衣を着せた日もあった。実が誠か、誠が実か。見えねば分かるまい。そこで得心が行たやろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

(さあ/\世界中が待ち望んでいる真実誠の救け一条の道を始め掛けた/\で。

澄み切った真実を定めて道の為世界の為に尽くそうとする六年の間の理を受け取って、それぞれが運ぶべき末代の道の理を定めてやろうとするのであるが、そこに至る六年以前よりの道筋によって、どういう六年の道を連れて通すかが定まったのであるから、六年以前にはどのような事もあったであろう。

これ程苦労しなければならないのは何でやろうと思うような事があるであろう。

この道の始まりには、天理王命の旗をあちらこちらに立てゝ道行く人に神名を流したが、誰も相手にしてくれなかったというのに、年限が経って理が替われば何と変わるものか。

何もかも尽くし果たして伏せ込んだ真実誠の種を大きく育てる為に、一人も寄せ付けなんだ二十年の日も有ったであろう。

又、人の笑いに耐えながら真実尽くす理によって蒔いた種を大きく育てる為に、似合わぬ黒衣を着せた日も有ったであろう。

堪えて貫こうとする実が誠に成るのか、定まった先々の誠の理が今運ぶべき実の道に成るのか。

道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の種を蒔いて埋めて置き〈何の実りも無い苦しみの道を通させて頂き〉、その中を満足たんのう貫いた二十年の理が治まればこそ、どれだけ大きな理.になって還ってくるか分からんという事は、その日が来て、何もかもが見えて来ねば分かるまい。

そこでこれまでの道を振り返ってみれば、苦労をすれば、苦労をした分だけ大きな理に成って還って来るのやなあと、得心が行ったやろう。)

 

 

 

明治二十年三月十六日 午後十一時
刻限御話

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さあ/\変わる/\。今まで弱き者が強くなる、今まで強き者が弱くなる。目に見えねば分かろうまい、離れては分かろうまい。傍にありても敵うまい。月が更わればころっと変わる。弱い者が強くなる、強い者が弱くなる。そこで分かる、という事を知らして置く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(さあ/\これからは、色々な事が変わる/\と言うのやで。

今までは何の力も持たず、黙々と神のさしづ通りの道を運んで来た弱き者が強くなる日が来るのであって、今まで大きな力を持って思い通りに人を支配して来た強き者が弱くなる日が来ると言うのや。

いずれはそんな日が来ると分かっていても、はっきりと目に見えて来ねば誰も分かろうまい、又それぞれの日々の道が、神のさしづから離れて人間の理ばかり持ち運ぶようでは、それではとてもこの先通れんと知らす為の、どういう恐ろしい事に成るかも分かろうまい。

どれ程のものや力が傍にありても、邪魔な濁り心を速やかに片付けようとする天の力には敵うまい。

新しい時旬が来て、月〈当分の間、全ての人間が運ばなければならない道の順序〉が更われば道がころっと変わるのやで。

道が変われば、今までさしづ通りの道を運んで来た弱い者が、これからは全ての者がそうして運ばなければ通れんと知らす理の働きによって強くなるが、今まで思い通りに人を支配して来た強い者が、要らなくなったむさくろしいものを速やかに片付けようとする理の働きによって弱くなると言うのや。

そこでよく思案をしてみれば、元々から道は皆一列平等であって、一先ず馬鹿になってどれだけ道の為世界の為に尽くしたかが問題であり、誰も皆、濁り切った人間思案を捨て切って神の思惑に従おうとしなければ通れん道である事が分かる、という事を知らして置く。)

 

 

 

 

明治二十年三月十七日(陰暦二月二十三日)午後三時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

治めるで/\。いかなる事も今までや、どういう事も今までや。世界から出けて来る事なら、是非はあるまい。扉を開いて出て居る。見ても聞いても案じるでない。皆神の働きやで。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(さあ/\これからは、あらゆる事が神の思惑通りに成るよう治めるのやで/\。

いかなる事も、人間の思い通りにする事が出来たのは今までだけや、どういう事も今までだけやで。

道の中だけでは無く、世界中から出けて来る事なら是非はあるまい〈世界中から出来て来る事なら、もうすでに世界中の大掃除が始まったという事であって、どうしても神の思惑に従う事の出来ない濁り心は、皆綺麗に片付けられてしまう時旬に入ったという事であるから、どうしたら良いかこうしたら良いか等と、勝手な人間の理を出して話し合って居る暇は無いであろう〉。

令和という新しい時代を迎えて、思ってもみないような恐ろしい事が次々と起こって来るのは、一時の苦しみの理に代えて世界中の胸の掃除をしてやり、素直に神の話を聞き分けられる澄み切った心に改めてやろうとして、神が扉を開いて出て居るからやで。

澄み切った心に改めさせて、段々と神の話〈天理〉を聞き分けさせ、聞き分けて心に治めた天理に守られながら、安心安全に連れて通してやろうとしているからこそ、自ら澄み切った真実を出して、これからは何事もさしづ通りに運ばせて頂きたいと定めさえすれば、何を見ても聞いても案じるではないと言うのや。

どういう事も皆救けたいばかりであって、世界中の可愛い我が子を、末代までも結構に連れて通してやりたいという真実誠の神の働きなんやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月十七日(陰暦二月二十三日)午後四時
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さあ/\治めにゃならん/\。何処も彼も皆すっきりと治める。どのような事も、見るも聞くも皆治める。どのようなさしづ聞くも、神のさしづ聞くと思わねばならんで。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(さあ/\どうにもならなくなってしまった世界中を速やかと救ける為には、何事も神の思惑通りに成るよう治めにゃならん/\と言うのや。

世界中の隅から隅までも救けてやりたいから、何処も彼も皆すっきりと神の思惑通りに治めるのやで。

どのような事も皆真実誠の神の働きであって、どんな事を見るのも聞くのも、皆々に結構な末代の道を通させようとして治めるからや。

又どのようなさしづを聞くのも、人間の力ではどうにも通り抜けられない処を、安心安全に連れて通して貰う為の、神のさしづを聞くのだと思わねばならんで。)

 

 

 

明治二十年三月十七日 午後七時
刻限御話

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――さあ/\今までというは、仕事場は、ほこりだらけでどうもこうもならん。難しい難しい。何も分からん。何も分からんではない、分かってはある。なれどもほこりだらけや。さあ/\これからは綾錦の仕事場。錦を仕立てるで。こゝ暫くの間は、今日は食事が味が無いという日もある、又進む日もある。あちらもこちらもほこりあっては、錦の仕事場にならん。さあ、すっきりとしたる仕事場にするのやで。綾錦の仕事場にはならん。さあ、すっきりとした仕事場にするのやで。綾錦の仕事場に仕立てる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

さあ/\今までというは、仕事場は、ほこりだらけでどうもこうもならん。難しい難しい。何も分からん。何も分からんではない、分かってはある。なれどもほこりだらけや。

 

(さあ/\今までの道というは、人間の勝手な道理ばかりがまかり通る人間の道であったから、澄み切った神の思惑を伝える為の神の仕事場は、ほこりだらけでどうもこうもならんと言うのや。

 

このままでは、世界中を導く為の多くのひながたの理は育たない。 本来なら、いずれ皆々が運ぶであろうひながたの道を世界中に写し出して、同じ一胎一種から産まれ出した世界中は皆同じ兄弟であり、同じ兄弟なら皆々同じ道を通らなければならないという兄弟一つの理を働かせる事により、否応なく世界中を連れて通して胸の掃除をしてやらなければならない。 それが出来なければ、肝心な世界救けの道は成り立たず、その為に引き寄せられている皆々も、どうにもならない事になってしまう。 そこを解決する道はただ一つであって、皆々が誠の心に目覚めて、どうか私の胸の掃除をして頂きたいと自ら願い出る事により、たった一つの救けの理である胸の掃除の道を連れて通してやり、世界導く為の善きひながたと成って尽くすより他には無いのだが、それだけの事を伝えるのが難しい難しいと言うのや。

 

自ら求めて出る誠の心を受け取って、心通りに神が連れて通す胸の掃除の道がたった一つの救けの理であるが、自ら願い出なければ神が働いてやる事が出来んという事は、人間の心通りに連れて通すと定めたかしものかりものの世界であるからだ、という事が分からんから、何も分からんと言うのや。

 

なれど何も分からんではない、教祖ひながたの道より他に道は無いという事は、皆分かってはあるのや。

なれども、ほこり〈口先ばかりで真剣に神様に従おうとしない嘘心、聞いて聞かぬふりをする悪心、日々丹精尽くして救けて下さる恩を恩とも思わない哀れな心〉だらけや。)

 

さあ/\これからは綾錦の仕事場。錦を仕立てるで。こゝ暫くの間は、今日は食事が味が無いという日もある、又進む日もある。

 

(さあ/\この道が始まって以来、もうすでに百八十年以上もの長い年限が経って居るが、人間が、自分の力で自分の心を改める事は出来なかったのは明らかであり、それがはっきりと表れて来たからこそ、これまでの道を改めざるを得ないのであって、もうこれからは人間の思い通りの道を通させる事は出来ない。これまでの道を改めて速やかに世界中の胸の掃除をする為には、神が神の思惑通りに支配する神の一列支配の世界に改めるより他は無く、その為には、神の思惑に従う事の出来ない悪心はすっきりと取り払って、澄み切った綾錦の仕事場〈世界中の人間の見本と成る綺麗な心、どんな事も神様の思惑に沿わせて頂こうとする誠の心が寄り集う神の仕事場〉にすると言うのや。

 

一点の曇りも無いきれいな神の仕事場に改める為に、これから多くの錦を仕立てるで。

その為には、皆々の心の濁りを速やかに洗い切らなければならないのやから、こゝ暫くの間は、今日は食事が味が無い〈生存の為に必要な栄養分を頂く事が食事の理であるが、大難を小難に替えて守護して下さる日々の道は、人間か生きる為に最も大切な食事の理でもある。濁り切った心の大掃除の為に、思ってもみないような恐ろしい事が次々と起こって来るこれからの日々の道の中では、生きている心地も薄れ、物事のおもむきを感じている余裕は無い〉という日もある、又進む日〈神様の誠真実に包まれている事を改めて感じ、心からお礼を申し上げる日〉もあるのや。)

 

あちらもこちらもほこりあっては、錦の仕事場にならん。さあ、すっきりとしたる仕事場にするのやで。綾錦の仕事場にはならん。さあ、すっきりとした仕事場にするのやで。綾錦の仕事場に仕立てる。

 

(これから明らか鮮やかな胸の掃除に掛かるという事は、あちらにもこちらにもほこりがあっては、澄み切った神の思惑が人々の心に治まらず、錦の仕事場にはならんからやで。

さあ、濁り切った人間心は皆綺麗に片付けて、すっきりとしたる神の仕事場にするのやで。

何時まで経っても人間の理ばかり持ち出すような残念な心を一人でも残して置いたら、綾錦の仕事場にはならんのや。

さあ、そんなむさくろしい心は皆きれいに片付けて、すっきりとした神の仕事場にするのやで。

世界中の胸の掃除をする為に、きれいな心ばかりが集まる綾錦の仕事場に仕立てると言うのや。)

 

 

 


明治二十年三月十八日(陰暦二月二十四日)夜
刻限御話
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さあ/\どん/\と車に積んで引き出すような話やで。早いで/\。さあ/\何事と思うやない。大きな石をどん/\引き出す。あゝ/\/\こうであったか。難しい事言い掛ける。聞いたるまで分からんで、胸にしっかりと持って居よ。聞いたるまでは、刻限十分外すな。あちらより一本、こちらより一本。あちら幾本、こちらより幾本。それをちゃんと寄せて仕上げる。
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(さあ/\これからは、行き詰ってしまった世界中を救ける為に神が表へ出て働くという事は、世界治まる誠天の理を伝える神の道具を、どん/\と寄せ集めて、車に積んで引き出すというような話やで。

神が働きけたら早いで/\。

さあ/\何事が起きたかと、思うやないで。

何ものにも屈しない信念を持って、教祖ひながたの道を貫いて来た大きな石を、どん/\と引き出すと言うのや。

それによって、「明日からはをやが一はな出るほどに どんな事でもかやししてやる」 と教えられて居たのは、あゝ/\/\こういう事であったか、と分かるのやで。

そうしてどん/\と引き出した石が、難しい事を言い掛けるのや。

なれど聞いたるまででは誰もよく分からんで、たとえその場で分からなくても、いずれ聞き分けて胸に治まらなければこれから先は誰も皆通れないのやから、成程と承知が出来るまでは、何時までも忘れる事の無いよう胸にしっかりと持って居よ。

聞いたるまででは容易に治まらないが、末代までもその身を守り抜く誠天の理を心の奥底に治める為には、この刻限の理を十分に聞き分けて心から外すなよ。

決して外すまいという変わらぬ心で暮らしていれば、いつの日か心に治まるのが理であろう、そうして段々に育ってくる誠の用木が、あちらより一本、こちらより一本と出来て来るのや。

数えてみれば、あちらからは幾本も育ち、こちらより幾本も育つのやで。

それを皆ちゃんと引き寄せて、皆々の心通りの、世界一列救けの道に仕上げると言うのや。)

 

 

 

 

明治二十年三月十九日(陰暦二月二十五日)午前一時二十分
刻限御話
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さあ/\しっかり聞かねば分からん/\。分からん事は尋ね/\。尋ねにゃ分からんで。今までの長道中、道の事情によりて、まこと難渋な事もあり、情無いと思う事もあり、その中内々一度二度より、ほんに面白いというような事が無かったで無かったで。さあ/\よう/\よう/\の処道なれど、どうも一つが分からんによって、残念々々と言うて口説き詰め。このまゝでは、悧巧な子供もあり又鈍な子供もあり、このまゝでは楽しみが無い。仕事場と言うてあれども、言うて持ち込んだ。それ故に、やりたいものが沢山々々にありながら一寸かくれた。残念々々と言うのは、渡さにゃならんものが渡さなんだが残念々々。西から東へ、東から西へ、北から南へ、さあ/\尋ねに行かねば分からん事情。これから先の道は言うまでやない。
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さあ/\しっかり聞かねば分からん/\。分からん事は尋ね/\。尋ねにゃ分からんで。

 

(さあ/\末代までも皆々を結構に連れて通そうとする誠天の理を、何時何時までも離さんようと深く心に治める為には、今ここで直ぐに聞き分けなければ治まらないという真実の心を定めて、しっかり聞かねば分からん/\と言うのやで。

これから始める新しい神の一列支配の世界に置いては、何事も神の思惑通りに運ばなければ人として生かされる事も出来ないのやから、分からん事は、分かるまで尋ね/\て運ばなければならないのは当たり前であろう。

一寸先も見えない人間の心と、末代までも見通して本真実を諭す神の話では、天と地ほどの差があるから聞いただけでは容易に治まらない、それをしっかり心に治める為には、成程と承知の出来るような日々の道を通させて貰うと同時に、神が体内へ入り込んで、ふと心に浮かばせなければならない、そうして神に働いて貰う為には、真実の心を出して、どうか教えて頂きたいと言うて神に尋ねにゃ神が働けないのであって、何時まで経っても分からんと言うのや。)

 

今までの長道中、道の事情によりて、まこと難渋な事もあり、情無いと思う事もあり、その中内々一度二度より、ほんに面白いというような事が無かったで無かったで。さあ/\よう/\よう/\の処道なれど、どうも一つが分からんによって、残念々々と言うて口説き詰め。

 

(今までの長の道中は、真実誠の神の思惑も十分に分からない人間による人間支配の道を通させて来たが、その中を堪えて立ち上がって来る誠の理〈何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする真実誠の種を蒔いた上で、人の笑いやそしりに堪え、苦労艱難の道に満足たんのう治め、あらゆる人間の理に押される事なく神様のさしづ通りの道を貫いいて来る二十年の年限の理〉を受け取って、その心通りの道に改めてやろうとする神一条の事情により、まこと難渋な事もあり、情無いと思う事もありた、その中から立ち上がって来ようとする内々の者〈神様の思惑通りの道を実現させたい一心で、何もかも捨てて尽くそうとする内々の者〉は、神の話をたった一度や二度聞いた処より澄み切った真実を定めて立ち上がって来た処であるが、今日までは、ほんに面白いというような事が無かったで無かったで。

さあ/\この道を創め掛けて以来、もうすでに百八十年以上もの歳月が経ち、よう/\神が働いてやろうとする、よう/\の処の道なれど、いまだに多くの者が、どうも一つの道である事〈この道は世界一列救けの為の道である事は言うに及ばず、その為に引き寄せられた道の者は、その為に尽くさなければ何にもならないという事〉が分からんによって、残念々々と言うて口説き詰めているのや。)

 

このまゝでは、悧巧な子供もあり又鈍な子供もあり、このまゝでは楽しみが無い。仕事場と言うてあれども、言うて持ち込んだ。それ故に、やりたいものが沢山々々にありながら一寸かくれた。

 

(このまゝでは、真実誠の神の道を多くの者に伝える事も出来ないような処であるが、そんな多くの中には、神の力を身に染みて知り、神の思惑に沿おうとして何もかも捨てて立ち上がって来る悧巧な子供もあり、又他人事のようにして聞いている鈍な子供もありたが、このまゝでは、多くの子供が世界救けの為の真実誠の道の台と成って尽くす事が出来ないから、先々の楽しみが無いと言うのや。

この道は、たった一つの救けの理である胸の掃除の為の苦労艱難の道を満足たんのう治めて運ぼうとする誠の心に、心通りの結構な末代の理を渡す為の神の仕事場であると言うてあれども、教祖存命の頃は、度重なる迫害や教祖の監獄連行に堪えられず、これ以上教祖に苦労を掛けたくないと言うて、人間の思惑通りの道である処の、政府公認の道を持ち込んだであろう。

そんなものを持ち込んだ事によって、理不尽な社会の圧迫に堪えながら神の思惑通りの道を貫こうとする誠の理が治まらず、そんな苦しみの中を満足たんのう治めて通り抜けた二十年の理も治まらないから、治まった誠の理に与えるべき誠天の理を与えられず、それ故に、やりたいものが沢山々々にありながら道を変えなければならず、一寸かくれた〈何より先に皆々の心の成人《神様を信じ切り、あらゆる困難に堪えて神様の思惑通りの道を貫こうとする強固な精神の確立》を急がなければならない為に、皆々の心の綱である教祖の命を二十五年縮めた〉と言うのや。)

 

残念々々と言うのは、渡さにゃならんものが渡さなんだが残念々々。西から東へ、東から西へ、北から南へ、さあ/\尋ねに行かねば分からん事情。これから先の道は言うまでやない。

(残念々々と言うのは、素直に神の話を聞き分けて、天然自然に成って来る苦しみの道を満足たんのう治めて通り抜ける事が出来なかった故に、渡さにゃならんもの〈世界救けの為に最も大切なものであって、あらゆる困難に耐えて神様の思惑通りの道を貫こうとする誠の心を救ける為の天の理の数々〉が渡されなんだが残念々々と言うのや。

非力な人間の力では多くの人々の心の向きを変える事は出来ないが、神は何時でも自由自在である。度重なる迫害の中も、何としてでも親神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとする強い精神を以て二十年貫けば、その間に修理肥やしの理が十分に働いて十分に理が育ち、十分に育った理を神が受け取って、心通りの道を実現させてやろうとして働く事により、たった一つの人間救済の理である胸の掃除の為のひながたの道は、西から東へ、東から西へ、北から南へと広がる処であった。道なかばで人間の道を持ち出した事によって、神の思惑通りの道を通させてやる事は出来なくなり、世界中も荒れ狂ってしまった。人間の知恵を出して政府公認の道に進む前に、この場はどのように治めさせて頂いたらよろしいでしょうかと言うて尋ねるなら、どのようにしてでも教え導いてやる事が出来たが、何としても神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとする精神が定まらなかったから神は働けず、何時まで経っても真実誠の神の道は分からん事情であるのや。

これから先の道は、そのような大きな残念の理を積み重ねて来た者が、果たしの為の百五十年もの苦しみの道を通り抜けて心を改め、何もかも捨てて神の思惑通りの道を貫いて来る処の、新たな二十年の理を受け取った上で、今度こそ神が神の思惑通りの道を創め掛けるという事やから、誰であろうとも勝手な人間の理を持ち出す事は許されない、という事は言うまでやないで。)

 

 

 

 

明治二十年三月十九日(陰暦二月二十五日)午前五時
刻限御話
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さあ/\多く/\のその中に、今の道ほど偉い道、今の道ほど堅い道は無い。さあさあ今の話は皆今までの言い残りやで。今まではこの結構なる道を、まこと結構と思うて聞く者が無い。今までというは聞いたる者もあり、その場限りの者もあり、聞かぬ者もあり、そこで日が延びたのやで。世界では、どうやろうかこうやろうか、ぶっ潰れるであろうか、いや、そうではあろまいか。これではどうもならん、あれではどうもならん。もうやめようか、もう一つ行こうか、さあどうもならん。さあどうしよう。これ皆銘々の心からやでな。
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さあ/\多く/\のその中に、今の道ほど偉い道、今の道ほど堅い道は無い。さあさあ今の話は皆今までの言い残りやで。

 

(さあ/\多く/\の者が、破滅の瀬戸際に追い詰められた人間世界を速やかに救ける為の真実誠の道の台となって尽くす為にこの道に引き寄せられているが、その中に、何としても神様のお役に立たせて頂きたいという一心で、夫婦二人の命を天に供えた者がいる。妻は願い通りに引き取られ、夫はあまりにも神々しい我が子の命に引き換えて生かされ、最愛の家族を失った苦しみの道の中を、私のような者の願いを神様か受け取って下さった、長い人類史上に置いて一度しか無いこの重大な時旬に、このような道を通させて頂けるという事は間違い無く私は世界一の幸せ者だ、と、心の底から満足たんのう治める理によって心を澄ませて貰い、澄んだ心に、澄み切った神の心を貸し与えて貰い、そこで知る真実誠の神の思惑を一人でも多くの者に伝えようとしている者が居るが、そうして働く今の道ほど偉い道、今の道ほど堅い道は無いで。

さあさあそこで伝える今の話は、皆今までの話の言い残りやで。)

 

今まではこの結構なる道を、まこと結構と思うて聞く者が無い。今までというは聞いたる者もあり、その場限りの者もあり、聞かぬ者もあり、そこで日が延びたのやで。

 

(今まではこの結構なる救け道を、まことに結構な道だと思うて聞く者が無い。

今までの道というは、たった一つの救けの理である処の、濁り切った胸の掃除の為の苦労艱難の道を、どこか遠くの他人事のようにして聞いたる者もあり、又それが最も重要な道の理であると知っていながらその場限りの者もあり、又そんな事はとても私には実行出来ない難しい話だと言って始めから聞かぬ者もありたが、人間は皆神のかしものであって、心一つが我がものであり、どんな事も人間の心通りに治めてやろうと定めたかしものかりものの世界であるから、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛ける為には、何もかも捨てて命懸けで道の為世界の為に尽くそうとするような何時何時変わらぬ誠の心を受け取って、その心通りの道を実現すべく神が働いてやらなければならないのやから、そのような心が育つのを待つより仕方無く、そこで日が延びたのやで。)

 

世界では、どうやろうかこうやろうか、ぶっ潰れるであろうか、いや、そうではあろまいか。これではどうもならん、あれではどうもならん。もうやめようか、もう一つ行こうか、さあどうもならん。さあどうしよう。これ皆銘々の心からやでな。

 

(その間に世界では多くの処で争いが起きてしまい、この先はどうやろうかこうやろうか、このままでは我が国がぶっ潰れるであろうか、いや、そうではあろまいか。これではどうもならん、あれではどうもならん。こんな無駄な争いはもうやめようか、もう一つ行こうか、さあこんな事ばかりしていてはどうもならん事に成ってしまう。さあどうしよう、というような事になったのやで。

所々で勃発する争いは世界中を巻き込んだ大戦にまで発展をして多くの命が失われて来たが、平和な時代に戻った今も尚一部の地域で紛争は続き、世界的規模の紛争の種もくすぶり続けている。それに備える為の軍拡競争に世界中がしのぎを削り、先を争うようにして高度な殺傷兵器が開発されて日に日に危険性は高まり、幾つもの地球を破壊する程の、幾万もの強大な核弾頭を保有するに至ったが、その数は年々増している。最も危険なのは、情報社会の進化による自国内の自由主義の台頭によって追い詰められた独裁者集団が、自分達を守る為に、怒りのほこ先を換えようとして戦争を引き起こす確率が非常に高くなったという事であるが、自由主義諸国の連合軍に阻まれる確率は高く、尚も追い詰められて核戦争を選択する事になれば、攻撃された国はわずか数十分で壊滅的打撃を受ける事になるから、それを阻止する為の敵軍への核攻撃をせざるを得ず、即座に同盟国に飛び火をして世界中が巻き込まれ、雨あられとなって飛び交う核弾頭によって多くの命が失われ、生き残った者も皆、何十年も続く地獄のような核の冬によって苦しみながら死に絶えて行かなければならない、というような恐ろしい状況に陥っているのやで。

そのような危機的状況に突入した事を知らす為の予測不可能な自然災害や異変が日々発生し、何時何が起こっても不思議ではない時代になって明日は我が身かという処であるが、これも皆銘々の心からやでな。〈ぢばは世界創め出しの理であって、元のぢばから創め出した理は世界に写ると諭してあるが、知っていて知らぬふりをして神を裏切り続ける皆々の心通りに、ひたすら破滅に向かおうとする世界中を見逃す事しか出来ないのやでな) 

 

 

 

 

明治二十年三月十九日(陰暦二月二十五日)午後十二時
刻限御話

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さあ/\思やん/\、今一時直ぐ、早く/\。これからだん/\刻限話。さあ/\もうその場踏んで、後はあちらこちら聞きに来るよう、いつまでも同じ事をする。たゞこうきという。それ/\の処より刻限、赤きは赤き、黒きは黒き者に連れられ、さあ/\だん/\早や/\。たゞ仕事場、それと言うは、元々より聞き込み足らん。今に聞いてる者もある。これを聞いて置け。一度二度何にもならん。又つとめ一度二度、大抵方はよい。元の方は言うてる場何やら分からん。これまでというは、日日守りを付くというは、幾度も早く守りのさしづあれども聞き遁がし。これは磨き立て、掃除を行き届き。さあ/\何を尋ね聞いてくれ。あちら静か、何でも理に適う事なら、何時にても尋ね変え、二度三度も尋ね。一言聞きて銘々の事を忘れ。
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さあ/\思やん/\、今一時直ぐ、早く/\。これからだん/\刻限話。さあ/\もうその場踏んで、後はあちらこちら聞きに来るよう、いつまでも同じ事をする。たゞこうきという。

 

(さあ/\人間の力ではどうする事も出来ないまま、ひたすら滅亡へと向かう世界中を速やかと救ける為の真実誠の思やん/\を一日も早くするようと言うのであるが、一たび恐ろしい事が始まってしまったらもう誰も止める事が出来ないのやから、今一時にも直ぐに心を改めて、これからはどんな事も神様の思惑に沿わせて頂こうという澄み切った心定めを早く/\するようと言うのやで。

これからはだん/\と神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうという澄み切った真実が定まったなら、世界を救けようとして神が勇み出る為の順序の理を、明らか鮮やかな刻限話を以てするのやで。

さあ/\もう直ぐにでもその場を踏んで〈神様が受け取って下さるだけの澄み切った真実を定めて〉、後はあちらこちらの事を聞きに来るよう、神は何時何時までも皆々を救けようとするばかりであって、いつまでも同じ事をするのやで。

このよにうして皆々の心の成人を待って居るのは、たゞこうき〈好機・・・神様が世界救けを創め掛けて下さる為の絶好の原因・機会〉を図り出す為と言うのや。)

 

それ/\の処より刻限、赤きは赤き、黒きは黒き者に連れられ、さあ/\だん/\早や/\。

 

(神が待ち望む真実誠の道の台と成って尽くす理というは、天然自然に成って来るそれ/\の道の処より、何事も刻限の理に従って治めようとする心が世界を導く為の真実誠の道の台と成るのであるが、赤きは赤きに連れられ〈神様だけを頼って、神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとする神一条の者は心通りに神に連れられ〉、黒きは黒き者に連れられ〈未だ神様の思惑通りの道を運ぶ事が出来ない黒き人間心の者は、心通りに黒き人間心の者に連れられ〉て運ぶ事に成るが、さあ/\だん/\と心を澄まして安心安全に神に連れて通して貰う為にも、早や/\と澄み切った心定めをするようと言うのやで。)

 

たゞ仕事場、それと言うは、元々より聞き込み足らん。今に聞いてる者もある。これを聞いて置け。一度二度何にもならん。又つとめ一度二度、大抵方はよい。元の方は言うてる場何やら分からん。これまでというは、日日守りを付くというは、幾度も早く守りのさしづあれども聞き遁がし。

 

(たゞ神の仕事場というだけで、神の理より先に人間の理を立てるようではとても神の道とは言えないが、それと言うは、元々より聞き込みが足らんからや。

今になって、どんな事も神のさしづ通りに運ばなければ何もならん事に成ると聞いてる者もあるのや。

又これをよう聞いて置け。

一度や二度くらい苦労艱難の道を運んだというだけでは何にもならんで。

同じつとめでも、少しでも神様の思惑通りの道を運ばせて頂かなければ申し訳ないというような澄み切った心を出して、濁り切った胸の掃除の為の苦労艱難の道を自ら求めて運んだ一度や二度の理は、世界中に写し出して、世界中に同じ道を通す為の真実誠の道の台と成るのやから、本来なら通るに通れないような処も、大抵の事情も皆善きように治まるのやで。

又その日が来てしまってからでは誰もどうする事も出来ないのやから、その日が来る前に、自ら求めて果たしの道を通させて貰うより他に、神様が請け負って救けて下さる理は無いと伝えるべき元の方は、言うてる場〈先ず自分自身が一人先に立って胸の掃除の為の苦労艱難の道を運び、それによって与えられた結構な先々の理を一人でも多くの者に伝えるのが己の役目であるという事〉さえ何やら分からんのや。

これまでというは、神が日日守りを付く〈神様が日々守ってやらなければならない程の誠の道〉というは、今一時の自分達の結構を天に供えて世界救けの為に尽くさせて頂こうするような誠の心が、世界救けの為に神が勇み出る元の理に成るのやから、それだけの重要な理をしっかりと守り育てる為にも、その身を安心安全に守ってやらなければならないという事であって、幾度も早く守りのさしづ〈安心安全に神様が守り通して下さる誠の道を教えて下さり、それを一日も早く運ぶようと諭して下さるさしづ〉がしてあれども、聞き遁がしてばかりやからどうもならんのや。)

 

これは磨き立て、掃除を行き届き。さあ/\何を尋ね聞いてくれ。あちら静か、何でも理に適う事なら、何時にても尋ね変え、二度三度も尋ね。一言聞きて銘々の事を忘れ。

(これは、欲と埃にまみれた濁り心の磨き立てをしなければどうにもならないのだが、その為には、長い年限の間に積み重ねて来た山のような親不孝の理の掃除をしてやらなければならないのやから、その為の行き届き〈人間の力ではどうする事も出来ない道であるという事をしっかり悟って、濁り切った我が胸の掃除をして頂きたいと神様に願い出る理〉をしてくれるようと言うのやで。

さあ/\そのような澄み切った真実を定めた上で、何事をするにも神に尋ね聞いてくれるよう。

どんな事も神の思惑通りに運ぼうとするなら、あちらもこちらも静かに治まり、何でも理に適う事なら自由用自在の理が働く事に成るが、少しでも不具合があると思うなら何時にても尋ね変えれば善いのであり、しっかりと承知が出来るまでは二度も三度も尋ねるのが誠やで。

そうして真実誠の神の思惑を一言も漏らさず聞き取りてこそ、銘々の事〈自分達の運命を落とす濁り心切るに切れない悪因縁〉を忘れる事〈すっきりと振り払う事、心澄み切る事〉が出来るのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十日(陰暦二月二十六日)午後一時三十分
刻限御話

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一寸正月二十六日、これまで話てある。さあ/\事を始め。二月二十六日というは、今初めやで。多く始まり、追々。さあ/\今一時世界も分からず、世界も不思議や。それ/\の道一寸付け掛けた。
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一寸正月二十六日、これまで話てある。さあ/\事を始め。

 

(一寸そっとではない重大な理の正月二十六日というは、明らか鮮やかな天理を働かせて世界中を速やかと救ける為に、皆々の心の成人〈神様が与えて下さるあらゆる苦しみの道に堪えて満足たんのう治め、神様の思惑通りの道を貫こうとする誠の精神の確立〉を急いで、世界導く為の真実誠の道の台を多く拵えなければならないという事であるが、その為には、教祖に頼るばかりで、何時まで経っても教祖と同じ神一条の道を運ぼうとしない明治二十年以前の道を速やかに止めて、これから先はそれぞれの心通りの道を運ばせてやり、年限が来たら善いも悪いも大きく受け取って大きく返しをしてやる事によって、神の話を軽くすれば取り返しの付かない事に成るという事を世界中に知らさなければならない。それより他に道の重大さを知らす事は出来ず、救ける手立ても無いから、大切なをやの命を二十五年縮めて神が扉を開いて出たとこれまで話てあるのや。

さあ/\神が表へ出て事を始める〈二度と取り直す事が出来ない真剣勝負の道を始め掛ける〉と言うのやで。)

 

二月二十六日というは、今初めやで。多く始まり、追々。さあ/\今一時世界も分からず、世界も不思議や。それ/\の道一寸付け掛けた。

 

(又二月二十六日という理は、今初めて言うのやで。

多くのひながたの揃う理が、明らか鮮やかな世界救けの道の始まりの理であるという事が、追々分かるように成るのやで。

さあ/\今一時の処は十分なひながたが揃ってないから世界も分からず、混沌とした世界情勢が続いているが、段々に揃って来れば明らか鮮やかな理が働くようになって、あらゆる間違いが許されないようになるから世界も不思議に思うのや。

この道を軽くしたら誰も通れないという事を世界中に知らす為に、それ/\の心次第の自由な道〈悪しき心には悪しきよう、善き心には善きような心次第の末代の理を渡す為の自由な道〉を一寸付け掛けたと言うのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十日(陰暦二月二十六日)午後四時
刻限御話
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さあ/\刻限、さあ/\騒がし。刻限一寸なりと言うて置く。どうでもこんな事なら、もうちいと早く思案、四五年前に纏まり付いてある。今はどうで、明日はあなた道の思案、不思議な道である。今一寸話して置く。
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(さあ/\速やかに世界中を救けようとする刻限の理であるが、さあ/\皆々が長い間に積み重ねて来た残念の理をすっきりと払って、結構な先々の理を積み上げる為の尽くし果たしの年限の理はもう幾らも残ってないのやから、その日が来れば騒がしい事になるで。

それだけの事を知らす為に、二度と取り直しの出来ない道であるから後で後悔無きようにせよと、刻限の理によって一寸なりと言うて置くのや。

どうでも成って来るこんな事〈長い間に積み重ねた山のような悪因縁の果たしの道を通させて頂き、速やかに神様の話を聞き分けられる澄み切った心に改めなければ誰も皆人として生き永らえる事は出来ないのやから、その日が来れば、怖い恐ろしい道によってどうでも清算されなければならないという事〉なら、もうちいと早く誠の思案をして置けば、四五年前にでも纏まり付いてあるのになあと思う日が来るのやで。

今のそれぞれの力では、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとするような澄み切った心定めはどうで容易には出来ないであろうが、一たび心を改めて、明日はあなた自身の救け道を運ばせて貰おうとする誠の思案〈これからは自分の事を後回しにして世界救けの為に尽くさせて頂こうというような誠の思案〉が定まるなら、速やかに受け取って、結構な末代の理が治まるよう速やかに連れて通すという不思議な道である。

手遅れにならないよう、今の内に一寸話して置くで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十日(陰暦二月二十六日)午後七時
刻限御話
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さあ/\/\/\所々国々、さあ/\行き亙る。月々だん/\これまでの道。十分手広い道もそろ/\印を打ち掛ける。さあ/\いつとは分かるまい。さあ/\今に印打ち掛ける。何処から何処まで危ない道、さあ/\何処の何処までも治まる。さあ/\一寸話して置かねばならん。いつまで諭しても聞くばかりでは忘れる。どうせこうせとは言わん。今と言うたる事は一つ心無い。用心に取り掛かり、真の夜闇がどうもならん。休んである場で取り次ぐ。その心に乗りてさしづする。暫くの間は、どうよこうよ、こういう事はすっきり止め置くがよい。
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さあ/\/\/\所々国々、さあ/\行き亙る。月々だん/\これまでの道。十分手広い道もそろ/\印を打ち掛ける。さあ/\いつとは分かるまい。さあ/\今に印打ち掛ける。

 

(さあ/\/\/\それぞれの所々から世界中の国々までもつなぐ道であるが、さあ/\皆々の心が世界救けの為に尽くそうとして一つにまとまれば、結構な救け道が隅々までも行き亙ると言うのやで。

月々だん/\と皆々の心通りに運ぶ自由な道がこれまでの道である。

どんな心も十分に受け取る手広い道もそろ/\終わりに近づいて来たから、道の善悪を世界中に知らす為の十分な印を打ち掛けるで〈悪しき道は悪しきよう、善き道は善きように、十分に受け取って十分に返す道を始め掛けるで〉。

さあ/\それだけの事がいつから始まるとは分かるまい。

さあ/\二度と取り戻す事が出来ない真剣勝負の救け道であるという事を世界中に知らす為に、今に明らか鮮やかな印を打ち掛けると言うのや。)

 

何処から何処まで危ない道、さあ/\何処の何処までも治まる。さあ/\一寸話して置かねばならん。いつまで諭しても聞くばかりでは忘れる。どうせこうせとは言わん。今と言うたる事は一つ心無い。用心に取り掛かり、真の夜闇がどうもならん。休んである場で取り次ぐ。その心に乗りてさしづする。暫くの間は、どうよこうよ、こういう事はすっきり止め置くがよい。

(何より先に神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとする誠の心が無ければ、何処から何処までも危ない道であるが、それだせの道である事が世界中に伝われば、さあ/\のっぴきならない世界の事情や避けられない諸問題も、何処の何処までも治まるのやで。

さあ/\その日が来て手遅れに成ってしまう前に、一寸話して置かねばならんのや。

いつまで諭していても、実践もしないで聞くばかりでは忘れるのやで。

聞いて忘れるようでは残念の理が残るだけであるが、末代までも連れて通すだけの心の値打ちがあるかどうかを表す為の心試しの道であるから、どうせこうせとは言わんのや。

今直ぐに実践しようとしなければ受け取る理は何も無いと言うたる事には、皆々の心の成人を急ぐ思いがあるだけであって、付いて来れないような者まで無理に救けようとするような一つ心は無いのやで。

道の為世界の為にならんような事があってはならないからと、用心に用心を重ねて取り掛かりするなら真実の理は治まるが、道の為世界の為も思わないような真の夜闇がどうもならんと言うのや。

速やかに神様の話を聞き分けさせて頂こうと、心が休んである場で真実の理を取り次ぐのやで。

その心に乗りてさしづをするのや。

暫くの間は何をしていても通れるから、面白おかしく楽しんで道を運ばせて貰えばいいと思うかもしれないが、そんな軽々しい心は何時何時までも連れて通す事が出来ないのやから、こういう残念な事はすっきり止め置くがよいで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十日 夜九時
刻限御話
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さあ/\道からよう聞け。要らん処へ目を付け、成程というはそれ/\善し。さあこうやどうや皆神がして居るのや。願うて出けん、願わず出来る。さあ/\どんな事をしても適わん。銘々のために何も構わず、いずれの地面、彼処の地面構わず、誰が真の思案。
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(さあ/\生涯報われる事のなかった教祖ひながたの道から、これだけの道が出来上がったという理をよう聞け。  

何としても世間の圧迫から逃れなければならないと、要らん処へ目を付けて人間の勝手な道を始めるから世界も狂うのであるが、あらゆる苦しみの道に耐え抜いて成程と治まった理というは、世界中の運命もそれ/\の運命も皆々善しという事に成るのやで。

さあどのような苦難な道も難しい道も、結構な末代の理を与えてやる為に、こうやどうやと皆神がして居るのやで。

真実の心が無ければ願うても出けん道であるが、真実の心さえあれば願わずとも出来て来るのや。

さあ/\道の為・世・界の為・神様の為に尽くそうとする誠の心さえ有れば、どんな事をしても適わんと言うのや。

道の為・世界の為・銘々の為に尽くそうとして今は何も構わず、いずれの地面〈長い間に積み重ねて来た悪因縁を掃除して下さる為の一時の苦しみの道〉も、彼処の地面〈結構な先々の理を与えて下さる為の真実誠の種蒔きの道〉も構わずして運ぶなら、思ってもみないような結構な先々の理が治まる事に成るが、その日が来てみれば、誰が真実誠の思案をしていたかという事が直ぐに分かるのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十日(陰暦二月二十六日)夜十時
刻限御話
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それ/\聞いて一寸問い、組替え楽し道なるや。こうなる願の道、言う事ももうとっと楽しむ内々、刻限成る成らん、道何をして居るやら、こういうような事も言い。聞き分け、よう聞き分け。刻限延ばし、さあ/\思案。五十年目に、目で見て改心。日送りして言い、話して置く。
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それ/\聞いて一寸問い、組替え楽し道なるや。

 

(それ/\が神の話を十分に聞いて深く心に治め、一寸でも分からん処があれば、又々さしづの理に問いて心を改めながら生涯変わらぬ一つの心で運ぶなら、それぞれの末代の運命の組替えが行われる〈山のように積み重ねた悪因縁を持つ人間と、どうにかして世界中を救けてやろうとされる澄み切った親神様の御心が一つにコラボする事によって、山のような悪因縁は払われ、濁り心は改められる。 そうして悪から立ち直った理と、変わらぬ一つの心を持って親神様の御心に沿い切ろうとした理は、世界救けの為の真実誠の道の台となるから、結構な末代の理を与えて下さる為の、運命上の遺伝子の組み換えが行われる〉という楽しい道なるのやで。)

 

こうなる願の道、言う事ももうとっと楽しむ内々、刻限成る成らん、道何をして居るやら、こういうような事も言い。

 

(この道は、こうなる願の道〈自分の結構は後回しにして道の為世界の為を第一に思うような善き願いには、思ってもみないような結構な末代の道を与え、自分の都合ばかりを第一に願う悪しき願いには、心通りの悪しき末代の道を与え、善悪の心通り、願う心の真の値打ち通りに治まるかしものかりものの道〉であるから、濁り切った胸の掃除の為の一時の苦しみの道の中にこそ、結構な先々の理があると神が言う事も、もうとっと聞き分けて運んでこそ楽しむ事が出来る内々の道〈神様と同じ価値観を持ち、同じ一つの理の為に尽す道〉である。 どんな事も刻限通りに運んでこそ結構に成る道であるが、結構な末代の理の治まる道というは、何処まで行っても人間の思うように成らん道でもある。 何処までも思うように成らん道では何をして居るやら分からんと思うであろうが、思うように成らん長い苦しみの道の中を満足たんのう治め、変わらぬ一つの心を以て貫いた二十年の年限の理が治まらなければ、神が受け取って働く事は出来ないのである。 又真に結構な道というは、人間が想像する事も出来ない程の永遠な結構な道でなければならないのやから、最後の最後まで人間の思うようになってはいかんのや、と、こういうような事も言い言いして連れて通るのやで。)

 

聞き分け、よう聞き分け。刻限延ばし、さあ/\思案。五十年目に、目で見て改心。日送りして言い、話して置く。

(どんな理も速やかに聞き分けて、胸の掃除の為の長い苦しみの道に満足たんのう貫いた年限の理が治まらなければ神は働けず、神が働かなければ結構な先々の理は治まらないという事を、よう聞き分けるがよい。

刻限の理を延ばし延ばしにするなら、悔やんでも悔やみきれない残念の理が残るだけであるが、どんな理も速やかに聞き分けて心に治めようとするなら、その心を世界に写し出して下さり、世界救ける為の真実誠の道の台として使って下さるのやなあ、というように、さあ/\澄み切った思案をするがよいで。

神の思惑通りの道を運ばなければ誰も皆人として生き永らえる事は出来ないという事を皆々に知らせる為に、教祖が、皆々の代わりとなって、人間の事情を以て運んだ胸の掃除の道は五十年目にしてようよう治まったが、そんな教祖の生涯の苦しみの道を、嘘偽りの無い心の目で見て改心をし、あれ程の道はとても私には通り抜けられないから、これからは自分勝手な道は止めよう、そして、これからはどんな事も神様の思惑通りに運ばせて貰おう、という澄み切った真実が定まるなら、わずかな年限の間に、思ってもみないような結構な末代の理が治まるという不思議な道である。

それだけの事を速やかに聞き分けて運んでくれる日が来るまでは、と、長い間日送りをして言い言いして来たが、何時まで経っても聞き分けて運ぶ事が出来なければ、恩に恩が重なって、果たしの為に牛馬となって生まれ変わり、神の話を軽くする事の恐ろしさを世界中に知らせる為の、悪しきひながたと成って尽くさなければならないという事がはっきりと目に見えているのやから、後で後悔無きようにせよと話して置くのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十二日(陰暦二月二十八日)二時
刻限御話
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さあ/\放って置け/\。誰彼を仇と言うのやない。大風々々、大風は何処にあるとも知れんもの。大風というものは、どのようの大きな物でも、倒ける潰れる。大風やで。風は神や。風がかりもの無うては、箱に物を入れて蓋を閉め切りた如く、腐ろうより仕様の無いもの。風がそよ/\あるので、半日や一日は送れるで。人の言う事を腹を立てる処では、腹の立てるのは心の澄み切りたとは言わん。心澄み切りたらば、人が何事言うても腹が立たぬ。それが心の澄んだんや。今までに教えたるは腹の立たぬよう、何も心に掛けぬよう、心澄み切る教やで。今までの修理肥で作り上げた米が、百石貰ろたら、百石だけある間は喰て居らるゝ。今度無い世界を始めたる親に凭れて居れば、生涯末代のさづけやで。これは米に諭して一寸話して置く。
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さあ/\放って置け/\。誰彼を仇と言うのやない。大風々々、大風は何処にあるとも知れんもの。大風というものは、どのようの大きな物でも、倒ける潰れる。大風やで。風は神や。

 

(さあ/\何処までも神を信じて神の思惑通りの道を運ぼうとするなら、誰に何を言われようと放って置け/\と言うのや。

道理に合わない事や無茶な事、腹の立つような事を人に言われるのは、一寸先も通れない程積み重ねて来た残念の理を一つずつ掃除してやろうとする真実誠の神の働きであるから、腹を立てずに対応し、喜んで心を治める事によって、少しずつ悪因縁が晴れて段々と結構な先々の道が見えて来るのやから、そのような真実誠の神の守護を無駄にしない為にも、決して誰彼を仇と言うのやないで。

そのようにして日々心を治める事が出来なければ、思ってもみない苦しみの事情に換えて悪因縁の掃除をしてやらなければならない日が来るのだが、ある日突然苦しみの事情が起きて来るのは、通るに通れない皆々の心の濁りを吹き飛ばす為の神の大風々々の理であって、そんな無情の大風というものは何時何処にあるとも知れんものやで。

大事なものを無慈悲に吹き飛ばす大風というものは、理不尽な道に変えて、通るに通れない悪因縁を払ってやろうとする真実誠の神の働きであるが、何時までも神の思惑を聞き分ける事が出来なければ、どのような力の有る者でも大きなものでもいずれ皆倒ける潰れると言うのや。

何時までも神の話を聞き分ける事が出来ないような濁り心の者を、たとえ一人でもこの世に残して置けば、又そこから腐りが始まるのは明らかであるから、そのような者を、あとかたも無く吹き飛ばすのも大風の働きやで。

それぞれの胸の掃除の為の小さな風も、この世から悪心を一掃する為の大きな風も、あらゆる風は神やで。)

 

風がかりもの無うては、箱に物を入れて蓋を閉め切りた如く、腐ろうより仕様の無いもの。風がそよ/\あるので、半日や一日は送れるで。

 

(風が皆々の為に働いてやろうとしても、大難小難の理を以て救けようとする真実誠の神の働きを喜んで受け取るかりものの心が無うては、神が神の思い通りに働いてやる事は出来ず、折角の神の守護も、箱に物を入れて蓋を閉め切りた如く、腐ろうより仕様の無いものや。

風〈速やかに神様の思惑に従う事が出来ない濁り心を救ける為に、出来るだけ無理の無いよう、色々と理を換えて救けて下さる日々の神様の守護〉がそよ/\あるので、腐るのが半日や一日は遅れるのやで。)

 

人の言う事を腹を立てる処では、腹の立てるのは心の澄み切りたとは言わん。心澄み切りたらば、人が何事言うても腹が立たぬ。それが心の澄んだんや。今までに教えたるは腹の立たぬよう、何も心に掛けぬよう、心澄み切る教やで。

 

(人の言う事〈救けようとして、人の口を借りて仕込んで下さる神様の働き〉を悪く取って腹を立てるような処では、速やかに胸の掃除をしてやる事が出来ないのやから、うかつに腹の立てるような者は心の澄み切りたとは言わんのや。

心が澄み切りたならば、人が何事を言うても腹が立たぬのや。

それが心の澄んだんやで。

今までに教えたるは、人に何を言われても腹の立たぬよう、何も心に掛けぬようにして運ぶなら、段々と心の濁りが払われて結構な先々の理が治まるという、心澄み切る教やで。)

 

今までの修理肥で作り上げた米が、百石貰ろたら、百石だけある間は喰て居らるゝ。今度無い世界を始めたる親に凭れて居れば、生涯末代のさづけやで。これは米に諭して一寸話して置く。

(今までの修理肥〈あらゆる天然自然順序の理に堪えながら生きる為に働くという事は、一寸には苦しいようなものであるが、そんな中を堪えて満足たんのう治めて運ぶ日々の理〉で作り上げた米が、百石貰ろたら、百石だけある間は食べて居らるゝであろう。

その上今度は、元無い世界を始め掛けたる元の親に何もかも任せてもたれて居れば、生涯末代のさづけを渡すも同様やで。

これは米に例えて諭して居るのだが、安心をして神にもたれ切る心一つさえ有れば、心通りの結構な道に成るよう自由自在に神が働く事が出来るのやから、思ってもみないような結構な末代の理が治まるという事を一寸話して置く。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十二日(陰暦二月二十八日)夜三時
刻限御話
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外の事、どういう事を運び付け難ない。どうこうと思わぬ。どういう事も言うに及ばぬ。どうでもこうでも、一寸のにをい難しく言い掛ける。又それ/\の処、何と一寸摘もんた処に早く行かんで。
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(神の思惑から外れた外の事ばかり思い、何より先にどういう事をしなければならないというような人間の勝手な道ばかり運ぼうとするから、真実誠の神の道を運び付け難ないと言うのや。

結構な末代の理の治まる処というは、何事も神の思惑通りに運ぼうとする真実誠の心の中に有るのやから、そのような心の者は何事もどうこうとは思わぬのやで。

どんな事も喜んで受け取るなら、結構な先々の理が治まるよう自由自在に神が働いてやれるのやから、どういう事も言うには及ばぬのや。

どうでもこうでも結構な末代の理を与えてやらなければならないと神が思う程の澄み切った真実を定めて貰いたいから、一寸のにをい掛けるだけであって、更にそれを大きく受け取って大きく返してやりたい為に、わざと難しく言い掛けるのやで。

又日々のそれ/\の道の処でも、自分の事はどうでもいいから、何としても神様にお勇み頂けるような澄み切った心を持ち運ばせて頂かなければならない、というような、一寸した真実の理を積もんた処〈日々積み上げる処〉に早く行かなければならんと言うのやで。)

 

 

 

 

明治二十年三月二十二日 夜四時頃
刻限御話
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何よの事も、何から何の事聞き遁しする故に、堪えるに堪えられん。聞き遁さず、百度百度百度やない。堪えるに堪えられん。銘々それ/\早く、何の願、大抵の事はそれよりそれへ伝え。伝えるだけはせねばならん。いつまでも/\書いた如く、こういう事が聞いては伝え。出る前に伝え。
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(速やかに聞き分けて治めなければならない何世の事も分からず、何から何の事も聞きのがしをする故に、時旬が来れば、堪えるに堪えられん事に成ると言うのや。

神の言う事を一言も聞きのがさずして運んでこそ、思ってもみないような結構な末代の理が治まると諭した事は、百度や二百や度三百度やないで。

そんな重大な神の話を速やかに聞き分ける事が出来ないから、先々堪えるに堪えられんようになると言うのや。

銘々それ/\が一日も早くそれだけの理を聞き分けて、何の願いが先々の結構な道になって、何の願いが先々の恐ろしい道に成るという事を悟り取った上で、大抵の事は、それよりそれへと伝えるのが道というものであろう。

たとえ人が聞いてくれなくても、伝えるだけはせねばならんで。

いつまでも/\忘れんようと神が書き置いたさしづの如く、こういう事が改めなければならない処であるという事を、さしづの理に聞いては聞いては伝えるのが道やで。

今の心だめしの自由な道の間にそれぞれの尽くし運んだ理が、定まった末代の理として出てしまう前に、何事も伝えをせねばならんで。)

 

 

 


明治二十年三月二十五日(陰暦三月一日)
刻限御話
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さあ/\/\一日身に付き、三段の芽吹く治まり置く。今すっきり片付け。すっきりもうよき。もうか知らん、どうや知らん。分からん者すうきりという事、今話筆に付け置け。
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(さあ/\/\一日の心〈最も大切な神様の話を後回しにするような残念な心では無く、何事もその日の内に聞き分けて治めさせて頂こうとする速やかな心〉が身に付き、三段の芽が吹く処〈神様を信じ切る心、神様に全てをお任せする心、何事も神様の思惑通りに運ばせて頂こうとする心が、生涯末代定まった処〉に、思ってもみないような結構な末代の道か治まり置くと言うのや。

それだけの理を速やかに聞き分けて、今の間違いだらけの道をすっきりと片付けるが善いと言うのや。

すっきりと道を片付けるなら、もうどんな事も善きように治まるのやで。

何時まで経っても真実の理が治まらないような事では、結構な道が見えるのはもう直ぐか知らん、先々どうなるやも知らん、と思い悩むばかりであろう。

真実誠の神の道が分からん者には、そのような濁り心をすっきりと捨ててしまい、安心をして神にもたれていれば安心安全だという事を今直ぐにでも話してやり、何時何時までも忘れんようと筆に付け置けと言うのや。)

 

 

 


明治二十年三月二十五日 午前五時三十分
刻限御話

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さあ/\あちらこちら、摘まんだような事を聞いて居た分には分からんで。これしっかり聞き分けねば分からん。神というものは、難儀さそう、困らそうという神は出て居んで。今に始まった事でない。こゝまでほんに成程と思うた日もあろうがな。それ国々から先々まで、受け取りたる処もある。それ故渡すものが渡されなんだが、残念情無さ、残念の中の残念という。今に神が今に降がる、出ると言うた処が、承知出けまい。紋形の分からん処から、神がこのやしきに伏せ込んだ。さあこの元を分かれば、さあ知らそう。承知が出けば知らそう。承知が出けねばそのまゝや。さあ返答はどうじゃ。無理にどうせと言わん。
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さあ/\あちらこちら、摘まんだような事を聞いて居た分には分からんで。これしっかり聞き分けねば分からん。

(さあ/\あちらでもこちらでも真実誠の神の思惑が十分に分からない為に、摘まんだような事〈神様の教え通りの胸の掃除の道を運ばせて頂きたいと自ら願い出なければ、たった一つの救け一条の道をお連れ通り頂く事は出来ない。神様の思惑通りの胸の掃除の道をお連れ通り頂いて、長い年限の間に積み重ねた山のような親不孝の理を払って頂き、澄み切った心を取り戻さなければ澄み切った天の理は何も心に治まらず、何時まで経っても神様の思惑は分からない。神様の思惑が分からなければ道は何も始まらないが、その為に、想像で理を拵え、人の話を引用し、神様の御言葉の中の都合の良さそうな処をちょぃちょいと摘まんだようにして話すような残念な事〉ばかりを話しているが、そんな話を聞いて居た分には真実誠の神の道は何も分からんで。

こればかりは、この世を創め掛けた元の神が、人間の知る筈もない新しい天の道理を定め終えた上で、これまでとは全く異なる新しい神の一列支配の世界を始め掛けるというのやから、しっかりと胸の掃除をして貰った上で、しっかり聞き分けねば分からんと言うのや。)

 

神というものは、難儀さそう、困らそうという神は出て居んで。今に始まった事でない。こゝまでほんに成程と思うた日もあろうがな。

 

(神というものは、可愛い子供を救ける模様ばかり思うから難しい道も通させるのであって、理由もなく、難儀さそう、困らそうというような神は出て居んのやで。

こんな事〈人間は皆自分の力では一分一秒たりとも生きられないかりものであるが、そのような大恩を当たり前のようにして尚々恩を積み重ね、受けた恩も仇で返し続けている事によって心通りの悪因縁が積み重なり、この先は誰も皆人として生かせて頂く事も出来ないような事になっている。それにも関わらず、深い心の痛みに堪えられながら苦心算段の守護をして下さる親神様の誠真実によって、無理やり生かされているというのが事実である。それと同時に、その現実が、この世の存続を問い直す大問題と成っている。この世の存続を問う一大事であって、その元と成る濁り心をこの世から一掃しなければならない重大な時旬がもう直ぐそこまで来て居ると知ればこそ、実の子供である私達は、親神様の御心労を察し、大勢の兄弟を救けて頂く為の善きひながたと成って尽くすべく、せめて私一人だけでも神様の思惑通りの道を運ばせて頂きたいと願い出でるのが一つの為すべき道であって、ただ一つの恩返しの道である。その為のたった一つの根本的原理である処の、親神様に絶対的忠誠を誓う誠の精神が定まらない事〉は今に始まった事ではないのや。

何もかも捨ててあらゆる苦しみの道に堪えながら、ひたすら神の思惑通りの道を貫いて来た二十年の年限の理によって、これまでの道が出来て来たのであるが、それを見て、こゝまでもほんに成程と思うた日もあろうがな。)

 

それ国々から先々まで、受け取りたる処もある。それ故渡すものが渡されなんだが、残念情無さ、残念の中の残念という。今に神が今に降がる、出ると言うた処が、承知出けまい。

 

(ここまで来る間には、神が、それぞれの国々から先々の道に至るまでの広い世の中を、澄み切った心を求めて探し回った事により、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする強靭な精神が、いずれ治まる一途な心を見定めて受け取り、長い年限掛けて育てて来たる処もあるのや。

これまでのこの道に置いては、天然自然に成って来るあらゆる艱難苦労の道に堪えて神の思惑通りの道を貫こうとする真実誠の二十年の年限の理さえ治まらず、それ故に、渡すべきもの〈あらゆる苦難の道に堪えて神様の思惑通りの道を貫こうとする誠の精神を救ける為の天の理の数々〉が渡されなんだが、それが残念情無さ、残念の中の残念と言うのや。

今に神が表へ現れる、今に神が降がる、誰も逆らう事の出来ない明らか鮮やかな天理を世界中に働かす為に、もう直ぐ神が出ると言うた処が、誰も皆容易には承知出けまい。)

 

紋形の分からん処から、神がこのやしきに伏せ込んだ。さあこの元を分かれば、さあ知らそう。承知が出けば知らそう。承知が出けねばそのまゝや。さあ返答はどうじゃ。無理にどうせと言わん。

(紋形の分からん処〈この世が存在する元の原因も分からず、何の為の道なのか、何を為せば治まるかも分からん処〉から、神がこのやしきに伏せ込んだのや。

さあこの元〈どうしてこのような道を創め掛けたかという原因と、末永く結構にお連れ通り頂く事を交換条件として私達に与えられた使命〉を分かれば、さあその為の真実誠の道筋を、納得の行くまで知らそうと言うのや。

成程そうであったか、それなら何事も神様の思惑通りに運ばせて貰わなければならない、と、承知が出来れば、必ず結構な末代の理が治まる天然自然の順序の道を知らそう。

承知が出けねばそのまゝや。

さあ返答はどうじゃ。無理にどうせとは言わん。)

 

 

 

 

内の者答「いかにも承知致しました」と申上ぐれば、神様より

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さあ/\しっかりと聞き分け。今までは大工と言うて、仕事場をあちらへ持って行き、こちらへ持って行た。それではどうも仕事場だけより出けぬ。そこで十年二十年の間に心を受け取りた。その中に長い者もあり、短い者もある。心の働きを見て、心の尽したるを受け取りてあるから、やりたいものが沢山にありながら、今までの仕事場では、渡した処が、今までの昵懇の中である故に、心安い間柄で渡したように思うであろう。この渡しものというは、天のあたゑで、それに区別がある。この通りに、受け取りてあるものがある。それを渡すには、どうも今の処の仕事場と言うた事を消して、本席と定めて渡そうと思えども、このまゝでは残念々々。さあさあ本席と承知が出けたか/\。さあ、一体承知か。
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さあ/\しっかりと聞き分け。今までは大工と言うて、仕事場をあちらへ持って行き、こちらへ持って行た。それではどうも仕事場だけより出けぬ。そこで十年二十年の間に心を受け取りた。その中に長い者もあり、短い者もある。

 

(さあ/\承知が出来たなら、しっかりと聞き分けるが善い。

今までは、世界中の心の普請を創め掛ける為の元の大工と言うて飯降伊蔵を引き寄せ、その為の仕事場をあちらへ持って行き、こちらへ持って行った。

それではどうも人間の仕事場だけの事より他の事は出来ず、神が求める肝心な事〈自ら求めて胸の掃除を願い出るような誠の思案を出させて頂く事や、世界導くひながたと成るような澄み切った思案を出す事であって、そのような精神さえ定まれば、それを世界中に写し出して多くの子供に同じ道を通させてやる事が出来る、というような、神様が最も願われる誠の心を出させて頂く事〉は出けぬのや。

そこで皆々が、度重なる社会の圧迫干渉に堪えながら真実尽くしてくれた十年二十年の間に、たとえどうなろうとも神様の思惑通りの道を運ばせて頂こうとする誠の心を受け取りたのや。

その中には生涯変わらぬ心を持って尽くした長いものもあり、一時的に大きな真実を定めて運んだ短いものもある。)

 

心の働きを見て、心の尽したるを受け取りてあるから、やりたいものが沢山にありながら、今までの仕事場では、渡した処が、今までの昵懇の中である故に、心安い間柄で渡したように思うであろう。この渡しものというは、天のあたゑで、それに区別がある。この通りに、受け取りてあるものがある。

 

(その数々の心の働きを見て、真実の心の尽したるを十分に受け取りてあるから、その返しとして、結構な道の理を渡したかったという処である。やりたいものが沢山にありながら皆々に渡されなんだのは、今までの仕事場では、人間の理ばかりがまかり通って居るから澄み切った天の理は容易に治まらず、無理に渡した処が、誰も皆、今までの昵懇の中でがある故に、心安い間柄で渡して貰ったもののように軽く思うであろう。

この渡しものというは天のあたゑであって、それに、それぞれの心の働きによって区別があるのや。

これまでの国々所々に置いても、この通りの心の働きによって〈何もかも捨ててひたすら神様に忠誠を尽くした誠の理によって〉、救けの為の不思議な天のあたゑを受け取りてある者があるのやで。)

 

それを渡すには、どうも今の処の仕事場と言うた事を消して、本席と定めて渡そうと思えども、このまゝでは残念々々。さあさあ本席と承知が出けたか/\。さあ、一体承知か。

 

(それだけのものを皆々に渡す為には、どうも今の処の仕事場と言うた事が邪魔をしているようだから、それを皆取り消してしまい、真実誠の神の思惑だけが働く澄み切った場を拵えなければならないのや。その為には飯降伊蔵を、真実誠の神の守護を受け渡す為の本席と定めて皆々に神のさしづを伝え、さしづの理を重く受け取ろうとする皆々の澄み切った心に、心通りの不思議な天のあたゑを渡そうと思えども、このまゝでは、どんな事も神のさしづ通りに治めようとする皆々の誠の精神が定まらんから、容易に渡す事は出来ず、残念々々と言うのや。

さあさあそれはさて置いて、飯降伊蔵を、不思議な天のあたゑを授ける為の本席として貰い受けるという事の承知が出けたか/\。

さあ、一体承知か。)

 

 

 

 

真之亮より、飯降伊蔵の身上差上げ、妻子は私引受け、本席と承知の旨申上ぐれば、引続いて
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一寸頼み置くと言うは、席と定めたるといえども、今一時にどうせいと言うでない。三人五人十人同じ同席という。その内に、綾錦のその上へ絹を着せたようなものである。それから伝える話もある。
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(一寸頼み置くと言うは、飯降伊蔵を、天のあたゑを授ける為の一時の席の台と定めたるといえども、常に神が入り込んで居る訳ではなく、今一時にどうせいと言うのではない。

神がさしづを渡す際には、三人五人十人同じ同席という。

その内〈一言の間違いも無く理を伝える為に、大勢で受け取る内〉に理を伝えるのであるが、さしづというものは、綾錦〈美しいものの形容であって、損得を考える事無く、ひたすら可愛い子供を救けようとされる親神様の何処までも深い誠真実〉のその上へ、絹を着せたようなもの〈絹は誰にでも優しく美しく心地よく触れながら長い年限耐え抜く丈夫な繊維であるが、綾錦のような美しい神様の守護を、誰にでも優しく美しく心地よく長い年限与え続ける事が出来るようにと、絹のような誠真実の理をまとわせたもの〉である。

それだけの事を皆々が承知して、しっかりと神のさしづを受け取るように成ったなら、それから伝える話もあるのやで。)

 

 

 

 

明治二十年四月二十四日 八時
刻限御話
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刻限過ぎ、上たる処の事でも、これ一つ処よう聞け。身の内悩む処、一時大望の処が分かり難ない。さあ/\幾重事情聞くとも時々。さあ/\詰んで/\まこと楽しみ思えども、身の内の処も良かろうか、もう一日したらすっきりと澄み切るも、これこそ十分急いて磨き出るで。十分急き待ち兼ね、真実知らす。切なみ刻限知らす。これだん/\、今まで尋ねも、前に肝心なる伝え取次々々、席にて十分止まる。何時なりと席にて尋ね。尋ねるに付、さあよう聞き分け。分からん。今までの処休息場、女共の皆寄り合うて、席に手が要るのやで。来たら早いて。互に十分の刻限は無い。それ/\この心受け取る。道理受け取れ。どうもよう思案。楽しみ深くというは、人に成程という。それより事情やで。言うて了う。
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刻限過ぎ、上たる処の事でも、これ一つ処よう聞け。身の内悩む処、一時大望の処が分かり難ない。

 

(刻限過ぎ〈このままでは末永く人として生かせて頂く事も出来ない自分自身の濁り心と、その根本原因である山のように積み重ねた悪因縁をすっきりと掃除して頂く為の苦労艱難のひながたの道《世界救ける為の真実誠の道の台と成って尽くす理〉を、自ら求めて運ばせて頂きたいと願い出て心通りにお連れ通り頂き、それによって与えて下さる苦難の道の中を、何時何時変わらぬ心で満足たんのう治めて運ぶ十年二十年の理を受け取って頂く為の定められた年限の理、刻限が過ぎれば〉、上たる処の事〈社会的地位の高い処、又自分ではどうする事も出来ないような大きな力によって起きて来る難題な事〉でも、これ一つの処によって治まるという処をよう聞け。

身の内の悩む処や、上たる処によって起きて来る色々な事情は、一時の大望の処によって治まるという事〈今一時の処は神様の一大事であるから、自分達の事は後回しにして神様の教え通りの道を第一に運ばせて頂こう、何もかも捨てて世界救けの為に尽くさせて頂きたい、というような大望な志しを定める事によって心通りの道を通させて下さるが、そうして神様の思惑を聞き分けて世界救けの為に尽くす理は世界第一の理であるから、邪魔になる身上の理や世上の理は皆吹き飛ぶという事〉が分かり難ないと言うのや。)

 

さあ/\幾重事情聞くとも時々。さあ/\詰んで/\まこと楽しみ思えども、身の内の処も良かろうか、もう一日したらすっきりと澄み切るも、これこそ十分急いて磨き出るで。

 

(さあ/\そのような澄み切った真実を定めて運んで居ても、何もかも直ぐに治まるというわけではなく、何時何時変わらぬ心で尽くす十年二十年の理を受け取って貰う為の、幾重にも重なった難しい事情を運ばなければならないと聞くとも、その時々に一つ一つ心を改め直して運ぶのやで。

さあ/\そのようにして度重なる困難に出会い、その度に真実の理を積んで/\積み上げてこそ、まことの楽しみの理が治まると思えども、人間の不安心は中々治まらず、身の内の処はもう良かろうか、もう一日もしたらすっきりと澄み切るかと思うような事も有るが、これこそ心の磨き処であるから、十分に急いて急いて神の思惑通りの道を運び、しっかりと心を磨き出るのやで。)

 

十分急き待ち兼ね、真実知らす。切なみ刻限知らす。これだん/\、今まで尋ねも、前に肝心なる伝え取次々々、席にて十分止まる。

 

(神は十分に急きて皆々の心の成人を待ち兼ねて居るのやから、どのようにして運んだら神様がお受け取り下さるかと尋ねてくれさえすれば、何時でも真実誠の神の思惑を知らすと言うのや。

何も困り事が無ければ誰も神の思惑など尋ねようとしないが、何より大切な神の話を後回しにして人間の思惑通りの道ばかり運び、心通りの事情や身上が起きてしまってからではどうしてやる事も出来ず、ただ満足たんのう治めて果たしの道を通り抜けるより他は無いと言う事しか出来ないのやから、何とか一日でも早く聞き分けて神の思惑通りの道を運ぶ事によって、世界導く為の善きひながたとして立ち上がれるよう守り育ててやり、世界の為に尽くしたこうのうの理によって、思ってもみないような結構な末代の理を授けてやりたいと願う神の切なみを刻限の理にて知らすのやで。

これまでだん/\積み重ねて来た親不孝の理や、今まで尋ねながら運んで来ても心を改められなかった残念な事情、前に肝心なる伝えを取次々々に尋ねても半信半疑で聞き流してしまった事も、席にて〈何事もさしづ通りに治めようとする誠の理によって〉十分に止まる〈治まる〉と言うのやで。)

 

何時なりと席にて尋ね。尋ねるに付、さあよう聞き分け。分からん。

 

(誰であろうとも、神様の思惑を教えて頂きたいという澄み切った思案を出すなら、何時なりと席にて尋ねるがよいと言うのや。

さしづの理というは、人間が神の思惑を尋ねるに付き、尋ね出る誠の心に結構な先々の理を治めてやろうとする天然自然の順序の理を諭すのであるが、さあどのような事も一時の苦しみの理に変えて救けるという処をよう聞き分けてくれ。

どんな事もさしづ通りに運ぼうとしても一向に事情が治まらないという事は、先々の大きな苦しみの理を今一時の小さな苦しみの理に変えて救けようとするからであり、又これまでの処で道に尽くした理を、もっともっと大きく育てて大きく返してやろうとするからであるが、そのような何処まで行っても人間の思うように成らない神の道の中を、変わらぬ一つの心で満足たんのう尽くす十年二十年の年限の理が治まれば、一時的な結果はどうであろうと、最短の方法で悪因縁の掃除がなされ、思ってもみないような結構な末代の理が治まるという事が分からんのや。)

 

今までの処休息場、女共の皆寄り合うて、席に手が要るのやで。来たら早いて。互に十分の刻限は無い。

 

(今までの処の神の休息場に置いては、女共のような道を運ぼうとする者〈女性は天性優しく母性的であって受動的であるが故に、目の前の幸せや家族の幸せを第一に考え、何もかも捨てて神様の教え通りの苦労艱難の道に突き進むというような、攻撃的、男性的、抜本的な道、神様が教え導いて下さる急速的な救け一条の道を速やかに運ばせて頂く事が出来難いが、そのような者〉ばかりが皆寄り合うて、出来るだけ事を荒立てないよう、事を穏便に治めて頂こうとするから、少々の荒療治を用いて速やかに救けようとする席〈さしづの理〉に、余計な手が要る〈その不安心もまとめて吹き飛ばしてやる為に、より困難な事情を与えてやらなければならないというような、望むべくも無い余計な手間が要る〉と言うのやで。

一日も早く弱い人間心を捨て切って、速やかに神の思惑通りの道を実践出来る強固な精神に改まって来たら、真実誠の神の道は早い事に成るで。

人間というものは、互いに皆無駄な苦労は一つもしたくないものであるが、何の苦労も無く、聞いただけで治まるというような十分の刻限の理は一つも無いのやで。)

 

それ/\この心受け取る。道理受け取れ。どうもよう思案。楽しみ深くというは、人に成程という。それより事情やで。言うて了う。

(山のように積み重ねた悪因縁の果たしの為と、真実誠の種蒔きの為に神が通させてやる処の、何処まで行っても人間の思うように成らん神の救け道に屈する事無く、必死に付いて来ようとするそれ/\のこの心一つを受け取って救けると言うのや。

そのような強固な真実が有ればこそ、より多くの苦難の道を通さてやろうとするのは、一日も早く澄み切った心を取り戻して世界導く為の真実誠の道の台となって貰い、真に助かる道理を受け取ってくれという事や。

どうしてもこうしても事情が治まらないという事は、守りに回ろうとする己の弱い心が、真実誠の神の道を遠ざけているのではないかという事を、よう思案してみるのやで。

楽しみ深くというは、何事にも負ける事無く神の思惑通りの道を貫いて来た誠の理が、人に成程と伝わってこそ楽しみというのや。

それより、どんな難しい事情も皆結構な事情に変わってしまうのやで。

今日は何もかも言うて了うで。)

 

 

 

 

明治二十年五月九日(陰暦四月十七日)午後九時
刻限御話
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さあ/\一寸刻限話、さあ/\どういう事、どういう道が付くやら分からん。急がし。どんな道が付くやら、ちゃんと分かりてあるで。何時やら分からんで。多くの人数が要るで。さあ、あっちもこっちも急がしいで。手が足らん。十分の道、どんと大きな道を造りゃ、ちゃんと備えを付けて置かねばならんで。今度は珍し道やで。さあ楽し。どういう水が出るやら。流れるとも分からん。何も彼も/\秋を合図に、どんな事も皆々この話して置かねばならんで。
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さあ/\一寸刻限話、さあ/\どういう事、どういう道が付くやら分からん。急がし。どんな道が付くやら、ちゃんと分かりてあるで。何時やら分からんで。

 

(さあ/\一寸やそっとではない強大な天理が働く刻限話を速やかに聞き分けたら、さあ/\どういう結構な事や、どういう大きな道が付くやら分からんと言うのや。

これから先は神の思惑通りの道を創め掛けると言うのやから、誰も皆急がしい事に成るで。

それによってどんな不思議な道が付くやら、神の方にはちゃんと分かりてあるで。

なれど、何時の事やら分からんで。)

 

多くの人数が要るで。さあ、あっちもこっちも急がしいで。手が足らん。十分の道、どんと大きな道を造りゃ、ちゃんと備えを付けて置かねばならんで。

 

(神が表へ出て明らか鮮やかな神一条の道を創め掛けたら、多くの人数が要る事に成るで。

さあさあ、この道無くしては誰も通れんという差し迫った世界に改めるのやから、あっちもこっちも急がしい事に成るで。

その日が来れば、どれだけ多くの救け人衆が居ても手が足らんという事に成るのや。

一寸先も通れないような者をしっかりと連れて通す為の十分の道、世界中を救ける為のどんと大きな道を造ろうとすりゃ、それまでにちゃんとした備えを付けて置かねばならん〈その為の道具となる多くの真実誠の用木を育てて置かねばならん〉であろう。)

 

今度は珍し道やで。さあ楽し。どういう水が出るやら。流れるとも分からん。何も彼も/\秋を合図に、どんな事も皆々この話して置かねばならんで。

(今度創まる新しい神の道は、天理から外れたら誰も通れないという珍しい道やで。

さあ間違った事は一つも許されない神の一列支配の世界に改めると言うのやから、胸がすくような楽しい道が創まるという事やで。

その為には、どうしても神の思惑に沿う事が出来ない濁り心をこの世から一掃しなければならないのやから、その為のどういう水〈道の邪魔になる濁り心をすっきりと洗い流してしまう為の強大な神様の御力〉が出るやらわからんで。

何時、恐ろしい水が流れるとも分からんと言うのや。

何も彼も/\秋〈秋は実りの秋であり、神様が丹精込めて育てて下さる真実誠の道の台が、道の為・世界の為に尽くさせて頂きたいと願い出たのであるが、その為の路銀として受け取って頂くべく、夫婦二人の命を天に供え、末代までも身も心も天に供え、世界中の人々の最下部と成って尽くさせて頂こうとする理によって与えられる苦労艱難の道の中を、満足たんのう貫いた二十年の年限の理の治まりの理であり、神様がその理を受け取って下さって、心通りの道を実現すべく、明らか鮮やかな世界救けの道を創め掛けて下さるという理であるから、神様に置かれては待ちに待たれた念願の理であって、真の実りの秋となる〉を合図に創め掛けると言うのだが、その日が来れば、どんな事も皆々この話の通りに成るという事を前もって話して置かねばならんのやで。)

 

 

 


明治二十年八月二十五日(陰暦七月七日)夜十一時
刻限
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さあ/\、持ち込む/\、真を知らす。長い間の年限待ち兼ねたであろう。退屈であったであろう。あちらでもこちらでも、こんな神の道、苦労でならなんだであろう。ちゃんと話が出て来るで。どういう道も通して来たで。皆神がしたのやで。長い道退屈であろう。あちらへ知らせ、こちらへ知らせ、こんな事とは聞いて居たなれど、こんな事とは官にも知らなんだ。この道よう忘れんと随いて来た。皆一同へ礼を言わす日も直きに来る。どんな事も皆神がして居たのやで。どういう事も、こういう事も、学者でも分からんで。一寸に分からん。どうしたらよい、こうしたらよいと、人間の心で出来る事は一つもあらせんで。人間の心で出けた事は一つも無いで。皆知らん事言う。皆聞いてどんな風が吹くも分からんから、道が分からん道を通して来たで。これからは、ちゃんと箒目が付けてやってあるような道を通す。今までゝ聞いたる事もあったであろう。又外れたる事もある。もう皆ちゃんと掃除目付けてあるで。今や早いで。ちゃんと荒切りして了もた。成る成らんもない。天よりちゃんと、西も東も皆抑えて了もたで。話の道は付けるで。
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さあ/\、持ち込む/\、真を知らす。長い間の年限待ち兼ねたであろう。退屈であったであろう。あちらでもこちらでも、こんな神の道、苦労でならなんだであろう。ちゃんと話が出て来るで。どういう道も通して来たで。皆神がしたのやで。

 

(さあ/\、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうとする一途な心を受け取って、濁り切ったこの世界に真実誠の神一条の道を持ち込む/\と言うのであり、何時何時までも皆々を結構に連れて通す為の、真実誠の人の道を知らすと言うのや。

澄み切った真実の心がある者は、このような日が来る事を長い間の年限待ち兼ねたであろう。

退屈〈子供だましのような人間一条の道の中に居て、つまらなさや暇な為に飽き飽きする事〉であったであろう。

あちらでもこちらでも笑いものに成るような、こんな似ても似つかないにせものの神の道では、苦労でならなんだであろう。

なれど時旬が来れば、ちゃんとした神の話が出て来るのやで。

ここまで残念の理を積み上げたなら、これから先はもうどうでもこうでも神の話を聞き分けなければ誰も皆通れんという差し迫った事情に改める為に、どういう勝手な道も通して来たのやで。

人間がしていたのではなく、どんな事も皆神がして居たのやで。)

 

長い道退屈であろう。あちらへ知らせ、こちらへ知らせ、こんな事とは聞いて居たなれど、こんな事とは官にも知らなんだ。この道よう忘れんと随いて来た。皆一同へ礼を言わす日も直きに来る。どんな事も皆神がして居たのやで。

 

(真実誠の神の道を運ぼうとする者にとっては、これまでの長い道中は余程退屈であったであろう。

最後には結構な道が治まるという事を、あちらへ知らせ、こちらへ知らせて居た事によって、こんな事に成るという事は聞いて居たなれど、こんな事とは〈時旬が来れば、問答無用の明らか鮮やかな神一条の道に豹変するという事とは〉、感覚的にも、直観的にも知らなんだであろう。

これまでの長い年限の中、このような情けない人間一条の道に振り回されながら、よう真実誠の神の道を忘れんと随いて来たなあ。

変わらぬ一つの心を持って道の為世界の為に尽くして下さった理によって、これだけの結構な道を神様が創め掛けて下さったのだと、皆一同へ礼を言わす日も直きに来るで。

必ずその日を迎える為に、どんな事も皆神がして居たのやで。)

 

どういう事も、こういう事も、学者でも分からんで。一寸に分からん。どうしたらよい、こうしたらよいと、人間の心で出来る事は一つもあらせんで。人間の心で出けた事は一つも無いで。皆知らん事言う。

(神が為す事は、どういう事も、こういう事も、一つの目的に向かって小さな理を一つ一つ積み上げる事ばかりであって、その天文学的な道理は学者でも分からんで。

はるかな先々を見通して、何処にも間違いは無い事を見定めた上で創め掛ける神一条の道であり、必ずそう成らなければならないという裏の理を一つ一つ積み重ねる天然自然の道であるから、一寸やそっとには分からんのや。

どうしたらよい、こうしたらよいと思っても、長い年限堪え抜いて一つ一つ裏の理を積み上げようとしないような人間の心で出来る事は一つもあらせんで。

これまでも、人間の心で出けた事は一つも無いで。

なれど、そんな事は皆知らん事だと言うであろう。)

 

皆聞いてどんな風が吹くも分からんから、道が分からん道を通して来たで。これからは、ちゃんと箒目が付けてやってあるような道を通す。今までゝ聞いたる事もあったであろう。又外れたる事もある。

 

(皆神の話を聞いて居るようでも、少しの人間思案も出さずしてそのまま素直に受け取る事は出来ず、先々どんな風〈神様の話を空ごとに聞いて居るような残念な者を、後々の道の為、世界の為に、この世からすっきりと片付けてしまわなければならないという神様の大風〉が吹くとも分からんような事であるから、何が何でも神の話を聞き分けなければ誰も通れんという神の一列支配の世界に改めてやって、有無を言わせず連れて通してやらなければ誰も救けてやる事は出来ないのであり、それだけの行き詰った理を拵える為に、このまま行けば先々の道がどんな恐ろしい事に成ってしまうか分からんというような、人間の勝手な道を通して来たのやで。

なれどこれから先はちゃんと箒目が付けてあって、転落防止の安全策がやってあるような道を通すで。

今までゝも、このような話を聞いたる事もあったであろう。

又聞いては居ても、馬の耳に念仏で、外れたる事〈真実誠の神様の話が心の奥に届かないような事〉もあるであろう。)

 

もう皆ちゃんと掃除目付けてあるで。今や早いで。ちゃんと荒切りして了もた。成る成らんもない。天よりちゃんと、西も東も皆抑えて了もたで。話の道は付けるで。

 

(もう皆ちゃんと掃除目〈そんな道の為にならない濁り心を、すっきりと片付けてしまう為の目印〉が付けてあるのやで。

今や早いで〈もう直ぐそこ迄来ている直近の未来に置いては、これだけの神の話が急速に実現する事に成るで〉。

その日の為に、もう何もかもちゃんと荒切りして了もうたと言うのや。

成る成らんもない、皆々が長い年限積み重ねて来た残念の理によって、どうでもこうでも神の思惑通りの道に成るのや。

そうなるように、天よりちゃんと神が働いて、西も東も皆抑えて了もたのやで。

人間の思惑には一切関係無く、神の話通りの道はちゃんと付けるで。)

 

 

過去に書かれた「おさしづは宝」

おさしづから教えて頂くことは、常に時代に合わせて変化しているとお聞きします。

最新のものは父が随時執筆中ですが、こちらは過去に書かれたものとなります。こちらも読めるようにしました。

 

docx形式で、ダウンロードしていただくことで、オフィスのワード等で読めます。

zipファイルとなっております。Windowsの場合、右クリックして「すべて展開(T)」をクリック。

 

 

おさしづは宝刻限中心